Office オブジェクト モデルに関するドキュメントの検索と使用方法

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文書番号: 222101 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、Microsoft Office アプリケーションの自動化に関するリソースおよびドキュメントについて説明します。これらの情報は、Office アプリケーションの自動化に使用するプログラミング言語に関係なく使用できます。また、これらのドキュメントから自動化の各過程で特定のタスクを実現するのに必要な情報を紹介し、自動化コードの作成に着手するための手掛かりを示します。

詳細

オブジェクト モデルのドキュメントを探すには

Office アプリケーションのオブジェクト モデルについては、Office の各バージョンの『ランゲージ リファレンス』に記載されています。

『Microsoft Office 97/Visual Basic for Applications ランゲージ リファレンス』
ISBN 4-7561-2124-1

『Microsoft Office 2000 Visual Basic for Applications ランゲージ リファレンス』
ISBN 1-57231-955-0

『ランゲージ リファレンス』は、MSDN、および Microsoft Office に添付のオンライン ヘルプで参照できます。また、印刷物として購入することも可能です。注文方法については、以下のサイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/japan/info/press/
以下の表に、各 Office アプリケーションのヘルプ ファイルを示します。

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アプリケーション Version 97 (または 8.0) Version 2000 (または 9.0) Version 2002 (または 10) Version 2003 (または 11)
Office Vbaoff8.hlp Vbaoff9.chm Vbaof10.chm Vbaof11.chm
Access Acvba80.hlp Acmain9.chm Acmain10.chm、Vbaac10.chm ACMAIN11.chm、VBAAC10.chm
Excel VbaXl8.hlp Vbaxl9.chm Vbaxl10.chm VBAXL10.chm
MapPoint N/A Mappoint.chm (ver.2001) Mappoint.chm MAPPOINT.chmn (Ver. 2004)
Outlook Vbaoutl.hlp Vbaoutl9.chm Vbaol10.chm VBAOL11.chm
PowerPoint Vbappt.hlp Vbappt9.chm Vbapp10.chm VBAPP10.chm
Word Vbawrd8.hlp Vbawrd9.chm Vbawd10.chm VBAWD10.chm
Graph Vbagrp8.hlp Vbagrp9.chm Vbagr10.chm VBAGR10.chm
FrontPage N/A Vbafp4.chm、Vbafpom4.chm Vbafpd10.chm、vbafpw10.chm VBAFPD10.chm、VBAFPW10.chm
Binder Vbabdr8.hlp Vbabdr8.hlp Discontinued


Microsoft Office 97 に添付のヘルプ ファイルは、デフォルトでは、次の場所にインストールされます。
C:\Program Files\Microsoft Office\Office
必要な Office 97 VBA ヘルプ ファイルが見つからない場合は、Office 97 セットアップの実行時にインストールされていない可能性があります。ヘルプ ファイルをインストールするには、Office セットアップを実行し、VBA ヘルプ ファイルを追加します。Outlook 97 VBA ヘルプ ファイルは、Office セットアップではインストールされません。Outlook 97 VBA ヘルプ ファイルのインストールについては、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) を参照してください。
166738 [OL97] Visual Basic ヘルプのインストール方法
Microsoft Office 2000 に添付のヘルプ ファイルは、デフォルトでは、次の場所にインストールされます。
C:\Program Files\Microsoft Office\Office\1041
Microsoft Office XP に添付のヘルプ ファイルは、デフォルトでは、次の場所にインストールされます。
C:\Program Files\Microsoft Office\Office10\1041
C:\Program Files\Microsoft Office\Office11\1041
: Microsoft Office 2000、Microsoft Office XP および Microsoft Office 2003 のセットアップ プログラムでは、VBA ヘルプ ファイルを "初めて実行するとき" にインストールします。したがって、Office アプリケーションで VBA ヘルプ ファイルにアクセスしたことがなければ、上記のディレクトリにヘルプ ファイルが見つからない場合もあります。

