システム準備ツール (Sysprep.exe) を使用して、ディスクの複製を実行する方法

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文書番号: 298491 - 対象製品
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概要

この資料では、システム準備ツール (Sysprep.exe) を使用して、ディスクの複製を実行する方法について手順を追って説明します。複製処理により、インストール済みのプログラムやデータを含め Windows 2000 インストールのイメージを使用して、完全に同一のインストールを組織全体に大規模に展開することができます。Windows 2000 のインストールの複製における 1 つの問題は、セキュリティ識別子 (SID) とコンピュータ名が、複製された各コンピュータで同じになることです。これが原因で、複製されたコンピュータがワークグループ内やドメイン内で正しく機能しないことがあります。この問題を回避するには、管理者がシステム準備ツール (Sysprep.exe) を使用して、コンピュータ名や SID など、コンピュータに対して一意な構成設定を削除します。その結果のイメージは、他のコンピュータへのインストールに再利用可能になります。

複製用に Windows 2000 を準備する方法

複製用に Windows 2000 のインストールを準備するには、次の手順を実行します。
  1. サンプル コンピュータに Windows 2000 をインストールします。Windows を対話的にインストールすることも、応答ファイルを使用して、処理を自動化することもできます。
  2. コンピュータを再起動し、管理者としてログオンします。
  3. Windows 2000 と共に展開するすべてのプログラムをインストールし、カスタマイズします。
  4. ローカル ユーザー アカウントを追加するか、ドメインに参加するか、またはその両方を実行します。
  5. 構成を再調査し、必要なすべてのコンポーネント、設定、およびデータがコンピュータに格納されていることを確認します。
  6. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに cmd と入力し、Enter キーを押します。
  7. コマンド プロンプトで、cd \ と入力して Enter キーを押し、md sysprep と入力して、Enter キーを押します。
  8. Windows 2000 Professional CD-ROM を CD ドライブまたは DVD ドライブに挿入し、expand CD drive letter:\support\tools\deploy.cab -f:* c:\sysprep と入力し、Enter キーを押します。このコマンドでは、手順 7. で C ドライブに Sysprep フォルダを作成したものと仮定しています。別のドライブにフォルダを配置した場合は、コマンドを変更してください。
  9. コマンド プロンプトで cd \sysprep と入力し、Enter キーを押します。
  10. Sysprep.exe を実行するには、Sysprep /parameters と入力して Enter キーを押します。パラメータの一覧については、この資料の「Sysprep.exe のスイッチ」を参照してください。
  11. コンピュータをシャットダウンし、コンピュータからハード ディスクを取り外して、サードパーティ製のディスクイメージ処理を使用して、そのディスクを複製します。-reboot スイッチを使用して、Sysprep.exe を実行した場合、コンピュータは自動的にシャットダウンします。
次回、複製したディスクまたは元のディスクから Windows 2000 を起動時、次の処理が実行されます。
  1. Setupcl.exe が起動し、新しい SID が生成されます。
  2. ミニセットアップ ウィザードが開始し、新しいコンピュータがカスタマイズされます。Sysprep.inf 応答ファイルを指定していない場合、ウィザードは対話的に実行されます。

Sysprep.inf 応答ファイルを作成する方法

Sysprep.inf 応答ファイルを作成するには、コマンド プロンプトで setupmgr.exe と入力し、Enter キーを押します。画面の指示に従ってウィザードを完了します。テキスト エディタを使用して、新しい応答ファイルを作成したり、既存の応答ファイルを変更したりすることもできます。

詳細については、Windows 2000 CD-ROM の Support\Tools フォルダにある Deploy.cab ファイル内の Unattend.doc ファイルを参照するか、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/japan/technet/prodtechnol/windows2000serv/proddocs/reskit/chapt-25.mspx

必要条件

Sysprep.inf 応答ファイルを使用して Sysprep.exe を実行するためには、次の条件を満たす必要があります。
  • Sysprep.exe、Setupcl.exe、および Sysprep.inf ファイルは Sysprep フォルダに配置する必要があります。Sysprep.inf ファイルはフロッピー ディスク上に置くこともできますが、ファイル名は Sysprep.inf にする必要があります。ミニセットアップの開始時、フロッピー ドライブに Sysprep.inf が存在するかどうかが確認されます。Sysprep.inf ファイルがそこに存在する場合、そのファイルは $winnt$.inf という名前で %windir%\System32 フォルダにコピーされます。その名前の既存のファイルは上書きされます。
  • Sysprep フォルダは Winnt フォルダと同じボリュームのルート フォルダに存在している必要があります。
  • ファイルは Sysprep.inf という名前にする必要があります。ファイル名が Sysprep.inf でない場合、または他の場所に配置した場合、そのファイルは無視され、ミニセットアップは対話型モードで実行されます。応答ファイルの必須セクションがない場合、不足している情報を収集するため、ミニセットアップは対話型モードに戻ります。

