[XADM] 同じ名前の新しいコンピュータに Exchange Server を移動する方法

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文書番号: 155216 - 対象製品
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目次

概要

パフォーマンスやその他の理由から、Microsoft Exchange Server コンピュータを現在よりも高性能な新しいシステムに置き換えなければならない場合があります。

この資料では、Exchange Server を新しいコンピュータに移動する方法について説明します。ここでは、元のコンピュータがネットワークから切断されており、新しいコンピュータの名前と元のコンピュータの名前が同じであることを前提としています。

詳細

Exchange Server を新しいコンピュータに移動する場合、事前に元のコンピュータがドメイン内で唯一の Microsoft Windows NT ドメイン コントローラでないことを確認します。このコンピュータがシャット ダウンしている間、ログオン要求の妥当性を検査するドメイン コントローラが必要です。

元のコンピュータがプライマリ ドメイン コントローラ (PDC) の場合、Windows NT ドメイン内に 1 台以上のバックアップ ドメイン コントローラ (BDC) があることを確認します。元のコンピュータをシャット ダウンした後、BDC を PDC にアップグレードします。

元のコンピュータが BDC の場合、ドメイン内の PDC が動作可能な状態であること、または PDC にアップグレードできる別の BDC があることを確認します。

次の手順では、元のコンピュータと同じハードウェア プラットフォームを持つ新しいコンピュータ (両方のコンピュータに Intel または Alpha 社の CPU が搭載されている) に Exchange Server を移動する方法について説明します。

これから説明する手順ではその目的上、2 台のコンピュータが同じ NetBIOS マシン名を持つ場合でも、それぞれのコンピュータを "元のコンピュータ" および "新しいコンピュータ" と呼びます。

元のコンピュータと同じ名前の新しいコンピュータに Exchange Server を移動する

Exchange Server を新しいコンピュータに移動する手順は、次のとおりです。
  1. 元のコンピュータから情報のバックアップを作成する
  2. Windows NT と Exchange Server を新しいコンピュータにインストールする
  3. Exchange Server のデータを新しいコンピュータに復元する
  4. Key Management サーバー (KM サーバー) を設定する
  5. コネクタを復元および再設定する

元のコンピュータから情報のバックアップを作成する

  1. 元の Exchange Server コンピュータで、Exchange Server 管理ツールを起動します。次の情報を記録します。

    • 組織名とサイト名。
    • 元のコンピュータにインストールされているコネクタのコンフィグレーション パラメータ。コネクタ プロパティの各ページのスクリーン ダンプを印刷することができます。
    Exchange Server 管理ツールを終了します。次に、元のコンピュータのドライブ構成を記録します。
  2. 元のコンピュータで、Exchange Server サービスをすべて停止します。
  3. Exchsrvr ディレクトリ全体をネットワーク上のほかのコンピュータ、またはテープ ドライブにコピーします。ログ、データベース、および作業ディレクトリが別々のドライブに存在する場合は、各ドライブから Exchsrvr ディレクトリをコピーします。
  4. Exchange Server パフォーマンス オプティマイザ ユーティリティを起動し、ディレクトリ サービス、インフォメーション ストア、メッセージ転送エージェント (MTA)、および Internet Mail Service ファイルの場所を記録します。必要な情報が揃ったら、パフォーマンス オプティマイザを終了できます。この情報はレジストリからも入手できます。

    perfwiz -v コマンドを実行して、元のコンピュータのカスタム設定を記録することができます。

    また、元のコンピュータにインストールされている Exchange Server のバージョン名とサービスパック番号を記録します。
  5. KM サーバー サービスがインストールされている場合、KM サーバー サービスを停止し、Security ディレクトリのバックアップを作成します。元のコンピュータで Exchange Server Version 5.5 を実行している場合、KM サーバー情報は Exchsrvr\Kmsdata ディレクトリに格納されるため、Security ディレクトリは存在しません。KM サーバーの起動ディスクのバックアップも作成します。
  6. 元のコンピュータをシャット ダウンして停止します。Windows NT ドメイン内に稼動状態のドメイン コントローラがあることを確認します。

