2 ノードのサーバー クラスタにおけるネットワーク障害の検出と回復

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文書番号: 242600 - 対象製品
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目次

概要

Windows 2000 クラスタ サービスは、ネットワーク インターフェイスが使用可能であることを検出するために、高度なアルゴリズムを実行します。また、Windows 2000 のプラグ アンド プレイ機能は、ネットワーク アダプタとハブまたはスイッチなど接続されているデバイスとの間で、ネットワーク ケーブルが取り外されたことや、接続上の問題が発生したことを検出します。この資料では、2 ノードの Windows 2000 Server クラスタにおけるネットワーク障害の検出と回復プロセスについて説明します。

詳細

クラスタ サービスは、サーバー クラスタ上のネットワーク インターフェイスの状態を検出するために、クラスタ内のあるノードから別のノードへハートビートを送信したり、ノードの運用情報をモニタしたりします。ハートビートは、各ネットワーク インターフェイスがまだ動作していることを確認するために、サーバー クラスタのノード マネージャ間で 1.2 秒ごとにやり取りされる単一の UDP (User Datagram Protocol) パケットです。

ハートビート パケットが 2 回のハートビート周期内に受信されず、サーバー クラスタが接続されている LAN がクライアントとクラスタ間の通信用に構成されている場合、クラスタ サービスは各ノードの外部ホストと通信する機能をテストします。ここで、外部ホストは次の例に示す方法により取得した IP アドレスに対応します。頻繁に使用される外部ホストはローカル ルーター (デフォルト ゲートウェイ) です。

  • クラスタには、Node1 と Node2 の 2 つのノードがあります。
  • ハートビート接続 は、ハートビート通信用にプライベート ネットワークとして構成されています。
  • パブリック接続は、クライアント アクセス用に混合ネットワークとして構成されています。
  • NIC1 は Node1 に、NIC2 は Node2 に取り付けられています。NIC1 と NIC2 は、パブリック接続のメンバです。
  1. NIC1 にバインドされている IP アドレスを取得して、IPLIST1 を作成します。
  2. NIC2 にバインドされている IP アドレスを取得して、IPLIST2 を作成します。
  3. IPLIST1 と IPLIST2 を結合して、IPLIST を作成します。
  4. Node1 の IP ルート テーブルをチェックして、ネットワークの宛先として直接示され、かつその IP アドレスへのルーティング インターフェイスが NIC1 である IP アドレス (PINGLIST11) を取得します (NIC1 のデフォルト ゲートウエィはこのリストに含まれます)。次に、NIC1 で確立されている現在の TCP 接続のテーブルをチェックして、TCP リモート アドレス (PINGLIST12) を取得します。そして、PINGLIST11 と PINGLIST12 を結合して、PINGLIST1 を作成します。
  5. Node2 の IP ルート テーブルをチェックして、ネットワークの宛先として直接示され、かつその IP アドレスへのルーティング インターフェイスが NIC2 である IP アドレス (PINGLIST21) を取得します (NIC2 のデフォルトのゲートウエィはこのリストに含まれます)。次に、NIC2 で確立されている現在の TCP 接続のテーブルをチェックして、TCP リモート アドレス (PINGLIST22) を取得します。そして、PINGLIST21 と PINGLIST22 を結合して、PINGLIST2 を作成します。
  6. PINGLIST1 と PINGLIST2 を結合して、PINGLIST を作成します。
  7. IPLISTS と PINGLIST を結合して、UNIONLIST を作成します。重複している項目を削除し、ローカルの NIC にバインドされている IP アドレスを削除し、パブリック接続の LAN 内に存在しない IP アドレスを削除します。UNIONLIST には、"外部ホスト" になり得る IP アドレスのすべてがリストされます。
クラスタ サービスは、ICMP エコー要求を使用して LAN の接続性をチェックし、ネットワーク インターフェイス障害の範囲を判定します。たとえば、サーバー クラスタ上のノードは相互に通信できないが、ノードのいずれかが外部のホストと通信できる場合、そのネットワーク インターフェイスは正常であり、そのノードが、実行可能な所有者として指定されている場合、クライアント LAN の接続性に依存するクラスタ リソースの所有権を獲得します。ICMP エコー要求を使用すると LAN のリソースが消費されるため、エコー要求は障害判定の副次的な方法としてのみ使用されます。 ノード間のプライベート通信専用に構成されているサーバー クラスタのネットワーク インターフェイスは、LAN の障害が検出された場合、異なる動作をします。そのため、セグメントに接続するコンピュータはクラスタ ノードだけとし、セグメント上には 1 つの LAN だけが存在するように、そのプライベート LAN を分離しなければなりません。同一クラスタ用の他のプライベート LAN は、異なるセグメント上に分離しなければなりません。セグメントを分離するには、ハブを使用するか、2 ノードのサーバー クラスタの場合には、クロスオーバー ケーブルを使用することができます。

