コンピュータ ブラウザ サービスについて

文書翻訳 文書翻訳
文書番号: 188001 - 対象製品
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP188001
すべて展開する | すべて折りたたむ

目次

概要

Windows 2000 および Windows XP の Microsoft Active Directory サービスは、NetBIOS (Network Basic Input/Output System) 名前解決を提供するために以前のバージョンの Windows で使用されていたコンピュータ ブラウザ サービスの後継となるサービスです。Windows 2000 のブラウザ サービスは、以前のバージョンの Windows を実行しているクライアント コンピュータとの上位互換性を維持するために提供されています。

この資料では、サーバー コンピュータがネットワーク上のクライアント コンピュータに参照リストの機能を提供する基本的な方法について説明します。ブラウザ コンポーネントの詳しい説明については、以下のドキュメントを参照してください。
  • 『Microsoft Windows NT 4.0 リソース キット』の「第 3 章 Windows NT 4.0 ブラウザ サービス」
  • 次のマイクロソフト Web サイトから入手できるドキュメント「CIFS/E Browser Protocol」
    ftp://ftp.microsoft.com/developr/drg/cifs/cifsbrow.doc
  • Microsoft Windows NT 4.0 Resource Kit の Regentry.hlp ファイルに記載されているブラウザのレジストリ設定
ブラウザ サービスの主な機能は、WAN (Wide-Area Network) に存在する他のドメイン名およびワークグループ名の一覧と共に、クライアントのドメインでリソースを共有しているコンピュータの一覧を提供することです。この一覧は、[ネットワーク コンピュータ] または NET VIEW コマンドを使用してネットワーク リソースを参照するクライアントに提供されます。

詳細

ブラウザ サービスでは、コンピュータが存在しているドメインまたはワークグループの名前、およびブラウザ サービスを実行しているコンピュータがサービスを提供するネットワーク セグメント上に存在する各コンピュータで使用されているプロトコルの一覧が保持されています。各ネットワーク セグメントでは、ブラウザ サービスを実行しているセグメントに存在するコンピュータのグループからマスタ ブラウザが選ばれます。

マスタ ブラウザには、マスタ ブラウザのネットワーク セグメントに存在する各サーバーが 12 分ごとにデータグラムとして送信するホスト アナウンスまたはサーバー アナウンスを収集する役割があります。マスタ ブラウザは、各ネットワーク セグメントで使用可能なブラウザがバックアップ ブラウザになるように指示します。ネットワーク セグメント上のバックアップ ブラウザは、同じセグメントに存在するクライアント コンピュータに参照リストを提供します。

注 : Windows NT ドメイン構造では、ドメインのマスタ ブラウザには必ずプライマリ ドメイン コントローラ (PDC) が選ばれます。PDC のみがドメインのマスタ ブラウザになることができます。PDC が存在しない場合、ドメインのマスタ ブラウザを利用することはできず、所属しているワークグループ以外のワークグループからは参照リストを取得できません。

1 つのネットワーク セグメントには、マスタ ブラウザが 1 つだけ存在します。PDC 以外のすべてのドメイン コントローラは、バックアップ ブラウザに指定されます。また、ネットワーク セグメント上では 32 台のコンピュータごとに 1 つのバックアップ ブラウザが存在します。

Windows NT Workstation ベースのコンピュータを含むワークグループの構成では、マスタ ブラウザが必ず 1 つ存在します。ワークグループに Windows NT Workstation ベースのコンピュータが 2 台以上存在する場合、マスタ ブラウザ以外にバックアップ ブラウザが 1 つ存在します。ワークグループでは、Windows NT Workstation ベースのコンピュータ 32 台ごとに 1 つのバックアップ ブラウザが存在します。

ネットワーク セグメント上にドメイン コントローラが存在しない場合、セグメント上に存在するコンピュータからマスタ ブラウザおよびバックアップ ブラウザを選ぶ処理が以下の優先順位で開始されます。

Windows 2000 Server
Windows 2000 Professional
Microsoft Windows NT 4.0 Server Enterprise Edition
Microsoft Windows NT 4.0 Server
Microsoft Windows NT 4.0 Workstation
Microsoft Windows 98
Microsoft Windows 95
Microsoft Windows for Workgroups 3.11

