文書番号: 191611 - 最終更新日: 2007年8月7日 - リビジョン: 3.3

マルチホーム化されたブラウザに関する問題

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重要 : この資料には、レジストリの編集方法が記載されています。万一に備えて、編集の前には必ずレジストリをバックアップし、レジストリの復元方法を理解しておいてください。バックアップ、復元、および編集方法の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
256986? (http://support.microsoft.com/kb/256986/ ) Microsoft Windows レジストリの説明

目次

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概要

コンピュータ ブラウザ サービスは、Microsoft Windows for Workgroups 3.1 で初めて登場しました。ブラウザ サービスは、ネットワーク上でファイルやプリンタなどのリソースを共有するコンピュータの情報を収集してレポートするための機能です。ブラウザ サービスが導入されたことにより、ネットワーク上のサーバーからのアナウンスが大幅に減りました。また、ネットワーク上の各クライアントやサーバーが独自にサーバー リソースのリストを保持する必要がないため、クライアントやサーバーのオーバーヘッドも低減されました。

ブラウザ サービスは当初、NetBEUI (NetBIOS Extended User Interface) などの、ルーティングを行わないプロトコルを使用した単一セグメントの LAN 上で接続されたコンピュータ向けに開発されました。マルチホームのブラウザ サーバーにクライアントがサーバー リストを要求すると、ブラウザ サービスはその要求を受け取ったネットワーク アダプタが収集したサーバーのリストのみを返します。これは、クライアントが他のセグメント上のサーバーに接続できるようになることが想定されていなかったためです。NetBEUI などのルーティングが不可能なプロトコルを使用する場合、クライアントもマルチホームでなければリモート サーバーに接続できません。TCP/IP (Transmission Control Protocol/Internet Protocol) などのルーティングが可能なプロトコルを使用する場合、物理的に接続するにはルーターなどの機器が必要です。また、従来は、リモート サーバーに接続するすべてのクライアントで、Lmhosts ファイルを設定する必要もありました。

その後、マイクロコンピュータ ネットワークは格段に大きな環境へと変貌を遂げ、ルーティングが可能なプロトコルや、NetBIOS での通信には、WINS (Windows Internet Naming Service) などの分散型 NetBIOS ネーム サーバーが必要になりました。セグメント化された LAN の拡大と共に、ブラウザ サービスも、ドメイン環境で TCP/IP プロトコルに対応できるように更新されてきました。全ドメインの単一の参照リストを管理するのはプライマリ ドメイン コントローラ (PDC) です。PDC は、広域ネットワーク (WAN) の各セグメントのマスタ ブラウザによって収集された参照リストをマージします。この機能は "ドメイン マスタ ブラウザ" と呼ばれ、PDC のみが実行できます。WINS を使用すると、クライアントは、WAN 上のリモート サーバーに簡単にアクセスできます。各 PDC は定期的に WINS サーバーにアクセスして、ネットワーク上にあるすべてのドメインのリストを取得します。これによって、WAN 上のすべてのサーバー リソースを参照することが可能になっています。

ネットワークの進化と共に、複数のネットワーク アダプタが装着されたサーバーやクライアントも増えました。しかし、これらのマルチホーム サーバーは、ブラウザ サービスに予期せぬ好ましくない影響を与える可能性があります。

詳細

ドメイン マスタ ブラウザの問題 : PDC

: Windows 2000 でドメイン マスタ ブラウザとなるのは、PDC エミュレータ操作マスタです。操作マスタは FSMO (Flexible Single Master Operations) とも呼ばれます。ドメイン全体のサーバー リストは 1 つだけ存在する必要がありますが、ブラウザはネットワーク アダプタとプロトコルの組み合わせごとに個別のサーバー リストを保持するため、PDC をマルチホーム化することはできません。PDC がマルチホーム化されると、ドメイン内に 2 つの累積的なリストが作成されるため、ネットワーク上のコンピュータは、ドメイン内の完全なサーバー リストにアクセスすることができません。各マスタ ブラウザは、PDC の一方のネットワーク アダプタのサーバー リストしか取得できません。PDC が各ネットワーク アダプタ用に構築するサーバー リストの内容は、PDC がどちらのネットワーク アダプタでそのマスタ ブラウザとの通信を行うかによって左右されるため、サーバー リストからサーバーを一意に確定できないことがあります。

マスタ ブラウザの問題

ドメイン内のサーバー リストと他のドメイン名のリストを PDC から受け取ったマスタ ブラウザは、PDC に MasterAnnouncement フレームを送信します。このフレームは、PDC に、サーバー リストとワークグループのアナウンスをマスタ ブラウザから取得するように促します。

TCP/IP 上の 2 台のサーバー間の NetBIOS セッションは単一の IP 接続でしか行えないため、PDC は、相手のマスタ ブラウザのコンピュータ名に対して 1 つの IP アドレスしか保持できません。したがって、マスタ ブラウザとして機能するサーバーをマルチホーム化することはできません。これは、マルチホームにした場合、PDC はマスタ ブラウザの一方のネットワーク アダプタの情報しか得られなくなるためです。

