ハイブリッドを展開している Exchange Online メールボックス宛に送信された外部からの電子メール メッセージに SCL 「-1」という値が付く

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文書番号: 2737890 - 対象製品

アップグレード前後、どちらの Office 365 を使用しているか確認するには、以下の Microsoft Web サイトを参照してください。
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現象

アップグレード前のMicrosoft Office 365 とオンプレミスの Microsoft Exchange サーバー間でハイブリッド展開している Microsoft Exchange Online があります。Exchange Online メールボックス宛に送信される外部からの電子メール メッセージすべてにスパム信頼レベル (SCL) 「-1」と付くことが分かりました。そのため、外部からのメッセージがスパムまたは迷惑メッセージであってもExchange Online メールボックスに配信される場合があります。

次の例は、外部から Exchange Online メールボックスへ送られる電子メール メッセージ (オンプレミス環境を通ります) のヘッダーです。
From: John Smith <external email address>
To: Cassie Hicks <cassie@contoso.com>
Content-Type: multipart/alternative; boundary="000e0cd6eb98872f8904c0cdd515"
X-OrganizationHeadersPreserved: O365-E14-HC-01.contoso.local
Return-Path: <external email address>
X-CrossPremisesHeadersPromoted: CH1PRD0410HT004.namprd04.prod.outlook.com
X-CrossPremisesHeadersFiltered: CH1PRD0410HT004.namprd04.prod.outlook.com
X-MS-Exchange-Organization-SCL: -1
X-MS-Exchange-Organization-AVStamp-Mailbox: MSFTFF;1;0;0 0 0
X-MS-Exchange-Organization-AuthSource: O365-E14-HC-01.contoso.local
X-MS-Exchange-Organization-AuthAs: Anonymous
X-OriginatorOrg: mail.contoso

原因

この問題は、Exchange 2010 ハイブリッド構成ウィザードが FOPE の Exchange Online への受信コネクタを作成する際に、スパム対策設定が無効化されるために起こります。

「現象」セクションの例では、X-MS-Exchange-Organization-AuthAs が 「Anonymous」 (任意) に設定されているにもかかわらず、X-MS-Exchange-Organization-SCL は「-1」に設定されています。このため、メッセージは Forefront Online Protection for Exchange (FOPE) エッジ サーバー上のスパム フィルターと Outlook の迷惑メールフィルターをすべてバイパスします。

更に、ハイブリッド構成ウィザードで作成される FOPE の受信コネクタは読み取り専用です。そのため、既存のコネクタを編集することはできません。

解決方法

問題を修正するには、外部からのメールを許可する FOPE 受信コネクタを新たに作成し、スパム対策設定を有効にします (以下の手順参照)。これにより、外部からのメッセージの SCL 値は「-1」以外に設定されます。
  1. FOPE 管理センターにサインインします。
  2. 次の手順で新たな受信コネクタを作成します。
    1. FOPE 管理センターで、[管理] タブをクリックし、[会社] をクリックします。
    2. [受信コネクタ] の横にある [追加] をクリックします。
    3. 名前と説明を入力します。
    4. [送信者ドメイン] には、「*.*」と入力します
    5. [送信者 IP アドレス] には、オンプレミス Exchange 2010 ハブ トランスポート サーバー (ハイブリッド サーバー) の IP アドレスを入力します。

      FOPE でこれらの IP アドレスからのメールのみを許可させるには、[これらの IP アドレスをセーフリストに追加し、上で指定されているドメインの IP アドレスからのメールのみを受け入れます]?をオンにします。この設定を使用する場合、[送信者 IP アドレス] に表示されていない IP アドレスから送信されたすべてのメッセージに対して配信不能レポート (NDR) が生成されます。
    6. [トランスポート層セキュリティ (TLS) 設定] [TLS の適用] をクリックし、[送信者の証明書の照合対象] のチェック ボックスをオンにし、ハブ サーバー (ハイブリッド サーバー) の完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力します。
    7. [フィルター] で以下のチェック ボックスをオンにします。
      • IP 評価フィルターの適用
      • スパム フィルターの適用
      • ポリシー ルールの適用
    8. [保存] をクリックします。
  3. 手順 1 で作成した受信コネクタを組織のドメインに追加します (以下の手順参照)。
    1. FOPE 管理センターで [ドメイン] タブをクリックし、組織のドメイン (ルーティング ドメイン) を選択します。