オブジェクト モデルのドキュメントを使用するには

特定のクラス、メソッド、またはプロパティに関するドキュメントを探す方法はいくつかあります。
  • VBA ヘルプ ファイルを検索する方法

    Office アプリケーションの Visual Basic Editor で、[ヘルプ] メニューの [目次] または [キーワード] をクリックします。[目次] タブでは、参照するランゲージ リファレンスを選択し、[開く] をクリックします。選択したランゲージ リファレンスの VBA ヘルプが表示されます。ここで、[キーワード] または [質問] タブを使用して、特定のクラス、メソッド、またはプロパティに関する情報を探します。
  • モジュールまたはイミディエイト ウィンドウでポップヒントを使用する方法

    Office アプリケーションの Visual Basic Editor で、モジュールのコード ウィンドウまたはイミディエイト ウィンドウにクラス、メソッド、またはプロパティを入力し、文字列を強調表示して F1 キーを押します。そのアイテムに関するヘルプ トピックが表示されます。
  • オブジェクト ブラウザを使用する方法

    Office アプリケーションの Visual Basic Editor で、F2 キーを押してオブジェクト ブラウザを表示します。オブジェクト ブラウザには、そのアプリケーションで使用できるすべてのクラスと、各クラスに関連するメソッドまたはプロパティが表示されます。特定のクラスまたはクラス メンバに関するヘルプを表示するには、オブジェクト ブラウザでそのアイテムを選択して F1 キーを押します。

使用すべきクラス、メソッド、およびプロパティを知るには

自動化しようとしているアプリケーションのオブジェクト モデルを熟知していない場合は、アプリケーションの [マクロの記録] を使用して参考にすることができます。たとえば、Microsoft Word の自動化によって、新しい文書にテキストを追加し、この文書を保存するとします。使用すべきメソッドおよびプロパティがわからない場合には、まず [マクロの記録] を実行します。
  1. Microsoft Word を起動します。
  2. [ツール] メニューの [マクロ] をクリックし、[新しいマクロの記録] をクリックします。新しいマクロの名前をメモし、[OK] をクリックして記録を開始します。
  3. 新しい文書を開きます。
  4. one と入力し、Enter キーを押します。
  5. two と入力し、Enter キーを押します。
  6. three と入力します。
  7. [ファイル] メニューの [上書き保存] をクリックし、この文書を "C:\doc1.doc" として保存します。
  8. [記録終了] ボタンをクリックします (または [ツール] メニューの [マクロ] をクリックし、[記録終了] をクリックします)。
  9. マクロの記録によって生成された VBA コードを表示するには、[ツール] メニューの [マクロ] をクリックし、[マクロ] をクリックします。作成したマクロの名前を一覧から選択し、[編集] をクリックします。Visual Basic Editor に、記録されたマクロが表示されます。
     Documents.Add
     Selection.TypeText Text:="one"
     Selection.TypeParagraph
     Selection.TypeText Text:="two"
     Selection.TypeParagraph
     Selection.TypeText Text:="three"
     ActiveDocument.SaveAs FileName:="Doc1.doc", FileFormat:=wdFormatDocument,_
       LockComments:=False, Password:="", AddToRecentFiles:=True, _ 
       WritePassword:="", ReadOnlyRecommended:=False, _
       EmbedTrueTypeFonts:=False, SaveNativePictureFormat:=False, _
       SaveFormsData:=False, SaveAsAOCELetter:= False
    					
オブジェクト モデル内に各クラスがどのように組み込まれているかを理解し、使用するメソッドやプロパティのパラメータの意味やデータ型を学ぶことによって、実際のコードの作成に役立てることができます。