Windows NT と Exchange Server を新しいコンピュータにインストールする

  1. Server Manager ユーティリティを使用して、元のコンピュータのマシン アカウントをいったん削除し、再度追加します。
  2. 元のコンピュータと同じ名前で、新しいコンピュータに Windows NT をインストールします。必要に応じて、新しいコンピュータを BDC にします。Windows NT を新しいコンピュータにインストールする前に、元のコンピュータが停止していることを確認します。
  3. 元のコンピュータの設定とまったく同じように、新しいコンピュータのドライブを設定します。
  4. Exchange Server Setup プログラムを実行して、新しいコンピュータに Exchange Server をインストールし、元のコンピュータと同じ組織名とサイト名を使用します。[新しいサイトの作成] チェック ボックスをオンにします。元のコンピュータにインストールされていたコネクタをすべてインストールします。これを実行するには、[カスタム] チェック ボックスをオンにしてカスタム インストールを選択します。

    セットアップ中、Exchange Server サービス アカウントを確認するメッセージが表示されたら、元のコンピュータと同じサービス アカウントを選択します。新しいサービス アカウントを選択すると、元のコンピュータのディレクトリを新しいコンピュータに復元した後、このディレクトリに対して何の権限も持たないサービス アカウントが作成されます。

    セットアップ処理の最後にパフォーマンス オプティマイザ ユーティリティを起動し、元のコンピュータと同じ場所にファイルを移動します。

    新しい Exchange Server コンピュータを、元のコンピュータにインストールされていたサービスパック番号にアップグレードします。
  5. 元のコンピュータに Internet Mail Service がインストールされていた場合、Internet Mail Service をインストールして設定します。
  6. Microsoft Mail Connector が元のコンピュータにインストールされていた場合、まったく同じように新しいコンピュータに Microsoft Mail Connector を設定します。この設定は、Microsoft Mail Connector で必要となるレジストリ項目を再作成するために行うものです。これは、新しいコンピュータにディレクトリ サービス情報を復元する前に行う必要があります。

    レジストリに設定情報を保存するサードパーティ製コネクタの設定が必要な場合もあります。詳細については、サードパーティ ソフトウェア ベンダに問い合わせてください。
  7. KM サーバーが元のコンピュータで使用されていた場合、新しいコンピュータに KM サーバーをインストールします。[KM サーバー起動用フロッピー ディスクを作成] チェック ボックスをオンにします。インストール処理が正常に終了した後、新しいコンピュータの KM サーバー サービスを停止します。
  8. Exchange Server サービスが何も実行されていないことを確認します。

Exchange Server のデータを新しいコンピュータに復元する

  1. 元のコンピュータでバックアップを作成した Exchsrvr ディレクトリを、新しいコンピュータの Exchsrvr ディレクトリにコピーします。正しいドライブにディレクトリをコピーしてください。

    元のコンピュータと新しいコンピュータでハードウェア プラットフォームが異なる場合、Dsadata、Dxadata、Imcdata、Mdbdata、および Mtadata ディレクトリのみコピーします。対応するコンポーネントが元のコンピュータにインストールされていたり有効になっていた場合は、Ccmcdata、Insdata、Kmsdata、および Tracking.log ディレクトリのコピーも必要なときがあります。
  2. System Attendant サービスとディレクトリ サービスを開始します。
  3. Information Store サービスを開始します。Information Store を開始したときに、アプリケーション イベント ログに Isinteg -patch を実行する必要があると表示されている場合は、Windows NT のコマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。
    isinteg -patch
    インフォメーション ストアをいったん停止して、再起動します。

