Exchange Active Sync (EAS) を使用すると、デバイスで受信トレイ、予定表などの項目を Microsoft Exchange Server のメールボックスと同期することができます。このドキュメントでは、ベンダーのデバイスでの EAS の一般的な問題を示します。これには、EAS を使用して Exchange と同期する Android および iOS デバイスが含まれます。
デバイスで使用される Exchange ActiveSync ソフトウェアは、
EAS ライセンシー
(http://www.microsoft.com/about/legal/en/us/IntellectualProperty/IPLicensing/Programs/ExchangeActiveSyncProtocol.aspx)
によって提供されていることを理解することが重要です。マイクロソフトでは、特許 (マイクロソフトの知的財産) を EAS ライセンシーにライセンスしています。さらに、マイクロソフトでは
Exchange ActiveSync プロトコルに関するドキュメント (英語)
(http://msdn.microsoft.com/en-us/library/cc425499(v=EXCHG.80).aspx)
を公開しています。マイクロソフトが、ライセンシーのデバイスまたはサービス用に EAS コードを作成することはありません。問題のトラブルシューティングに際しては、マイクロソフトはライセンシーと頻繁に共同作業を行っています。
Exchange ActiveSync を使用している Exchange Server 組織でデバイスの使用を計画している場合は、デバイスの性能や機能について理解することが重要です。すべてのデバイスで同じ構成オプションがサポートされているわけではなく、一部のデバイスでは Exchange ActiveSync プロトコルのすべての機能またはバージョンがサポートされていない場合があります。
Exchange ActiveSync クライアントの比較 (英語)
(http://en.wikipedia.org/wiki/Comparison_of_Exchange_ActiveSync_Clients)
の表を Wikipedia で参照することができます。この情報は、管理者やヘルプ デスク担当者がデバイスの機能を理解するうえで重要です。これに対処するために、Exchange ActiveSync デバイス向けの新しい Exchange ActiveSync ロゴ プログラムが
発表
(http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2011/04/13/announcing-the-exchange-activesync-logo-program.aspx)
されました (英語)。
このドキュメントは、新しい問題が認識された場合に更新される予定です。
Exchange Server 2007 および Exchange Server 2010 とサードパーティ ベンダーのデバイスに関して、マイクロソフト サポート担当者が認識している現在の問題の一覧を次に示します。Exchange Server 2007 SP3 または Exchange Server 2010 SP1 を使用していて、以下に示されていない EAS の問題が発生している場合は、問題の調査についてマイクロソフト サポート サービスにお問い合わせください。
マイクロソフトでは、通常、デバイス ユーザーがデバイス ソフトウェアを利用可能な最新バージョンに更新することをお勧めしています。ただし、すべてのデバイスを更新できるとは限らないことを管理者は承知しておく必要があります。たとえば、iOS デバイス ユーザーは、デバイスを最新バージョンの iOS ソフトウェア (現在は 4.3) に更新する必要がありますが、iPhone 3G デバイスを更新することはできません (
http://www.apple.com/jp/ios/
(http://www.apple.com/jp/ios/)
を参照)。
注: この資料は、Exchange Server 2010 より後のバージョンの Microsoft Exchange Server に関しては更新されません。マイクロソフトのサポート エンジニアが、EAS に関する問題の解決、対応、またはサードパーティ側の原因の識別を試みます。
このドキュメントは暫定版であり、このドキュメントに記載されている情報およびソリューションは、このドキュメントの発行日におけるマイクロソフトの見解を示すものです。これらのソリューションはマイクロソフトまたはサードパーティ プロバイダーを通じて利用できます。マイクロソフトは、この資料で説明することがあるサードパーティ プロバイダーまたはサードパーティ ソリューションを特別に推奨するものではありません。この資料で説明していない、その他のサードパーティ プロバイダーまたはサードパーティ ソリューションが存在する場合もあります。マイクロソフトは変化する市場の条件に対応する必要があるため、この情報がマイクロソフトの誓約であると解釈しないでください。マイクロソフトは、マイクロソフトまたはこの資料に記載されているサードパーティ プロバイダーによって提供される情報の正確性およびソリューションの正確性を保証することも、推奨することもできません。
明示、黙示、または法律の規定にかかわらず、マイクロソフトは一切の保証をせず、すべての表示、保証、および条件を排除します。これらは、あらゆるサービス、ソリューション、製品や他の資料または情報に関する権利、非侵害、満足できる条件、市場性、特定目的への適合性の表示、保証、および条件を含みますが、これらに限定されません。マイクロソフトは、いかなる場合においても、この資料に記載されているサードパーティ ソリューションの責任を負いません。
問題は、一般的に次のように分類できます。
1. 会議の自動処理
問題 1.1 - 定期的な会議の開催者が単一の予定を取り消すと、定期的な会議が予定表から削除される
Exchange Server 2007 メールボックスで Exchange ActiveSync を使用して iOS を同期するときに、会議の開催者が定期的な会議の単一の予定を取り消すと、デバイスで定期的な会議全体が突然削除されることがあります。
解決方法
この問題には、次の 2 つの解決方法があります。
- リリース待ち状態の Exchange Server 2007 Service Pack 3 (SP3) の更新プログラムのロールアップ (RU)。この RU が利用可能になった時点で、この資料は更新されます。
