同期を最適化するために、ファイル レプリケーション サービスでレプリケートされる SYSVOL および分散ファイル システム共有上のファイルを事前登録する

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文書番号: 266679 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、同期を最適化するために、ファイル レプリケーション サービス (FRS) でレプリケートされるシステム ボリューム (SYSVOL) および分散ファイル システム (DFS) 共有上のファイルを事前登録する方法について説明します。

詳細

Windows Server 2003 では、Active Directory インストール ウィザード (Dcpromo.exe) にメディアをレプリケーション ソースとする機能が含まれているため、ネットワーク経由で Active Directory の完全同期を実行せずに、CD-ROM 上のデータベースの最新コピーをレプリケーション ソースとして使用できます。

Windows 2000 Build 2195 および Windows XP に含まれる FRS のリリースでは、同様の機能がサポートされ、レプリカ セットへの参加前に、新しいレプリカ メンバ上のターゲット フォルダを、NTBackup プログラムにより既存のメンバから復元することが可能です。この操作は、新規または再初期化された SYSVOL および DFS レプリカ メンバに使用できます。
  1. \\Server1\Apps、\\Server2\Apps、および \\ServerX...\Apps など、少なくとも 2 つの DFS の代替サーバーをセットアップします。
  2. \\Server1 と \\Server2 など 2 つのレプリカ メンバ間でのみレプリケーションを有効にします。任意のサーバーをプライマリとして指定できますが、コンピュータを DFS/FRS レプリカ セットに追加する場合、レプリケート フォルダは空である必要があります。
  3. レプリカ セットに指定したファイルを、\\Server1\Apps のレプリケート フォルダにコピーします。

    \\Server1 には少なくとも 1 つの出力方向のパートナー (\\Server2) があるため、ファイルを \\Server1 にコピーすると、FRS によりステージング ファイルが作成され、変更命令が \\Server2 に送られます。ステージング ファイルの作成中に、MD5 (ハッシュ アルゴリズム) チェックサムが計算され、結果が \\Server1 の IDTable と \\Server2 に送られる変更命令に保存されます。\\Server2 がこの変更命令を処理する際に、MD5 チェックサムは \\Server2 の IDTable に保存されます。MD5 チェックサムが IDTable に保存されるのは、この処理による場合だけであり、MD5 の使用は、後で新しいメンバを追加する際のオーバーヘッドを避けるために必要です。

    手順 3. の終了時には、\\Server1 と \\Server2 の両方に、レプリケート ファイルが存在し、両方の IDTable に、各ファイルおよびフォルダに対応する MD5 チェックサムがあります。
  4. NTBackup またはサードパーティ製の同等のユーティリティを使用して、\\Server1 または \\Server2 のいずれかから、レプリカ ツリーの内容をバックアップします。NTBackup は、各ファイルとフォルダに関連付けられたオブジェクト識別 (ID) 属性を保存し、復元します。Windows NT のコピー コマンドおよび MS-DOS のコピー コマンドのどちらも \\Server1 から \\Server2 にファイルをコピーする際に、この情報を維持しません。後で新しいメンバを追加する際に、ファイルと共にこのオブジェクト ID を復元する必要があります。
  5. Server1 と Server2 が含まれるレプリカ セットの作成後 7 日以上経過していない場合は、出力方向のログを消去して、次にメンバが参加するときに完全な vvjoin が発生するようにします。

    : 次のレジストリ値を 0 に設定すると、出力方向のログが消去されます。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\NtFrs\Parameters

    キー名 :
    Outlog Change History In Minutes
    (REG_DWORD)
    値 :
    0
  6. \\Server3 および将来のすべてのレプリカ メンバ上では、コンピュータをレプリカ セットに追加する前に、([ファイルの復元先] メニューを使用して) バックアップを \\Server3\Apps のレプリケート フォルダまたは "代替の場所" に復元します。
  7. \\Server3\Apps へのレプリケーションを可能にするため、\\Server3 上の FRS はターゲット フォルダのすべてのファイルを既存のフォルダに移動した後、\\Server3 に入力方向の Windows NT ディレクトリ サービス (NTDS) 接続オブジェクトが存在するすべてのコンピュータとの完全同期 (バージョン ベクタ参加操作と呼ばれます) を開始します。Windows 2000 DFS スナップインで推奨されるフル メッシュ トポロジの DFS レプリカ セットの場合、セットには、\\Server1、\\Server2 など、レプリカ セットに参加しているすべてのサーバーを含めることができます。DFS スナップインの Windows XP リリースでは、カスタム オプションを含むより最適なトポロジがサポートされています。

