Visual C++ を使用して MFC アプリケーションのインターフェイスをオーバーライドする方法

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文書番号: 141277 - 対象製品
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: Microsoft Visual C++ .NET (2002) は、.NET Framework によって提供されるマネージ コード モデルとアンマネージ ネイティブ Windows コード モデルの両方に対応していました。この資料の情報は、Visual C++ のアンマネージ コードのみに適用されます。

: Microsoft Visual C++ 2005 は、.NET Framework によって提供されるマネージ コード モデルとアンマネージ ネイティブ Windows コード モデルの両方に対応しています。
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概要

MFC アプリケーションでは、追加のインターフェイスを提供できるだけでなく、クラスの既存のインターフェイスをオーバーライドすることもできます。この場合、インターフェイスのオーバーライドは実質上インターフェイスの置換と同じ意味です。この資料では、サンプルとして、元のインターフェイスのインプリメンテーションを保持したままクラスのインターフェイスをオーバーライドする例を紹介します。これによって元のインプリメンテーションの機能を、新しいインターフェイスに代行させることができます。

この資料では、特殊なケースである IDispatch インプリメンテーションのオーバーライドについては扱いません。 MFC の IDispatch をオーバーライドする方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
140616 MFC IDispatch 実装の置換

詳細

次の手順では、コントロール ウィザードによって生成される、デフォルトの OLE コントロールに対する IOleObject インプリメンテーションのオーバーライドを実行します。

  1. コントロールに IOleObject インプリメンテーションの宣言を追加するには、COleControl から派生するクラスのヘッダー ファイルに、次のコードを追加します。
          // Interface Maps
          protected:
               // IOleObject
               BEGIN_INTERFACE_PART(MyOleObject, IOleObject)
                   INIT_INTERFACE_PART(CIOleOverCtrl, MyOleObject)
                   STDMETHOD(SetClientSite)(LPOLECLIENTSITE);
                   STDMETHOD(GetClientSite)(LPOLECLIENTSITE*);
                   STDMETHOD(SetHostNames)(LPCOLESTR, LPCOLESTR);
                   STDMETHOD(Close)(DWORD);
                   STDMETHOD(SetMoniker)(DWORD, LPMONIKER);
                   STDMETHOD(GetMoniker)(DWORD, DWORD, LPMONIKER*);
                   STDMETHOD(InitFromData)(LPDATAOBJECT, BOOL, DWORD);
                   STDMETHOD(GetClipboardData)(DWORD, LPDATAOBJECT*);
                   STDMETHOD(DoVerb)(LONG, LPMSG, LPOLECLIENTSITE, LONG, HWND,
                           LPCRECT);
                   STDMETHOD(EnumVerbs)(IEnumOLEVERB**);
                   STDMETHOD(Update)();
                   STDMETHOD(IsUpToDate)();
                   STDMETHOD(GetUserClassID)(CLSID*);
                   STDMETHOD(GetUserType)(DWORD, LPOLESTR*);
                   STDMETHOD(SetExtent)(DWORD, LPSIZEL);
                   STDMETHOD(GetExtent)(DWORD, LPSIZEL);
                   STDMETHOD(Advise)(LPADVISESINK, LPDWORD);
                   STDMETHOD(Unadvise)(DWORD);
                   STDMETHOD(EnumAdvise)(LPENUMSTATDATA*);
                   STDMETHOD(GetMiscStatus)(DWORD, LPDWORD);
                   STDMETHOD(SetColorScheme)(LPLOGPALETTE);
               END_INTERFACE_PART(MyOleObject)
    
          DECLARE_INTERFACE_MAP();
    						
    このコードによって、入れ子になった XMyOleObject クラスがコントロール クラスに追加されます。これらのマクロには IUnknown などのインターフェイス メソッドが宣言されています。そのため、IUnknown メソッドもインプリメントする必要があります。
  2. INTERFACE_PART マクロをコントロール用のインプリメンテーション ファイルに追加することで、IOleObject インターフェイスをコントロール用のインターフェイス マップに追加します。
          BEGIN_INTERFACE_MAP(CIOleOverCtrl, COleControl)
             INTERFACE_PART(CIOleOverCtrl, IID_IOleObject, MyOleObject)
          END_INTERFACE_MAP()
    						
    CIOleOverCtrl を、使用中のコントロールの名前に置換し、次に MyOleObject を、IOleObject をサポートする入れ子になったクラスに割り当てた名前に置換します。
  3. 宣言したインターフェイス メソッドをインプリメントします。コントロール用のインプリメンテーション ファイルに、次のコードを追加します。
          STDMETHODIMP_(ULONG) CIOleOverCtrl::XMyOleObject::AddRef()
          {
              METHOD_MANAGE_STATE(CIOleOverCtrl, MyOleObject)
              ASSERT_VALID(pThis);
    
              return pThis->m_xOleObject.AddRef();
          }
    
          STDMETHODIMP_(ULONG) CIOleOverCtrl::XMyOleObject::Release()
          {
              METHOD_MANAGE_STATE(CIOleOverCtrl, MyOleObject)
              ASSERT_VALID(pThis);
    
              return pThis->m_xOleObject.Release ();
          }
    
          STDMETHODIMP CIOleOverCtrl::XMyOleObject::QueryInterface(
              REFIID iid, LPVOID far* ppvObj)
          {
              METHOD_MANAGE_STATE(CIOleOverCtrl, MyOleObject)
              ASSERT_VALID(pThis);
    
              return pThis->m_xOleObject.QueryInterface ( iid,  ppvObj);
          }
    
          STDMETHODIMP
          CIOleOverCtrl::XMyOleObject::SetClientSite(LPOLECLIENTSITE
          pClientSite)
          {
              METHOD_MANAGE_STATE(CIOleOverCtrl, MyOleObject)
                 ASSERT_VALID(pThis);
    
              return pThis->m_xOleObject.SetClientSite ( pClientSite );
          }
          ...
メソッドの残りの部分も同じパターンにします。CIOleOverCtrl にはコントロールの名前を、XMyOleObject には IOleObject をサポートする入れ子になったクラスの名前を使用します。そしてサポートする IOleObject インターフェイスから "I" を取り除き、代わりに "m_x" を追加することで m_xMyOleObject を作ります。

これらのメソッドの機能は単に、呼び出しを元の IOleObject インプリメンテーションに引き渡すことにあるので注意します。ただし、これは要件ではありません。これらのメソッドに別の機能を追加して元のインプリメンテーションに代理で機能を実行させることもできますが、まったく代理を行わせないこともできます。

関連情報

『MFC テクニカル ノート』の「38」および「39」を参照してください。

プロパティ

文書番号: 141277 - 最終更新日: 2014年3月1日 - リビジョン: 3.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Foundation Class Library 4.2?を以下の環境でお使いの場合
    • Microsoft Visual C++ 2.0 Professional Edition
    • Microsoft Visual C++ 2.1
    • Microsoft Visual C++ 2.2
    • Microsoft Visual C++ 4.0 Standard Edition
    • Microsoft Visual C++ 5.0 Enterprise Edition
    • Microsoft Visual C++ 6.0 Enterprise Edition
    • Microsoft Visual C++ 5.0 Professional Edition
    • Microsoft Visual C++ 6.0 Professional Edition
    • Microsoft Visual C++, 32-bit Learning Edition 6.0
    • Microsoft Visual C++ .NET 2002 Standard Edition
    • Microsoft Visual C++ .NET 2003 Standard Edition
    • Microsoft Visual C++ 2005 Express Edition
キーワード:?
kbnosurvey kbarchive kbhowto kbarchitecture kbctrl KB141277
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