ドメインのアップグレード時に最初のドメイン コントローラの過負荷を防ぐ方法

文書翻訳 文書翻訳
文書番号: 298713 - 対象製品
重要 : この資料には、レジストリの編集方法が記載されています。万一に備えて、編集の前には必ずシステムの復元方法を理解しておいてください。バックアップ、復元、および編集方法の詳細については、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
256986 Microsoft Windows レジストリの説明
すべて展開する | すべて折りたたむ

目次

概要

この資料では、ドメイン コントローラに過剰な負荷が発生する可能性のある状況について説明します。また、過負荷を回避するソリューションの概要、およびソリューションの展開に関する推奨事項についても説明します。

詳細

過負荷が生じる原因を理解する

以下の一連の条件に該当する場合に過負荷が発生します。
  • Microsoft Windows NT 4.0 ベースのドメインを使用しています。
  • プライマリ ドメイン コントローラ (PDC) を Windows 2000 または Windows Server 2003 にアップグレードする前に、ドメイン内の多数のコンピュータが Windows 2000 または Windows XP にアップグレードされています。
  • その後、PDC を Windows 2000 または Windows Server 2003 にアップグレードして、Windows NT 4.0 ベースのドメインを Active Directory ドメインに変換しました。
Windows 2000 および Windows XP ベースのコンピュータは、Active Directory ドメインに参加した後、ドメイン コントローラへの接続が必要ないずれの操作についても Windows NT 4.0 ベースのドメイン コントローラを使用しなくなります。そのため、Windows 2000 または Windows XP を実行するすべてのコンピュータは、単一の Windows Server ベースのドメイン コントローラのみに接続します。

単一のドメイン コントローラに過負荷がかかっている状況では、ドメイン コントローラの破損が重大な事態につながることがあります。単一の Windows Server ベースのドメイン コントローラを使用していて、そのドメイン コントローラが利用できなくなっても、コンピュータおよびユーザーはドメイン内の他の (Windows Server 以外の) ドメイン コントローラには接続できません。

ドメイン メンバをアップグレードする前に PDC をアップグレードしていても、高い負荷が発生する場合があります。たとえば、多数のドメイン メンバ コンピュータをアップグレードするときに、PDC 以外のドメイン コントローラを Windows 2000 Server または Windows Server 2003 にアップグレードしていなかった場合が考えられます。ただし、PDC を先にアップグレードする場合、ドメイン コントローラ以外の多数のコンピュータまたはドメイン メンバをアップグレードする前に十分な数のドメイン コントローラをアップグレードする計画を立てるのが通例であるため、このような事態は通常発生しません。

ドメイン コントローラの過負荷を回避する

Windows 2000 Service Pack 2 (SP2) および Windows Server 2003 では、このソリューションが実装されています。

このソリューションでは、特別な構成を使用することにより、ドメイン コントローラで Windows NT 4.0 ベースのドメイン コントローラの動作をエミュレートします。Windows Server を実行するドメイン メンバ コンピュータは Windows NT 4.0 エミュレーション モードのドメイン コントローラと Windows NT 4.0 を実行するドメイン コントローラを区別しません。これにより、Windows 2000 SP2 または Windows Server 2003 にアップグレードする最初のドメイン コントローラで負荷が発生することを回避できます。また、この構成は、管理者がドメイン内のドメイン コントローラを段階的にアップグレードする場合にも有用です。

Windows NT 4.0 エミュレーション モードは、Windows Server を実行する多数のコンピュータを持つドメイン内で、少数の最初のドメイン コントローラ セットを Windows NT 4.0 から Windows 2000 および Windows Server 2003 にアップグレードする際に一時的に使用することのみを目的としています。コンピュータとユーザーの要求に応えるのに十分な数のドメイン コントローラがアップグレードされた後には、ドメイン コントローラから Windows NT 4.0 エミュレーション構成を削除する必要があります。

Windows NT 4.0 エミュレーションを構成する

警告 : レジストリ エディタの使い方を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリ エディタの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディタは、自己の責任においてご使用ください。
  1. レジストリ エディタ (Regedt32.exe) を起動します。
  2. レジストリで次のキーの下にある NT4Emulator 値を見つけます。
    HKEY_LOCAL_MACHINE/System/CurrentControlSet/Services/Netlogon/Parameters
  3. [編集] メニューの [新規] をクリックし、[REG_DWORD] をクリックし、0x1 と入力します。次に [OK] をクリックします。
  4. レジストリ エディタを終了します。
以下の事例について検討します。
  • Windows 2000 および Windows XP を実行しているメンバ コンピュータを含むドメインがあります。
  • そのドメインをホストしているドメイン コントローラのうち少なくとも 1 つは Windows Server を実行しています。
  • アップグレードされたすべてのクライアントからの要求に応えるために必要なアップグレードされたドメイン コントローラがドメイン内で不足しているため、このドメイン コントローラに過負荷が生じています。
  • このドメイン コントローラは、Windows NT 4.0 エミュレーション モードで構成されていません。
この例では、十分な数のドメイン コントローラがアップグレードされるまで、Windows NT 4.0 エミュレーションによって高負荷状態を回避するように各ドメイン コントローラを構成する必要があります。また、Windows 2000 および Windows XP ベースのすべてのドメイン メンバをもう一度参加させる必要があります。参加処理で、ドメインの NetBIOS 名を指定します。これらのドメイン メンバは、ドメインに再び参加するまで、ドメイン内のいずれのドメイン コントローラにも接続できません。

