Windows クラスタ サーバーをあるドメインから別のドメインに移動する方法

文書翻訳 文書翻訳
文書番号: 269196 - 対象製品
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP269196
すべて展開する | すべて折りたたむ

概要

Windows クラスタリングは、サーバー リソースの高可用性を提供するように設計されています。この資料では、クラスタをあるドメインから別のドメインに移動する方法について説明します。

: マイクロソフトは、実稼働環境でこのような移動を実行することを推奨していません。

詳細

通常、クラスタ サーバーをあるドメインから別のドメインに移動するための最善のソリューションは、新しいドメインでクラスタを再構築することです。ただし、クラスタ サーバーをあるドメインから別のドメインに移動することもできます。

以下の手順を使用することにより、クラスタ サービスを新しいドメインで開始および操作できるようになります。以下の手順では、すべてのリソースが新しいドメインで利用できるようになることは保証されていないことに注意してください。

: Microsoft Exchange サーバーをあるドメインから別のドメインに移動する場合など、利用する操作がサポート対象でない場合、あるドメインから別のドメインへのリソースの移動について、マイクロソフトではサポートを提供しません。また、クラスタ内のノードのいずれかがドメイン コントローラである場合、Windows NT 4.0 ベースのクラスタをあるドメインから別のドメインに移動することはできません。

あるドメインから別のドメインへのクラスタの移動は、クラスタ サービス自体の機能よりも、クラスタがホストするリソースに依存しています。クラスタ サーバーをあるドメインから別のドメインに移動するときの危険性は管理可能な範囲ですが、クラスタがホストするリソースの移動に関連する危険性は、管理者の責任において評価および管理する必要があります。

クラスタ サーバーでホストできるリソースの多くは、ドメイン属性に依存しています。たとえば、クラスタによってホストされる Windows NT ベースのサービスは、サービス ユーザー アカウントのコンテキスト内で実行する必要があります。サービス ユーザー アカウントがローカル ユーザー アカウントの場合 (実際のクラスタ環境では、まずありえません)、問題なくサービスを新しいドメインに移動できます。これらのサービスがドメイン アカウントでログオンする場合、管理者は新しいドメインでこれらのサービス用のユーザー アカウントを再作成し、必要な権利および特権を付与できるかどうかを確認する必要があります。通常、管理者は、このような操作に伴う危険性が高いため容認できないと判断し、新しいドメインでクラスタを再構築する代替案が最適であると判断します。

各クラスタ リソースを新しいドメインに移動できるかどうかを評価したうえで、クラスタを移動するか、新しいクラスタを作成するかを決定してください。

警告 : マイクロソフトは、クラスタを移動する前に、クラスタ内の各ノードのすべての共有ハード ディスク上にあるすべてのデータを完全にバックアップすることをお勧めします。

この資料に記載されている手順を利用することにより、クラスタ サービスを新しいドメインで開始できます。ただし、新しいドメインでリソースをオンラインにできる場合とできない場合があります。また、オンラインにできるリソースが正常に機能する場合と機能しない場合があります。

クラスタを移動するには、以下の手順を実行します。
  1. 新しいドメインでクラスタ サービス用にユーザー アカウントを作成します。グループ ポリシー オブジェクト (GPO) またはセキュリティ テンプレート要件によって、以下の権限が削除されないようにする必要があります。ユーザー アカウントには以下の権限が必要です。
    • メモリ内のページのロック
    • サービスとしてログオン
    • オペレーティング システムの一部として機能 (Windows 2000 および Windows Server 2003)
    • ファイルとディレクトリのバックアップ
    • クォータの増加
    • スケジューリング優先順位の繰り上げ
    • デバイス ドライバのロードとアンロード
    • ファイルとディレクトリの復元
    • プロセス用のメモリ クォータの増加 (Windows Server 2003)

      クラスタ サービス アカウントの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
      269229 クラスタ サービス アカウントを手動で再作成する方法

    さらに、クラスタ サービス アカウントは、クラスタ内のすべてのノードに対して管理者特権を持っている必要があります。
  2. クラスタ内のすべてのノードで、クラスタ サービスのスタートアップ値を [手動] に設定します。これを行うには、以下の手順を実行します。
    1. [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントします。次に、[コントロール パネル] をクリックし、[サービス] をダブルクリックします。