KM サーバーを設定する

元のコンピュータの Exchange Server ディレクトリを新しいコンピュータに復元する前に、"Windows NT と Exchange Server を新しいコンピュータにインストールする" 項の手順 7. で KM サーバーをインストールしました。
  1. 新しいコンピュータの KM サーバー サービスを停止します。
  2. 元のコンピュータ用の KM サーバー起動ディスクから Kmspwd.ini ファイルを別のディスクにコピーします。そのディスクに "KM サーバー起動ディスク - 新しいコンピュータ" というラベルを付けます。
  3. 元のコンピュータで実行していた Exchange Server のバージョンと新しいコンピュータで実行する Exchange Server のバージョンに応じて、次のいずれかの操作を行います。
    • Exchange Server 4.0 または 5.0 の場合、新しいコンピュータで Security\Mgrent ディレクトリの名前を Security\Mgrent.original に変更します。元のコンピュータの Security ディレクトリのバックアップ ("元のコンピュータから情報のバックアップを作成する" 項の手順 5. で作成) から Security\Mgrent ディレクトリを、新しいコンピュータの Security ディレクトリにコピーします。

      または
    • Exchange Server 5.5 の場合、新しいコンピュータで、Exchsrvr\Kmsdata ディレクトリの名前を Exchsrvr\Kmsdata.original に変更します。元のコンピュータの Exchsrvr ディレクトリのバックアップ ("元のコンピュータから情報のバックアップを作成する" 項の手順 3. で作成) から Exchsrvr\Kmsdata ディレクトリを、新しいコンピュータの Exchsrvr ディレクトリにコピーします。
  4. 新しいコンピュータ用の KM サーバー起動ディスク (ラベル名 "KM サーバー起動ディスク - 新しいコンピュータ") を、新しいコンピュータのディスク ドライブに配置します。
  5. 新しいコンピュータで KM サーバー サービスを開始します。
  6. パフォーマンス オプティマイザを使用して、必要に応じて、変更を加えます。
  7. Exchange Server サービスをすべて開始します。

コネクタを復元および再設定する

サイト コネクタと X.400 コネクタに関するすべての情報を新しいコンピュータに復元します。Internet Mail Connector またはダイナミック RAS コネクタを再設定する必要があります。また、サードパーティ製コネクタを再設定する必要もあります。

Exchange クライアント プロファイル

この資料の手順の終了後、Exchange Server は元のコンピュータの場合と同様に新しいコンピュータ上で動作します。Exchange クライアントは、元のコンピュータの場合と同様に新しい Exchange Server コンピュータに接続できます。

オンライン バックアップではなくオフライン バックアップの使用

この資料の手順では、オンライン バックアップではなくオフライン バックアップを使用します。これにより、Exchange Server サービス停止時に存在していたすべてのデータを新しいコンピュータに移動できます。これには、MTA またはコネクタ キュー内の一時データだけでなく、最後のオンライン バックアップ以降に生成されるデータも含まれます。

オンライン バックアップを行う場合、トランザクション ログをコピーする必要がある新しいコンピュータに、MTA および Internet Mail Service データ ファイルだけでなくすべてのデータを移動してください。

各ドライブの Exchsrvr ディレクトリ全体を新しいコンピュータにコピーするとより効果的です。このためには、それぞれのログとデータベースの場所を、元のコンピュータとまったく同じように設定する必要がありますが、データ損失が起こらないことが保証されます。

注意事項

Exchange サーバーを再インストールする際に、/r オプションなしで Setup.exe、および Update.exe を実行した場合、作業を行うサーバーとは別のサイトに存在するサーバーからのメッセージが紛失する可能性があります。詳細につきましては、 418579 をご覧ください。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 155216 (最終更新日 2000-05-10) をもとに作成したものです。

プロパティ

文書番号: 155216 - 最終更新日: 2004年3月30日 - リビジョン: 5.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Exchange Server 4.0 Standard Edition
  • Microsoft Exchange Server 5.0 Standard Edition
  • Microsoft Exchange Server 5.5 Standard Edition
キーワード:?
exc4 exc55 kbenv kbhowto kbusage xadm KB155216
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"
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