[NT]Windows NT の TCP/IP ルーティングの基本

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文書番号: 140859 - 対象製品
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目次

概要

この文書ではシングルホーム コンピュータ上の Windows NT ルーティング テーブルと、Multi-Protocol Router (MPR) 付きと、そうでないマルチホーム Windows NT ルーターについて説明しています。この背景を知ることは、TCP/IP 関連のトラブルシューティングに役立つことでしょう。

詳細

ルート テーブル

たとえ、シングルホーム TCP/IP ホストがルーティングの決定を行っていても、これらは実際にはルート テーブルによって制御されています。ルート テーブルは、コマンド プロンプトより "route print" (引用符はなし) とタイプすることによって表示されます。以下は、シングルホーム マシンのルート テーブルの例です。この単純なルート テーブルはホストの IP 構成に基づく Windows NT によって自動的に作成されます。

  Network Address   Netmask          Gateway Address  Interface       Metric

  0.0.0.0           0.0.0.0          157.57.8.1       157.57.11.169      1
  127.0.0.0         255.0.0.0        127.0.0.1        127.0.0.1          1
  157.57.8.0        255.255.248.0    157.57.11.169    157.57.11.169      1
  157.57.11.169     255.255.255.255  127.0.0.1        127.0.0.1          1
  157.57.255.255    255.255.255.255  157.57.11.169    157.57.11.169      1
  224.0.0.0         224.0.0.0        157.57.11.169    157.57.11.169      1
  255.255.255.255   255.255.255.255  157.57.11.169    157.57.11.169      1


上記テーブルの各列のタイトルについては、以下に説明しています。

Network Address.

ネットワーク アドレスとは、送信先のことです。これは、以下のもを含有しています。
  • Host address (ホスト アドレス)
  • Subnet address (サブネット アドレス)
  • Network address (ネットワーク アドレス)
  • Default gateway (デフォルト ゲートウェイ)
検索する順番も、上記の通りです。最も特有なルート (host address) から、最も一般的なもの (default gateway) へと並んでいます。

Netmask.

ネットマスクとは、ネットワーク アドレスのどの部分が、使用されるルートと合致しなければならないかを定義します。マスクが 2 進法で書かれている場合は、1 は重要 (絶対に合致しなければならない) ですが、0 は合致する必要はありません。たとえば、255.255.255.255 マスクは、ホスト エントリのために使用されます。すべての 255 (すべての 1) は、ルーティングされるべきパケットの送信先アドレスは、この使用されるルートのネットワーク アドレスに正確に合致しなければならないことを意味しています。たとえば、ネットワーク アドレス 157.57.8.0 には 255.255.248.0 というネットマスクがあります。このネットマスクは、最初の 2 つのオクテットは正確に一致しなければならず、3 つ目のオクテットの最初の 5 ビットは合致、(248=11111000) そして最後のオクテットはどちらでもかまわない、ということを意味しています。10 進法の 8 が 2 進法では 000010000 であるため、合致は 00001 から始まらなければなりません。このように、157.57 のいかなるアドレスも、そして 8 から 15 (15=00001111) までの 3 つ目のオクテットも、このルートを使うことになります。これが、サブネット ルートのためのネットマスクであり、それゆえに、サブネット マスクと呼ばれています。

Gateway Address.

ゲートウェイ アドレスとは、パケットがどこに送られるべきか、ということです。これは、ローカルのネットワーク カードまたは、ローカル サブネット上のゲートウェイ (ルーター) であることもあります。

Interface.

インターフェイスとは、パケットが (それを通じて) 送り出される、ネットワーク カードのアドレスです。127.0.0.1 はソフトウェアのループバック アドレスです。

Metric.

メトリックとは、送信先へのホップ数です。ローカル LAN のどれもが 1 つのホップであり、その後に渡った各ルーターが、それぞれ 1 つ 1 つのホップとなります。メトリックは、一番良いルートを決定するために、使用されるのです。

マルチホーム ルーター

以下はデフォルトでのマルチホーム Windows NT ホストのルート テーブルです。

  Network Address   Netmask           Gateway Address   Interface      Metric

  0.0.0.0           0.0.0.0           157.57.24.1       157.57.24.193     1
  0.0.0.0           0.0.0.0           199.199.40.1      199.199.40.139    1
  127.0.0.0         255.0.0.0         127.0.0.1         127.0.0.1         1
  157.57.24.0       255.255.248.0     157.57.24.193     157.57.24.193     1
  157.57.24.193     255.255.255.255   127.0.0.1         127.0.0.1         1
  199.199.40.0      255.255.255.0     199.199.40.139    199.199.40.139    1
  199.199.40.139    255.255.255.255   127.0.0.1         127.0.0.1         1
  199.199.40.255    255.255.255.255   199.199.40.139    199.199.40.139    1
  224.0.0.0         224.0.0.0         157.57.24.193     157.57.24.193     1
  224.0.0.0         224.0.0.0         199.199.40.139    199.199.40.139    1
  255.255.255.255   255.255.255.255   199.199.40.139    199.199.40.139    1


