文書番号: 302577 - 対象製品
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目次

はじめに

この資料では、システム準備ツール (Sysprep) を使用して、Microsoft Windows XP の展開を自動化する適切な方法について、手順を追って説明します。Sysprep は、複数のコンピュータに Windows XP オペレーティング システムを自動的に展開する必要のある、システム管理者や OEM (Original Equipment Manufacturer) などのためのツールです。1 台のコンピュータで最初のセットアップ手順を実行した後、Sysprep ツールを実行して、複製用にサンプル コンピュータを準備します。

詳細

Sysprep ツール実行の必要条件

Sysprep ツールを使用するには、使用するコンピュータ ハードウェアおよび関連デバイスが以下の必要条件を満たしている必要があります。
  • 参照コンピュータおよび展開先コンピュータで、互換性のある HAL (ハードウェア アブストラクション レイヤ) が使用されている必要があります。たとえば、APIC (Advanced Programmable Interrupt Controller) ベースの MPS (マルチプロセッサ システム) は、同じ APIC HAL を使用している必要があります。標準的な HAL PIC (Programmable Interrupt Controller) ベースのシステムには、APIC HAL や MPS HAL との互換性はありません。
  • 参照コンピュータおよび展開先コンピュータで、同じ ACPI (Advanced Configuration and Power Interface) サポートが使用されている必要があります。
  • 参照コンピュータおよび展開先コンピュータのモデム、サウンド カード、ネットワーク アダプタ、ビデオ カードなどのプラグ アンド プレイ デバイスは、必ずしも同じ製造元のものを使用する必要はありません。ただし、デバイスのドライバが必要です。
  • サードパーティのディスク イメージング ソフトウェアまたはディスク複製ハードウェア デバイスが必要です。これらの製品でコンピュータのハード ディスクのバイナリ イメージを作成し、別のハード ディスクにイメージを複製するか、別のディスク上のファイルにイメージを保存します。
  • 展開先コンピュータのハード ディスクの容量は、少なくとも参照コンピュータのハード ディスクと同じ容量である必要があります。展開先コンピュータのハード ディスクの方が大きい場合、差分はプライマリ パーティションには含まれません。ただし、プライマリ パーティションが NTFS ファイル システムを使用してフォーマットされている場合、Sysprep.inf ファイルの ExtendOemPartition キーを使用して、プライマリ パーティションを拡張することができます。

参照コンピュータを Sysprep 展開用に準備する

Windows XP で Sysprep 展開用に参照コンピュータを準備するには、以下の手順を実行します。
  1. 参照コンピュータで、オペレーティング システム、および展開先コンピュータにインストールが必要なプログラムをすべてインストールします。
  2. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに cmd と入力し、[OK] をクリックします。
  3. コマンド プロンプトで、C ドライブのルート フォルダに移動し、md Sysprep と入力します。
  4. Windows XP オペレーティング システムの CD を適切な CD-ROM ドライブまたは DVD-ROM ドライブに挿入し、\Support\Tools フォルダの Deploy.cab ファイルを開きます。
  5. Sysprep.exe ファイルおよび Setupcl.exe ファイルを Sysprep フォルダにコピーします。

    : Sysprep.inf ファイルを使用している場合は、このファイルも Sysprep フォルダにコピーします。Sysprep ツールを正しく実行するには、Sysprep.exe ファイル、Setupcl.exe ファイルおよび Sysprep.inf ファイルがすべて同じフォルダに格納されている必要があります。
  6. Windows XP オペレーティング システムの CD を取り出します。
  7. コマンド プロンプトで cd Sysprep と入力して、Sysprep フォルダに移動します。
  8. Sysprep ツールを実行するには、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。
    Sysprep /optional parameter
    : パラメータの一覧については、「Sysprep のパラメータ」を参照してください。

    Sysprep.exe ファイルを %systemdrive%\Sysprep フォルダから実行した場合、実行が完了すると、フォルダ全体およびフォルダの内容が Sysprep.exe ファイルによって削除されます。
  9. NetBIOS の競合を避けるため、参照コンピュータで Sysprep.exe ファイルを実行した後、イメージの展開先のローカル ネットワークから参照コンピュータを切り離すことをお勧めします。これにより、Sysprep ツールがセットアップ プログラムを完了し、指定のドメインに参加し、Sysprep.inf 応答ファイルに指定された新しいコンピュータ名を使用することができます。

