DCOM アプリケーションでの実行時エラー '70' のトラブルシューティング方法

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文書番号: 180384 - 対象製品
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目次

概要

リモート クライアント アプリケーションから DCOM サーバーにアクセスしようとすると、次のエラーが発生する場合があります。
実行時エラー '70':
書き込みできません。

この資料では、このエラーが発生する最も一般的な状況について説明します。

詳細

実行時エラー '70' は、通常セキュリティまたはアクセス権 (アクセス許可) の問題が原因で発生します。実行時エラー '70' の問題に関して考えられる原因の一覧を以下に示します (ただし、すべての原因を網羅しているわけではありません)。

DCOM が有効になっていない

サーバー コンピュータで DCOM が有効になっていない場合、クライアント コンピュータからサーバーにアクセスしようとすると実行時エラー '70' が発生します。これは、Windows 2000、Windows NT、Windows 95、Windows 98、および Windows Millennium Edition (Me) のサーバーに当てはまります。
  1. サーバー コンピュータで、DCOM Config (DCOMCNFG.EXE) を実行します。
  2. [既定のプロパティ] タブを選択します。
  3. [このコンピュータ上で分散 COM を使う] (または [このコンピュータ上で分散 COM を有効にする]) チェック ボックスがオンになっていることを確認します。この値は、Windows レジストリの次の場所に保存されます。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\OLE

クライアント ユーザーに十分なアクセス権がない

クライアント ユーザーに正しいアクセス権がないと、DCOM サーバーへのアクセスは拒否される場合があります。クライアントに有効なアクセス権があることを確認するためには、いくつかの手順を実行する必要があります。

サーバーが Windows 95、Windows 98、または Windows Me の場合は、次の手順を実行します。
  1. DCOM Config を実行します。
  2. 利用できるアプリケーションの一覧から DCOM サーバー アプリケーションを選択します。
  3. [プロパティ] をクリックするか、一覧内の DCOM サーバー アプリケーションをダブルクリックします。
  4. サーバーで "既定のアクセス権を使う" をテストします。

    実行時エラー '70' が依然として発生する場合、既定のアクセス権によってユーザーが制限されています。この場合は、DCOM Config の [既定のセキュリティ] タブで既定のアクセス権を変更して、クライアント ユーザーにアクセス権を付与します。

    既定のアクセス権で実行すると実行時エラー '70' が発生しない場合は、独自のアクセス権でクライアントの DCOM サーバーへのアクセスが制限されている可能性があります。独自のアクセス権を選択し、[編集] をクリックして、クライアント ユーザーにアクセス権を付与します。
サーバーが Windows NT または Windows 2000 の場合は、次の手順を実行します。
  1. DCOM Config を実行します。
  2. 利用できるアプリケーションの一覧から DCOM サーバー アプリケーションを選択します。
  3. [プロパティ] をクリックするか、一覧内の DCOM サーバー アプリケーションをダブルクリックします。
  4. サーバーで、"既定のアクセス権を使う" (または "既定のアクセス許可を使う")、"既定の起動アクセス権を使う" (または "既定の起動アクセス許可を使う")、および "独自の構成アクセス権を使う" (または "独自の構成アクセス許可を使う") をテストします。

    実行時エラー '70' が引き続き発生する場合、既定のアクセス権によってユーザーが制限されている可能性があります。この場合は、DCOM Config の [既定のセキュリティ] タブで既定のアクセス権を変更します。

    実行時エラー '70' が発生しない場合は、独自のアクセス権でクライアントの DCOM サーバーへのアクセスが制限されている可能性があります。[独自のアクセス権を使う] (または [独自のアクセス許可を使う]) をクリックし、[編集] をクリックして、クライアント ユーザー アカウントにアクセス権を付与するか、またはクライアント ユーザーが属するグループにアクセス権を付与します。
Windows NT でのセキュリティ グループの詳細については、以下の表を参照してください。

Windows NT および Windows 2000 でユーザーとグループを構成する際に、表示されるグループ アカウントがいくつかあります。以下の一覧は、各グループに属するユーザーをまとめたものです。
グループ                      説明
--------------------------------------------------------------------------
INTERACTIVE               Windows NT または Windows 2000 システムに (コンソールから)
                          ローカルにログオンするすべてのユーザーが含まれます。
                          ネットワーク経由またはサーバーとして起動された NT リソースに接続する
                          ユーザーは含まれません。


