Microsoft Cluster Server への SQL Server 2000 Enterprise Edition のインストール順序

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文書番号: 243218 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、Microsoft Cluster Server に Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition をインストールする場合の一般的な必要条件と手順を説明します。

: この資料の内容すべてとさらに詳しい情報は、Microsoft SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリング」トピックに含まれています。利便性のために、この情報をサポート技術情報に変換して提供します。

フェールオーバー クラスタリングに疑問点がある場合は、まず SQL Server 2000 Books Online を参照してください。

詳細

フェールオーバー クラスタリング

Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition では、SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタリングにより可用性の高い運用をサポートします。たとえば、オペレーティング システムに障害が発生した場合や、オペレーティング システムのアップグレード計画がある場合に、フェールオーバー クラスタ構成内で 1 つのフェールオーバー クラスタを他の任意のノードに切り替えることができます。このように、システムのダウンタイムを最小限に抑えることで、サーバーの高可用性を実現できます。

フェールオーバー クラスタリングをインストールする前に

Microsoft SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタをインストールする前に、コンピュータで実行するオペレーティング システムを選択する必要があります。使用できるのは、Microsoft Windows NT 4.0 Enterprise Edition、Microsoft Windows 2000 Advanced Server、または Microsoft Windows 2000 Datacenter Server です。Microsoft Cluster Service (MSCS) もインストールする必要があります。

: SQL Server 2000 クラスタのインストール手順に限定した部分をお読みになりたい経験豊富なユーザーは、この資料の「フェールオーバー クラスタの作成 : 実際のインストール」を参照してください。

警告 : マイクロソフトでは、すべてのユーザーがこの資料全体を確認することをお勧めします。

インストール前のチェックリスト

インストール プロセスを開始する前に、次のことを確認します。

  • ネットワーク インターフェイス カード (NIC) とドライブまたはアレイ (SCSI) コントローラの間に IRQ の共有がないこと。一部のハードウェアはこのような共有をサポートしていますが、推奨しません。

  • 使用するハードウェアが Windows NT ハードウェア互換性リストに記載されていること。サポートされているすべてのハードウェアの一覧については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
    http://www.microsoft.com/japan/whdc/hcl/default.mspx
    クラスタ カテゴリにハードウェア システムが表示されている必要があります。個別のクラスタ コンポーネントを 1 つにまとめても、承認されたシステムにはなりません。クラスタ用として購入され、クラスタ グループのリストに表示されているシステムだけが承認されます。リストを確認するときは、検索するカテゴリとしてクラスタを選択します。その他すべてのカテゴリは OEM 向けです。

  • Windows NT 4.0 Server Enterprise Edition、Windows 2000 Advanced Server、または Windows 2000 Datacenter Server をすべてのノードで同時に実行する前に、MSCS が少なくとも 1 つのノードに既にインストールされていること。MSCS を使用する場合、あるノードが、その他の 1 つ以上のノードがオンラインになる前に、共有の SCSI バスを制御していることを確認する必要があります。制御されていないと、アプリケーション フェールオーバーがオンラインで保留状態に陥る可能性があります。その結果、そのクラスタがもう一方のノードで失敗するか、または全体で失敗します。ただし、ハードウェア製造元の定めるインストール プロセスがある場合は、そのハードウェア製造元のインストール手順に従ってください。

  • 「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の次の資料に従って、Windows インターネット ネーム サービス (WINS) がインストールされていること。
    258750 クラスタ サーバーでのプライベート "ハートビート" の推奨構成
  • クラスタ ディスクのディスク ドライブ文字は、両方のサーバーで同じであること。

  • SQL Server Setup プログラムの実行を開始する前に、すべてのプライベート ネットワーク カードの NetBIOS を無効にしてあること。

  • すべてのノードでシステム ログを消去し、そのシステム ログをもう一度確認してあること。続行する前に、そのログにエラー メッセージが記録されていないことを確認します。