Sysprep.inf 応答ファイルを作成する

Sysprep.inf 応答ファイルは、一連のグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) ダイアログ ボックスに対する応答を記載したテキスト ファイルです。Sysprep ツールによって使用される Sysprep.inf 応答ファイルは、テキスト エディタ、または Windows XP の CD と Microsoft Windows XP Resource Kit に含まれているセットアップ マネージャ ツールを使用して作成できます。応答ファイルは、Sysprep.inf という名前に変更し、Windows XP がインストールされているドライブのルートの Sysprep フォルダに置く必要があります。または、これらのファイルをフロッピー ディスクに保存することもできます。Sysprep フォルダの名前が異なっていると、セットアップ プログラムによってフォルダが検出されません。Mini-Setup ウィザード応答ファイルを指定するパラメータはありません。

Sysprep.inf 応答ファイルの形式とパラメータ

  • Sysprep.inf 応答ファイルの形式およびパラメータは Windows XP 用の Unattended.txt ファイルと同じですが、以下のセクションとパラメータのみサポートされます。

    [Unattended]
    ExtendOemPartition
    OemPnPDriversPath
    OemSkipEula
    InstallFilesPath
    KeepPageFile
    ResetSourcePath
    UpdateHAL
    UpdateUPHAL
    UpdateInstalledDrivers
    TapiConfigured

    [GuiUnattended]
    AdminPassword
    Autologon
    AutoLogonCount
    OEMDuplicatorString
    OEMSkipRegional
    OEMSkipWelcome
    TimeZone

    [UserData]
    Unattend.txt ファイルと同じエントリ セットをサポートします。
    [LicenseFilePrintData]
    Unattend.txt ファイルと同じエントリ セットをサポートします。
    [GuiRunOnce]
    Unattend.txt ファイルと同じエントリ セットをサポートします。
    [Display]
    Unattend.txt ファイルと同じエントリ セットをサポートします。
    [RegionalSettings]
    Unattend.txt ファイルと同じエントリ セットをサポートします。
    [Networking]
    Unattend.txt ファイルと同じエントリ セットをサポートします。
    [Identification]
    Unattend.txt ファイルと同じエントリ セットをサポートします。
    [TapiLocation]
    [Sysprep]
    [SysprepMassStorage] セクションのエントリを自動的に生成します。
    [SysprepMassStorage]
    異なる大容量記憶装置を使用するコンピュータで同じイメージを使用できます。

セットアップ マネージャ ツールを使用して Sysprep.inf 応答ファイルを作成する

セットアップ マネージャ ツールのインストールおよび応答ファイルの作成を行うには、以下の手順を実行します。
  1. マイ コンピュータを開き、Windows XP の CD の Support\Tools フォルダを開きます。
  2. Deploy.cab ファイルをダブルクリックして開きます。
  3. [編集] メニューの [すべて選択] をクリックします。
  4. [編集] メニューの [フォルダへコピー] をクリックします。
  5. [新しいフォルダの作成] をクリックします。

    セットアップ マネージャのフォルダに付ける任意の名前を入力し、Enter キーを押します。たとえば、setup manager と入力し、Enter キーを押します。
  6. [コピー] をクリックします。
  7. 作成した新しいフォルダを開いて、[Setupmgr.exe] ファイルをダブルクリックします。Windows セットアップ マネージャ ウィザードが起動します。
  8. ウィザードの指示に従って、応答ファイルを作成します。
応答ファイルの作成方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
308662 [HOW TO] セットアップ マネージャを使用した応答ファイルの作成

Sysprep のパラメータ

Windows XP で Sysprep コマンドと共に使用できるオプションのパラメータは、以下のとおりです。
  • -activated - Windows ライセンス認証の猶予期間をリセットしません。このパラメータは、出荷時に Windows インストールのライセンス認証が行われている場合にのみ使用します。

    重要 : Windows インストールのライセンス認証手続きで使用するプロダクト キーは、使用しているコンピュータに貼付されている COA ステッカーに記載のプロダクト キーと一致している必要があります。
  • -audit - 新しいセキュリティ ID (SID) を生成したり Winbom.ini ファイルの [OEMRunOnce] セクションのアイテムを処理したりせずに、コンピュータを Factory モードで再起動します。このコマンド ライン パラメータは、コンピュータが既に Factory モードになっている場合にのみ使用します。
  • -bmsd - [SysprepMassStorage] セクションの大容量記憶装置のうち利用可能なものをすべて出力します。
  • -clean - Sysprep.inf ファイルの [SysprepMassStorage] セクションで使用される致命的なデバイスのデータベースを消去します。
  • -factory - "Windows へようこそ" 画面または Mini-Setup を起動せずに、ネットワークが使用可能になった状態で再起動します。このパラメータは、ドライバの更新、プラグ アンド プレイ デバイス列挙の実行、プログラムのインストール、テスト、顧客データを使用したコンピュータの構成、または出荷前の環境で構成上何らかの変更を行う場合に便利です。ディスク イメージング ソフトウェアまたは複製ソフトウェアを使用する場合は、Factory モードを使用することにより、必要なイメージ数を少なくすることができます。

