文書番号: 299044 - 最終更新日: 2007年10月26日 - リビジョン: 5.2

自動システム回復の実行時にファイルを追加インストールする方法

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概要

この資料では、自動システム回復 (ASR) 復元機能の使用中に新たなファイルを追加インストールする方法について説明します。具体的には、グラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) モードで ASR セットアップを実行するために必要とされるファイルやデバイス ドライバで Windows 製品 CD-ROM に収録されていないものを、Asr.sif ファイルの [InstallFiles] セクションで変更または追加する方法について説明します。

詳細

ASR 復元処理は、第 1 フェーズ (テキスト モード セットアップ) および第 2 フェーズ (GUI モード セットアップ) の 2 つのフェーズから構成されています。ASR 復元処理の第 2 フェーズでプログラムまたはデバイス ドライバが必要になることがありますが、それらは Windows の製品 CD-ROM には収録されていません。ASR 復元処理には、第 1 フェーズでこれらの追加ファイルを対象のコンピュータにコピーするメカニズムが用意されています。これにより、これらの追加ファイルが、復元処理の後半で利用可能になります。

Asr.sif ファイルの [InstallFiles] セクションは、デバイス ドライバおよびファイルの名前と、それらのコピー元およびコピー先の場所を登録するセクションです。デバイス ドライバ ファイルを対象のコンピュータにコピーしないプログラムでは、このセクションが省略されます。また、セクションが存在していても、レコードが登録されていなければ、ドライバのコピーは行われません。

たとえば、必要とするデバイス ドライバが Windows XP の標準インストール時に既にインストールされている場合には、[InstallFiles] セクションは必要ありません。また、回復プログラムによってベンダ固有ファイルのコピーとインストールが実行でき、レコードで示されたデバイスのコピーを実行する必要がなくなる場合もあります。

ASR がドライバ ファイルをハード ディスクにコピーする予定がある場合は、第 1 フェーズで有効な [InstallFiles] セクションが必要です。有効なドライバ パッケージには、第 2 フェーズのプラグ アンド プレイ セクションでインストールされる予定のドライバに関して、ドライバ (.sys) とインストール ファイル (.inf) が含まれる必要があります。また、このドライバ パッケージには、署名のないドライバに関する警告を避けるためにカタログ ファイル (.cat) が収録されています。この 3 つのファイルすべてを [InstallFiles] セクションに指定します。 他の方法として、サードパーティ ドライバをセットアップ プログラムを使用してインストールすることができます。この場合には、セットアップ プログラム自体を [InstallFiles] セクションに指定する必要があります。

: ASR の第 2 フェーズでは、[InstallFiles] セクションにはアクセスできなくなります。

[InstallFiles] セクションの有効な構文は次のとおりです。
 
[InstallFiles]Installfile-Key=System-Key,Source-Media-Label,Source-device,Source-File-Path, Destination-File-Path, Vendor-Name, Flags
次に、[InstallFiles] セクションで使用されるキーについて説明します。
  • InstallFile-Key - 必須

    1 以上の整数値です。この値は、[InstallFiles] セクション内で一意にする必要があります。[InstallFiles] セクションにエントリを追加するプログラムは、InstallFile-Key または等号 (=) を生成してはなりません。
  • System Key - 必須

    Asr.sif の [Systems] セクションへのインデックスです。この値によって、復元予定のシステムが識別されます。1 以上の整数値にする必要があります。
  • Source-Media-Label - 必須

    必要なメディアが Source-Device パスに存在しない場合、メディアの挿入を求めるメッセージを表示するために使用します。また、これは Volume Label とも呼ばれることがあります。
  • Source-Device - 必須

    ソース デバイスの物理デバイス名を指定します。これは、このセクションにあるファイルがコピーされたときのコンピュータと、ASR 実行時のコピー先のコンピュータのドライブ文字が同じであるとは限らないためです。次のような文字列で一般的なインストール メディアを示します。

    %FLOPPY% : コンピュータ上の最初のフロッピー ディスク ドライブ (\Device\Floppy0)
    %CDROM% : コンピュータ上の最初の CD ドライブ(\Device\CdRom0)
    %Setupsource% : セットアップ ファイルが存在しているデバイスのパス

    その他のデバイスを指定する場合は、完全な物理デバイス パスを指定する必要があります。
  • Source-File-Path - 必須

    コピー元のファイルの完全なパス名を示す文字列です。インストール元メディアのルート フォルダからのパスを指定します。たとえば、CD-ROM の I386 サブフォルダに保存されている Driver.sys というファイルをコピーする必要がある場合は、ソース ファイル パスに I386\Driver.sys のように指定します。先頭には円記号 (\) を付けません。
  • Destination-File-Path - 必須