まず、記録されたマクロ Documents.Add の 1 行目を調べます。コード モジュール上で Documents を強調表示し、F1 キーを押します。ヘルプ トピックによって、次のような重要な情報が提供されます。
  • "Documents プロパティ" は、開かれたすべての文書を表す Documents コレクションを返します。
  • "Documents プロパティ" は、Application オブジェクトに適用されます。
記録されたマクロに戻り、コード モジュール上で Add を強調表示し、F1 キーを押します。Add メソッドを持つさまざまなオブジェクトを示したヘルプ トピックが表示されます。Documents をクリックして、Documents コレクションの Add メソッドに関するヘルプを表示します。ヘルプ トピックによって、次のような重要な情報が提供されます。
  • "Add メソッド" は、開いている文書のコレクションに新しい空の文書を追加します。
  • "Add メソッド" は、2 つの引数を持ち、これらは共に省略可能です。
次に、記録されたマクロの次の行 Selection.TypeText Text:="one" を調べます。コード モジュール上で Selection を強調表示し、F1 キーを押します。
  • "Selection プロパティ" は、選択範囲またはカーソル位置を表す Selection オブジェクトを返します。
  • "Selection プロパティ" は、Application オブジェクトに適用されます。
記録されたマクロに戻り、コード モジュール上で TypeText を強調表示し、F1 キーを押します。
  • "TypeText メソッド" は、指定された文字列を挿入します。
  • "TypeText メソッド" は、文字列 (String) 型の必須の引数を 1 つ持ちます。
  • "TypeText メソッド" は、Selection オブジェクトに適用されます。
次に、TypeParagraph を強調表示してヘルプ トピックを表示します。
  • "TypeParagraph メソッド" は、新しい空白の段落を挿入します。
  • "TypeParagraph メソッド" は、Selection オブジェクトに適用され、引数を持ちません。
ActiveDocument プロパティおよび SaveAs メソッドのヘルプ トピックを参照します。
  • "ActiveDocument プロパティ" は、フォーカスのある文書を表す Document オブジェクトを返します。"ActiveDocument プロパティ" は、Application オブジェクトに適用されます。
  • "SaveAs メソッド" は、文書を保存します。Word のバージョンによって、このメソッドには 11 〜 16 個の引数があり、このうち 1 つだけが必須です。"SaveAs" は、Document オブジェクトに適用されます。
Documents プロパティ、Selection プロパティ、および ActiveDocument プロパティはすべて Application オブジェクトに適用されるプロパティですが、記録されたマクロではこれらのプロパティに "Application" が付いていません。Application オブジェクトは、すべてのプロパティのデフォルトのオブジェクトになっているため、VBA マクロでコードを記述する際には省略可能です。ただし、自動化コードを記述する際には省略不可で、プロパティおよびメソッドはすべて完全に修飾する必要があります。

記録されたマクロを見ると、SaveAs メソッドに、組み込み定数 wdFormatDocument を渡す引数があります。自動化コントローラとして選択したプログラミング言語によっては、組み込み定数に数値を渡す必要がある場合があります。この情報は、SaveAs メソッドのヘルプ トピックには記載されていませんが、オブジェクト ブラウザで参照することができます。F2 キーを押してオブジェクト ブラウザを表示し、検索ウィンドウに次のように入力して Enter キーを押します。

wdFormatDocument

オブジェクト ブラウザの最下部のウィンドウに、wdFormatDocument(=0) に対応する数値と、この定数に関するその他の情報が表示されます。

関連情報

自動化コードのサンプルを探すには

これまでに提供した情報は、自動化コードを記述するための基礎となるものです。Visual Basic、Visual C++ および MFC で記述された自動化コード サンプルを参照するためのリソースとしては、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) があります。以下に、その一部を紹介します。

Visual Basic 開発者向け

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
220595 [OL2003] Visual Basic を使用して Outlook を自動化する方法
219151 Visual Basic を使用して Microsoft Excel を自動化する方法
147650 Visual Basic から Excel オブジェクトを操作する方法
142387 Visual Basic から OLE オートメーションを使用して Excel グラフを作成する方法
184974 Word で (OLE) オートメーションを使用する方法
220607 Visual Basic から Microsoft Word の差し込み印刷をオートメーションで実行する方法
222929 Office 2003、Office XP Developer、および Office 2000 Developer で Visual Basic を使用して PowerPoint を自動化する方法

Visual C++ 開発者向け (MFC を使用)

