文書番号: 229716 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、Windows 回復コンソールの機能と制限について説明しています。Windows 回復コンソールは、Windows ベースのコンピュータが正常に起動しないかまったく起動しない場合に、回復を支援するように設計されています。

詳細

Windows 回復コンソールを使用すると、Windows のグラフィック インターフェイスを起動しなくても、NTFS ボリューム、FAT ボリューム、および FAT32 ボリュームに制限付きでアクセスすることができます。Windows 回復コンソールでは、以下のことができます。
  • オペレーティング システムのファイルとフォルダの使用、コピー、名前の変更、置換を行うことができます。
  • コンピュータの次回の起動時にサービスやデバイスを起動するかどうかを設定できます。
  • ファイル システムのブート セクタやマスタ ブート レコード (MBR) を修復できます。
  • ドライブ上のパーティションの作成とフォーマットを行うことができます。
Windows 回復コンソールにアクセスできるのは管理者に限られるため、権限のないユーザーはどの NTFS ボリュームも使用できません。

Windows 回復コンソールの起動方法

Windows 回復コンソールを起動するには、以下のいずれかの方法を使用します。
  • Windows セットアップ フロッピー ディスクまたは Windows CD-ROM でコンピュータを起動します。[セットアップへようこそ] 画面で、修復の R キーを押してから、キーボードを選択し、C キーを押して Windows 回復コンソールを起動します。修復するインストール済みの Windows に該当する番号を選択し、管理者のパスワードを入力し、Enter キーを押します。管理者パスワードがない場合は、何も入力せずに Enter キーを押します。
  • Winnt32.exe ユーティリティに /cmdcons スイッチを指定して実行し、Windows 回復コンソールを Windows スタートアップ フォルダに追加します。この手順には、Cmdcons フォルダおよびファイルを保持するため、システム パーティション上に約 7 MB のハード ディスク領域が必要です。

    : ソフトウェア ミラーリングを使用している場合、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の次の資料を参照してください。
    229077 [NT] ミラーリングが修復コンソールのプレインストールを妨げる
  • 「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の次の資料に記載された手順を実行します。
    222478 リモート インストール サーバーを使用した回復コンソールを実行するテンプレートの作成

Windows 回復コンソールの使用方法

Windows 回復コンソールを起動すると、次のメッセージが表示されます。
Microsoft Windows 2000(R) 回復コンソール。

回復コンソールはシステムの修復と回復機能を提供します。

EXIT と入力すると、回復コンソールを終了し、コンピュータを再起動します。

1: C:\WINNT

どの Windows 2000 インストールにログオンしますか? (取り消すには Enter キーを押してください)
該当する Windows インストールの番号を入力した後、管理者アカウントのパスワードを入力します。誤ったパスワードを 3 回入力すると、回復コンソールが終了するので注意してください。また、SAM データベースが存在しないか破損している場合は、正しく認証されないために回復コンソールを使用できません。パスワードを入力し、回復コンソールが起動した後、exit と入力するとコンピュータが再起動します。

コマンド コンソールの規則と制限

Windows 回復コンソールからは、次のフォルダ以外は使用できません。
  • ルート フォルダ
  • 現在ログオンしている Windows インストールの %SystemRoot% フォルダとサブフォルダ
  • Cmdcons フォルダ
  • CD-ROM ドライブなどのリムーバブル メディア ドライブ
: 他のフォルダにアクセスしようとすると、"アクセスが拒否されました" というエラー メッセージが表示されます。また、回復コンソールの使用中、ローカルのハード ディスクからフロッピー ディスクにファイルをコピーすることはできません。フロッピー ディスクまたは CD-ROM からハード ディスクにファイルをコピーすることや、ハード ディスク間でファイルをコピーすることはできます。

使用可能なコマンド

HELP

help コマンドを使用すると、以下のサポートされているすべてのコマンドが一覧表示されます。
attrib       delete        fixboot    md        type
cd           dir           fixmbr     mkdir     systemroot
chdir        disable       format     more
chkdsk       diskpart      help       rd
cls          enable        listsvc    ren
copy         exit          logon      rename
del          expand        map        rmdir
						