Sysprep.exe のスイッチ

Sysprep.exe では次のスイッチを指定できます。
  • /quiet - 画面に通常表示される確認のダイアログ メッセージが表示されません。
  • /nosidgen - 再起動時 Setupcl.exe により新しい SID が作成されず、ミニセットアップ ウィザードが実行されます。
  • /reboot - コンピュータが自動的に再起動します。
  • /pnp - 次回のコンピュータ起動時、ミニセットアップにより、完全な PnP デバイスの列挙が再実行されます。このモードでは、ミニセットアップに必要な時間が長くなり、Sysprep.inf ファイルで OemPnPDriversPath キーが使用可能になります。
コンピュータのシャットダウン前に、Sysprep.exe により次のタスクが実行されます。
  • Sysprep.exe の実行日時を示す
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
    キーに
    CloneTag
    値が追加されます。
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup
    キーに
    CmdLine
    値が追加されます。この "setup-newsetup-mini" 値では、コンピュータの再起動時にミニセットアップが起動され、
    SystemSetupInProgress
    値が
    0x1
    に変更されます。
  • Setupcl.exe ファイルが %systemroot%\System32 フォルダにあることが確認されます。ファイルが存在しない場合、ローカル フォルダでファイルが検索され、検索されたファイルは %systemroot%\System32 フォルダにコピーされます。ファイルが見つからない場合、Sysprep.exe はエラー メッセージを表示して、終了します。
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Session Manager
    -
    SetupExecute:REG_MULIT_SZ: Setupcl.exe
    コマンドが設定されます。
  • Sysprep.inf ファイルの [SysprepMassStorage] セクションが処理され、システム レジストリで有効にする必要があるドライバを特定されます。
  • Sysprep.inf が WINNT\System32\$winnt$.inf ファイルにコピーされ、他のコンポーネントが Sysprep.inf ファイルの情報を必要とする場合に、見つけられるようになります。たとえば、コンピュータをドメイン コントローラに昇格させたい場合は、[DCInstall] セクションを含めることができます。
Windows 2000 ドメイン コントローラの無人による昇格と降格の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
223757 Windows 2000 ドメイン コントローラの無人による昇格と降格
Sysprep フォルダはミニセットアップの終了時に削除されます。コンピュータのシャットダウン前に、その他の処理を Sysprep.exe に実行させることも可能です。既にインストール済みのコンポーネントと Sysprep が連携できるようにするため、Minioc.inf ファイルは %windir%\Inf フォルダに配置されます。このファイルは、コンポーネントの複製の準備に必要なタスクを実行するコンポーネント固有のダイナミック リンク ライブラリ (DLL) を参照します。Sysprep.exe の実行時、%windir%\Inf\Miniproc.inf ファイルが開かれ、[SysprepBeforeExecute] セクションが処理されます。複製されたコンピュータの起動時、ミニセットアップにより、Minioc.inf ファイルが開かれ、[SysprepInitExecute] セクションが処理されます。

Sysprep フォルダには Provider.inf ファイルが格納されることもあります。このファイルは、サードパーティ製のコンポーネントを Sysprep.exe で複製可能にするために、コンポーネント製造元により使用されます。

Sysprep.inf ファイルの形式

Sysprep.inf ファイルの形式は、Windows 2000 のインストールを自動化するのに使用する Unattend.txt ファイルの形式と同じ形式です。ただし、次のセクションとパラメータのみがサポートされます。

[Unattended]
  • OemSkipEula
  • OemPnPDriversPath
  • InstallFilesPath - これは Windows 2000 CD-ROM で提供されていない追加のドライバのインストール元へのポインタです。これは地域の設定パラメータを指定している場合に役立ちます。
  • ExtendOemPartition
  • KeepPageFile - 現在のページファイルを維持するか、新しいページファイルを再作成するかを Sysprep.exe に指示します。
[Oem_Ads] - すべてのキー (ロゴおよびバックグランド)

[GuiUnattended]
  • AdminPassword
  • Autologon
  • TimeZone
  • OEMDuplicatorString - 応答ファイルのパラメータで、値は、使用される複製ツールの説明と OEM または管理者がレジストリに保存したいと考える任意の情報を含む文字列です。この値は最長 255 文字で、
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\Setup\OemDuplicatorString
    に格納されます。
  • AutoLogonAccountCreation
  • AutologonCount
  • OemSkipRegional
  • OemSkipWelcome
[UserData] - すべてのキーがサポートされます。

[LicenseFilePrintData] - すべてのキーがサポートされます。

[GuiRunOnce]

[Display] - すべてのキーがサポートされます。

[RegionalSettings] - コンピュータのハード ディスクにファイルが存在する場合、すべてのキーがサポートされます。地域の設定を指定している場合、[Unattended] セクションの InstallFilesPath キーを使用して、ファイルの場所を参照できます。

[Networking] - デフォルト コンポーネントのインストールのみがサポートされます。このセクションは Sysprep.inf ファイルにのみ存在する必要があります。installDefaultComponents 値は機能せず、常に "yes" と見なされます。

[Identification] - すべてのキーがサポートされます。

[NetClients] - Microsoft ネットワーク用クライアント サービスと Netware 用クライアント サービスのすべてのキーがサポートされます。

[TapiLocation] - すべてのキーがサポートされます。値はコンピュータにモデムが搭載されている場合にのみ有効です。補足情報については、『Microsoft Windows 2000 OEM Preinstallation Kit OPK Users Guide』を参照してください。

関連情報

Sysprep の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
216937 Windows 2000 システム準備ツールと応答ファイルの使い方

240126 NTFS ボリュームでの Sysprep の最適な使用方法

216680 [NT]Sysprep ツールで作成されたインストレーションを識別する方法

216915 [NT]異なるコンピュータでの System Preparation ツールの使用方法

238955 [HOW TO] Sysprep.exe のセットアップ ウィザードで Cmdlines.txt ファイルを使用する方法
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プロパティ

文書番号: 298491 - 最終更新日: 2006年4月7日 - リビジョン: 4.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Professional
キーワード:?
kbhowtomaster KB298491
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