Exchange Server 2013 または Exchange Server 2016 で Get-MailboxStatistics コマンドレットを実行すると、StorageLimitStatus フィールドが空になります

元の KB 番号: 2819389

現象

Get-MailboxStatistics コマンドレットを実行して、Microsoft Exchange Server 2013 または Exchange Server 2016 環境のメールボックス クォータの状態を確認すると、結果の StorageLimitStatus フィールドは空になります。

原因

この動作は仕様です。

Exchange Server 2013 インフォメーション ストアより前のバージョンExchange Serverインフォメーション ストアとは異なり、新しい Information Store ではメールボックス クォータの値はキャッシュされません。 インフォメーション ストアは、Active Directory を頻繁に呼び出して、Get-MailboxStatistics コマンドレットで指定された各メールボックスのメールボックス クォータの値を取得します。 Active Directory への呼び出しが頻繁に発生するため、Exchange Serverでパフォーマンスが低下する可能性があります。 Exchange Serverのパフォーマンス低下を回避するために、既定の Get-MailboxStatistics コマンドレットはメールボックス クォータを取得せず、StorageLimitStatus フィールドに値を表示しません。

回避策 1: Exchange 管理 コンソール (EAC) を使用する

個々のメールボックス クォータの状態を確認する場合は、次の手順に従います。

  1. 少なくともメール受信者ロールが割り当てられているユーザー アカウントを使用して EAC にサインインします。
  2. 機能ウィンドウで、[ 受信者] をクリックします。 メールボックスの一覧が表示されます。
  3. クォータの状態を確認するメールボックスを選択し、ツール バーの [編集 ] ボタンをクリックします。
  4. [ メールボックスの使用状況] をクリックします。 メールボックス クォータの使用状況が表示されます。

回避策 2: Exchange 管理シェルを使用する

個々のメールボックス クォータの状態を確認する場合は、Exchange Management Shell で次のコマンドを実行します。

Get-MailboxStatistics DisplayName | ft *quota*,*size -AutoSize -Wrap

データベースでホストされているすべてのメールボックスのメールボックス クォータの状態を確認する場合は、次のコマンドを実行します。

Get-MailboxStatistics -Database DatabaseName | ft displayname,*quota*,*size -AutoSize -Wrap

詳細

Exchange Server 2013 の Get-MailboxStatistics コマンドレットの詳細については、「Get-MailboxStatistics コマンドレットに関する一般的な情報」を参照してください。