ATTRIB

次のいずれかのパラメータを指定して attrib コマンドを実行すると、ファイルやフォルダの属性を変更できます。
-R
+R
-S
+S
-H
+H
-C
+C

+ 属性を設定する
- 属性を解除する
R 読み取り専用ファイル属性
S システム ファイル属性
H 隠しファイル属性
C 圧縮ファイルの属性
: 少なくとも 1 つの属性を設定または解除する必要があります。属性を表示するには、dir コマンドを使用します。

CD および CHDIR

現在のフォルダを変更する場合に使用します。cd .. と入力し、Enter キーを押すと、現在のフォルダが親フォルダに変更されます。cd drive: と入力し、Enter キーを押すと、drive: で指定したドライブの現在のフォルダが表示されます。パラメータなしで cd を実行すると、現在のドライブとフォルダが表示されます。chdir コマンドでは、スペースが区切り文字として扱われます。このため、スペースを含むサブフォルダ名は引用符で囲む必要があります。たとえば次のように指定します。
cd "\winnt\profiles\username\programs\start menu"
cd および chdir コマンドは、現在の Windows インストールのシステム フォルダ、リムーバブル メディア、任意のハード ディスク パーティションのルート フォルダ、またはローカル インストール ソースの中でのみ有効です。

CHKDSK

chkdsk drive /p /r
ドライブを検査し、必要に応じてそのドライブの修復または回復を行います。drive には、検査対象のドライブを指定します。また、不良セクタをマークし、読み取り可能な情報を回復します。

/p スイッチを指定すると、ドライブが問題ありとマークされていなくても、ドライブが徹底的に検査され、見つかったエラーが修正されます。/r スイッチでは、不良セクタが特定され、読み取り可能な情報が復元されます。/r スイッチを指定すると、/p スイッチも指定したと見なされます。chkdsk コマンドは引数なしでも実行できます。その場合は、現在のドライブに対してスイッチなしの処理が実行されます。ドライブを指定せず、必要なスイッチのみを指定して実行することもできます。chkdsk コマンドには Autochk.exe ファイルが必要です。chkdsk を実行すると、bootup フォルダでこのファイルが検索されます。コマンド コンソールがプレインストールされている場合、このフォルダは通常 Cmdcons フォルダにあります。bootup フォルダにフォルダが見つからない場合、Windows CD-ROM インストール メディアが検索されます。インストール メディアが見つからない場合は、Autochk.exe ファイルの場所を指定するよう求められます。

CLS

画面を消去する場合に使用します。

COPY

copy source destination
ファイルをコピーする場合に使用します。source には、コピーするファイルを指定します。destination には、コピー先のフォルダ名または新しいファイルのファイル名を指定します。ワイルドカードを使用したコピー、およびフォルダのコピーはできません。Windows CD-ROM の圧縮ファイルは、コピー時に自動的に圧縮解除されます。

destination を指定しない場合、コピー先がデフォルトで現在のフォルダに設定されます。ファイルが既に存在する場合、上書きするかどうかの確認が行われます。

DEL および DELETE

del drive: path filename
delete drive: path filename
ファイルを削除する場合に使用します。drive: path filename で、削除するファイルを指定します。delete コマンドが機能するのは、現在の Windows インストールのシステム フォルダ、リムーバブル メディア、任意のハード ディスク パーティションのルート フォルダ、ローカル インストール ソースの中に限られます。delete コマンドでは、ワイルド カード文字は使用できません。

DIR

dir drive: path filename
フォルダ内のファイルとサブフォルダの一覧を表示する場合に使用します。drive: path filename には、一覧表示するドライブ、フォルダ、およびファイルを指定します。dir コマンドを実行すると、隠しファイルやシステム ファイルを含むすべてのファイルが一覧表示されます。ファイルには以下の属性が設定されている場合があります。
D - ディレクトリ         R - 読み取り専用ファイル
H - 隠しファイル         A - アーカイブ属性の設定されたファイル
S - システム ファイル    C - 圧縮ファイル
E - 暗号化ファイル       P - 再解析ポイント
					
dir コマンドが機能するのは、現在の Windows インストールのシステム フォルダ、リムーバブル メディア、任意のハード ディスク パーティションのルート フォルダ、またはローカル インストール ソースの中に限られます。