    Factory モードのタスクがすべて終了したら、-reseal パラメータを使用して Sysprep.exe ファイルを実行して、エンドユーザーへの納品用にコンピュータを準備します。
  • -forceshutdown - Sysprep.exe ファイルの終了後にコンピュータをシャットダウンします。

    : このパラメータは、コンピュータの ACPI BIOS が Sysprep.exe ファイルのデフォルトの処理では正常にシャットダウンしない場合に使用します。
  • -mini - Windows XP Professional で "Windows へようこそ" 画面ではなく Mini-Setup が使用されるように構成します。このパラメータは Windows XP Home Edition には適用されません。Windows XP Home Edition では必ず "Windows へようこそ" 画面が表示されます。

    Sysprep.inf ファイルを使用して Mini-Setup を自動化する計画がある場合、-mini スイッチを使用して Sysprep ツールを実行するか、GUI インターフェイスで [MiniSetup] チェック ボックスをオンにする必要があります。デフォルトでは、Mini-Setup の実行を選択していない場合、Windows XP Professional で "Windows へようこそ" 画面が実行されます。
  • -noreboot - コンピュータの再起動または複製の準備を実行せずに、レジストリ エントリ (SID、OemDuplicatorString など) を変更します。このパラメータは主にテスト用であり、特にレジストリが正しく変更されるかどうかを確認するために使用します。Sysprep.exe ファイルを実行した後でコンピュータに変更を加えると、Sysprep.exe ファイルで行った準備が無効になることがあるため、このオプションはお勧めしません。実際の運用環境ではこのパラメータを使用しないでください。
  • -nosidgen - 新しい SID を生成せずに Sysprep.exe ファイルを実行します。Sysprep.exe ファイルを実行しているコンピュータを複製するのではない場合、またはドメイン コントローラをプレインストールする場合は、このパラメータを使用する必要があります。
  • -pnp - Mini-Setup 実行中に、プラグ アンド プレイ デバイスの列挙および以前のデバイスのインストールを実行します。起動時に "Windows へようこそ" 画面を使用した場合、このコマンド ライン パラメータは機能しません。

    -pnp コマンド ライン パラメータは、プラグ アンド プレイ以外の以前のデバイスを検出およびインストールする場合にのみ使用します。プラグ アンド プレイ デバイスのみを使用するコンピュータで sysprep -pnp コマンド ライン パラメータを使用しないでください。使用すると、初回起動時に、ユーザーにとって無意味な遅延が発生します。

    : 未署名のドライバを使用する必要がある場合、-pnp コマンド ライン パラメータの代わりに、OemPnPDriversPath= および DriverSigningPolicy=ignore と共に UpdateInstalledDrivers=yes パラメータを使用して、インストールが円滑に行われるようにします。
  • -quiet - Sysprep.exe ファイルの実行時に、画面に確認メッセージを表示しません。これは、Sysprep.exe ファイルを自動化する場合に便利です。たとえば、セットアップ プログラムを無人で実行した後、すぐに Sysprep.exe ファイルを実行する場合、Unattend.txt ファイルの [GuiRunOnce] セクションに sysprep -quiet コマンドを追加します。
  • -reboot - コンピュータが自動的に再起動し、指定どおりに "Windows へようこそ" 画面、Mini-Setup、または Factory モードを起動するように強制します。このパラメータは、コンピュータを監査し、起動時の動作が正しいことを確認する場合に役立ちます。
  • -reseal - イベント ビューアのログを消去し、コンピュータを顧客に納品する準備を整えます。次回起動時に "Windows へようこそ" 画面または Mini-Setup が起動するように設定されます。sysprep -factory コマンドを実行する場合は、プレインストール処理の最後の手順としてインストールをシールする必要があります。これを行うには、sysprep -reseal コマンドを実行するか、Sysprep ダイアログ ボックスの [再シール] ボタンをクリックします。

関連情報

多言語サポートのために Sysprep.inf ファイルを使用する方法については、オンライン ヘルプを参照してください。

応答ファイルとその有効なパラメータ値の詳細については、Windows XP Professional の CD の \Support\Tools フォルダにある Deploy.cab 内の Ref.chm ファイルを参照してください。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 302577 (最終更新日 2004-06-01) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 302577 - 最終更新日: 2005年1月25日 - リビジョン: 2.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows XP Professional Edition
  • Microsoft Windows XP Home Edition
キーワード:?
kbenv kbhowtomaster kbsetup KB302577
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