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
178749 MFC およびタイプ ライブラリを使用してオートメーション プロジェクトを作成する方法
179706 [HOWTO] MFC による Excel のオートメーションで新しいブックの作成や書式設定を行う方法
186120 MFC を使用して Excel を自動化し、配列のデータをセル範囲に入力する方法
186122 MFC を使用して Excel 2000 および Excel 2002 を自動化し、Excel 2000 および Excel 2002 のセル範囲のデータを配列に取得する方法
220911 Visual C++ および MFC を使用して Microsoft Word の差し込み印刷をオートメーションで実行する方法
222960 Visual C++ 5.0 または Visual C++ 6.0 と Microsoft Foundation Classes を使用して PowerPoint を自動化する方法

C/C++ 開発者向け (MFC を使用しない)

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
216686 MFC または #import を使用せずに C++ から Excel を自動化する方法
181473 [HOWTO] C++ アプリケーションではなく C アプリケーションから OLE オートメーションを使用する方法

Visual J++ 開発者向け

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
219430 Visual J++ オートメーションを使用して Excel ブックの作成および書式設定を行う方法
215484 Visual J++ 6.0 を使用して PowerPoint を自動化する方法

Visual FoxPro 開発者向け

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
142193 OLE を使用して Excel シートにデータを追加する方法
180901 Visual FoxPro for Windows 5.0 以降を使用して Word 97 または Office Word 2003 で分類された表を作成する方法
181926 OLE および ODBC を使用して Word の差し込み印刷をオートメーションで自動化する方法
194306 Visual FoxPro から OLE オートメーションを使用して Word の両面印刷を実行する方法
230154 Visual FoxPro を使用して PowerPoint を自動化する方法
241942 BackgroundPrintingStatus プロパティを使用して Word の印刷エラーを防ぐ方法
Microsoft Office の自動化に関するサンプル コードおよびリソースを含む関連情報については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://support.microsoft.com/gp/ofd

プロパティ

文書番号: 222101 - 最終更新日: 2007年5月21日 - リビジョン: 6.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Office Standard Edition 2003
  • Microsoft Visual Basic 4.0 Professional Edition
  • Microsoft Visual Basic 5.0 Professional Edition
  • Microsoft Visual Basic 6.0 Professional Edition
  • Microsoft Visual Basic 4.0 Enterprise Edition
  • Microsoft Visual Basic 5.0 Enterprise Edition
  • Microsoft Visual Basic 6.0 Enterprise Edition
  • Microsoft Visual C++ 4.0 Professional Edition
  • Microsoft Visual C++ 5.0 Professional Edition
  • Microsoft Visual C++ 6.0 Professional Edition
  • Microsoft Visual J++ 6.0 Standard Edition
  • Microsoft Visual Studio .NET 2002 Professional Edition
  • Microsoft Visual Studio .NET 2003 Professional Edition
  • Microsoft Access 2002 Standard Edition
  • Microsoft Access 2000 Standard Edition
  • Microsoft Access 97 Standard Edition
  • Microsoft Excel 2002 Standard Edition
  • Microsoft Excel 2000 Standard Edition
  • Microsoft Excel 97 Standard Edition
  • Microsoft FrontPage 2002 Standard Edition
  • Microsoft FrontPage 2000 Standard Edition
  • Microsoft Outlook 2002 Standard Edition
  • Microsoft Outlook 2000 Standard Edition
  • Microsoft Outlook 97 Standard Edition
  • Microsoft Outlook 98 Standard Edition
  • Microsoft PowerPoint 2002 Standard Edition
  • Microsoft PowerPoint 2000 Standard Edition
  • Microsoft PowerPoint 97 Standard Edition
  • Microsoft Word 2002
  • Microsoft Word 2000
  • Microsoft Word 97 Standard Edition
  • Microsoft Visual FoxPro 5.0a
  • Microsoft Visual FoxPro 6.0 Professional Edition
  • Microsoft MapPoint 2002 Standard Edition
  • Microsoft MapPoint 2001 Standard Edition
キーワード:?
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