- デバイスの Apple iOS をバージョン 4.3 以降に更新します。最新の iOS バージョンの詳細については、次のリンクをクリックしてください。
http://www.apple.com/jp/ios
(http://www.apple.com/jp/ios)
問題 1.2 - 出席者が会議の開催者になる
Exchange Server 2007 メールボックスで Exchange ActiveSync を使用して iOS または Android デバイスを同期するときに、自分が招待された会議の主催者に突然なることがあります。これによってすべての出席者に対して会議が変更されるわけではありません。
解決方法
この問題は、iOS または Android デバイスで定期的な会議の単一の予定のアラームを変更すると発生することがあります。会議アイテムの他のプロパティを変更した場合にも、同じ現象が発生することがあります。
マイクロソフトでは、Exchange Server 2007 Service Pack 3 (SP3) の更新のロールアップ (RU) をリリース予定です。この RU が利用可能になった時点で、この資料は更新されます。
問題 1.3 - 会議の開催者に対する会議出席依頼の返信が別のユーザーから送信されたように表示される
Exchange ActiveSync (EAS) 会議出席依頼に対して返信するときに、自分ではなく別のユーザーが出席依頼を承諾したかように会議の主催者に表示されることがあります。
解決方法
デバイスの Apple iOS がバージョン 4.3 以降であることを確認します。最新の iOS バージョンの詳細については、次のリンクをクリックしてください。
これは Apple により iOS 3.1 で修正されました。詳細については、次の Apple Web サイトにアクセスしてください。
iPhone and iPod touch: Exchange ActiveSync の会議出席依頼への返信が、自分以外の人物からのものとして表示される
問題 1.4 - 会議が複数の日にわたってスケジュールされているときに、モバイル デバイスで終日フラグが正しく設定されない
モバイル デバイス クライアントは、会議出席依頼を終日イベントの依頼として処理しません。さらに、All Day フィールドが "No" とマークされます。
解決方法
この問題は Exchange 2007 Service Pack 3 のロールアップ 2 で解決されています。また、サポート技術情報の次の資料にも記載されています。
2201236
(http://support.microsoft.com/kb/2201236/ja)
?Exchange 2007 環境で ActiveSync とモバイル クライアントを使用して、継続時間が 24 時間以上の会議出席依頼にアクセスすると、"All Day" フィールドが "No" とマークされる
2407025
(http://support.microsoft.com/kb/2407025/ja)
Exchange Server 2007 Service Pack 3 の更新プログラムのロールアップ 2 について
問題 1.5 - Exchange の定期的な予定表イベントが削除される
場合によっては、主催者が 1 つのイベント インスタンスを取り消すと、定期的な予定表イベントが iOS デバイスと Exchange の両方から削除されることがあります。
解決方法
この問題は Apple iOS 4.3 で解決されており、4.2.6 以前のバージョンのみに影響があります。Apple は次の Web サイトでこの問題について説明しています。
iOS: Exchange カレンダーの繰り返しイベントが削除されることがある
2. 接続と同期の失敗
問題 2.1 - Android OS のプロビジョニングと同期の失敗
EAS ポリシーがカスタマイズされている場合、ポリシーによってプロビジョニングと同期が失敗することがあります。デバイスのユーザーに適用されたポリシーがその制約を超える場合、デバイスはプロビジョニングされません。これは、Google の Android フォーラムで、次の投稿のコメント 9 で述べられています。
http://code.google.com/p/android/issues/detail?id=9426
(http://code.google.com/p/android/issues/detail?id=9426)
"弊社は Froyo で基本的な (EAS 2.5) の機能のみをサポートしています。したがって、サーバーでパスワードの履歴や期限切れ、複雑な文字などが必要な場合、Froyo でプロビジョン可能にはなりません。弊社の目的は将来のバージョンでより多くのポリシーをサポートすることですが、現在サポートしているのは、パスワード (PIN/alpha)、最小限の文字、消去の最大失敗数、アイドル状態のタイムアウト、およびリモート消去です。"
解決方法
Android OS バージョンの更新プログラムにより、この問題も解決できるようです。提供元から利用可能な最新バージョンに更新し、同期の問題に関するベンダー フォーラムの情報を追うことをデバイス ユーザーにお勧めします。組織で古いデバイスを許容する決定をした場合、管理者はデバイス ユーザーを詳細に調査するか、Log Parser または Export-ActiveSyncLog ツールを使用して、組織内のそうしたデバイスの存在を把握してください。古いデバイスのユーザーは、それらのユーザーに対して有効なポリシーにグループ化できます。
問題 2.2 - Exchange リソース消費量のため Exchange ActiveSync を使用して接続できない
Exchange ActiveSync を使用して接続を行うデバイスによって発生するリソース不足による問題に関しては、複数の現象と対応方法があります。
解決方法
管理者は次のサポート技術情報を参照して、サーバーの同じ現象であるかどうかを確認してください。
2469722
(http://support.microsoft.com/kb/2469722/ja)
Exchange リソース消費のため Exchange ActiveSync を使用して接続できない (英語)
注: この資料には、ユーザー エージェント 801.293 で定義されている、iOS 4.0 の既知の問題 (
