今後数年間で、データ ストレージ業界において、ハード ディスク ドライブの物理フォーマットが 512 バイト セクターから 4096 バイト セクター (4 K または 4 KB とも呼ばれます) に移行されます。 この移行を促進する要因がいくつかあります。 たとえば、ストレージの密度と信頼性の向上があります。 この移行により既存のソフトウェア (オペレーティング システムやアプリケーションを含む) との非互換性の問題が発生します。
この資料では、Windows オペレーティング システムのこれらの新しいドライブの種類に対するマイクロソフトの現在のサポート ポリシーについて説明します。 アプリケーションやハードウェア デバイスをこれらの新しい種類のドライブに接続したときに、信頼性やパフォーマンスの問題が発生することがあります。 アプリケーションおよびハードウェアの製造元のこれらの新しいドライブの種類に対するサポート ポリシーについては、各製造元に問い合わせてください。
ここでは次の 3 種類のドライブについて説明します。 マイクロソフトのサポート ポリシーはそれぞれのドライブで異なるので、読み進む前に使用しているドライブの種類を確認する必要があります。
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| ドライブの種類 | サポート/機能 |
|---|
| 4 K ネイティブ (4K 論理セクター サイズ): ほとんどのドライブは 2 TB より大きく、またこの種類のドライブは USB で接続されます。 | 次のオペレーティング システムでサポートされます:
- Windows 8
- Windows Server 2012
|
| Advanced Format または 512E (4 K 物理および 512 バイト論理セクター サイズ) | 次のオペレーティング システムでサポートされます: - Windows Vista
- Windows 7
- Windows Server 2008*
- Windows Server 2008 R2*
- Windows Server 2012
- Windows 8
*Hyper-V を除く。「大きいセクターのドライブのアプリケーション サポート要件」を参照してください。
具体的な要件の一覧については、次のセクションで説明します。 これらのドライブをサポートするアプリケーションおよびハードウェアのみを使用してください。 |
| 512 バイト ネイティブ (512 バイトの物理および論理セクター サイズ) | すべてのプラットフォームでサポートされます。 |
使用しているドライブの種類を確認するには、次の手順を実行します。
- http://support.microsoft.com/kb/982018/ja
(http://support.microsoft.com/kb/982018/ja)
をインストールします。 - 管理者特権を持つコマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。
Fsutil fsinfo ntfsinfo x: (x: は 確認するドライブを表します)。
- "Bytes Per Sector" および "Bytes per Physical Sector" の値を使用して、使用しているドライブの種類を特定します。 これを行うには、次の表を使用します。
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| "Bytes Per Sector" の値 | "Bytes per Physical Sector" の値 | ドライブの種類 |
|---|
| 4096 | 4096 | 4 K ネイティブ |
| 512 | 4096 | Advanced Format (512E とも呼ばれる) |
| 512 | 512 | 512 バイト ネイティブ |
オペレーティング システムのバージョン別のマイクロソフトのサポートに関する具体的な要件
Windows 8 および Windows Server 2012
以下の一覧は、大きいセクターのディスクに関するカスタマー エクスペリエンス向上のために Windows 8 および Windows Server 2012 の一部として提供される新機能の要約です。 各項目の詳細な説明については、次の Web サイトを参照してください。
- Windows 7 SP1 以降のビルドは、4 K ディスクをエミュレーションを使用してサポートし (512e)、4 K セクター サイズのディスクをエミュレーションを使用せずに完全に標準でサポートします (4K ネイティブ)。 次のようなアプリケーションおよびシナリオがサポートされます。
- エミュレーションを使用せずに Windows を 4 K セクターのディスクにインストールして起動できます (4 K ネイティブ ディスク)
- 新しい VHDx ファイル形式
- 完全な Hyper-V のサポート
- Windows バックアップ
- NT ファイル システム (NTFS) での完全なサポート
- 新しい Storage Spaces and Pools (SSP) の完全なサポート
- Windows Defender の完全なサポート
Windows 7 および Windows Server 2008 R2
- Service Pack 1 (SP1) をインストールするか、以下のサポート技術情報に記載されている更新プログラムをインストールします。
982018
(http://support.microsoft.com/kb/982018/ja/