    インストール元ファイルのコピー先のパスとファイル名です。この時点では、ブート ボリュームとシステム ボリュームのみが存在しているため、コピー先はこれらのボリュームのいずれかにする必要があります。また、ASR ではフォルダは作成されません。このため、セットアップのこの時点で存在するフォルダのみを使用できます。次の文字列はこの時点で存在するフォルダを示します。

    %SYSTEMROOT% : Windows のインストール先フォルダ。
    %TEMP% : セットアップ中に %SYSTEMDRIVE%\Temp ディレクトリが作成されます。一時使用フォルダです。

    特に必要がない限り、通常は Windows (%SYSTEMROOT%) フォルダにインストールせず、プログラムは %TEMP% フォルダを使用します。

    たとえば、コピー先のコンピュータの Windows インストール フォルダにある System32 サブフォルダに Driver.sys ファイルをコピーする場合は、Destination-File-Path の部分に %SystemRoot%\System32\Driver.sys のように指定します。
  • Vendor-Name - 必須

    テキスト モード セットアップで、指定したファイルの入力をユーザーに要求する場合に表示される文字列です。
  • Flags - 必須

    Flags キーには、復元時の動作をカスタマイズするための次の値を単独または組み合わせて指定できます。

    0x00000001 - 常にファイルを要求 : このフラグを指定すると、ファイルをコピーする前に必ずメディアの挿入が要求されます。一般的な名前のファイル (Setup.exe など) をコピーする場合など、ドライブ上にある別のメディアから同じ名前のファイルを誤ってコピーしないように注意を促す意味で使用することもできます。このフラグを指定しておくと、ユーザーは、コピー先のコンピュータにファイルをコピーする前に、正しいインストール元メディアが挿入されているかどうかを確認できます。

    0x00000006 - 必要なファイルを要求 : ASR プロセスに必要不可欠なファイルであることを示すフラグです。このファイルがコピーされるまで、ASR は続行されません。このフラグが設定されているファイルをすべてコピーできなければ回復処理を完了できないため、このフラグは、ASR の成功に適したファイルのみに対して設定してください。

    0x00000010 - 同じファイルが存在する場合は上書きする : コピー先に同じ名前のファイルが存在していても上書きコピーする必要がある場合に使用します。フラグ 0x00000001 が設定されている場合は、このフラグは無視されます。

    0x00000020 - 同じ名前のファイルが存在する場合は確認する : このフラグが設定されていると、コピー先に同じ名前のファイルが存在していればユーザーに確認メッセージを表示します。
典型的な [InstallFiles] セクションの指定例を次に示します。この例は、System セクションでキー "1" で識別されるコンピュータを復元するとき、ドライバ ファイルをコンピュータにコピーする必要があることを示しています。
[INSTALLFILES]
1=1,"Volume label","%FLOPPY%","driver.sys","%TEMP%\driver.sys","Vendor name",0x00000026
2=1,"Volume label","%FLOPPY%","driver.inf","%TEMP%\driver.inf","Vendor name",0x00000026
3=1,"Volume label","%FLOPPY%","driver.cat","%TEMP%\driver.cat","Vendor name",0x00000026 


  • 上記の例の "driver" という名前は一般的な名称です。実際のドライバ名は製造元によって異なります。
  • ASR 復元処理中に以前のドライバをコピーできるディレクトリとして、%SYSTEMROOT% および %TEMP% が存在します。これらのドライバは、Windows ディレクトリにコピーするのではなく、%TEMP% ディレクトリにコピーすることを強くお勧めします。
典型的な [InstallFiles] セクションの指定例を次に示します。この例は、[Systems] セクションでキー "1" で識別されるコンピュータを復元するとき、プログラムをコンピュータにコピーする必要があることを示しています。
1=1,"Media label","%CDROM%","appsetup.exe","%TEMP%\appsetup.exe","Vendor name",0x00000026
: [InstallFiles] セクションでは、コピー先コンピュータへのプログラム ファイルのコピーのみが行われます。そのプログラム ファイル アプリケーションを実行するには、関連するエントリを Asr.sif の [Commands] セクションに追加する必要があります。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows XP Professional
  • Microsoft Windows Server 2003, 64-Bit Datacenter Edition
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise x64 Edition
  • Microsoft Windows Server 2003, Datacenter Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Web Edition
キーワード:?
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