文書番号: 258750 - 対象製品
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目次

概要

サーバー クラスターのノード間の通信は、クラスターの円滑な動作にとって重要です。そのため、クラスター通信に使用するネットワークの構成を最適化し、ハードウェア互換性リストのすべての要件を満たす必要があります。ネットワーク構成に関しては、単一点での障害を避けるために、1 つのクラスターのノードは 2 つ以上の独立したネットワークによって接続されている必要があります。一般的には、2 つの LAN (ローカル エリア ネットワーク) を使用します (Microsoft Product Support Services は、クラスターのノードが 1 つのネットワークのみによって接続されている構成はサポートしていません)。

単一点での障害を回避するには、少なくとも 2 つのクラスター ネットワークが、クラスター ノード間のハートビート通信をサポートするように構成されている必要があります。これを行うには、クラスター サービスで、これらのネットワークの役割を [内部クラスター通信のみ] または [すべての通信] として構成します。通常は、これらのネットワークの 1 つは、内部クラスター通信専用のプライベート相互接続です。

また、各クラスター ネットワークの障害は、他のすべてのクラスター ネットワークとは独立して発生するようにしておく必要があります。つまり、2 つのクラスター ネットワークに、両方のネットワークに同時に障害を発生させる可能性のある共通のコンポーネントが存在しないようにします。たとえば、2 つのクラスター ネットワークにノードを接続するために 1 つのマルチポート ネットワーク アダプターを使用すると、各ポートは独立していないため、ほとんどの場合、この要件を満たしません。

通信上の問題が発生するのを防ぐには、[内部クラスター通信のみ] に設定されているネットワーク アダプター (ハートビート ネットワーク アダプターまたはプライベート ネットワーク アダプターとも呼ばれます) からの不要なネットワーク トラフィックをすべて削除します。クラスターは、IP ソケットで UDP (User Datagram Protocol) パケットを使用するリモート プロシージャ コール (RPC) 呼び出しによって通信します。この資料で説明する処理は以下のとおりです。
  • 相互接続から NetBIOS を削除する。
  • クラスター通信の優先順位を正しく設定する。
  • アダプターのバインド順序を正しく設定する。
  • ネットワーク アダプターの速度とモードを正しく定義する。
  • TCP/IP を正しく構成する。
  • メディア検出機能を無効にする (Windows 2000 のみ)。

: この資料の情報は、Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 フェールオーバー クラスターには適用されません。非 CSV 環境での新しいバージョンのフェールオーバー クラスターのネットワーク構成に関する推奨事項については、http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/dd197454(WS.10).aspx#BKMK_Account_Infrastructure を参照してください。. CSV 環境では Windows Server 2008 または Windows Server 2008 R2 上でこの資料の設定を適用すると悪影響の原因になる可能性があります。CSV での推奨事項については、http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/ff182358(WS.10).aspx を参照してください。

詳細

Windows 2000 および Windows Server 2003 でのプライベート アダプターの推奨構成

  1. Windows 2000 の場合、[スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントして、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[ネットワークとダイヤルアップ接続] をダブルクリックします。Windows Server 2003 の場合、[スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル] をポイントして、[ネットワーク接続] を右クリックし、[開く] をクリックします。
  2. [詳細設定] メニューの [詳細設定] をクリックします。
  3. [接続] ボックスで、バインドの順序が次のようになっていることを確認して、[OK] をクリックします。
    • 外部パブリック ネットワーク
    • 内部プライベート ネットワーク (ハートビート)
    • リモート アクセス接続
  4. ハートビート アダプターに対応するネットワーク接続を右クリックして、[プロパティ] をクリックします。

