Microsoft Cluster Service のインストールについて

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文書番号: 259267 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、Windows 2000 Advanced Server または Windows NT 4.0, Enterprise Edition に Microsoft Cluster Service (MSCS) をインストールする前に、理解しておく必要のある基本的な情報を提供します。この資料には、使用中の環境で MSCS のインストールを計画する際に使用できる情報へのリファレンスが含まれています。

詳細

ハードウェア互換性リストの要件とシステム構成

MSCS をインストールする前に、使用中のハードウェアが、完全なクラスタ ソリューションとして Windows ハードウェア互換性リスト (HCL) に記載されていることを確認してください。MSCS のインストール中に使用許諾契約に同意すると、使用中のハードウェアが MSCS での使用を認定されているという事実に同意したことになります。

使用しているコンピュータが、完全なクラスタ ソリューションとして HCL に記載されているかどうかを確認するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
309395 サーバー クラスタに対するマイクロソフトのサポート ポリシーとハードウェア互換性リスト

インストール ガイド

システムのノードでオペレーティング システムのインストールを開始する前に、次のマイクロソフト Web サイトから『クラスタ サービスのインストール ステップバイステップ ガイド』ドキュメントをダウンロードし、精読してください。
http://www.microsoft.com/japan/windows2000/techinfo/planning/server/clustersteps.asp
このガイドには、基本的なクラスタの概念、インストール中のハードウェアの電源状態、およびハードウェア構成の問題について、重要な情報が記載されています。また、インストール手順についてもひととおり説明しています。

このインストール ガイドは、Windows 2000 Advanced Server を対象に書かれていますが、Windows NT 4.0, Enterprise Server を実行しているコンピュータに MSCS をインストールする場合にも参考になります。ただし、Windows NT 4.0, Enterprise Edition を実行しているコンピュータに MSCS をインストールする場合は、Service Pack 3 以降をインストールしておく必要があります。

クラスタをインストールする際に考慮する必要があるもう 1 つの点は、電源異常の可能性です (電源異常が発生すると両方のノードが同時に再起動することになります)。クラスタの両方のノードが同時に起動することのないようにするため、Boot.ini ファイルのタイムアウト値を、一方のノードでは 10 秒に、もう一方のノードでは 90 秒に変更してください。こうすることで、一方のノードが他方のノードに先行するための十分な時間が与えられ、共有ディスクで競合が発生し、障害が発生するのを防ぐことができます。

ディスク構成

使用中の構成が HCL に記載されている場合でも、PCI ストレージ ホスト アダプタ (SCSI または FibreChannel) と共有ディスクが正しく構成されていることを確認する必要があります。

ホスト アダプタの構成の確認

  • クラスタ化するコンピュータには、共有ディスク用の独立した PCI ストレージ ホスト アダプタ (SCSI または FibreChannel) があることが重要です。MSCS でディスクが共有ディスクとして認識されるためには、そのディスクが、オペレーティング システムのブート ディスクのアダプタとは別のコントローラに接続されている必要があります。
  • 両方のノードで使用する PCI ストレージ ホスト アダプタは、アダプタ BIOS やその他のファームウェアと 100% 互換性があることを保証するため、同一のものである必要があります。
  • 共有 SCSI バス上の各デバイスは、一意の SCSI ID を持っている必要があります。ほとんどの SCSI コントローラは、デフォルトで SCSI ID 7 が設定されているので、一方のコントローラの SCSI ID を別の SCSI ID (SCSI ID 6 など) に変更する必要があります。複数のディスクが共有 SCSI バス上にある場合は、各ディスクに一意の SCSI ID を設定する必要があります。
  • 各 SCSI バス セグメントには、2 点の終端が必要です。また、終端は、セグメントの両端にある必要があります。これらの要件のいずれかが欠落すると、MSCS 環境でバスが正常に動作しない可能性があります。