マルチホーム サーバーの両方のネットワーク アダプタをマスタ ブラウザにすると、PDC は、PDC に接続されているネットワーク アダプタが検出したホストの情報しか得られません。もう一方のネットワーク アダプタが検出したサーバーやドメイン名は、ドメイン内の残りのコンピュータに対して失われます。一方、マルチホーム サーバーの一方のネットワーク アダプタをマスタ ブラウザとし、もう一方のネットワーク アダプタをバックアップ ブラウザまたは非ブラウザ コンピュータとして機能させた場合 (選択または UnboundBindings で設定) は、PDC がマスタ ブラウザ側のネットワーク アダプタに接続するかどうかを保証することはできません。マスタ ブラウザに 2 つのネットワーク アダプタが装着されている場合、適切なインターフェイスに接続する確率は 50% です。不適切なネットワーク アダプタが選択された場合、ドメイン内の残りのコンピュータは、このマスタ ブラウザが収集したサーバーやドメイン名を使用できなくなります。したがって、すべてのサーバーとドメイン名を PDC で集中的に管理するには、すべてのマスタ ブラウザをマルチホーム化しないようにする必要があります。

バックアップ ブラウザとブラウザ候補の問題

ブラウザの役割は自動的に選択されるため、マスタ ブラウザになる可能性のあるサーバーをマルチホーム化することはできません。クライアントは、参照リストを要求するときに GetBackupListRequest を発行し、コンピュータ名のリストを含んだ応答を受け取ります。応答を受け取ったクライアントは、応答フレーム内のコンピュータ名の 1 つとセッションを確立します。選択されたネットワーク アダプタでブラウザ サービスが実行されていなければ、クライアントは参照リストを受け取りません。したがって、バックアップ ブラウザもマルチホーム化することはできません。選択されたネットワーク アダプタがブラウザであった場合、受け取ったリストには、別のセグメントのマスタ ブラウザが収集したサーバーが含まれている可能性があります。この場合、ブラウザ インフラストラクチャの決定論的な性質が失われます。

回避策の提案

ブラウザ サーバーを確実にシングルホーム化し、ブラウジング サービスを正常に機能させる方法

重要 : この資料には、レジストリの編集方法が記載されています。万一に備えて、編集の前には必ずレジストリをバックアップし、レジストリの復元方法を理解しておいてください。バックアップ、復元、および編集方法の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
256986? (http://support.microsoft.com/kb/256986/ ) Microsoft Windows レジストリの説明

デフォルトでは、ドメイン内のすべてのドメイン コントローラがブラウザ サーバーとなります。以下の回避策は、ブラウザ サーバーがシングルホームであるかどうかを確認し、ブラウジング サービスを正常に機能させるのに役立ちます。

マルチホームの Microsoft Windows NT サーバーがブラウザ サーバーの役割を受け持たないようにするには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[サービス] をダブルクリックします。
  2. [Computer Browser] をクリックし、[スタートアップ] をクリックします。[スタートアップの種類] で [手動] をクリックします。
  3. [OK] をクリックし、[閉じる] をクリックします。次に、コンピュータを再起動します。
あるいは、レジストリ エディタ (Regedt32.exe) を使用して、以下のレジストリ サブキーを編集します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser\Parameters\MaintainServerList
このサブキーの値を false に設定し、レジストリ エディタを終了して、コンピュータを再起動します。

: Windows 2000 では、false の代わりに no を使用します。 シングルホーム コンピュータがブラウザ サーバーとして選択されるようにするには、レジストリ エディタ (Regedt32.exe) を使用して、以下のレジストリ サブキーを編集します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Browser\Parameters\IsDomainMaster
このサブキーの値を yes に変更し、レジストリ エディタを終了して、コンピュータを再起動します。

: PDC エミュレータとして機能する Windows 2000 ドメイン コントローラでは、このレジストリの設定は有効ではありません。

この問題を解決し、これらの役割をマルチホームでないドメイン コントローラに転送する方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
255690? (http://support.microsoft.com/kb/255690/ ) グラフィカル ユーザー インターフェイスで FSMO 役割を表示し転送する方法

マルチホーム PDC の参照方法

ドメイン マスタ ブラウザ サービスは、1 つのネットワーク インターフェイスにのみ適切にバインドされます。PDC はドメイン マスタ ブラウザの役割を果たします。PDC はマルチホーム化しないことを推奨します。

ルーターとして機能させるために PDC をマルチホーム化し、シングルホーム バックアップ ドメイン コントローラ (BDC) を PDC に昇格させることができない場合、次の手法を実行して、この問題を回避できます。

1 つを除くすべてのアダプタから WINS クライアント (TCP/IP) インターフェイスのバインドを解除します。これによって、NetBIOS、Workstation、および Server インターフェイスもこのカードからバインドを解除されます。これらのバインドは、最もビジーなセグメントのアダプタ上に残しておくことを推奨します。WINS クライアント (TCP/IP) インターフェイスは他のアダプタからバインドを解除されますが、他のセグメントから PDC への接続は失われません。TCP/IP プロトコル インターフェイスはバインド状態で維持されるため、バインドされたインターフェイスに要求をルーティングすることができます。追加アダプタのバインドを解除した後に、WINS および LMHosts ファイルがバインドを解除されたアダプタを参照しないことを確認する必要があります。

WINS クライアント (TCP/IP) インターフェイスのバインドを解除するには、次の手順を実行します。
  1. コントロール パネルの [ネットワーク] をダブルクリックします。
  2. [バインド] タブをクリックします。
  3. [バインドの表示] ボックスで [すべてのアダプタ] をクリックします。
  4. すべてのアダプタを展開します。
  5. [WINS クライアント (TCP/IP)] をクリックし、[無効] をクリックします。

詳細

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
188305? (http://support.microsoft.com/kb/188305/ ) Microsoft コンピュータ ブラウザ サービスのトラブルシューティング
188001? (http://support.microsoft.com/kb/188001/ ) コンピュータ ブラウザ サービスについて

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Professional
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Standard Edition
  • Microsoft Windows NT Workstation 4.0 Developer Edition
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Enterprise Edition
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