      通常、ハイブリッド構成ウィザードでは <テナント>.mail.onmicrosoft.com というドメインが作成されます。<テナント> には組織のドメイン名が入ります。
    2. [受信コネクタ] でコネクタを選択し、[削除]、[OK] の順にクリックします。
    3. [選択] をクリックし、手順 2 で作成したコネクタを選択して [OK] をクリックします。
    4. FOPE サーバーに変更が伝播するまで、40 分程待ちます。
  4. 以下の手順に従い、オンプレミス ドメインおよび共有ドメイン用に受信コネクタを作成します。
    1. FOPE 管理センターで、[管理] タブから [会社] をクリックします。
    2. [受信コネクタ] の横にある [追加] をクリックします。
    3. 名前と説明を入力します。
    4. [送信者ドメイン] に共有名前空間およびオンプレミス ドメインの名前を入力します。コンマで各ドメイン名を分けます。
    5. [送信者 IP アドレス] にオンプレミス Exchange 2010 ハブ トランスポート サーバー (ハイブリッド サーバー) の IP アドレスを入力します。

      : FOPE でこれらの IP から送信されるメールのみを許可するよう設定する場合は、[上で指定されているドメインのセーフリストに、これらの IP アドレスを追加します] のチェック ボックスをオンにします。この設定を使用すると、[送信者 IP アドレス] に表示されていない IP アドレスから送信されたすべてのメッセージに対し配信不能レポート (NDR) が生成されます。
    6. [トランスポート層セキュリティ (TLS) 設定] で、[TLS の適用] をクリックし、[送信者の証明書の照合対象] チェック ボックスをオンにして、ハブ トランスポート サーバー (ハイブリッド サーバー) の完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力します。
    7. [フィルター] で以下の設定をします。
      • [IP 評価フィルターの適用] チェック ボックスをオフにします。
      • [スパムフィルターの適用] チェック ボックスをオフにします。
      • [ポリシールールの適用] チェック ボックスをオンにします。
    8. [保存] をクリックします。
  5. 以下の手順に従い、手順 4 で作成した受信コネクタを組織のドメインに追加します。
    1. FOPE 管理センターで [ドメイン] タブをクリックし、組織のドメイン (ルーティング ドメイン) を選択します。
    2. [受信コネクタ] からコネクタを選択した後 [削除]、[OK] の順にクリックします。
    3. [選択] をクリックし、手順 4 で作成したコネクタを選択して [OK] をクリックします。
    4. FOPE サーバーに変更が反映されるまで 40 分程待機します。
この手順は、オンプレミスの電子メール メッセージには適用されません。この手順実行後も、メッセージには次のヘッダーが含まれるため、オンプレミスの電子メール メッセージでは SCL が「-1」と表示されます。
X-MS-Exchange-Organization-AuthAs: Internal

詳細

Exchange 2010 ハイブリッド構成ウィザードがオンプレミスのコネクタと FOPE の受信コネクタを作成する際、相互のトランスポート層セキュリティ (TLS) が有効になります。この場合、TrustedMailOutboundEnabled の設定はオンプレミス ドメインで「True」に設定され、TrustedMailInboundEnabled 設定はクラウド ベースのドメインで「True」に設定されます。このため、オンプレミス環境から Exchange Online へ送信されたメッセージの SCL の値は「-1」となり、X-MS-Exchange-Organization-AuthAs は 「Internal」と設定されます。以下に例を示します。
X-MS-Exchange-Organization-AuthAs: Internal
X-MS-Exchange-Organization-AuthMechanism: 04
X-MS-Exchange-Organization-AuthSource: O365-E14-HC-01.contoso.local
X-MS-Exchange-Organization-SCL: -1
追加情報が必要な場合は Office 365 コミュニティ Web サイトを参照してください。

プロパティ

文書番号: 2737890 - 最終更新日: 2013年9月25日 - リビジョン: 4.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Office 365 for enterprises (pre-upgrade)
  • Microsoft Office 365 for education? (pre-upgrade)
  • Microsoft Exchange Online
キーワード:?
o365 o365a o365e o365062011 pre-upgrade hybrid KB2737890
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