NT4Emulator パラメータでは、このドメイン コントローラが Windows NT 4.0 ベースのドメイン コントローラの動作をエミュレートするかどうかを指定します。デフォルトでは、ドメイン コントローラはこの動作をエミュレートしません。Windows NT 4.0 の動作のエミュレートが役立つのは、Windows 2000 以降の Windows を実行している最初のドメイン コントローラを、Windows 2000 ベースのクライアントが多数存在する Windows NT 4.0 ドメインのプライマリ ドメイン コントローラに昇格する場合です。Windows NT 4.0 の動作をエミュレートしない場合、Windows 2000 ベースのすべてのクライアントは Windows ベースのドメイン コントローラに接続するため、過大な負荷がかかる可能性があります。このパラメータは、ドメイン コントローラでないコンピュータでは無視されます。

このパラメータを TRUE に設定すると、ドメイン コントローラで以下の状況が発生します。
  1. LDAP ロケータからの ping は、発信元が管理者のコンピュータでなければ無視されます (「一部のコンピュータで Windows NT 4.0 エミュレーションを無効にする」を参照してください)。
  2. 着信セキュリティ チャネルのセットアップ中にネゴシエートされたフラグは、チャネルのセットアップの要求元が管理者のコンピュータでなければ、Windows NT 4.0 ベースのドメイン コントローラがサポートできるものに設定されます。

一部のコンピュータで Windows NT 4.0 エミュレーションを無効にする

Windows 2000 SP2 以降を実行するコンピュータ、または Windows Server 2003 ベースのメンバ サーバーを以下のように構成することにより、これらのコンピュータの要求に応答を返すときに Windows NT 4.0 エミュレーションを使用しないように、Windows NT 4.0 エミュレーション モードを持つ Windows ベースのドメイン コントローラに通知することができます。つまり、Windows NT 4.0 エミュレーションを無効にできます。
  1. レジストリ エディタ (Regedt32.exe) を起動します。
  2. レジストリで次のキーの下にある NeutralizeNT4Emulator 値を見つけます。
    HKEY_LOCAL_MACHINE/System/CurrentControlSet/Services/Netlogon/Parameters
  3. [編集] メニューの [新規] をクリックし、[REG_DWORD] をクリックし、0x1 と入力します。次に [OK] をクリックします。
  4. レジストリ エディタを終了します。
: ドメイン コントローラは常に、このキーを使用して構成されているのと同じ動作をするため、ドメイン コントローラでこのレジストリ キー値を構成する必要はありません。

ドメイン コントローラではないコンピュータまたはメンバ ワークステーションの場合、この動作のデフォルトの設定は FALSE です。つまり、これらのコンピュータはドメイン コントローラに、ドメイン コントローラではないコンピュータまたはメンバ ワークステーションと通信するとき Windows NT 4.0 エミュレーションを使用するよう要求します。このパラメータでは、このコンピュータの通信相手のドメイン コントローラで Windows NT 4.0 エミュレーション モードの使用を避ける必要があるかどうかを指定します。このパラメータが TRUE の場合、このコンピュータは管理者のコンピュータと呼ばれます。

Windows 2000 または Windows XP ベースのメンバを持つ Windows NT 4.0 ベースのドメインでドメイン コントローラをアップグレードする

Windows NT 4.0 から Windows 2000 Server、Windows 2000 Advanced Server、Windows Server 2003 Standard Edition、または Windows Server 2003 Enterprise Edition に最初のドメイン コントローラをアップグレードします。Active Directory インストール ウィザードを実行する前に、Windows NT 4.0 エミュレーションを行うようにドメイン コントローラを構成します。この操作を行うには、この資料に記載されている手順に従います。この操作を行った後、同じ手順を使用して 1 つまたは複数の他のドメイン コントローラをアップグレードします。

: 他のドメイン コントローラをアップグレードする前に、NeutralizeNT4Emulator エントリを HKEY_LOCAL_MACHINE/System/CurrentControlSet/Services/Netlogon/Parameters サブキーに追加し、その値を 1 に設定する必要があります。

ドメイン内のすべてのコンピュータからの負荷を処理するのに十分な数のドメイン コントローラをアップグレードした後、ドメイン コントローラから Windows NT 4.0 エミュレーション モードを削除します。この操作を行うには、各ドメイン コントローラのレジストリから NT4Emulator 値を削除します。

次の作業のいずれかを実行する必要がある場合、それらのコンピュータのレジストリで NeutralizeNT4Emulator レジストリ値を 0x1 に設定します。
  • Windows Server ベースのドメイン コントローラ以外のリモート コンピュータを使用して、Windows NT 4.0 エミュレーション用に構成されているアップグレード済みのドメイン コントローラを管理する場合
  • Windows NT 4.0 エミュレーション モード用に構成されているドメイン コントローラが、Windows NT 4.0 の動作をエミュレートせずに少数の Windows 2000 SP2 および Windows XP ベースのコンピュータに応答できるようにする場合

プロパティ

文書番号: 298713 - 最終更新日: 2007年12月3日 - リビジョン: 6.2
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise x64 Edition
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows XP Professional
  • Microsoft Windows 2000 Service Pack 2
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Service Pack 2
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Premium Edition
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Standard Edition
キーワード:?
kbinfo kbenv kbnetwork KB298713
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

フィードバック

 

Contact us for more help

Contact us for more help
Connect with Answer Desk for expert help.
Get more support from smallbusiness.support.microsoft.com