    : この接続名は、簡単な名前 ("プライベート" など) に変更することができます。
  5. 次のいずれかの手順を実行します。
    • Majority Node Set (MNS) 以外の種類のクォーラム モデルがサーバーで使用されている場合は、[インターネット プロトコル (TCP/IP)] チェック ボックスをオンにして、他のオプションをすべてオフにします。
    • Majority Node Set (MNS) クォーラム モデルがサーバーで使用されている場合は、[インターネット プロトコル (TCP/IP)] チェック ボックスをオンにして、その他のファイル共有ネットワーク プロトコルを 1 つ以上オンにし、他のオプションをすべてオフにします。

      : MNS クォーラム モデルがサーバーで使用されている場合、MNS クォーラムを動作させるためのファイル共有機能を持つネットワークが 1 つ以上必要です。クォーラム リソースのエラーの単一ポイント化を避けるために、ファイル共有を有効にしたクラスターでは複数のネットワークを使用することを強く推奨します。
  6. 使用中のネットワーク アダプターが複数の速度で送受信でき、速度と全二重モードを指定できる場合は、速度と全二重モードを手動で指定します。

    速度と全二重モードを手動で指定できるネットワーク アダプターでは、すべてのノードで、製造元の仕様に従って、それらの設定が同じ値に固定されていることを確認します。手動での設定がサポートされていないネットワーク アダプターの場合は、カードの製造元の仕様に従ってください。

    ハートビート ネットワーク全体で送受信される情報の量は少ないですが、遅延時間は通信にとって大きな問題になります。速度と全二重設定を同じにすることにより、通信の信頼性を確保することができます。

    使用中のカードおよび接続デバイスでサポートされている速度、またはその製造元が推奨する設定が不明な場合は、経路上のすべてのデバイスを "10 MB/秒" と "半二重" に設定することをお勧めします。この構成により、十分な帯域幅と通信の信頼性を確保できます。 詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
    174812 クラスター ネットワーク インターフェイス カードで "自動検出" 設定を使用する効果
    注: フォールト トレラント アダプターや "チーミング" をハートビート用に使用することは推奨しません。ハートビート接続に対する冗長性が必要な場合は、"内部クラスター通信のみ" に設定された複数のネットワーク アダプターを使用し、クラスターの構成でそれらのアダプターの優先順位を定義します。初期のマルチ ポート ネットワーク アダプターで問題が発生する場合、使用中のファームウェアとドライバーがこの技術を利用できる最新版であるかどうかを確認してください。

    サーバー クラスターでの互換性の情報については、使用中のネットワーク アダプターの製造元に問い合わせてください。 詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
    254101 ネットワーク アダプターのグループ化とサーバーのクラスター化
  7. [インターネット プロトコル (TCP/IP)] をクリックし、[プロパティ] をクリックします。
  8. [全般] タブで、静的 IP アドレスが選択されており、その IP アドレスが、もう一方のパブリック ネットワーク アダプターと同じサブネットやネットワーク上にないことを確認します。たとえば、プライベート アダプターの IP アドレスに 10.10.10.10 (ノード 1) と 10.10.10.11 (ノード 2) を使用し、サブネット マスクを 255.0.0.0 に設定するのが適切な構成例です。パブリック ネットワークで 10.x.x.x ネットワークと 255.0.0.0 サブネット マスクが使用されている場合は、他の IP アドレスとサブネットをプライベート ネットワーク用に使用してください。 プライベート ネットワーク用の有効な IP アドレス指定の詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
    142863 プライベート ネットワーク用の有効な IP アドレス指定
  9. [デフォルト ゲートウェイ] ボックスに値が設定されていないことを確認します。
  10. [次の DNS サーバーのアドレスを使う] の下のボックスに値が設定されていないことを確認します。

    : クラスター ノードが DNS サーバーでもある場合は、[次の DNS サーバーのアドレスを使う] ボックスに "127.0.0.1" と表示されます (ボックスは空白ではありません) が、これは問題ありません。
  11. [詳細設定] をクリックします。
  12. [DNS] タブで、値が設定されていないことを確認します。[この接続のアドレスを DNS に登録する] および [この接続の DNS サフィックスを DNS 登録に使う] チェック ボックスがオフになっていることを確認します。
  13. ダイアログ ボックスを閉じるときに、次のメッセージが表示される場合があります。このメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
    この接続のプライマリ WINS アドレスが空です。続行しますか?
  14. プライベート ハートビート相互接続でクロス ケーブルを使用している場合は、メディア検出の TCP/IP スタック破棄機能を無効にします。