DISABLE

disable servicename
Windows システム サービスまたはドライバを無効にする場合に使用します。servicename には、無効にするサービスまたはドライバの名前を指定します。

無効にできるすべてのサービスまたはドライバを表示するには、listsvc コマンドを使用します。disable コマンドを実行すると、サービスの現在のスタートアップの種類を示す値が表示された後、その種類が SERVICE_DISABLED に変更されます。このため、サービスを再度有効にする必要がある場合に備えて、現在の値をメモしておく必要があります。

disable コマンドで表示されるスタートアップの種類の値は次のとおりです。
SERVICE_DISABLED
SERVICE_BOOT_START
SERVICE_SYSTEM_START
SERVICE_AUTO_START
SERVICE_DEMAND_START

DISKPART

diskpart /add /delete device_name drive_name partition_name size
ハード ディスク ボリューム上のパーティションを管理する場合に使用します。
  • /add : 新しいパーティションを作成する場合に指定します。
  • /delete : 既存のパーティションを削除する場合に指定します。
  • device_name : 新しいパーティションを作成する場合に、デバイス名 (\Device\HardDisk0 など) を指定します。この名前は、MAP コマンドの出力から取得できます。
  • drive_name : 既存のパーティションを削除する場合に、削除対象のパーティションに対応するドライブ文字 (D: など) を指定します。
  • partition_name : 既存のパーティションを削除する場合に、削除対象のパーティション名 (\Device\HardDisk0\Partition1 など) を指定します。drive_name の代わりに使用できます。
  • size : 新しいパーティションのサイズを MB 単位で指定します。
: 引数なしで diskpart のみを実行すると、パーティションを管理するユーザー インターフェイスが表示されます。

警告 : ディスクをダイナミック ディスクにアップグレードしている場合、このコマンドによって、パーティション テーブルが破損するおそれがあります。ダイナミック ディスクの構造を変更する場合は、ディスクの管理以外のツールを使用しないでください。

ENABLE

enable servicename start_type
Windows システム サービスまたはドライバを有効にする場合に使用します。servicename には、有効にするサービスまたはドライバの名前を指定します。

有効にできるサービスやドライバをすべて表示するには、listsvc コマンドを使用します。enable コマンドを実行すると、サービスのスタートアップの種類 (start_type) の現在の値が表示された後、スタートアップの種類が新しい値に変更されます。サービスのスタートアップの種類を変更前の種類に戻す場合に備えて、現在の値をメモしておく必要があります。

start_type には、次のいずれかの値を指定できます。
SERVICE_BOOT_START
SERVICE_SYSTEM_START
SERVICE_AUTO_START
SERVICE_DEMAND_START
: start_type の新しい値を指定しない場合は、現在の値が表示されます。

EXIT

コマンド コンソールを終了し、コンピュータを再起動します。

EXPAND

expand source[/F:filespec] [destination] [/y]
expand source[/F:filespec] /D
ファイルを展開する場合に使用します。source には展開するファイルの名前を指定します。destination には新しいファイルのディレクトリ (展開先) を指定します。

: ワイルドカードを含めることはできません。

destination を指定しない場合、展開先がデフォルトで現在のフォルダに設定されます。

オプション
  • /y : 既存のファイルを上書きする前に確認を行いません。
  • /f:filespec : source に複数のファイルが含まれている場合、このパラメータによって、展開するファイルが特定されます。filespec には、展開するファイルの名前を指定します。ワイルドカードを含めることができます。
  • /D : ファイルを展開せずに、source の中に含まれているファイルのディレクトリを表示します。
展開先は、現在の Windows インストールのシステム ディレクトリ、ドライブのルート、ローカル インストール ソース、および Cmdcons フォルダ内のどのディレクトリも指定できます。ただし、リムーバブル メディアや読み取り専用ファイルは指定できません。読み取り専用属性を解除するには、attrib コマンドを使用します。

/y を指定しない場合、展開先のファイルが既に存在すると、上書きするかどうかの確認が行われます。

FIXBOOT

fixboot drive name:
新しい Windows ブート セクタ コードをブート パーティションに書き込む場合に使用します。drive name には、ブート セクタを書き込むドライブのドライブ文字を指定します。このコマンドにより、Windows ブート セクタが破損している問題が修復されます。ブートセクタの修復は、システム修復処理でも行われます。fixboot コマンドを実行すると、システム ブート パーティションへの書き込みを行うデフォルト設定が無効になります。