http://support.apple.com/kb/TS3398?viewlocale=ja_jp
(http://support.apple.com/kb/TS3398?viewlocale=ja_jp)
) についても記載されています。これについては後の「問題 2.5」で説明します。
問題 2.3 - メッセージを開こうとするときに "このメッセージはサーバーからダウンロードされていません" というエラーが表示される
Exchange Server メールボックスを iOS デバイスと同期します。iOS デバイスでメッセージを開こうとすると、次のエラーが表示されることがあります。
"このメッセージはサーバーからダウンロードされていません"
解決方法
Exchange Management Shell を使用して承認済みドメインを構成する必要があります。Exchange Team Blog の次の投稿の項目 7 で説明されている手順を使用します。
Exchange 2010 SP1 の FAQ および既知の問題 (英語)
この問題は、Microsoft Exchange 製品チームによって検討中です。
問題 2.4- モバイル デバイスを同期するときに、同期に失敗したという電子メール メッセージを受け取る
Exchange Server 2010 メールボックスで ActiveSync を使用してモバイル デバイスを同期するときに、同期に失敗したことを示す、次のような電子メール メッセージを受け取ることがあります。
差出人: <ユーザー> の代理
送信日時: <日付>
宛先: <他のユーザー>
件名: 1 個のアイテムの <ActiveSync デバイス> との同期に失敗しました。
1 個のアイテムの <ActiveSync デバイス> との同期に失敗しました。
次のアイテムをモバイル デバイスに送信できませんでした。これらのアイテムは削除されていません。Outlook または Outlook Web Access のいずれかを使用して、これらのアイテムにアクセスできます。
アイテム フォルダー: 受信トレイ
アイテムの種類: IPM.Schedule.Meeting.Resp.Pos
解決方法
この問題については、サポート技術情報の次の資料に記載されています。
2457304
(http://support.microsoft.com/kb/2457304/ja)
?Exchange Server 2010 メールボックス上の ActiveSync を使用してモバイル デバイスを同期すると、同期に失敗したという電子メール メッセージが表示されます
この問題を解決するには、次の更新プログラムのロールアップをインストールします。
2529939
(http://support.microsoft.com/kb/2529939/ja)
Exchange Server 2010 Service Pack 1 用の更新プログラムのロールアップ 3 について
問題 2.5- ユーザーが Apple iPhone iOS 4.0 を Exchange Server メールボックスと同期できない
iOS 4.0 への更新直後に、Exchange ActiveSync のメール、連絡先、または予定表が同期されないか、同期が非常に遅いことがあります。さらに、サーバーの動作が遅いことに Exchange Server 管理者が気付く場合があります。この問題については上記の「問題 2.2」でも説明しています。
解決方法
デバイスをより新しい iOS バージョンに更新します。Apple は次の Web サイトでこの問題について説明しています。
iOS 4.0: 更新してから、Exchange のメール、連絡先、カレンダーと同期できない
問題 2.6- Exchange Server 2010 および 2007 間で URL を切り替えた後で、Exchange 2007 に接続するモバイル デバイス ユーザーに対して ActiveSync が同期しない
この問題が発生するのは、デバイスが、メールボックスが移動されたユーザーを正しくリダイレクトできないためです。デバイスに対する 451 リダイレクト応答が正しく解釈されていません。
解決方法
通常、この問題はデバイスを最新のオペレーティング システムに更新することで解決されます。以下の点を確認します。
注: メールボックスの移動が異なるフォレスト間である移行では、451 は送信されません。この理由は、古いサーバーは接続の新しいエンドポイントを知らないためです。このような状況では、デバイスを手動で再構成する必要があります。
関連情報
次のリンク先では、Exchange Active Sync の動作に関する詳細情報が提供されています。
ActiveSync および弊社のパートナー (英語)
http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2005/10/25/413056.aspx
(http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2005/10/25/413056.aspx)
すべての Exchange ActiveSync の動作が同じではない理由と、動作について知る方法 (英語)
http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2010/07/15/3410397.aspx
(http://blogs.technet.com/b/exchange/archive/2010/07/15/3410397.aspx)
Apple.com - iPhone サポート エンタープライズ ページ
http://www.apple.com/jp/support/iphone/enterprise/
(http://www.apple.com/jp/support/iphone/enterprise/)
注意 : これは、マイクロソフトのサポート組織内で直接作成された "緊急公開" の資料です。 この資料には、確認中の問題に関する現状ベースの情報が記載されています。 情報提供のスピードを優先するため、資料には誤植が含まれる可能性があり、予告なしに随時改定される場合があります。 その他の考慮事項については、
使用条件
(http://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=151500)
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