ディスク構成の確認

  • マイクロソフトの Windows 2000 Advanced Server および Datacenter Server では、サーバー クラスタ (MSCS) 環境でのダイナミック ディスクがサポートされていません。Veritas 社の Volume Manager for Windows 2000 アドオン製品を使用して、サーバー クラスタにダイナミック ディスク機能を追加できます。Veritas Volume Manager 製品をクラスタにインストールしていて、クラスタで問題が発生した場合は、まず Veritas にサポートの問い合わせをしてください。
  • デフォルトでは、MSCS でフェールオーバーされるのは物理ディスクとして認識されたディスクのみです。ハードウェアの製造元によって、共有ディスクを仮想ディスクとして構成することが指定されている場合は、クラスタ サービスをインストールする前に、ハードウェアのドライバをインストールする必要があります。
  • MSCS セットアップを実行する前に、MSCS で使用する、すべてのディスクをパーティション分割して、フォーマットする必要があります。クラスタ リソースとして使用するパーティションはすべて、NTFS でフォーマットする必要があります (圧縮と非圧縮のどちらでも使用できます)。
  • マイクロソフトでは、ディスクの管理に shared-nothing というモデルを使用しています。shared-nothing とは、共有 SCSI バス上にある、各物理ディスクまたはハードウェア フォールト トレラント ディスク セットを所有する (アクセスする) クラスタ ノードが、常に 1 つだけであることを意味します。ディスク グループが別のノードにフェールオーバーまたは移動されると、ディスクの所有権が一方のノードから別のノードに移動します。このため、クラスタの両方のノードからリソースを共有する場合は、少なくとも 2 つの共有ストレージ ディスクが必要です (使用する外部アレイにこの機能があるかどうかをハードウェアの製造元に問い合わせてください。この機能がない場合は、追加のハードウェアが必要になる可能性があります)。
  • 共有 SCSI バス上のディスク リソースは、両方のノードで同じドライブ文字が設定されている必要があります。ドライブ文字の割り当て方法はコンピュータによって異なり、また MSCS では、セットアップ中にドライブ文字の割り当てが固定されるので、MSCS をインストールする前に、共有 SCSI バス上のすべてのディスク リソースにドライブ文字を割り当ててください。割り当てるドライブ文字には、アルファベットの後半の文字 (Q、R など) を使用します。また、論理ディスク上には単一の拡張パーティションを作成しないことをお勧めします。
  • 必ず、一方のノードに MSCS をインストールし、実行してから、もう一方のノードのオペレーティング システムを起動するようにします。少なくとも 1 つのノードでクラスタ サービスをインストール、構成、および実行する前に、別のノードでオペレーティング システムを起動すると、クラスタ ディスクが破損する可能性があります。次のマイクロソフト Web サイトにある『クラスタ サービスのインストール ステップバイステップ ガイド』で、表 1 にまとめられている電源投入の手順に関する情報を使用することが非常に重要です。
    http://www.microsoft.com/japan/windows2000/techinfo/planning/server/clustersteps.asp

ネットワーク構成

クラスタの各ノードで HCL で認定済みの 2 つの PCI ネットワーク アダプタを使用する必要があります。各ノードの一方のネットワーク アダプタは、パブリック ネットワーク用の静的な IP (インターネット プロトコル) アドレスを使用して、実運用ネットワーク上に構成し、もう一方のネットワーク アダプタは、クラスタのプライベート通信専用の独立したネットワーク上に構成します。パブリック ネットワーク上のすべてのネットワーク カードは、物理的な場所に関係なく、同じ論理ネットワーク (同じサブネット) 上にある必要があります。プライベート ネットワーク アダプタのアドレスは、次のプライベート ネットワーク アドレス範囲のいずれかに設定することをお勧めします。
  • 10.0.0.0 〜 10.255.255.255 (クラス A)
  • 172.16.0.0 〜 172.31.255.255 (クラス B)
  • 192.168.0.0 〜 192.168.255.255 (クラス C)
クラスタ サービスでは、1 つのネットワークの 1 つのノードに対しては、1 つのネットワーク アダプタしか検出できないため、ネットワーク アドレスは綿密に計画してください。クラスタ上でネットワーク チーミング (Network Teaming) を使用することは推奨しません。ただし、製造元固有のネットワーク アダプタ チーミング ソフトウェアを使用する場合は、そのソフトウェアは、クラスタに対してシームレスである必要があり、またパブリック ネットワーク上にのみインストールされている必要があります。プライベート ネットワーク カード (ハートビート) は、チーミングされておらず、マルチポートではない標準的なネットワーク アダプタである必要があり、独立したクロス ケーブル (またはハブ) に接続する必要があります。

クラスタ内では、4 つの役割のいずれかを各ネットワークに持たせることができます。ネットワークでは、次の役割をサポートできます。
  • ノード間通信のみ
  • クライアントとクラスタ間の通信のみ
  • ノード間通信およびクライアントとクラスタ間の通信の両方
  • クラスタとは無関係の通信
インストール中に行われるデフォルトの構成では、パブリック ネットワーク アダプタが "すべての通信" 用に、プライベート (ハートビート) ネットワーク アダプタが "内部クラスタ通信" 用に構成されます。マイクロソフトは、このデフォルトの構成を使用することをお勧めします。パブリック ネットワーク アダプタを "すべての通信" 用に構成すると、クラスタ間通信にフォールト トレランスが提供されます。クラスタをインストールして正常に機能させるためには、少なくとも 1 つのネットワークを "内部クラスタ通信" か "すべての通信" 用に構成する必要があります。

MSCS では、クラスタ管理用のアドレス (これはクラスタ名に対応します) や任意の IP アドレス リソースに DHCP (動的ホスト構成プロトコル) サーバーから割り当てられた IP アドレスを使用することはサポートされていません。マイクロソフトでは、ノードのパブリック ネットワーク アダプタに静的な IP アドレスを使用することを推奨しますが、各ノードの Windows 2000 パブリック ネットワークの構成に対しては、DHCP サーバーから無期限リースされた IP アドレスを使用することもできます。

