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この資料は、Microsoft Access データベース (.mdb) ファイルまたは Microsoft Access データベース (.accdb) ファイルのいずれか、および Microsoft Access プロジェクト (.adp) ファイルについて記述したものです。

現象

SendObject マクロ アクションまたは SendObject Microsoft Visual Basic for Applications (VBA) メソッドを使用し、EditMessage 引数が [いいえ] に設定されている場合、次のメッセージが表示されることがあります。

プログラムが、自動的に電子メールを送信しようとしています。


よろしいですか?

これが予期しない動作である場合は、[いいえ] をクリックしてください。このプログラムがウイルスである可能性があります。

注 : Outlook 2007 では、以下のメッセージが表示されることがあります。

プログラムによって電子メール メッセージが送信されようとしています。これが予期しない動作である場合は [拒否] をクリックして、ウイルス対策ソフトウェアが最新の状態であることを確認してください。電子メールの安全性に関する詳細と、この警告が発生するような状態を防止する方法については、[ヘルプ] をクリックしてください。

ダイアログ ボックスの [はい] ボタンは数秒間無効になりますが、その後、[はい] をクリックできるようになります。[はい] をクリックすると、電子メール メッセージは送信されます。[いいえ] をクリックすると、メッセージは送信されず、次のいずれかのエラー メッセージが表示されます。



注 : Outlook 2007 では、[はい] の代わりに [許可] を、[いいえ] の代わりに [拒否] をクリックします。

SendObject マクロ アクションで表示されるエラー メッセージ

エラー メッセージ 1

前のメッセージに表示されている原因により、メール メッセージを送信できません。



問題を解決し、メッセージを再送信してください。

エラー メッセージ 2

Microsoft Office Access による電子メール メッセージの送信はできません。Microsoft Office Access から電子メール メッセージを送信する前に、前のメッセージに表示されている問題を解決するか、電子メール メッセージの送受信ができるようにコンピュータを構成してください。

SendObject VBA メソッドで表示されるエラー メッセージ

Access 2003 の場合 :

実行時エラー '2293':


前のメッセージに表示されている原因により、メール メッセージを送信できません。

Access 2007 の場合 :

実行時エラー '2293':


Microsoft Office Access による電子メール メッセージの送信はできません。

原因

Microsoft Outlook 電子メール セキュリティ更新プログラムを適用すると、Microsoft Outlook 電子メール セキュリティ更新プログラムによって、悪質な電子メール メッセージに対する保護が強化されます。また、Outlook による添付ファイルの処理方法およびプログラムから制御可能な Outlook の動作が変更されます。



注 : Outlook 電子メール セキュリティ更新プログラムは、Microsoft Outlook 2002、Microsoft Office Outlook 2003、および Microsoft Office Outlook 2007 に含まれています。

回避策

この問題を回避するために、Outlook 電子メール セキュリティ更新プログラムの動作をカスタマイズできます。この動作をカスタマイズできるのは、Microsoft Exchange Server 環境で Outlook を実行していて、電子メール メッセージがサーバーベースのメールボックスに配信される場合のみです。



注 : メールが個人用フォルダ (.pst) ファイルに配信される場合には、更新プログラム用の設定を構成することはできません。



このセキュリティ更新プログラムの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。


262631 [OL2000] Outlook 2000 電子メール セキュリティ更新プログラムに関する情報


Outlook オブジェクト モデル、Collaboration データ オブジェクト 1.21、および簡易 MAPI のコードを使用している場合、このセキュリティ機能が実行されないようにすることはできません。セキュリティ保護のメッセージが表示されないようにするには、前述のコンポーネントを利用しない次の方法を使用することができます。

  • 以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料に記載されている手順を使用して、サーバーから設定を管理します。