    : この手順は、Windows Server 2003 クラスターでは実行しないでください。

    このページでメディア検出の TCP/IP スタック破棄機能を無効にするには、「Fix it で解決する」セクションに進んでください。自分でメディア検出の TCP/IP スタック破棄機能を無効にするには、「自分で解決する」セクションに進んでください。

    Fix it で解決する


    メディア検出の TCP/IP スタック破棄機能を自動的に無効にするには、[この問題を解決する] リンクをクリックします。[ファイルのダウンロード] ダイアログ ボックスで [実行] をクリックし、このウィザードの手順に従います。


    この問題を解決する
    Microsoft Fix it 50316


    注:
    このウィザードは英語版のみである場合がありますが、自動的な解決は英語版以外の Windows でも機能します。

    注: 問題のあるコンピューターとは別のコンピューターを操作している場合、自動的な解決ツールをフラッシュ ドライブまたは CD に保存することで、問題のあるコンピューターで実行することができます。

    引き続き、次の手順に進みます。

    自分で解決する

    メディア検出の TCP/IP スタック破棄機能を無効にするには、各ノードに次のレジストリ値を追加します。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters


    値の名前: DisableDHCPMediaSense
    データ型: REG_DWORD
    データ:1
    この問題の詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
    254651 クラスター ネットワークの役割が自動的に変更される
  15. 前述の手順をクラスター内の他のすべてのノードに対して実行します。
  16. クラスター アドミニストレーターを起動します。
  17. アドミニストレーターのルートでクラスター名をクリックします。[ファイル] メニューの [プロパティ] をクリックします。
  18. [ネットワークの優先順位] タブで、プライベート ネットワークが一覧の一番上にあることを確認します。一番上にない場合は、[上へ移動] を使用して優先順位を上げます。
  19. プライベート ネットワークをクリックし、[プロパティ] をクリックします。
  20. [クラスター使用のためにこのネットワークを有効にする] チェック ボックスをオンにします。
  21. [内部クラスター通信のみ (プライベート ネットワーク)] をクリックします。
詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
281662 Windows 2000 および Windows Server 2003 クラスター ノードをドメイン コントローラーとして構成する

Windows NT 4.0 でのプライベート アダプターの推奨構成

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントし、[コントロール パネル] をクリックします。次に、[ネットワーク] をダブルクリックします。
  2. [プロトコル] タブの [TCP/IP プロトコル] をクリックし、[プロパティ] をクリックします。
  3. [アダプター] ボックスで、プライベート ネットワーク アダプターをクリックします。
  4. [IP アドレス] タブで、静的 IP アドレスが選択されており、その IP アドレスがもう一方のパブリック ネットワーク アダプターと同じサブネットやネットワーク上にないことを確認します。たとえば、プライベート アダプターの IP アドレスに 10.10.10.10 (ノード 1) と 10.10.10.11 (ノード 2) を使用し、サブネット マスクを 255.0.0.0 に設定するのが適切な構成例です。
  5. [デフォルト ゲートウェイ] ボックスに値が設定されていないことを確認します。
  6. [WINS アドレス] タブの [アダプター] ボックスの一覧で、ハートビート アダプターをクリックします。
  7. WINS サーバーの項目に値が定義されていないことを確認します。
  8. ダイアログ ボックスを閉じるときに、次のメッセージが表示される場合があります。このメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
    少なくとも 1 つのアダプター カードに、空のプライマリ WINS アドレスがあります。続行しますか?
  9. [ルーティング] タブで [IP 転送を行う] チェック ボックスがオフになっていることを確認します。
  10. [OK] をクリックします。
  11. 使用中のネットワーク アダプターが複数の速度で送受信でき、速度と全二重モードを指定できる場合は、速度と全二重モードを手動で指定します。