MSCS が機能するには、ネットワーク上で WINS (Windows インターネット ネーム サービス) などの動的な名前解決方法が正常に機能している必要があります。静的なエントリを使用している場合は、クラスタ内のもう一方のノードにフェールオーバーすると、リソースに接続できなくなります。パブリック ネットワーク アダプタでは、TCP/IP プロパティで WINS サーバーや動的な DNS サーバーを設定する必要があります。WINS サーバーでクラスタのプライベート ネットワーク アダプタがマルチホームのエントリとして登録されるのを防ぐため、プライベート ネットワーク アダプタで WINS TCP/IP クライアントのバインドを無効にする必要があります。Windows 2000 では、プライベート ネットワーク アダプタで NetBIOS を無効にする必要があります。

MSCS をインストールする前に

MSCS をインストールする前に、計画したクラスタの役割に応じて、次の情報を確認するようにしてください。

クラスタリング全般

一般的なクラスタの概念について習得する場合は、まず『Microsoft Cluster Server 管理者ガイド』を参照することをお勧めします。これは、Windows NT Server 4.0, Enterprise Edition CD-ROM 2 の Support\Books フォルダにあります (Mscs*.doc ファイルを探してください)。

193890 Microsoft Cluster Server の推奨 WINS 構成
195462 Microsoft Cluster Server における WINS の登録と IP アドレスの動作
223157 WLBS と MSCS の統合
226796 Windows 2000 クラスタ サービスで WINS および DHCP を使用する
235529 Windows 2000 ベースのサーバー クラスタでの Kerberos サポート
258750 クラスタ サーバーでのプライベート "ハートビート" の推奨構成
MSCS の詳細については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。

ファイルとプリンタの共有

257932 クラスタ サーバーを使用した仮想サーバーの作成
関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
197046 Microsoft Cluster Server で印刷スプーラをセットアップする方法
220819 Windows 2000 サーバー クラスタで DFS ルートを構成する方法
224967 クラスタ上でファイル共有を作成する方法
228904 Microsoft Windows 2000 Server Cluster での印刷スプーラ サポート
256926 サーバー クラスタ上のホーム フォルダの実装

Windows NT 4.0 Option Pack および Microsoft Internet Information Server (IIS)

IIS のクラスタリングには、ネットワーク負荷分散 (NLB) または Windows NT 4.0 の Windows Load Balancing が適していますが、IIS は MSCS でもサポートされています。

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
191138 HOWTO: Option Pack を Cluster Server 上にインストールする方法
223258 SQL Server セットアップ済 MSCS への Option Pack セットアップ
241573 単一ノードに IIS をインストールする方法
248025 Windows 2000 Advanced Server 上にクラスタ化された IIS 仮想サーバーを構築する方法
また、以下のマイクロソフト Web サイトから、Windows NT 4.0 Option Pack のインストール方法を記述したホワイト ペーパーをダウンロードできます。
http://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/winntas/deploy/confeat/ntopclst.mspx

http://www.microsoft.com/ntserver/techresources/deployment/enterprise/ntoption.asp

Microsoft SQL Server

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
192708 [INF] SQL 6.5 または MSMQ 1.0 のクラスタ サーバー サポートのインストール順序
195761 [SQL] INF: フェイルオーバーについてよく聞かれる質問
260758 [INF] FAQ - SQL Server 2000 - フェイルオーバークラスタリング
219264 [INF] SQL Server 7.0 クラスタリング セットアップのインストール順
225092 SQL 6.5 または 7.0 でクラスタ内のノードを削除すると問題が発生することがある
235987 仮想 SQL Server 7.0 ベースのサーバーで使用できる TCP/IP アドレスは 1 つのみである
239473 [PRB] Windows 2000 用の 70rebind.exe と MDAC : クラスタ化 SQL 7.0 Server コンピュータの OS をアップグレードする
239885 [INF] SQL 仮想サーバーでサービス アカウントを変更する方法
243218 [INF] MSCS 環境の SQL Server 2000 EE のインストール順序
244980 [HOWTO] 仮想 SQL Server のネットワーク IP アドレスを変更する方法
254321 [INF] クラスタ化された SQL Server に関する推奨事項と注意事項および基本的な警告
273673 [INF] SQL 仮想サーバー クライアント接続はクライアントで制御する必要がある
274446 INF: SQL Server 2000 クラスタ環境へのアップグレード推奨点
294209 [HOWTO] SQL フェールオーバー クラスタで使用される MSDTC の再構築と移動
313037 [INF] Windows Server 2003 での SQL Server のサポート
また、MSCS に SQL Server をインストールする方法の詳細については、以下の Web サイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/technet/prodtechnol/sql/2000/maintain/failclus.mspx

Microsoft Exchange Server

MSCS に Exchange Server 5.5 をインストールする方法の詳細については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/exchange/en/55/help/default.asp
: 「Clustering with Microsoft Exchange Server」をクリックしてください。

また、Exchange Server CD-ROM の Docs\Word_docs\Clustering フォルダには、クラスタリングに関するドキュメントが収録されています。

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
248635 [XADM] Windows NT、Exchange Server、Cluster Service および Service Pack の推奨されるインストール順序

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 259267 (最終更新日 2004-04-07) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 259267 - 最終更新日: 2007年10月26日 - リビジョン: 8.4
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Enterprise Edition
キーワード:?
kbinfo kbenv kbsetup kbproductlink KB259267
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