フェールオーバー クラスタリングのインストール

Microsoft Windows NT 4.0 Enterprise Edition に Microsoft SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタリングをインストールする場合、次に説明する順序でプログラムをインストールする必要があります。ただし、Microsoft Windows 2000 Advanced Server または Microsoft Windows 2000 Datacenter Server にフェールオーバー クラスタリングをインストールする場合は必要ありません。

注意 : 次の順序でプログラムをインストールしないと、そのソフトウェア製品のインストールに失敗し、ディスクの初期化とインストールのやり直しが必要になる可能性があります。

SQL Server 2000 をフェールオーバー クラスタ構成にインストールする前に、プレリリース版の SQL Server 2000 をアップグレードする必要があります。

Windows NT 4.0 でフェールオーバー クラスタリングをインストールするには、次の手順を実行します。
  1. Microsoft Windows NT 4.0 Enterprise Edition をインストールします。Windows NT 4.0 Enterprise Edition には Windows NT 4.0 Service Pack 3 が含まれています。Service Pack 3 は Microsoft Cluster Service (MSCS) のインストールに必要です。

    • Windows NT Option Pack をインストールする予定がある場合は、Service Pack 4 またはそれ以降をインストールしないでください。

    • Microsoft Internet Information Server (IIS) をインストールしないでください。


    重要 : デフォルトでは、IIS はインストールされます。マイクロソフトでは、Windows NT 4.0 のインストール時に、この IIS のオプションをオフにすることをお勧めします。
  2. MSCS をインストールします。
  3. Microsoft Internet Explorer Version 5.0 またはそれ以降をインストールします。
  4. Microsoft 分散トランザクション コーディネータ (MS DTC) と互換性のあるリソース グループを手動で作成します。このグループのリソースは MS DTC のセットアップ時に作成できます。リソースとしては、IP アドレス、ネットワーク名、およびクラスタ ディスク リソースが含まれる必要があります。これら 3 種類のリソースを持つグループは、MS DTC との互換性があります。

    SQL Server Setup プログラムの後半の手順で MS DTC はインストールされます。MS DTC の他に Windows NT 4.0 Option Pack のコンポーネントも必要な場合のみ、Windows NT 4.0 Option Pack をインストールしてください。
  5. Windows NT Service Pack 5 以降の最新の Windows NT 4.0 Service Pack をインストールします。[後でこの Service Pack をアンインストールできるように、必要ファイルをバックアップする (約 170 MB の空きディスク領域が必要です)] をクリックし、[Service Pack のインストール (Intel 版)] チェック ボックスをオンにします。

    Microsoft Message Queue Server (MSMQ 1.0) または IIS を選択しないでください。MSMQ 1.0 は SQL Server 2000 ではサポートされていません。マイクロソフトでは、IIS 機能を Microsoft Windows NT Load Balancing Service (WLBS) と合わせて使用することをお勧めします。WLBS の詳細については、次のマイクロソフト Web サイトの「Windows NT Load Balancing Service 機能概要」を参照してください。
    http://www.microsoft.com/JAPAN/products/ntserver/wlbs/WlbsFeat.htm
    手順 5. の前に、非表示のディレクトリ $NTServicePackUninstall$ の名前を $NTServicePackUninstall$.service pack number に変更することをお勧めします。Service Pack をインストールしたら、新しいディレクトリを追加します。このようにすると、複数のバージョンの Service Pack のアンインストール ディレクトリを利用できるようになり、そのディレクトリが誤って上書きされることがありません。
  6. SQL Server 2000 をインストールします。

    : クラスタ化された SQL Server のインストールには、TCP/IP プロトコルが必要であるため、名前付きパイプ プロトコルをインストールして有効にしておくことをお勧めします。 名前付きパイプの必要性に関する情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    831127 SQL Server 2000 SP3 を実行している仮想サーバーから名前付きパイプのサポートを削除できない
    TCP/IP は、サーバー クラスタでの使用がサポートされている唯一のプロトコルです。
: 他のアプリケーションをインストールする前に、追加のサーバー製品をインストールします。