    速度と全二重モードを手動で指定できるネットワーク アダプターでは、すべてのノードで、製造元の仕様に従って、それらの設定が同じ値に固定されていることを確認します。手動での設定がサポートされていないネットワーク アダプターの場合は、カードの製造元の仕様に従ってください。

    ハートビート ネットワーク全体で送受信される情報の量は少ないですが、遅延時間は通信にとって大きな問題になります。速度と全二重設定を同じにすることにより、通信の信頼性を確保することができます。

    使用中のカードおよび接続デバイスでサポートされている速度が不明な場合は、経路上のすべてのデバイスを "10 MB/秒" と "半二重" に設定することをお勧めします。この構成により、十分な帯域幅と通信の信頼性を確保できます。 詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
    174812 クラスター ネットワーク インターフェイス カードで "自動検出" 設定を使用する効果
    : ハートビート用に、フォールト トレラント アダプターや "チーミング" を使用することは推奨しません。ハートビート接続に対する冗長性が必要な場合は、"内部クラスター通信のみ" に設定された複数のネットワーク アダプターを使用し、クラスターの構成でそれらのアダプターの優先順位を定義します。初期のマルチ ポート ネットワーク アダプターで問題が発生する場合、使用中のファームウェアとドライバーがこの技術を利用できる最新版であるかどうかを確認してください。

    サーバー クラスターでの互換性の情報については、使用中のネットワーク アダプターの製造元に問い合わせてください。 詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
    254101 ネットワーク アダプターのグループ化とサーバーのクラスター化
  12. [バインド] タブの [バインドの表示] ボックスで、[すべてのアダプター] をクリックします。
  13. プライベート相互接続に使用するアダプターの隣の正符号 (+) をクリックします。
  14. [WINS クライアント (TCP/IP)] をクリックし、[無効] をクリックします。: TCP/IP 以外のプロトコルは、ハートビート アダプターでは無効にする必要があります。ネットワーク モニターなどを含め、他のすべてが無効になっていることを確認してください。
  15. [バインドの表示] ボックスで [すべてのプロトコル] をクリックします。
  16. [TCP/IP プロトコル] の隣の正符号 (+) をクリックします。
  17. パブリック ネットワーク アダプターが最初にバインドされている (一覧の一番上にある) ことを確認します。これを行うには、プライベート ネットワーク アダプターをクリックし、[下へ] ボタンをクリックします。複数のパブリック ネットワーク アダプターがある場合は、ハートビート アダプターが必ず一覧の最後になるようにします。 詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
    193890 Microsoft クラスター サーバーの推奨 WINS 構成
  18. [OK] をクリックしてネットワークのプロパティの変更を終了し、変更内容を適用します。
  19. 変更を有効にするため、ノードを再起動します。
  20. 前述の手順をクラスター内の他のすべてのノードに対して実行します。
  21. クラスター アドミニストレーターを起動します。
  22. アドミニストレーターのルートでクラスター名をクリックします。[ファイル] メニューの [プロパティ] をクリックします。
  23. [ネットワークの優先順位] タブで、プライベート ネットワークが一覧の一番上にあることを確認します。一番上にない場合は、[上へ移動] を使用して優先順位を上げます。
  24. プライベート ネットワークをクリックし、[プロパティ] をクリックします。
  25. [クラスター使用のためにこのネットワークを有効にする] チェック ボックスをオンにします。
  26. [内部クラスター通信のみ (プライベート ネットワーク)] をクリックします。
詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
281662 ドメイン コントローラーとしての Windows 2000 クラスター ノード

プロパティ

文書番号: 258750 - 最終更新日: 2012年5月25日 - リビジョン: 3.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Enterprise Edition
キーワード:?
kbfixme kbmsifixme kbproductlink kbclustering kbenv kbinfo w2000mscs KB258750
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

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