文書番号: 258078 - 最終更新日: 2006年11月2日 - リビジョン: 6.2

クラスタ サービスのスタートアップ オプション

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概要

この資料は、クラスタ サービスを開始する際の開始パラメータとして使用できるスイッチの一覧です。

パラメータを指定するには、サービスのプロパティを表示し、[開始パラメータ] ボックスに適切なスイッチを入力してから、[開始] をクリックします。

コマンド ラインからクラスタ サービスを開始する場合にも、スイッチを指定することができます。コマンドの例を以下に示します。
net start clussvc.exe /switch
: Microsoft Windows 2000 Server およびそれ以前のバージョンの Windows では、スイッチの前にダッシュ (-) を入力します。

: debug スイッチには、特別な開始パラメータがあります。正しい使用方法については、この資料の後半の「Debug」を参照してください。

Windows Server 2003 では、各スイッチに省略形があります。これにより、クラスタ サービスのスタートアップ スイッチが簡略になります。たとえば、/FixQuorum スイッチを指定してサービスを開始する場合、このスイッチの代わりに /FQ スイッチを使用できます。

有効なオプション スイッチには以下のものがあります。
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スイッチ 機能 Windows Server 2003 での省略形
FixQuorum クォーラム デバイスをマウントせず、クォーラム ログの出力を無効にします。 FQ
NoQuorumLogging クォーラム ログの出力を無効にします。 NQ
Debug クラスタ サービス開始中のイベントを表示します。このスイッチ固有の構文については、この資料の後半の「Debug」を参照してください。
LogLevel N デバッグ モードのログ レベルを設定します。
DebugResMon 開始されるすべてのリソース モニタ プロセスにデバッガがアタッチされるまで、クラスタ サービスの処理を一時停止します。 DR

Windows 2000 およびそれ以降のバージョンでのみ使用できるスイッチには、以下のものがあります。
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スイッチ 機能 Windows Server 2003 での省略形
ResetQuorumLog クォーラム ログおよびチェックポイント ファイルの再作成を動的に実行します (Microsoft Windows NT 4.0 では、この機能は自動で実行されます)。 RQ
NoRepEvtLogging イベント ログのエントリのレプリケーションを行いません。

Windows Server 2003 およびそれ以降のバージョンでのみ使用できるスイッチには、以下のものがあります。
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スイッチ 機能 Windows Server 2003 での省略形
ForceQuorum or <N1,N2,...> ノード一覧 N1、N2 などでマジョリティ ノード セットを強制します (マジョリティ ノード セット クォーラムに対してのみ適用できます)。 FO
NoGroupInfoEvtLogging グループのオンラインおよびオフラインに関するイベントをイベント ログに記録しません。 NG

詳細

スイッチの一部について、以下に説明します。
  • Debug

    機能 : クラスタのログには、クラスタ サービス開始時のエラーを診断する際に役立つ情報が含まれていない場合があります。これは、cluster.log が開始される前にクラスタ サービスでエラーが発生することがあるためです。このスイッチを指定してクラスタ サービスを開始すると、クラスタ サービスの初期化の情報が表示され、初期段階で発生する問題の特定に役立つ場合があります。

    要件 : このスイッチは、一時的な診断用にのみ使用してください。サービス アカウントのログオン エラーやシステム関連のその他のエラーが原因でクラスタ サービスを開始できない場合、サービスが実行される可能性がない場合があります。このため、cluster.log ファイルが作成されないことがあります。この方法では、サービス コントロール マネージャが管理する通常の環境の外部でサービスが実行されます。このスイッチを使用するには、管理者権限を持つユーザーとしてローカルにログオンし、コマンド プロンプトからコマンドを実行する必要があります。debug スイッチを、通常の使用時や長期間にわたって使用することは避けてください。このオプションが設定されていると、サービスの実行効率が低下します。

    用途 : このスイッチは、クラスタ サービスを開始できない場合にのみ使用します。このスイッチを指定すると、クラスタ サービス開始時の処理が画面に表示されます。このスイッチは、コマンド プロンプトからサービスを開始する場合にのみ使用できます。また、クラスタ サービスがインストールされているフォルダから実行する必要があります。クラスタ サービスのインストール フォルダは、デフォルトでは %SystemRoot%\Cluster です。また、このスイッチは、サービスの開始時に net start コマンドと併用できない唯一のスイッチでもあります。