    この状況で重要な要件は、\\Server3 にアップストリーム パートナー (この例では \\Server1 と \\Server2) からの入力方向の接続があり、その IDTABLE には、対象のレプリカ セットに含まれるファイルに対する MD5 チェックサムが格納されていることです。

    \\Server1 上の FRS はその IDTable 内のすべてのファイルとフォルダを列挙し、宛先指定の (つまり単一ターゲットの) 変更命令を \\Server3 に送ります。IDTable には MD5 チェックサムがあるため、そのチェックサムは変更命令に含まれます。これらの変更命令を処理する際に、\\Server3 は変更命令からファイルまたはフォルダのオブジェクト ID を取得し、既存のフォルダで対応するファイルを探します。\\Server3 がファイルを見つけた場合、そのファイルの内容から MD5 チェックサムを再計算し、その結果と変更命令で受け取った MD5 チェックサムを比較します。チェックサムが一致する場合、\\Server3 は \\Server1 からファイルを取得せずに、既存のファイルを使用します。ファイルが見つからないか、MD5 チェックサムが一致しない場合、\\Server3 は \\Server1 からファイルを取得します。アクセス制御リスト、データ ストリーム、属性など、ファイル内容の変更はすべて、MD5 不一致の原因になる可能性があり、ファイルは \\Server1 またはその他のアップストリーム パートナーから取得されます。

    一方、\\Server2 (および新規または再初期化されたレプリカ メンバのその他すべてのアップストリーム パートナー) 上の FRS は \\Server1 と同じ処理を実行します。\\Server3 は Server1 または Server2 からのファイルまたはフォルダに対する変更命令を到着順で処理します。その他の変更は無視されます。

    すべてのレプリケーション操作が完了すると、3 台のサーバーすべてで IDTable に同一の MD5 チェックサムが存在し、レプリケート フォルダのファイル内容は同じになります。手順 5. および 6. を繰り返し、追加のサーバーをレプリカ セットに追加します。

初期または VV 参加処理を最適化する

現在の VV 参加は本質的に効率の悪いものです。通常のレプリケーション実行中、アップストリーム パートナーはすべてのダウンストリーム パートナーのレプリケーション ソースになる単一のステージング ファイルを作成します。VV 参加では、新規または再初期化されたダウンストリーム パートナーへの出力方向の接続があるすべてのコンピュータは、そのパートナーのみを指定するステージング ファイルを作成します。10 台のコンピュータが、\\Server1 からの初期参加を行う場合、この参加により、レプリケートされるファイルごとに、10 個のステージング ファイルが作成されます。VV 参加の影響を緩和するためは、次のような最適化方法があります。
  • NTBackup を使用して新規メンバの内容を事前登録します (前述)。
  • 新規または再初期化されたダウンストリーム パートナーに対してステージング ファイルを作成するサーバーの数を減らします。
  • すべてのコンピュータが VV 参加フェーズを完了するまで、レプリケート フォルダ内のファイルを削除するか、ファイル数を減らします。
  • 任意のアップストリーム パートナー上で 1 つの参加だけを可能にします。

新規または再初期化されたダウンストリーム パートナーに対してステージング ファイルを作成するサーバーの数を減らす

既存の Windows ベースのドメインに参加するレプリカ ドメイン コントローラ (バックアップ ドメイン コントローラ) は、Active Directory のレプリケーション ソースとして使用されるドメイン コントローラと同じドメイン コントローラから SYSVOL フォルダをレプリケートしようとします。SYSVOL のソース サーバーはレジストリの Replica Set Parent 値で識別されます。指定したソース サーバー上で FRS が動作していて、応答することを確認する必要があります。

権限のない復元 (Burflags=D2) により再初期化された SYSVOL レプリカ セットの場合、管理者は同じサイトまたは指定したステージング サーバーをポイントするように Replica Set Parent レジストリ キーを設定することにより、ステージング ファイルの作成を特定のサーバーに限定できます。

Replica Set Parent レジストリ キーの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
257338 SYSVOL および NETLOGON 共有が存在しない場合のトラブルシューティング
Replica Set Parent レジストリ キーの最適化は DFS レプリカ メンバに対しては適用できません。回避策は次のとおりです。
  • すべてのアップストリーム パートナー (新規または再初期化されたメンバに入力方向の接続があるコンピュータ) 上で FRS サービスを無効にし、残りのサーバーからのみレプリケーションが行われるようにします。

    FRS サービスを停止しても、NTFS 変更ジャーナルの変更レコードの蓄積は停止しないため、この回避策は推奨される解決方法ではありません。ジャーナルがラップ (オーバーフロー) した場合、後でサービスを再起動する際に、VV 参加が必要です。レプリカ セットをホストしているディスク ボリュームのすべてについて、ファイルの変更操作 (作成、削除、名前の変更、更新など) が、まったくないか無視できる程度であることがわかっている場合は、ジャーナル ラップの危険性は低くなります。
  • すべてのコンピュータが VV 参加フェーズを完了するまで、レプリケート フォルダ内のファイルを削除するか、ファイル数を減らします (後述)。

