文書番号: 156560 - 最終更新日: 2004年9月6日 - リビジョン: 3.1 FAT から NTFS への変換に必要なディスクの空きスペースこの記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP156560 概要
ディスクのパーティションを FAT ファイル システムから NTFS へ変換するには、NTFS のディスク構造を構築するためのディスク空きスペースが必要です。この資料では、Convert.exe を使用して FAT から NTFS へ変換する方法、および変換の際に必要な空きスペースについて説明します。
詳細
FAT と NTFS とでは、まったく異なったディスク構造を使用して、ファイルに割り当てる空きスペースを表現しています。両者のディスク構造を説明するのに、メタデータまたはファイル システムのオーバーヘッドがよく使われます。
FAT ファイル システムのメタデータは、ブート セレクタ、1 つ以上の FAT (File Allocation Table : ファイル アロケーション テーブル)、固定サイズのルート ディレクトリ構造、可変サイズのサブディレクトリ領域 (サブディレクトリ内のファイル数に応じて変わります) から構成されています。 FAT および NTFS のどちらのファイル システムにも当てはまるオーバーヘッドは、固定サイズのクラスタにディスクの空きスペースを割り当てるために発生します。割り当てユニットまたはクラスタの正確なサイズはフォーマット時に決定され、デフォルトではボリューム サイズによって決まります。ボリュームのサイズが同じ場合、NTFS のクラスタのデフォルトサイズは、FAT のデフォルトサイズより小さくなっています。 ファイル データの領域は、全クラスタに対してのみ割り当てることができます。そのため、1 バイトのファイルでも、FAT ボリュームでは、ディスク スペース上で 1 つのクラスタを使います。NTFS でも FAT とほぼ同じですが、FAT より複雑なため、この資料では詳細について説明しません。 FAT と同様、NTFS には一定量の固定サイズのオーバーヘッドが生じ、ファイルごとにも一定量のオーバーヘッドが生じます。回復、セキュリティ、大容量ボリューム サポートなどの NTFS の高度な機能に対応するために、NTFS メタデータ オーバーヘッドは FAT メタデータのものよりも多少大きくなります。一方で、NTFS のクラスタ オーバーヘッドは FAT よりも小さいため、NTFS ボリュームのデータが FAT ボリュームのデータより大きくなければ、NTFS のファイル圧縮を使用しなくても、より多くのファイルを格納することができます。 Convert.exe では、変換時のトラブルによる破損を防ぐために、FAT ファイル システムが空きスペースと認識するスペースのみを使用して NTFS メタデータを構築する必要があります。この方法では、変換に失敗した場合でも、ユーザー ファイルの FAT 表示は有効のまま維持されます。ただし、複雑なのは、NTFS データの 1 つのセクタがディスクの特定の位置を占有し、その他の構造が (数は少ないですが) その隣接セクタを占有しなければならない点です。 変換処理の概要は次のとおりです。
注 : ほとんどの書き込みは FAT の空きスペースに対して行われるため、変換処理に失敗しても FAT には影響がありません。 空きスペース以外の場所への書き込みが行われるのは、たとえば次のような問題が発生するような場合です。
上記の計算結果は、Convert.exe が実行する計算にきわめて近いものです。システムによっては、正確な結果とわずかに差異が生じることがあります。 注 : 変換前に Convert.exe が必要とする空きスペースは上記のとおりです。この計算は、FAT の空きスペースに不良セクタが存在する場合を考慮して、余裕を持たせたものになっています。ただし、ボリュームの変換に必要な空きスペースに余裕がない場合、およびドライブ スペースの重要な部分が使用できない場合は、変換処理を正常終了することはできません。上に述べたように、このような問題が起きてもディスクが破損することはありせん。ボリュームは自動的に元の状態に戻り、FAT として認識されます。 関連情報この資料は以下の製品について記述したものです。
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