NETWORK                   Windows NT または Windows 2000 リソースにネットワーク経由で
                          接続するすべてのユーザーが含まれます。
                          対話型ログオンで接続するユーザーは含まれません。


CREATOR OWNER             CREATOR OWNER グループは、Windows NT または Windows 2000
                          システムの各共有可能リソースに対して作成されます。
                          そのメンバは、リソース (ファイルなど) を作成する
                          ユーザー、およびそれらの所有権を持つユーザーです。


Everyone                  ローカル、リモート、ネットワーク経由にかかわらず、
                          システムにアクセスするすべてのユーザーが含まれます。

SYSTEM                    ローカル オペレーティング システムです。
				

上記の一覧に含まれているのは、Windows NT および Windows 2000 システムに組み込みのグループ アカウントです。使用しているネットワークによっては、その他のグループも含まれる可能性があり、そこから選択できる場合もあります。それぞれの独自のグループ アカウントのメンバシップを確認する場合は、ネットワーク管理者に問い合わせてください。

DCOM サーバーで、クライアントに対するイベントが発生している

DCOM サーバー コンポーネントで、クライアント アプリケーションによって処理されるイベントが発生する場合は、クライアント コンピュータで DCOM セキュリティを構成してアクセスを許可する必要があります。また、サーバー コンピュータでも DCOM セキュリティを構成する必要があります。これにより、サーバーはクライアントに対してコールバックを行ってイベントを発生させることができます。DCOM セキュリティをこの方法で構成しないと、クライアント アプリケーションがサーバーを呼び出すたびにエラー '70' が生成されます。その結果、再度クライアントでイベントが発生します。サーバー アプリケーションによってイベントが発生しない場合は、クライアント コンピュータで DCOM セキュリティを構成する必要はありません。

クライアント コンピュータで Windows 95、Windows 98、または Windows Me が実行されている場合は、次の手順を実行します。
  1. DCOM Config (DCOMCNFG.exe) を実行します。
  2. [既定のセキュリティ] タブをクリックします。
  3. [既定値の編集] をクリックします。
  4. [追加] をクリックします。
  5. [すべてのユーザー] をクリックし、[許可する] をクリックしてアクセス権を付与します。
  6. [OK] をクリックして [アクセス許可の追加] ダイアログ ボックスを閉じます。
  7. [OK] をクリックして [アクセス許可] ダイアログ ボックスを閉じます。
  8. [OK] をクリックして [分散 COM の構成のプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
  9. アプリケーションを再度テストします。

    クライアント アプリケーションによって正常にイベントが処理されます。

クライアント コンピュータで Windows NT または Windows 2000 が実行されている場合は、次の手順を実行します。
  1. DCOM Config (DCOMCNFG.exe) を実行します。
  2. [既定のセキュリティ] タブをクリックします。
  3. [既定値の編集] をクリックします。
  4. [追加] をクリックします。
  5. [Everyone] アカウントをクリックし、[アクセスの種類] (または [アクセス権の種類]) ボックスの一覧の [アクセスの許可] (または [Allow Access]) をクリックします。
  6. [OK] をクリックします。
  7. [OK] をクリックして [レジストリ値のアクセス許可] (または [レジストリ値のアクセス権]) ダイアログ ボックスを閉じます。
  8. [OK] をクリックして [分散 COM の構成のプロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。
  9. アプリケーションを再度テストします。

    クライアント アプリケーションによって正常にイベントが処理されます。

信頼されないドメイン経由で DCOM サーバーにアクセスを試行している

ある Windows NT または Windows 2000 ドメインに DCOM サーバーがあり、クライアントがそれとは別の Windows NT または Windows 2000 ドメインにログオンしていて、そのドメインがサーバーのあるドメインから信頼されていない場合、DCOM サーバーにアクセスしようとすると実行時エラー '70' が発生します。

関連情報

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
176799 [INFO] Windows NT で DCOM Config (DCOMCNFG.EXE) を使用する

プロパティ

文書番号: 180384 - 最終更新日: 2006年10月17日 - リビジョン: 3.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Visual Basic 5.0 Professional Edition
  • Microsoft Visual Basic 6.0 Professional Edition
  • Microsoft Visual Basic 5.0 Enterprise Edition
  • Microsoft Visual Basic 6.0 Enterprise Edition
キーワード:?
kbdcom kbhowto kbregistry KB180384
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