オンプレミスの環境から Office 365 に移動した共有メールボックスが、ディレクトリ同期後、ユーザーのメールボックスに自動的に再変換される。

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文書番号: 2710029 - 対象製品
アップグレード前後、どちらの Office 365 を使用しているか確認するには、以下の Microsoft Web サイトを参照してください。
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目次

現象?

ユーザーは、Microsoft Office 365 の Exchange Online とオンプレミスの Microsoft Exchange Server のハイブリッド展開で運用をしています。ディレクトリ同期実行後、オンプレミス環境からOffice 365 に移動した共有メールボックスが予期せず通常のメールボックスに変換されていることに気づきました。この場合、メールボックスを共有メールボックスに変換できない可能性があります。ユーザーがメールボックスを変換して共有メールボックスに戻すことができる場合は、次回ディレクトリ同期実行の際にこの共有メールボックスは、通常のメールボックスに再度変換されます。

また、Office 365 ポータル の共有メールボックスのプロパティを確認すると、以下のエラーメッセージを受信する場合があります。
Exchange: Couldn't convert the mailbox because the mailbox <guid> is already of the type 'Regular'
(参考訳: Exchange: メールボックス <guid> がすでに ‘Regular’ タイプのため、メールボックスを変換できませんでした。)

原因?

msExchRemoteRecipientType 属性の値が、Exchange Server 2010 Service Pack 1 (SP1) を実行しているオンプレミス ハイブリッド サーバーで正しく設定されていない場合、この問題が起こります。

Exchange Server 2010 SP1 では?msExchRemoteRecipientType 属性値を 0x4 に設定します。0x4 の値はメールボックスが移行したことを示します。このシナリオは、ディレクトリ同期によりクラウドの属性が複製され、Office 365 で共有メールボックスが通常のメールボックスに変換されるものです。

Exchange Server 2010 Service Pack 3 (SP3) では?msExchRemoteRecipientType 属性値を 0x64 に設定します。16 進数の 0x64 という値は、10 進数の 100 と等しくなっています。このシナリオでは、ディレクトリ同期を実行した際に共有メールボックスが通常のメールボックスに変換されません。メールボックスは、共有メールボックスのままです。

解決方法?

この問題を解決するには、メールボックスを Office 365 に移行する際に使用するオンプレミスのExchange 2010 ハイブリッド サーバーに Exchange 2010 SP2 をインストールします。この方法を強くお薦めするのは、今後メールボックスを Office 365 に移行する際、メールが有効なユーザーの msExchRemoteRecipientType 属性の値が正常に設定されるからです。

すでにこの現象が生じたメールボックスについては、メールが有効なユーザーの msExchRemoteRecipientType 属性の値を 4 から 100 に手動で変更します。そして、ディレクトリ同期の実行を待つか、手動でディレクトリ同期を強制実行します。これでメールボックスが共有メールボックスに変換されます。

回避策?

状況に応じて、以下のいずれかの回避策を使用してください。

回避策 1

警告:この手順では Active Directory Service Interfaces エディター (ADSI Edit) が必要になります。ADSI Edit を誤って使用すると、深刻な問題を引き起こし、オペレーティングシステムの再インストールが必要になる場合があります。

Microsoftは、ADSI Edit の誤用による問題について保証することはできません。ADSI Edit は、自己責任にてご使用ください。

会社で Exchange 2010 SP2 のインストールをできない場合、Active Directory Service Interfaces エディター (ADSI Edit) を使用して、msExchRemoteRecipientType 属性値を 100 に変更します。この場合、以下の手順を実行します。
  1. ADSI Edit を開き、[基地の名前付けコンテキスト] に接続します。
  2. [ドメイン] を展開し、[メールが有効なユーザー オブジェクト] にある [organizational unit (OU)] を展開します
  3. [メールが有効なユーザー オブジェクト] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  4. [属性エディター] で、msExchRemoteRecipientType 属性値を検索し、選択します。
  5. [編集] をクリックし、「100」と入力し、[OK] をクリックします。
  6. ディレクトリ同期の実行を待つか、手動でディレクトリ同期を強制実行します。
この手順の実行後、メールボックスは共有メールボックスに変換されます。

重要 属性値を手動設定したことにより、Exchange 2010 SP1 は、有効な受信者の種類として 100 を認識しなくなるため、Exchange 管理コンソールや Windows PowerShell を利用してオブジェクトを管理することができなくなります。この状態において、オブジェクトが変更された場合、msExchRemoteRecipientType 属性の値は 4 に戻ります。

回避策 2



Exchange PowerShell を使用して、すべてのユーザーの msExchRemoteRecipientType プロパティを一度に変更できます。
  1. Exchange 管理シェルを管理者として起動します。
  2. PowerShell プロンプトで、以下のコマンドを入力します。

    $mbx = Get-Mailbox -ResultSize Unlimited -Filter {(RecipientTypeDetails -eq "UserMailbox") -and (RemoteRecipientType -eq "Migrated")}
    $mbx | fl Name, *recip*
    $mbx | Set-Mailbox -RemoteRecipientType "ProvisionMailbox, ProvisionArchive"
    注: ProvisionMailbox および ProvisionArchive フラグは、msExchangeRemoteRecipientType プロパティを、PowerShell コマンドが実行されている Exchange のバージョンに対応する適切な 10 進値に設定します。

追加情報?

ADSI Edit 利用の詳細については、以下の Microsoft Technet Web サイトを参照してください。
ADSI Edit (adsiedit.msc)
追加情報が必要な場合は Office 365 コミュニティ Web サイトを参照してください。

プロパティ

文書番号: 2710029 - 最終更新日: 2013年9月18日 - リビジョン: 6.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Office 365 for enterprises (pre-upgrade)
  • Microsoft Office 365 for education? (pre-upgrade)
  • Microsoft Exchange Online
キーワード:?
o365 o365a o365e kbgraphxlink o365022013 after upgrade o365062011 pre-upgrade hybrid KB2710029
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