    290499 [OL2002] 電子メールのセキュリティ機能に関する管理者向け情報

    290500 Outlook 2002 の電子メール セキュリティ機能に関する開発者向け情報について

  • クライアント環境を制御できない場合は、Windows 2000 および Windows XP にインストールされる CDO for Windows (CDOSYS) を使用することができます。


    関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。


    286431 [HOWTO] CDO for Windows 2000 およびリモート SMTP サービスを使用して HTML 形式のメールを送信する方法


    286430 CDO for Windows 2000 およびローカルのピックアップ ディレクトリを使用して HTML 形式のメールを送信する方法

  • 拡張 MAPI を使用して、メールの送信およびデータへのアクセスを行えます。ただし、その際に使用される言語と API は Outlook オブジェクト モデルと Visual Basic よりも複雑です。

  • Outlook 用の COM アドインを作成します。


    関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。


    316983 [OL] Visual Basic 6.0 アドイン テンプレートを使用する COM アドインのサンプル


    240768 [OL2000] プログラムで COM アドインを参照する方法


詳細

問題の再現手順



  1. Outlook 電子メール セキュリティ更新プログラムを、Microsoft Access 2000 および Outlook 2000 を実行しているコンピュータに適用します。

  2. サンプル データベース Northwind.mdb を開きます。

  3. [データベース] ウィンドウで、[マクロ] をクリックし、[新規作成] をクリックします。

  4. 次のアクションを含む新しいマクロを作成します。


    マクロ名 アクション
    -----------------------
    TestSend オブジェクトの送信


    TestSend アクション引数
    -------------------------------
    オブジェクトの種類 : レポート

    オブジェクト名 : カタログ
    出力ファイル形式 : Rich Text Format
    宛先 : <電子メール アドレス>
    メッセージの編集 : いいえ

  5. [ファイル] メニューの [上書き保存] をクリックします。

  6. [実行] メニューの [実行] をクリックします。



    「現象」に記載されている次のメッセージが表示されます。

    プログラムが、自動的に電子メールを送信しようとしています。


    よろしいですか?

    これが予期しない動作である場合は、[いいえ] をクリックしてください。このプログラムがウイルスである可能性があります。

    [はい] をクリックすると電子メール メッセージは送信されます。[いいえ] をクリックすると、次のエラー メッセージが表示されます。

    前のメッセージに表示されている原因により、メール メッセージを送信できません。



    問題を解決し、メッセージを再送信してください。

  7. マクロを閉じます。

  8. [挿入] メニューの [標準モジュール] をクリックします。

  9. 新しいモジュールで、次のコードを入力します。

    Sub VBATestSend()
    DoCmd.SendObject acReport, "カタログ", "RichTextFormat(*.rtf)", _
    "<電子メール アドレス>", "", "", "This is a test.", "", False, ""
    End Sub
  10. イミディエイト ウィンドウで以下のコードを追加し、Enter キーを押します。

    VBATestSend

    「現象」に記載されている次のメッセージが表示されます。

    プログラムが、自動的に電子メールを送信しようとしています。


    よろしいですか?

    これが予期しない動作である場合は、[いいえ] をクリックしてください。このプログラムがウイルスである可能性があります。

    [はい] をクリックすると電子メール メッセージは送信されます。[いいえ] をクリックすると、次のエラー メッセージが表示されます。

    実行時エラー '2293':


    前のメッセージに表示されている原因により、メール メッセージを送信できません。

関連情報

Outlook 電子メール セキュリティ更新プログラムの影響を受ける可能性のあるその他の Microsoft Office 製品の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。


290499 [OL2002] 電子メールのセキュリティ機能に関する管理者向け情報

262634 [OL2000] Outlook 電子メール セキュリティ アップデートに関する既知の問題

262618 [OL98] Outlook 電子メール セキュリティ更新プログラムの既知の問題


更新プログラムのアンインストールの詳細については、次のマイクロソフト セキュリティ情報を参照してください。

http://office.microsoft.com/ja-jp/outlook/HA010550011041.aspx

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