ドメインのマスタ ブラウザの役割

ブラウザ サービスはブロードキャスト セグメントによって連結されていて、各マスタ ブラウザは個別にリストを保持しているため、これらのリストをまとめて 1 つのドメイン全体のリストを作成する方法が必要です。この機能はドメインのマスタ ブラウザ (ドメインの PDC) によって提供されます。この機能は、TCP/IP (Transmission Control Protocol/Internet Protocol) 以外のネットワーク プロトコルでは必要ありません。

また、PDC は 12 分ごとにプライマリ Windows インターネット ネーム サービス (WINS) サーバーに接続して、エンタープライズに存在する PDC によって登録されたすべての DomainName タイプ <1b> エントリの一覧を取得する必要があります。この処理は、MSRPC R_WinsGetBrowserNames 要求を発行して行われます。WAN に存在するマスタ ブラウザが収集したワークグループ アナウンス データグラムと共に、これらの名前によってドメイン名とワークグループ名の完全なリストが構築されます。ワークグループ アナウンスによって検出された名前は、WINS から取得された名前より優先されます。これらのドメイン名およびワークグループ名には、参照リスト内の任意のコンピュータを登録するすべてのサーバー名が含まれます。WINS サーバーを利用できない場合、または WINS サーバーが登録されていない場合、クライアントのブラウザは名前を登録したコンピュータからサーバーのリストを要求します。この処理は、クライアントのブラウザによって行われ、ダブル ホップと呼ばれます。

PDC は、WAN 内の各セグメント上に存在するマスタ ブラウザが収集したすべてのリストを結合します。マスタ ブラウザは 12 分ごとに PDC に接続して、ドメイン全体のリストを取得します。リストを取得するには、まずフラグ 0xFFFFFFFF を使用して NetServerEnum 要求を発行します。この要求により、ドメイン内にあるすべてのサーバーの一覧を取得できます。次に、マスタ ブラウザはフラグ 0x8000000 を使用して同じ要求を発行します。このフラグは、すべてのドメイン名およびワークグループ名を要求することを示します。

マスタ ブラウザによって収集されたリストを取得するよう PDC に指示するために、マスタ ブラウザは UDP (User Datagram Protocol) ポート 138 を使用して PDC に有効なマスタ アナウンス フレームを送信します。これは、即座にマスタ ブラウザに接続して、マスタ ブラウザが収集したリストを取得するよう PDC に通知するためのフレームです。この通信も 2 つの NetServerEnum 要求を使用して行われます。まず、フラグ 0x40000000 を使用して NetServerEnum 要求を発行し、マスタ ブラウザによって収集されたサーバーのローカルのリストを取得します。次に、フラグ 0xC0000000 を使用して NetServerEnum 要求を送信し、同じセグメント上の他のドメインまたはワークグループのマスタ ブラウザによって送信されたローカルのワークグループ アナウンス フレームを取得します。セグメント上の各バックアップ ブラウザは、フラグ 0xFFFFFFFF と x80000000 を使用して NetServerEnum 要求を 12 分間隔で発行し、サーバー名、ドメイン名、およびワークグループ名の完全なリストを取得します。

登録および反映時間

ブラウザ サービスは、サーバー ブロードキャストに依存するため、通信はコネクションレスで、本質的に信頼性は高くありません。サーバーが起動されると、サービスは即座にホスト アナウンス フレームを送信します。この処理は、サーバーを起動してから 4 分後および 8 分後に繰り返し実行されます。その後、この処理は 12 分ごとに実行されます。

少数のデータグラム フレームの損失を許容すると、起動後 12 分以内にネットワーク セグメントのマスタ ブラウザにより、コンピュータ名が参照リストに追加されます。これ以降は、接続指向のトラフィックが使用され、一連の通信の確実性が高くなります。セグメントのマスタ ブラウザは、12 分以内に PDC に接続してドメイン全体のリストを取得します。同時に、PDC はマスタ ブラウザに接続して、新しいサーバーを認識します。

リモート セグメント上に存在するマスタ ブラウザも 12 分間隔で PDC に接続し、新しいサーバーを認識します。リモートのマスタ ブラウザが新しいサーバー名を認識してから 12 分以内に、すべてのバックアップ ブラウザはそれぞれのマスタ ブラウザに接続します。この時点で、リモート セグメント上のすべてのブラウザは、新しいサーバーを認識します。マルチ セグメントの WAN 環境では、ドメイン内のすべてのコンピュータが新しいコンピュータを認識するまでに必要な時間は最大で 48 分 (12 + 12 + 12 + 12) です。ブロードキャストおよびネットワークの使用率が健全な範囲内で運用されているネットワークでは、この時間は平均で約半分 (24 分) です。