    操作 : コマンド プロンプトを開き、%SystemRoot%\cluster フォルダに移動してから、次のように入力します。
    clussvc /debug [loglevel#]"
    loglevel# には、以下のいずれかの数値を指定します。
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    数値 説明
    0 ログ出力を行いません。
    1 エラーのみログに記録します。
    2 エラーおよび警告をログに記録します。
    3 イベント ログに書き込まれないものも含め、すべてのイベントをログに記録します。

    debug スイッチを使用する際にクラスタ ログ レベルを指定する別の方法として、set コマンドを使用することもできます。この場合は、コマンド プロンプトで次のように入力します。
    set clusterloglevel=x
    x には、前の表に記載されているいずれかの値を指定します。

    cluster.log に記録されるのと同様の内容がウィンドウに出力されます。また、次のコマンド構文を使用して、この情報をファイルに保存することもできます。
    clussvc /debug > c:\debug.log
    クラスタ サービスが正常に実行されている場合は、Ctrl + C キーを押してサービスを停止します。

    : debug スイッチを使用する際に出力レベルを指定するには、環境変数 ClusterLogLevel を使用できます。 関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    168801? (http://support.microsoft.com/kb/168801/ ) Microsoft Cluster Server のクラスタ ログ機能を有効にする方法
  • FixQuorum

    機能 : クォーラム デバイスに問題があっても、クラスタ サービスが開始されるようにします。サービスが開始されるとオンラインになるリソースは、クラスタ IP アドレスとクラスタ名のみです。クラスタ アドミニストレータを起動して、手動でその他のリソースをオンラインにすることができます。

    要件 : このスイッチは、ごく一時的に診断モードでのみ使用するようにし、通常の運用時には使用しないようにする必要があります。このスイッチを使用する場合は、開始するのは 1 ノードのみとし、このスイッチを使用して開始したノードに 2 番目のノードを参加させないようにする必要があります。通常、このスイッチは単独で使用します。

    用途 : クォーラム リソースのエラーが原因で通常の方法ではクラスタ サービスを開始できない場合、このモードでクラスタ サービスを開始してエラーの診断を行うことができます。

    操作 : クラスタ サービスを開始した後、クォーラム リソースを含むすべてのリソースをオフラインのままにします。その後、手動でクォーラム リソースをオンラインにするときに出力される、クラスタ ログのエントリおよびイベント ログの新しいエントリを監視して、クォーラム リソースの問題を診断することができます。構文を以下に示します。
    net start clussvc /fixquorum
  • ResetQuorumLog

    機能 : クォーラム ログおよびチェックポイント ファイルが見つからない、または破損している場合、このスイッチを使用して、ローカル ノードのレジストリ ハイブ %SystemRoot%\Cluster\CLUSDB にある情報に基づいてファイルを作成することができます。クォーラム ログ ファイルが検出され、正常な状態である場合は、このスイッチによる効果はありません。

    要件 : 通常、このスイッチを使用する場合は、1 つのノードのみを開始するようにし、このスイッチを単独で使用します。古くなっている可能性のある情報を使用して新しいクォーラム ログ ファイルを作成した場合の結果について理解し、十分な知識を持っている場合にのみ、このスイッチを使用してください。

    用途 : Windows 2000 またはそれ以降のバージョンのコンピュータで、クォーラム ログ (Quolog.log) および Chkxxx.tmp ファイルが存在しない、または破損しているためにクラスタ サービスを開始できない場合にのみ、このスイッチを使用してください。Windows NT 4.0 では、これらのファイルが存在しない場合、自動的に再作成されます。この機能は、クラスタ サービスの開始に関する制御を強化するために、Windows 2000 で導入されました。

    : クラスタで Windows 2000 Sservice Pack 4 (SP4) が実行されていて、修正プログラム 872970 が既にインストールされている場合、/resetquorumlog は不要です。ログ ファイルが存在しない、または破損している場合は、デフォルトで、開始時に新しいログ ファイルが作成されます。