これらの要件から、障害の範囲の判定に使用できる外部ホストは存在しません。プライベート クラスタ通信用の代替の LAN が存在しない場合、クラスタ サービスはクォーラム デバイスを使用して、どのノードを動作させたまま残すかを裁定しなければなりません。代替の利用可能な LAN が存在する場合は、それがプライベート クラスタ通信のために使用されます。このプロセスでは、クライアント使用専用に指定された LAN の状態は考慮されないことに注意してください。

ネットワーク インターフェイスの状態

利用不可

所有中のノードがダウンしています。

障害

LAN の他のインターフェイスでは相互にまたは外部ホストと通信できますが、ローカル インターフェイスでは通信できません。考えられる原因は次のものです。
  • ネットワーク アダプタの障害
  • ネットワーク アダプタ ドライバの障害
  • ローカル ケーブルの障害
  • ネットワーク アダプタが接続されているデバイスのポートの障害

到達不能

少なくとも 1 つの状態が障害でも、利用不可でもない他のインターフェイスと通信できません。

稼動

LAN 上で状態が障害でも利用不可でもないすべてのインターフェイスと通信できます。

ネットワークの状態

利用不可

このクラスタ ネットワーク上に定義されているすべてのインターフェイスが利用不可です。

障害

このクラスタ ネットワーク上に定義されているすべてのネットワーク インターフェイスが、相互にも既知のすべての外部ホストととも通信できません。動作中のノード上のすべてのネットワーク インターフェイスの状態は、障害か、到達不能です。このため、同一サブネット上に定義されているすべての TCP/IP アドレス リソースと、これらのリソースに依存するすべてのリソースは、LAN 上で動作せず使用できません。

パーティション分割

1 つ以上のネットワーク インターフェイスが到達不能状態ですが、少なくも 2 つのインターフェイスが相互にまたは外部ホストと通信できます。

: 上記の内容は、2 つ以上のノードを持ったサーバー クラスタにのみ適用されます。

稼動

障害および利用不可以外のこのクラスタ ネットワーク上に定義されているすべてのネットワーク インターフェイスが通信可能です。これが正常な運用状態です。以下の例は、クライアントとパブリック通信が可能なように構成されたサーバー クラスタ内に 1 つの LAN のみが存在し、その LAN で障害が発生した場合のものです。

: クラスタ内の各ノードでのメディア検出を無効にすると、その処理動作に影響を与えます。この動作については、以下の例で説明されています。 メディア検出を無効にする方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
239924 How to Disable Media Sense for TCP/IP in Windows
239924 Windows 2000 で TCP/IP 用メディア検出機能を無効にする方法

ノード A とノード B

シナリオ

  • ノード A とノード B は通信できません。
  • ノード B は 1 つの外部ホストと通信できます。
  • ノード A はすべての外部ホストと通信できません。

結果

  • ノード A のネットワーク インターフェイスは、到達不能となり、その後、障害となり、このネットワーク インターフェイスはクラスタ アドミニストレータから見えなくなります。
  • ノード B のネットワーク インターフェイスは、到達不能となり、その後、稼動となります。
  • ネットワークの状態は稼動です。
  • 障害を起こしたネットワーク インターフェイスに依存する TCP/IP アドレス リソースを持つリソース グループは、ノード B にフェールオーバーされます。

ノード A とノード B

シナリオ

  • ノード A とノード B は通信できません。
  • ノード A とノード B は、すべての外部ホストと通信できません。

結果

  • ノード A とノード B 両方のネットワーク インターフェイスの状態は、到達不能となり、クラスタ アドミニストレータから見えなくなります。
  • ネットワークの状態は、障害であり、ネットワークはクラスタ アドミニストレータから見えなくなります。LAN 接続が回復すると、この LAN はクライアント通信とプライベート通信の両方に使用されるデフォルトのネットワーク ロールを引き継ぎます。別の構成とする場合は、手動で変更する必要があります。
  • リソース グループはフェールオーバーされません。そのネットワークに依存する TCP/IP アドレス リソースは障害となり、その TCP/IP アドレスに依存するすべてのリソースはオフラインになります。

メディア検出を無効にした場合の結果

  • 2 つのネットワーク インターフェイスは、ネットワーク接続が再度確立可能になるまで、到達不能です。
  • ネットワークの状態は、LAN 接続が回復するまで、障害のままです。これにより、ネットワークのロール構成は維持されます。
  • リソースはオフラインのままです。
: Microsoft Windows NT Server 4.0、Enterprise Edition Cluster Server から Windows 2000 Server Cluster へのローリング アップグレードの過程で、Windows 2000 ノードと Windows NT 4.0 ノードが混在する時点があります。この場合、Windows 2000 ノードは Windows NT 4.0 インターフェイス状態アルゴリズムを使用します。すべてのノードが Windows 2000 を実行中の場合は、Windows 2000 インターフェイス状態アルゴリズムが使用されます。 Windows NT 4.0 インターフェイス状態アルゴリズムの関連情報を参照するには、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
176320 Impact of Network Adapter Failure in a Cluster
176320 [NT] クラスタにおけるネットワーク アダプタ障害の影響

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 242600 (最終更新日 2003-04-23) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 242600 - 最終更新日: 2003年6月4日 - リビジョン: 2.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
キーワード:?
kbinfo kbnetwork KB242600
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