      Windows 2000 および Windows Server 2003 の場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントし、[サービス] をクリックします。
    2. [Cluster Server] をクリックし、[スタートアップ] をクリックします。

      Windows 2000 および Windows Server 2003 の場合は、[Cluster Service] をダブルクリックします。
    3. [スタートアップの種類] ボックスを [自動] から [手動] に変更します。
    4. [OK] をクリックします。
  3. すべてのクラスタ ノードでクラスタ サービスを停止します。これを行うには、以下の手順を実行します。
    1. [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントします。次に、[コントロール パネル] をクリックし、[サービス] をダブルクリックします。

      Windows 2000 および Windows Server 2003 の場合は、[スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントし、[サービス] をクリックします。
    2. [Cluster Server] をクリックし、[停止] をクリックします。

      Windows 2000 および Windows Server 2003 の場合は、[Cluster Service] をダブルクリックし、[停止] をクリックします。
  4. 1 つのノードを除き、すべてのノードの電源を切ります。
  5. そのノードを新しいドメインに移動します。これを行うには、使用しているオペレーティング システムに該当する以下の手順を実行します。すべての手順を実行したら、ノードを再起動します。
  6. そのノードで、クラスタ サービスがドメインにログオンするために使用するサービス アカウントを、前の手順で作成したユーザー アカウントに変更します。
  7. そのノードでクラスタ サービスを開始します。
  8. クラスタ アドミニストレータを使用して、問題が発生していないことを確認します。すべてのリソースをオンラインにしてみます。クライアント コンピュータからすべてのリソースの機能をテストします。その後、システム イベント ログにエラー メッセージがあるかどうかを確認します。

    : この時点では、このノードを古いドメインに移動して戻し、移動しなかったノードを開始することによって、移動を取り消すことができます。
  9. 最初のノードの移動が成功した場合は、各ノードについて手順 5. 以降の手順を実行して、クラスタ内の他のノードを新しいドメインに移行する作業を続行します。
警告 : Microsoft SQL Server 7.0 の仮想インスタンスを含むコンピュータを別のドメインに移動するときに、最初に SQL Server 7.0 のクラスタ化を解除しないと、SQL クラスタ リソースでエラーが発生する可能性があります。この SQL Server 7.0 のエラーが発生した場合、Microsoft PSS に問い合わせて SQL Server 7.0 のクラスタ化を手動で解除することが必要になる場合があります。SQL Server 7.0 のクラスタ化を解除した後、SQL Server のフェールオーバー クラスタ ウィザードを使用して、クラスタ化された SQL Server コンピュータを再構築する必要があります。また、SQL Server 7.0 を手動で完全に削除して再インストールすることが必要な場合もあります。 クラスタ化された SQL Server 2000 のインスタンスを新しいドメインに移動する際の手順の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
319016 [HOWTO] SQL Server 2000 フェールオーバー クラスタのドメインを変更する方法
: DNS サーバーがセキュリティで保護されたゾーンに存在する場合、DNS の登録に影響することがあります。セキュリティで保護された DNS ゾーンでは、登録を実行するアカウントの資格情報が取得され、レコードと一緒に格納されます。これは、悪意のあるユーザーによって不適切な値に置き換えられることを防ぐためです。クラスタ仮想サーバーの場合、元のクラスタ サービス アカウントがこの目的に使用されることがあり、システム イベント ログに DNS 登録エラーが書き込まれる場合があります。このエラーは通常、エラー 9005 (拒否) です。このエラーが発生した場合、DNS サーバー上のレコードを削除し、ネットワーク名をオフラインにしてから再びオンラインにしてください。これにより、新しい資格情報が登録されます。

プロパティ

文書番号: 269196 - 最終更新日: 2005年11月1日 - リビジョン: 4.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
  • Microsoft Windows NT Server 4.0 Enterprise Edition
キーワード:?
kbhowto kbenv KB269196
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

フィードバック

 

Contact us for more help

Contact us for more help
Connect with Answer Desk for expert help.
Get more support from smallbusiness.support.microsoft.com