Windows 2000 でフェールオーバー クラスタリングをインストールするには、次の手順を実行します。
  1. Windows 2000 をインストールし、アプリケーションの選択のデフォルト値をそのまま使用します。
  2. 最初のノードに Windows 2000 をインストールした後、MSCS をインストールする前に、[スタート] ボタンをクリックして、[プログラム]、[管理ツール] の順にポイントし、[サーバーの構成] をクリックします。
  3. [拡張コンポーネント] をクリックし、[クラスタ サービス] をクリックします。次に、右側のペインで [クラスタ サービスの詳細を表示します] をクリックします。
  4. Windows 2000 のヘルプで、「Windows クラスタ」トピックの項目 2 を確認します。Windows 2000 と SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタリングのインストール時には、Windows クラスタを使用します。「Windows クラスタ」トピックの指示に従って、MSCS をインストールします。

    重要 : 「Windows クラスタを計画する」の「サーバー クラスタの要件」を読み、サーバー クラスタのチェックリスト「チェックリスト : サーバー クラスタを作成する」に従って行う必要があります。このトピックは、「サーバー クラスタ」セクションの「チェックリスト : サーバー クラスタを作成する」の下にあります。
  5. MSCS のインストールが正常に終了したら、MS DTC をクラスタ上で実行するように設定する必要があります。MS DTC の詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングの従属性」を参照してください。
  6. [スタート] メニューで、[プログラム] をポイントします。次に、[管理ツール] をポイントし、[クラスタ アドミニストレータ] をクリックします。[グループ] フォルダを展開し、[クラスタ グループ] をクリックします。そのグループに MS DTC リソースが含まれている場合は、手順 9. に進みます。含まれていない場合は、次の 2 つの手順を行います。
  7. [スタート] ボタンをクリックして、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[ファイル名を指定して実行] ダイアログ ボックスで、次のコマンドを入力します。
    cmd
    [OK] をクリックし、コマンド プロンプト ウィンドウのコマンド ラインに、次のように入力します。
    Comclust.exe
  8. クラスタ内の残りのノードに対して 1 ノードずつ手順 7. を繰り返します。
  9. SQL Server 2000 をインストールします。

    : クラスタ化された SQL Server のインストールには、TCP/IP プロトコルが必要であるため、名前付きパイプ プロトコルをインストールして有効にしておくことをお勧めします。 名前付きパイプの必要性に関する情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    831127 SQL Server 2000 SP3 を実行している仮想サーバーから名前付きパイプのサポートを削除できない
    TCP/IP は、サーバー クラスタでの使用がサポートされている唯一のプロトコルです。
: ユーザー アプリケーションをインストールする前に、追加のサーバー製品をインストールします。

[クラスタ ディスクの選択] 画面

[クラスタ ディスクの選択] 画面では、新しい仮想サーバーのインストール時またはクラスタへのアップグレード時にクラスタ グループを選択します。クラスタ グループは 1 つ以上の一連の共有クラスタ ディスクで構成され、多くても 1 つの Microsoft SQL Server 仮想サーバーしか保持できません。[クラスタ ディスクの選択] 画面には、リソースとして追加された共有クラスタ ディスクを既に保持しているグループのみが一覧表示されます。クラスタ ディスクの詳細については、この資料の「フェールオーバー クラスタの作成」または SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタの作成」トピックを参照してください。

注意 : クォーラム ディスク (一覧の最後のグループ) は、特別なリソースとして処理する必要があるので選択しないでください。クォーラム ディスクを選択すると、警告メッセージが表示されます。詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「クォーラム リソースを選択した場合に表示される警告」トピックを参照してください。

小規模なクラスタでは、場合によっては、[クォーラム ディスク] が利用できる唯一のオプションです。テスト目的か、フェールオーバー クラスタリングの検討のみに使用してください。