)
Windows 7 および Windows Server 2008 R2 と Advanced Format Disk の互換性を向上させる更新プログラムを入手できます。
- 使用しているストレージ コントローラーおよび他のハードウェア コンポーネントのドライバーとファームウェアが更新されていることを確認します。 さらに、ドライバーとファームウェアが大きいセクターのドライブをサポートしていることを確認します。
- Windows 7 SP1 用 Windows 自動インストール キット (AIK) 補足プログラムおよび Windows OEM Preinstallation Kit (OPK) の更新された一部として再リリースされる更新された SP1 用 Windows プレインストール環境 (Windows PE) を使用します。 または更新プログラム 982018 を Windows PE に埋め込みます。
Windows 7 SP1 用 Windows 自動インストール キット (AIK) 補足プログラムをダウンロードするには、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
Windows Vista および Windows Server 2008
- 次のサポート技術情報に記載されている修正プログラムをインストールします。
2553708
(http://support.microsoft.com/kb/2553708/ja/
)
Windows Vista および Windows Server 2008 と Advanced Format ディスクの互換性を向上させる修正プログラムのロールアップ
- 使用しているストレージ コントローラーおよび他のハードウェア コンポーネントのドライバーとファームウェアが更新されていることを確認します。 さらに、ドライバーとファームウェアが大きいセクターのドライブをサポートしていることを確認します。
Windows Server 2003 および Windows XP
マイクロソフトは、Windows XP ベースのバージョンのオペレーティング システム上で 4 K ネイティブ、512E、非 512 ネイティブなどの大きいセクターのディスクをサポートしません。 これには、以下のものが含まれますが、以下に限定されるものではありません。
- Windows Home Server 1.0
- Windows Server 2003
- Windows Server 2003 R2
- Windows XP 64-bit Edition
- Windows XP Embedded
- Windows Small Business Server 2003
- Windows Small Business Server 2003 R2
使用しているアプリケーションおよびハードウェアの製造元のこれらの環境でのこれらの種類のドライブのサポート ポリシーについては、各製造元に問い合わせてください。
大きいセクターのドライブのアプリケーション サポート要件
管理者とユーザーは、Windows オペレーティング システムのサポートに加えて、アプリケーションがこれらの大きいセクターのドライブをサポートしていることを確認する必要があります。 注意する必要があるシナリオと問題として、パフォーマンス、信頼性、バックアップ、回復などがあります。 マイクロソフトのアプリケーションおよび製品に関する次のようなサポート表明があります。
既知の互換性の問題
次に、大きいセクターのドライブを使用する場合に発生する可能性がある既知の互換性の問題について説明します。
- Windows 7 および Windows 2008 R2 では、以下のサポート技術情報に記載されている条件を満たしている場合、"このコンピューターのハードウェアで動作するように Windows を構成できませんでした" というエラーが発生してインストールが失敗します。
2466753
(http://support.microsoft.com/kb/2466753/ja/
)
インストール エラー "このコンピューターのハードウェアで動作するように Windows を構成できませんでした" が Windows 7 または Windows Server 2008 R2 を搭載しているコンピューターで発生する
- 論理セクターのサイズが 512 バイト以外のドライブを使用している場合は、Windows システム イメージのバックアップと復元操作が失敗し、次のエラー メッセージが表示されることがあります。
バックアップ ファイルの 1 つを作成できませんでした。
詳細: I/O デバイス エラーが発生したため、要求を実行できませんでした。
エラー コード: 0x8078002A
- Windows Server 2008 R2 で [ディスクの管理] または Hyper-V を使用してネイティブの 4 K セクター ドライブ上に仮想ハード ディスク (VHD) を作成する場合、"ファンクションが間違っています" エラーが発生して操作が失敗します。
- [ディスクの管理] で、次のエラー メッセージが表示されます。
仮想ディスク マネージャーのファンクションが間違っています
- Hyper-V で、仮想ハード ディスクの新規作成ウィザードを使用するときに次のエラー メッセージが表示されます。
仮想ハード ディスクの作成中に、サーバーでエラーが発生しました。 システムで 'I:\Disk0.vhd' を作成できませんでした。エラー コード: ファンクションが間違っています。