FIXMBR

fixmbr device name
システム パーティションのマスタ ブート レコード (MBR) を修復する場合に使用します。device name は省略可能で、新しい MBR が必要なデバイスのデバイス名を指定します。このコマンドは、ウイルスによって MBR が破損し、Windows が起動できない状況で使用します。

警告 : ウイルスが存在している場合、またはハードウェアに問題がある場合、このコマンドを実行することでパーティション テーブルが破損するおそれがあります。このコマンドによってパーティションにアクセスできなくなることもあります。マイクロソフトでは、このコマンドを実行する前に、ウイルス対策ソフトウェアを実行することをお勧めします。

device name に指定するデバイス名は、map コマンドの出力から取得できます。デバイス名を省略すると、ブート デバイスの MBR が修復されます。以下に、このコマンドの例を示します。
fixmbr \device\harddisk2
Fixmbr によって、無効または標準でないパーティション テーブルの署名が検出された場合、MBR を書き換える前に、書き換えを許可するかどうかの確認が行われます。

FORMAT

format drive: /Q /FS:file-system
ドライブをフォーマットする場合に使用します。/Q を指定すると、ドライブのクイック フォーマットが実行されます。drive には、フォーマット対象のパーティションのドライブ文字を指定します。/FS:file-system には、使用するファイル システムの種類 (FAT、FAT32、または NTFS) を指定します。

ファイル システムを指定しない場合、既存のファイル システムがあれば、同じファイル システム形式が使用されます。

LISTSVC

現在の Windows インストールで使用可能なすべてのサービス、ドライバ、およびそれらのスタートアップの種類を一覧表示します。このコマンドは、disable コマンドおよび enable コマンドと組み合わせて使用すると便利です。

: このコマンドの出力は、%SystemRoot%\System32\Config\SYSTEM ハイブから取得されます。SYSTEM ハイブが破損しているか、失われている場合、予測できない結果になることがあります。

LOGON

logon
logon コマンドを実行すると、検出されたすべての Windows インストールが一覧表示されます。ログオン先を選択すると、選択した Windows インストールのローカル管理者のパスワードが要求されます。ログオンが 3 回成功しなかった場合、コンソールは終了し、コンピュータが再起動します。

MAP

map arc
ドライブ文字、ファイル システムの種類、パーティション サイズ、および物理デバイスへのマッピングを一覧表示する場合に使用します。arc を指定すると、Windows デバイス パスの代わりに ARC パスが使用されます。

MD および MKDIR

新しいフォルダを作成します。ワイルドカード文字はサポートされません。md コマンドおよび mkdir コマンドが機能するのは、現在の Windows インストールのシステム フォルダ、リムーバブル メディア、任意のハード ディスク パーティションのルート フォルダ、ローカル インストール ソースの中に限られます。

MORE

more filename
画面にテキスト ファイルを表示する場合に使用します。

RD および RMDIR

フォルダを削除します。rd コマンドおよび rmdir コマンドが機能するのは、現在の Windows インストールのシステム フォルダ、リムーバブル メディア、任意のハード ディスク パーティションのルート フォルダ、ローカル インストール ソースの中に限られます。

REN および RENAME

ファイル名を変更します。変更先のファイルに新しいドライブやパスを指定することはできません。ren コマンドおよび rename コマンドが機能するのは、現在の Windows インストールのシステム フォルダ、リムーバブル メディア、任意のハード ディスク パーティションのルート フォルダ、ローカル インストール ソースの中に限られます。

SET

以下の 4 つの環境オプションの表示または変更を行うことができます。
AllowWildCards = FALSE
AllowAllPaths = FALSE
AllowRemovableMedia = FALSE
NoCopyPrompt = FALSE

SYSTEMROOT

現在の作業フォルダを、現在ログオンしている Windows インストールの %SystemRoot% フォルダに設定します。

TYPE

type filename
filename で指定したテキスト ファイルを表示します。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 229716 (最終更新日 2003-11-21) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 229716 - 最終更新日: 2004年10月1日 - リビジョン: 3.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Professional
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
キーワード:?
kbinfo KB229716
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

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