重要 : 実際の運用には、クォーラム グループを使用しないでください。

フェールオーバー クラスタのインストール操作

Microsoft SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタをインストールする場合、次のことに注意してください。
  • オペレーティング システムが適切にインストールされており、フェールオーバー クラスタリングをサポートするように設定されていることを確認します。フェールオーバー クラスタをインストールする前に行う操作の詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングをインストールする前に」、またはこの資料の前半に記載した「インストール前のチェックリスト」を参照してください。インストール順序の詳細については、この資料の前半で説明した「フェールオーバー クラスタリングのインストール」、または SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングのインストール」トピックを参照してください。

  • 使用する SQL Server のツール、機能、およびコンポーネントがフェールオーバー クラスタリングでサポートされているかどうかを確認します。詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングのサポート」トピックを参照してください。

    以下にフェールオーバー クラスタリングでサポートされているツール、機能、およびコンポーネントをまとめておきます。

    元に戻す全体を表示する
    Microsoft Search サービス 詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングでの SQL Server ツールの使用」トピックを参照してください。
    複数インスタンス 詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリング」トピックを参照してください。
    SQL Server Enterprise Manager 詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングでの SQL Server ツールの使用」トピックを参照してください。
    サービス コントロール マネージャ 詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングでの SQL Server ツールの使用」トピックを参照してください。
    レプリケーション 詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタの作成」トピックを参照してください。
    SQL プロファイラ 詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングでの SQL Server ツールの使用」トピックを参照してください。
    SQL クエリ アナライザ 詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングでの SQL Server ツールの使用」トピックを参照してください。


  • フェールオーバー クラスタリングが、使用する製品に依存しているかどうかを確認します。Microsoft SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタリングに作用する製品がいくつかあります。フェールオーバー クラスタが適切に機能するように、他の製品へのフェールオーバー クラスタリングの潜在的な従属性を理解しておく必要があります。詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングの従属性」トピックを参照してください。

  • フェールオーバー クラスタを新規作成する方法を確認します。フェールオーバー クラスタ構成の新規作成の詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタの作成」トピックを参照してください。

  • SQL Server Version 6.5 または SQL Server Version 7.0 クラスタから SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタにアップグレードする手順を確認します。詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタへのアップグレード」トピックを参照してください。

  • 分散トランザクション コーディネータ (MS DTC)。SQL Server 2000 では、レプリケーション機能だけでなく、分散クエリおよび 2 フェーズ コミット トランザクション用に、クラスタ内に Microsoft 分散トランザクション コーディネータ (MS DTC) が必要です。この資料の前半で説明したように、Microsoft Windows 2000 をインストールし、クラスタを設定した後に、すべてのノードでクラスタ ウィザード (Comclust.exe プログラム) を実行して、MS DTC がクラスタ化モードで実行されるように設定する必要があります。詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「フェールオーバー クラスタリングの従属性」トピックを参照してください。

フェールオーバー クラスタの作成

Microsoft SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタを作成するには、フェールオーバー クラスタを実行する仮想サーバーを作成し設定する必要があります。仮想サーバーは SQL Server のセットアップ中に作成します。仮想サーバーは Microsoft Windows NT 4.0 または Microsoft Windows 2000 に用意されているわけではありません。

フェールオーバー クラスタを作成するには、サービスとしてログオンする権限およびフェールオーバー クラスタ内のすべてのコンピュータ上のオペレーティング システムの一部として動作する権限を持つローカルな管理者である必要があります。

仮想サーバーの構成要素

仮想サーバーは、次の要素で構成されています。
  • Microsoft Cluster Service (MSCS) クラスタ グループ内の 1 つ以上のディスクの組み合わせ。

    各 MSCS クラスタ グループに含めることができる仮想 SQL Server は 1 つだけです。

  • 各仮想サーバーのネットワーク名。このネットワーク名は仮想サーバー名です。

  • 各仮想サーバーへの接続に使用される 1 つ以上の IP アドレス。

  • SQL Server 2000 の 1 つのインスタンス。SQL Server リソース、SQL Server エージェント リソース、およびフルテキスト リソースが含まれます。

    管理者が仮想サーバー内の SQL Server 2000 のインスタンスをアンインストールすると、MSCS クラスタ グループから、すべての IP アドレスおよびネットワーク名を含めて仮想サーバーが削除されます。