- Hyper-V で、仮想マシンの新規作成ウィザードを使用するときに次のエラー メッセージが表示されます。
TestVM 上のハード ディスクの構成中に、サーバーでエラーが発生しました。 システムで 'I:\TestVM\TestVM.vhd' を作成できませんでした。エラー コード: ファンクションが間違っています。
サポートされていないシナリオ
ストレージ デバイスとオペレーティング システムがサポートされていないと記載されている場合、お客様から要求があったときには、マイクロソフト サポートがトラブルシューティングに関するヒントを提供します。 マイクロソフトは、サポートされていないストレージ デバイスに関する問題の解決策が見つかることを保証しません。 解決策が見つからない場合でも、インシデントの調査費用は返金されません。 解決の保証がないことに同意しない場合、マイクロソフト サポートは問題の解決を行わず、インシデントの調査費用を返金します。
マイクロソフト サポートは、標準のトラブルシューティング プロセスを使用してストレージの問題を特定します。 次に、マイクロソフト サポートが使用するいくつかの一般的なトラブルシューティング方法について説明します。
- サポート技術情報の参照。 Microsoft TechNet および以下のマイクロソフト Web サイトでサポート技術情報を利用することができます。
- サポートされているストレージで問題が再現可能かどうかを確認します (可能な場合)。
注: ストレージがサポートされていない場合、利用可能な修正プログラムのサポートはありません。 マイクロソフト サポートは、ハードウェアの非互換性または不要なソフトウェアの動作のどちらが原因になっているかを判断することはできません。
問題の解決策がない場合、マイクロソフト サポートはいくつかの代替策を推奨する場合があります。 次のような代替策があります。
- サポートされるストレージ デバイスで問題を再現するようにお客様に依頼します。
- ストレージの提供元に解決策を問い合わせるようにお客様に依頼します。
これらの新しいドライブの種類の詳細については、以下の Microsoft Developer Network (MSDN) Web サイトを参照してください。
文書番号: 2510009 - 最終更新日: 2013年1月11日 - リビジョン: 5.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
- Microsoft Windows Server 2003 R2 Datacenter Edition (32-Bit x86)
- Microsoft Windows Server 2003 R2 Enterprise Edition (32-Bit x86)
- Microsoft Windows Server 2003 R2 Standard Edition (32-bit x86)
- Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition (32-bit x86)
- Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
- Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
- Microsoft Windows Server 2003, Web Edition
- Windows Server 2008 Datacenter
- Windows Server 2008 Enterprise
- Windows Server 2008 R2 Datacenter
- Windows Server 2008 R2 Enterprise
- Windows Server 2008 R2 Foundation
- Windows Server 2008 R2 Standard
- Windows Server 2008 Standard
- Windows 7 Enterprise
- Windows 7 Home Basic
- Windows 7 Home Premium
- Windows 7 Professional
- Windows 7 Starter
- Windows 7 Ultimate
- Windows Vista Business
- Windows Vista Enterprise
- Windows Vista Home Basic
- Windows Vista Home Premium
- Windows Vista Starter
- Windows Vista Ultimate
- Microsoft Windows XP Home Edition
- Microsoft Windows XP Professional
- Windows 8
- Windows 8 Enterprise
- Windows 8 Enterprise N
- Windows 8 N
- Windows 8 Professional N
- Windows Server 2012 Datacenter
- Windows Server 2012 Essentials
- Windows Server 2012 Foundation
- Microsoft Hyper-V Server 2012
- Windows Server 2012 Release Candidate
- Windows Server 2012 Standard
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