    操作 : クラスタ サービスでは、クォーラム ログ ファイルが存在しない、または破損していることが検出されると、%systemroot%\Cluster\CLUSDB ファイルを使用して現在読み込まれているクラスタ ハイブの情報を使用して、ファイルが自動的にリセットされます。構文を以下に示します。
    net start clussvc /resetquorumlog
  • DebugResMon

    機能 : リソース モニタ プロセス、および、リソース モニタによって読み込まれるダイナミック リンク ライブラリ (DLL) のデバッグに役立ちます。任意の標準的な Windows ベースのデバッガを使用できます。

    要件 : コマンド プロンプトから、debug スイッチを指定してクラスタ サービスを開始する場合にのみ使用できます。クラスタ サービスをサービスとして実行する場合に使用できる、同等のレジストリ設定はありません。開始時にリソース モニタにアタッチできるデバッガが必要です。通常、このスイッチは単独で使用します。

    用途 : 開発時に、リソース モニタ プロセスおよびカスタム リソース DLL のデバッグを行うために、このスイッチを使用することができます。リソース DLL 内の問題が原因で、クラスタ サービスによってリソース モニタ プロセスが開始された直後、ユーザーがリソース モニタ プロセスに手動でデバッガをアタッチする前に、リソース モニタ プロセスが突然終了する場合に、このオプションが非常に役立ちます。

    操作 : リソース モニタ プロセスの開始直前、クラスタ サービス プロセスは "Waiting for debugger to connect to the resmon process X" (X はリソース モニタ プロセスのプロセス ID (PID)) というメッセージを表示して一時停止します。クラスタ サービスは、自身が作成したすべてのリソース モニタ プロセスについて、このように待機します。ユーザーがリソース モニタ プロセスにデバッガをアタッチした後、リソース モニタ プロセスのスタートアップが完了したら、クラスタ サービスの初期化が続行されます。
  • NoRepEvtLogging

    機能 : norepevtlogging スイッチを指定すると、イベント ログに記録されるイベントのレプリケーションが行われません。このスイッチを使用すると、既にイベント ログに記録されたイベントはフィルタ処理され、コマンド ウィンドウに表示される情報の量を低減するのに役立ちます。イベント ログのレプリケーションは、Windows 2000 で導入された機能です。

    用途 : このスイッチは、イベント ログのレプリケーションを防止するために使用します。クラスタ サービスではそのエントリをレプリケートして cluster.log に記録します。イベント ログのエントリが多い場合、cluster.log の情報がすぐにいっぱいになり、上書きされることがあります。また、このスイッチは、クラスタ サービスを開始して、イベント ログに記録されないイベントをローカル ファイル Debugnorep.log に記録する場合にも使用できます。構文を以下に示します。
    clussvc /debug /norepevtlogging > c:\debugnorep.log\
    操作 : norepevtlogging コマンドは、コンピュータの管理コンソールからクラスタ サービスを開始するときに開始パラメータとして指定できます。

    コマンド ライン構文は次のとおりです。
    net start clussvc /norepevtlogging
    このコマンドでは、このスイッチを指定して開始されたノードの情報が他のノードにレプリケートされません。ただし、通常の方法で開始された他のノードの情報は受信します。
  • NoQuorumLogging

    機能 : クラスタ レジストリの変更内容のログがクォーラム ディスクに記録されません。他のリソースに対するレジストリ チェック ポイントの効果がなくなります。

    要件 : このスイッチは、クォーラム ドライブの \MSCS ディレクトリにあるクォーラム ログ ファイル (Quolog.log) またはクラスタ ハイブ チェックポイント ファイル (Chkxxx.tmp) の問題を診断するための診断モードでのみ使用してください。このスイッチを使用して 1 つのノードを開始した場合、他のノードもこのスイッチを使用して開始する必要があります。通常、このスイッチは 1 つのノードに対して単独で使用します。

    用途 : このスイッチは、クォーラム ログ ファイルまたはチェックポイント ファイルが破損し、それらのファイルを手動でバックアップ コピーと置き換える場合に使用します。