参照リストからのコンピュータの削除には、時間がかかることがあります。データグラム フレームの損失を許容するために、アナウンス期間が 3 回経過するまでマスタ ブラウザはサーバーをリストから削除しません。サーバーが正常にシャットダウンされない場合、またはネットワーク接続が切断された場合、サーバーは最大 36 分間マスタ ブラウザのリストを保持できます。この時間が経過すると、PDC はこのサーバー名を削除するように通知されます。同じ通信フローが再度実行され、サーバー名が削除されます。リモート セグメント上のマスタ ブラウザは、12 分以内に PDC からドメイン全体のリストを取得します。この時点から 12 分以内に各バックアップ ブラウザはマスタ ブラウザに接続します。この処理は完了するまでに、最大で 72 分 (36 + 12 + 12 + 12) かかります。サーバーが正常にシャットダウンされると、ブラウザはそのサーバーがサーバーとして機能していないことを示すホスト アナウンス フレームを 1 つ送信します。このデータグラムを受信すると、マスタ ブラウザはローカルのリストからそのサーバーを即座に削除します。ブロードキャストおよびネットワークの使用率が健全な範囲で運用されているネットワークでは、この時間は平均で約半分 (36 分) です。

サーバーのブラウザ ロールは、定期的に選択され、動的に定義されるので、特定のクライアント コンピュータに参照リストを提供するために使用されている通信フローを判断するのは、容易ではありません。マスタ ブラウザが正常にシャットダウンされると、マスタ ブラウザはシャットダウン中に新しいマスタ ブラウザを強制的に選択します。マスタ ブラウザとして選択されたバックアップ ブラウザが、完全な参照リストを受信するのに十分な時間ネットワーク上に存在していた場合、そのバックアップ ブラウザは完全に作成された参照リストを持つマスタ ブラウザとして開始され、ネットワーク セグメント上の参照リストの機能は中断されずに存続します。

マスタ ブラウザとして機能していたサーバーが正常にシャットダウンされない場合、またはマスタ ブラウザの選択を強制する要求のデータグラムが失われた場合、ネットワーク セグメント上で参照リストの機能が使用できるようになるまでに時間がかかることがあります。あるクライアント コンピュータが参照リストを要求したときにマスタ ブラウザが見つからない場合、新しいマスタ ブラウザの選択が行われます。ネットワークの使用状況によっては、マスタ ブラウザが存在しないことをバックアップ ブラウザが検出するまでに最大で 12 分かかります。

名前解決の必要条件

ドメイン全体の名前解決が可能であることは、分散参照モデルが機能するために不可欠です。WAN 内の、マスタ ブラウザになる可能性のあるすべてのコンピュータは、PDC の DomainName タイプ <1b> エントリを解決できる必要があります。マスタ ブラウザになる可能性があるブラウザが PDC のクエリに対して肯定的な応答を受信した後、マスタ ブラウザは PDC のコンピュータ名のタイプ <00> エントリを解決できる必要があります。PDC は、マスタ ブラウザになる可能性のあるすべてのコンピュータに接続できるようにするため、すべてのコンピュータの名前を解決できる必要があります。PDC は、UDP ポートでマスタ ブラウザからの有効なマスタ アナウンスの受信待ちをします。

このアナウンスによって、PDC はマスタ ブラウザのコンピュータ名のタイプ <00> を解決し、マスタ ブラウザが保持する参照リストを要求します。

参照リストがクライアント コンピュータに表示されたら、クライアント コンピュータは共有リソースを参照するために、リストに含まれるすべてのコンピュータの NetBIOS 名前エントリを解決する必要があります。そのため、すべてのクライアント コンピュータは、ドメイン内に存在するすべてのコンピュータの IP アドレスを解決できる必要があります。ほとんどのネットワーク構成において、これは、分散 WINS インフラストラクチャが正常に機能する必要があることを意味しています。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 188001 (最終更新日 2004-04-06) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 188001 - 最終更新日: 2004年11月17日 - リビジョン: 3.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Professional Edition
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows XP Professional Edition
キーワード:?
kbinfo kbenv KB188001
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

フィードバック

 

Contact us for more help

Contact us for more help
Connect with Answer Desk for expert help.
Get more support from smallbusiness.support.microsoft.com