フェールオーバー クラスタは、実際にクラスタに参加するノードである 1 つ以上の Windows 2000 Advanced Server サーバー、Windows 2000 Datacenter Server サーバー、Windows NT 4.0 Enterprise Edition サーバーにまたがって実行できます。ただし、通常、ネットワーク上では SQL Server 仮想サーバーは単一の Windows 2000 Advanced Server、Windows 2000 Datacenter Server、または Microsoft Windows NT 4.0 Enterprise Edition サーバーのように見えます。

仮想サーバーの名前付け

SQL Server 2000 は、フェールオーバー後に正しく操作が継続されるように、フェールオーバー クラスタ内で識別可能なレジストリ キーおよびサービス名を使用します。したがって、SQL Server 2000 のインスタンス (既定のインスタンスも含む) に付ける名前は、フェールオーバー クラスタ内のすべてのノード、およびフェールオーバー クラスタ内のすべての仮想サーバーで一意である必要があります。たとえば、すべてのインスタンスが単一のサーバーにフェールオーバーした場合、そのサービス名とレジストリ キーが競合することがあります。仮想サーバー VIRTSRV1 上に名前付きインスタンス INST1 がある場合、フェールオーバー クラスタ構成の一部として、またはスタンドアロンとしてのインストールであるかにかかわらず、フェールオーバー クラスタ内の他のどのノードでもインスタンスに INST1 という名前は使用できません。

さらに、仮想サーバーで実行されているクラスタ化された SQL Server 2000 のクラスタ化インスタンスに接続するには、VIRTUAL_SERVER\Instance-name という文字列を使用する必要があります。通常、クラスタ化されたインスタンスが存在するコンピュータ名を使用して SQL Server 2000 のインスタンスにアクセスすることはできません。SQL Server 2000 はローカル サーバーの IP アドレスでの受信待ちをしません。SQL Server 2000 の仮想サーバーのセットアップ時に作成された、クラスタ化された IP アドレスにおいてだけ受信待ちします。

使用上の注意

フェールオーバー クラスタを作成する前に、次のことを検討してください。
  • Windows 2000 Address Windowing Extensions (AWE) の API を使用して 3 GB 以上のメモリを利用できるようにしている場合、フェールオーバーにより別のノードに切り替わった後でも、SQL Server の 1 つのインスタンス上で設定した最大利用可能メモリが利用可能であるようにしてください。フェールオーバー先のノードの物理メモリ量がフェールオーバー前のノードよりも少ない場合、その SQL Server のインスタンスは起動に失敗するか、または元のノードよりも少ないメモリで起動する可能性があります。したがって、次のことに注意してください。
    • クラスタ内の各サーバーに、同じ量の物理 RAM を用意します。

    • すべてのインスタンスの max server memory の設定の合計値が、フェールオーバー クラスタ内のどの仮想サーバーの利用可能な物理 RAM の最小サイズよりも小さいことを確認します。
    AWE の詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「Windows 2000 での AWE メモリの使い方」トピックを参照してください。

  • レプリケーションを行う場合に可用性の高いサーバーの運用が必要な場合は、フェールオーバー クラスタでディストリビュータを設定する際に、スナップショット フォルダとして MSCS クラスタ ファイル共有を使用することを推奨します。サーバーが失敗した場合でも、ディストリビューション データベースが使用でき、ディストリビュータでレプリケーションを続行できます。

    パブリケーションを作成する場合も、MSCS クラスタ ファイル共有をスナップショット ファイルの記憶領域またはサブスクライバがスナップショットを適用する場所として指定してください。このようにしておくと、スナップショット ファイルが、クラスタのすべてのノードと、スナップショット ファイルにアクセスする必要のあるすべてのサブスクライバで使用できます。詳細については、SQL Server 2000 Books Online の「パブリッシャ、ディストリビュータとサブスクライバ」トピックと「スナップショットの代替位置」トピックを参照してください。