TCP/IP の詳細な構成で、ルーティングを可能にするために [IP ルーティングを使用可能にする] にチェックマークをつけてください。ここで、Windows NT はこれらの 2 つのサブネットの間でルーティングします。

注意: マルチホーム ルーターが、1 つのサブネットから別のサブネットまで DHCP Discover パケットを通るためには、MPR に付属の "BootP Relay Agent" をインストールする必要があります。MPR については後ほど説明します。

デフォルト ゲートウェイの注釈.

TCP/IP の構成で、各ネットワーク カードにデフォルト ルートを追加することができます。これは、それぞれに 0.0.0.0 というルートを作成します。ところが実際には、1 つのデフォルト ルートだけが使用されます。この場合、199.199.40.139 が TCP/IP のバインドの中で最初のカードとなるため、このカードのデフォルト ルートは使用されます。たったひつのデフォルト ゲートウェイしか使用されない以上、1 つのカードだけがデフォルト ゲートウェイをもつように構成すれば良いのです。

詳細については、Microsoft Knowledge Base から提供されている、以下の関連文書をご参照ください。
ARTICLE ID: 157025
TITLE : Default Gateway Configuration for Multi-Homed Computers

もし Windows NT ルーターが与えられたサブネットにインターフェイスを持たない場合は、そこに到達するためのルートが必要になります。これは静的ルートを追加するか、MPR を使用することにより解決できます。MPR については後ほど説明します。

静的ルートを追加するには

以下は、ルートの例です。

Route Add 199.199.41.0 mask 255.255.255.0 199.199.40.1 metric 2

注意: メトリック オプションは、Windows NT 3.51 with Service Pack 2 もしくはそれより新しいインストールでのみサポートされています。

この例にあるルートは、255.255.255.0 のマスクで 199.199.41.0 サブネットに到達するためには、ゲートウェイ 199.199.40.1 を使い、さらにサブネットは 2 ホップ離れている、ということを意味します。静的ルートはまた、最初のルーターによって再度サブネットに到達できる方法をを伝えるために、次のルーターに追加される必要があります。複数のルーターを持つネットワークでは、静的ルートは非常に複雑になる場合があります。

詳細については、Microsoft Knowledge Base から提供されている、以下の関連文書をご参照ください。
ARTICLE ID: 141383
TITLE : "P" Switch for Route Command Added in Windows NT

マルチプロトコル ルーター (MPR)

MPR は以下の要素で構成されています。
  • TCP/IP のルーティング インフォメーション プロトコル (RIP)
  • 動的ホスト構成プロトコル (DHCP) の BOOTP (ブート プロトコル) リレー エージェント
  • IPX の RIP (ルーティング情報プロトコル)
RIP はルーティング情報を動的に交換するために、ルーターによって使用されます。RIP ルーターは、デフォルトで 30 秒毎にルーティング テーブルを提供します。その他の RIP ルーターは、これらの RIP ルーターが提供する内容を聞き取り、各自の所有するルート テーブルを更新していきます。

MPR は Service Pack 2 for Windows NT 3.51 にてご利用いただけます。

詳細については、MPR のインストール手順を示した RIPROUTE.WRI ファイル (Windows NT 3.51 Service Pack 2 に含まれる) または、Microsoft Knowledge Base から提供されている、以下の関連文書をご参照ください。
ARTICLE ID: 138793
TITLE : Multi-Protocol Router Installation and Configuration

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 140859 (最終更新日 1999-03-17) をもとに作成したものです。



プロパティ

文書番号: 140859 - 最終更新日: 2003年7月22日 - リビジョン: 2.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows NT Workstation 3.5
  • Microsoft Windows NT Workstation 3.51
  • Microsoft Windows NT Workstation 4.0 Developer Edition
  • Microsoft Windows NT Server 3.5
  • Microsoft Windows NT Server 3.51
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Standard Edition
  • Microsoft BackOffice Small Business Server 4.0
  • Microsoft BackOffice Small Business Server 4.0a
  • Microsoft Windows for Workgroups 3.11
  • Microsoft Windows 95
キーワード:?
kbhowto ntsrvwkst nttcp kbusage KB140859
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