    この操作は、中央のサーバーが、新しいブランチ サーバーに低帯域幅接続により接続されていて、初期化するファイルのデータが数 GB ある場合には、実用的な代替策ではないことがあります。ただし、次のオプションを考慮する必要があります。
  • 新規または再初期化されたメンバで使用可能なソース サーバーからの入力方向の接続数を制御して、単一の入力方向の接続で参加を行うようにします。
  • 週末または夜間にハブ サーバーからデータを転送します。

    使用可能な帯域幅が 75% の 64 キロビット リンクでも、1 時間に 21 MB のデータ (1 日 506 MB のデータ) を転送できます。2 台のハブ コンピュータと 200 台のブランチ コンピュータが 64 キロビット リンクで接続されている場合、週末 2 日間に 1 GB の内容を初期化できます。50% の平均圧縮率が得られる場合、週末に 2 GB のデータを転送できます。この操作には、バックアップまたは復元処理、ブランチのスタートアップ フェーズが不要であるため、ハブ サーバーに大きな負荷がかかることを回避できます。また、ntfrs sets コマンドおよび Connstat レポート ツールを使用して特定のブランチのバックログを確認し、ハブ サーバーからすべての進行状況を監視できます。ステージング ファイルの作成は、低速リンクでのブランチ データの配信速度を容易に上回ることがあるため、ハブ サーバー上のステージング領域およびステージング制限パラメータは、すべてのデータを保持できるだけの十分な大きさが必要です。

すべてのコンピュータが VV 参加フェーズを完了するまで、レプリケート フォルダ内のファイルを削除するか、ファイル数を減らす

通常、複数のサーバー上でステージング ファイルが作成されるという非効率的な処理が行われないように、すべてのレプリカ セット メンバを、空または空に近いフォルダを持つレプリカ セットに参加させる必要があります。この処理は SYSVOL に対してはあまり大きな問題とはなりません。サーバーは追加的に構築され、SYSVOL の内容は一般に DFS 共有より小さく、Replica Set Parent レジストリ キーは FRS が単一のアップストリーム パートナーからレプリケートすることを意味しているためです。

通常、数 10 GB の内容に対して、2 台から 50 台のサーバーで一度にレプリケーションが有効にされる大きな DFS レプリカ セットでは、この影響は大きなものになります。コンピュータの展開後、大部分のコンピュータを FRS でレプリケートされる DFS 共有に追加することを考慮してください。また、ファイルをレプリケートすることなく VV 参加できるように、プライマリ サーバー上のレプリケート フォルダを空にする必要もあります。ファイルは、通常の効率で、徐々に追加できます。

Active Directory または FRS で "メルト ダウン" が起こり、再初期化する必要がある場合は、空か最小の VV 参加を使用して、展開を回復できます。Active Directory のレプリケーションが機能することを確認した後、プライマリ サーバー上のレプリケート フォルダからファイルを移動し、レプリカ メンバを再初期化します。SYSVOL の場合は、プライマリ サーバー (Burflags="D4" または残っているソース サーバー) 上で \Policies フォルダ内のデフォルトのドメインおよびドメイン コントローラ ポリシーをそのままにし、再初期化されたドメイン コントローラがレプリケートして、正しいドメインおよびクライアント処理のためのポリシー (たとえば "ネットワーク経由でコンピュータへアクセス" ポリシーおよびその他の必要な権利) を適用できるようにします。

任意のアップストリーム パートナー上で 1 つの参加だけを可能にする

数 10 GB のファイルを含む大規模な DFS レプリカでは、FRS でレプリケートされるフォルダには一度に 1 メンバのみを追加することを考慮します。具体的には、新規メンバが完全同期を完了し、VV 参加モードを終了するようにします。アップストリーム パートナーでは、メンバを追加する前に、ステージング フォルダのファイルをクリーンアップする必要があります。

さらに、すべてのソース サーバー上で、ステージング領域の制限 (次の資料 221111「レジストリの FRS エントリの説明」で定義) を、(任意の時点での VV 参加数の) アップストリーム パートナーによりレプリケートされる最も大きな 128 個のファイルのサイズ以上に設定します。

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
221111 レジストリの FRS エントリの説明

プロパティ

文書番号: 266679 - 最終更新日: 2007年12月3日 - リビジョン: 6.2
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Premium Edition
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Standard Edition
キーワード:?
kbinfo kbenv kbdfs KB266679
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