  • フェールオーバー クラスタと共に暗号化を使用する場合は、フェールオーバー クラスタ内のすべてのノードに、仮想サーバーの完全修飾 DNS 名を使用してサーバー証明書をインストールする必要があります。たとえば、2 台のノードで構成されるクラスタがあり、各ノードの名前が test1.widgets.corp.microsoft.com と test2.widgets.corp.microsoft.com であるとします。仮想 SQL Server が "Virtsql" の場合、"virtsql.widgets.corp.microsoft.com" の証明書を取得し、両方のノードにこの証明書をインストールする必要があります。この後、サーバー ネットワーク ユーティリティの [プロトコル暗号化を設定する] チェック ボックスをオンにして、フェールオーバー クラスタに暗号化を設定できます。

  • SQL Server から、BUILTIN/Administrators アカウントを削除しないでください。ISALIVE スレッドは、SQL Server サービス アカウントではなく、クラスタ サービス アカウントのコンテキストで動作します。クラスタ サービスは、クラスタの各ノード上の管理者グループの一部でなければなりません。BUILTIN/Administrators アカウントを削除すると、ISALIVE スレッドは信頼関係接続を作成できなくなり、仮想サーバーへのアクセスが失われます。


フェールオーバー クラスタの作成 : 実際のインストール

セットアップ プログラムを使用してフェールオーバー クラスタを作成する基本手順を示します。
  1. 仮想サーバーの作成に必要な情報 (クラスタ ディスク リソース、IP アドレス、ネットワーク名など)、およびフェールオーバーで利用できるノードを確認します。

    フェールオーバー クラスタリングに使用する 1 つ以上のクラスタ ディスクは、すべて単一のクラスタ グループ内に属し、セットアップ プログラムを実行しているノードが所有している必要があります。このような設定は、セットアップ プログラムを実行する前に行う必要があります。Windows NT 4.0 または Windows 2000 では、この設定はクラスタ アドミニストレータにより行います。設定する仮想サーバーごとに MSCS グループが必要です。
  2. セットアップ プログラムを起動して、インストールを開始します。必要な情報をすべて入力すると、セットアップ プログラムは、クラスタ内の各コンピュータのローカル ディスク上に、SQL Server プログラム ファイルの新しいインスタンスをインストールし、指定されたクラスタ ディスク上にシステム データベースをインストールします。プログラム ファイルは、各クラスタ ノードの同じパスにインストールされるので、各ノードがクラスタ内のその他のノードと共通のローカル ドライブ文字を持っていることを確認する必要があります。 SQL Server 2000 の場合、フェールオーバー時にはデータベースのみがフェールオーバーします。SQL Server Version 6.5 および SQL Server Version 7.0 の場合は、フェールオーバー時には SQL Server データベースとバイナリ ファイルの両方がフェールオーバーします。

    何らかの理由でリソース (SQL Server を含む) が失敗した場合、SQL Server、SQL Server エージェント、フルテキスト検索、およびフェールオーバー クラスタ グループ内のすべてのサービスが、仮想サーバーで定義されている利用可能な任意のノードに切り替わります。

  3. SQL Server 2000 の 1 つのインスタンスをインストールし、新しい仮想サーバーとすべてのリソースを作成します。

関連情報

新しいフェールオーバー クラスタ構成の作成やクラスタリングに関するその他の関連トピックの詳細については、SQL Server 2000 Books Online の以下のトピックを参照してください。
  • SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタへのアップグレード
  • 1 ノード フェールオーバー クラスタをインストールする方法
  • フェールオーバー クラスタリングに関する FAQ
  • ノードの追加と削除
  • フェールオーバー クラスタの保守
  • フルテキスト クエリ
  • トラブルシューティング
詳細については、次の書籍を参照してください。
Microsoft Corporation
『MCSE Training Kit: Microsoft Windows 2000 Advanced Server Clustering Services』 (Microsoft Press 発行、2001 年)

プロパティ

文書番号: 243218 - 最終更新日: 2007年10月26日 - リビジョン: 3.2
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
  • Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Enterprise Edition
キーワード:?
kbinfo kbinterop kbclustering kbproductlink KB243218
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