    動作 : この場合、クラスタ サービスではログ出力がまったく実行されません。このモードで実行すると、"partition-in-time" と呼ばれる状況が発生する可能性があります。この場合、クラスタ ノードのレジストリ エントリが同期されず、新しい変更内容が失われる可能性があります。構文を以下に示します。
    net start clussvc /noquorumlogging
  • ForceQuorum

    機能 : Windows Server 2003 クラスタでマジョリティ ノード セット (MNS) クォーラム モデルを使用する場合、クォーラム (マジョリティ) が失われても、クラスタが引き続き実行される必要がある場合があります。プライマリ サイトに 4 つのノードがあり、セカンダリ サイトに 3 つのノードがある、地理的に分散されたクラスタを例に考えます。障害が発生していない場合、このクラスタは 7 つのノードのクラスタで、どちらのサイトのどのノードでもリソースをホストできます。サイト間の通信に障害が発生した場合や、セカンダリ サイトがオフラインになった (または障害が発生した) 場合、プライマリ サイトにはクォーラムがあるため、引き続き実行できます。リソースのホスト先はすべて再構成され、プライマリ サイトでオンラインになります。

    プライマリ サイトで壊滅的な障害が発生した場合、セカンダリ サイトはクォーラムを失うことになり、セカンダリ サイトのすべてのリソースは強制終了されます。クラスタをマルチサイト構成にする場合、プライマリ サイトでの壊滅的な障害に対処することが主な目的の 1 つですが、クラスタ ソフトウェア自体はプライマリ サイトの状態について判定できないという問題があります。クラスタ ソフトウェアは、通信障害が発生したのか、プライマリ サイトで障害が発生したのかを識別することはできません。この区別は、人間の手で行わざるを得ません。つまり、クォーラムが存在しないとクラスタ ソフトウェアが判断した場合でも、セカンダリ サイトの稼動を強制的に継続させることは可能です。これをクォーラムの強制適用と呼びます。

    強制適用を行うと、クォーラム レプリカ セットのセマンティクスを実質上壊すことになるため、行うときには厳重な注意が必要です。前述の例の場合、セカンダリ サイトとプライマリ サイトが通信手段を失ったため、管理者がセカンダリ サイトでクォーラムを強制適用した場合、リソースは両方のサイトでオンラインになり、結果としてクラスタ内のデータの整合性が失われ、データの損失につながる可能性があります。

    要件 : クォーラムの強制適用は、手動で行い、稼動しているすべてのノードでクラスタ サービスを停止する必要があります。どのノードにクォーラムを所有させるかをクラスタ サービスに認識させる必要があります。

    用途 : プライマリ サイトが復旧したときには、特に注意する必要があります。プライマリ サイトのノードもクラスタの一部として構成されているためです。クォーラムを強制適用した状態でクラスタを実行している間も、クラスタは正常に機能します。たとえば、クラスタでのノードの追加や削除、新しいリソースやグループなどの定義を行うことができます。

    : クォーラムの強制適用の情報が削除されるまで、クォーラムの強制適用が行われたノードの一覧に含まれていないすべてのノードのクラスタ サービスは、停止されたままになっている必要があります。この条件が満たされなかった場合、データに不整合が生じることや、データが破損する可能性があります。

    操作 : クラスタ内に残っているすべてのノードでクラスタ サービスの開始パラメータを設定します。この設定を行うには、コントロール パネルの [サービス] で、クラスタ サービスのプロパティを表示して、[開始パラメータ] ボックスに次のように入力します。
    net start clussvc /forcequorum node_list
    たとえば、2 つ目のサイトに Node5、Node6 および Node7 が含まれていて、クラスタ サービスを開始したときにこれらのノードのみがクラスタに含まれるようにするには、次のコマンドを使用します。
    net start clussvc /forcequorum node5,node6,node7
    : キーにはスペースを含めないようにする必要があります (ノード名自体にスペースが含まれている場合は除きます)。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Enterprise Edition
キーワード:?
kbinfo kbtool kbenv kbclustering KB258078
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