文書番号: 304643 - 最終更新日: 2005年4月12日 - リビジョン: 6.3

Visual Basic .NET で、WebBrowser コントロールを使用して Office ドキュメントを開く方法

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この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP304643
Microsoft Visual C# .NET については、次の資料を参照してください。 304662? (http://support.microsoft.com/kb/304662/ )

目次

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概要

Visual Basic .NET フォームに Office ドキュメントを直接表示することや埋め込むことが必要な場合があります。以前のバージョンの Visual Basic とは異なり、Visual Basic .NET では、フォームに Office ドキュメントを埋め込むことができる OLE コントロールを提供していません。Visual Basic .NET フォームに既存のドキュメントを埋め込み、埋め込みの ActiveX ドキュメント オブジェクトとして開くために、Microsoft WebBrowser コントロールを使用できる場合があります。

この資料では、WebBrowser コントロールを使用して、Visual Basic .NET フォーム内部で既存の Office ドキュメントを参照、表示する方法を、例を挙げて説明します。

詳細

ActiveX ドキュメントは埋め込み可能な OLE オブジェクトで、その動作は従来の OLE オブジェクトよりも ActiveX コントロールに似ています。従来の埋め込みオブジェクトとは異なり、ActiveX ドキュメントは大規模なドキュメントに含めるためのオブジェクトとしては設計されていません。単に Microsoft Internet Explorer などで表示されるか、他のドキュメントと共に単一のリソース (Microsoft Office Binder ファイルなど) に連結される、それ自体で完結したドキュメントと見なされます。WebBrowser コントロールでホストされる ActiveX ドキュメントは常にアクティブであるため、従来の OLE 埋め込みオブジェクトと異なり、"埋め込み先編集" という概念がありません。

現在の Microsoft Visual Basic .NET は ActiveX ドキュメントを直接ホストすることをサポートしていませんが、ホスティングの目的で WebBrowser コントロールを使用することは可能です。WebBrowser コントロール (Shdocvw.dll) は Internet Explorer の一部であり、Internet Explorer がインストールされているシステムのみで使用できます。

Office ドキュメントを開く Visual Basic .NET アプリケーションを作成する

Office ドキュメントを開く Visual Basic .NET アプリケーションを作成するには、以下の手順を実行します。
  1. Visual Basic .NET で Windows アプリケーション プロジェクトを新規作成します。デフォルトで Form1 が作成されます。
  2. [ツール] メニューの [ツールボックスのカスタマイズ] (または [ツールボックス アイテムの追加と削除]) をクリックして、[ツールボックスのカスタマイズ] ダイアログ ボックスを開きます。[COM コンポーネント] タブで Microsoft WebBrowser への参照を追加します。[OK] をクリックすると、Windows フォーム ツールボックスに WebBrowser コントロールが追加されます。ツールボックスに WebBrowser コントロールが "Explorer" (または "Microsoft Web Browser") というテキストで表示されます。
  3. ツールボックスを使用して、Form1 に WebBrowser コントロール、OpenFileDialog コントロール、およびボタンを 1 つずつ追加します。この操作で、Form1 クラスに AxWebBrowser1、OpenFileDialog1、および Button1 メンバ変数が追加されます。
  4. Form1 クラスのプライベート メンバを以下のように定義します。
    Dim oDocument as Object
  5. 次のコードを Form1 クラスに貼り付けます。
    Private Sub Button1_Click(ByVal sender As System.Object, _
       ByVal e As System.EventArgs) Handles Button1.Click
        Dim strFileName As String
        'Find the Office document.
        With OpenFileDialog1
            .FileName = ""
            .ShowDialog()
            strFileName = .FileName
        End With
        'If the user does not cancel, open the document.
        If strFileName.Length Then
            oDocument = Nothing
            AxWebBrowser1.Navigate(strFileName)
        End If
    End Sub
    Private Sub Form1_Load(ByVal sender As Object, ByVal e As _
       System.EventArgs) Handles MyBase.Load
        Button1.Text = "Browse"
        With OpenFileDialog1
            .Filter = "Office Documents " & _
            "(*.doc, *.xls, *.ppt)|*.doc;*.xls;*.ppt"
            .FilterIndex = 1
        End With
    End Sub
    Private Sub Form1_Closing(ByVal sender As Object, ByVal e As _
       System.ComponentModel.CancelEventArgs) Handles MyBase.Closing
        oDocument = Nothing
    End Sub
    Private Sub AxWebBrowser1_NavigateComplete2(ByVal sender As Object, _
       ByVal e As AxSHDocVw.DWebBrowserEvents2_NavigateComplete2Event) _
       Handles AxWebBrowser1.NavigateComplete2
        On Error Resume Next
        oDocument = e.pDisp.Document
        'Note: You can use the reference to the document object to
        '      automate the document server.
        MsgBox("File opened by: " & oDocument.Application.Name)
    End Sub
    					
  6. F5 キーを押してプロジェクトを実行します。[Browse] をクリックすると、[ファイルを開く] ダイアログ ボックスが表示されて Word、Excel、または PowerPoint のファイルを参照できるようになります。任意のファイルを選択して [開く] をクリックします。WebBrowser コントロール内でドキュメントが開き、Office ドキュメント サーバーの名前を示すメッセージ ボックスが表示されます。

WebBrowser コントロール使用時の注意

WebBrowser コントロール使用時は、以下のことに注意してください。
  • WebBrowser コントロールは、非同期にドキュメントを参照します。WebBrowser1.Navigate を呼び出すと、ドキュメントが完全に読み込まれる前に Visual Basic アプリケーションに制御が返されます。含まれているドキュメントをオートメーションで操作する場合は、NavigateComplete2 イベントを使用して、ドキュメントの読み込みを終えた時点で通知されるようにする必要があります。渡された WebBrowser オブジェクトの Document プロパティを使用して、Office ドキュメント オブジェクトへの参照を取得します。上記のコードでは、その参照が oDocument に設定されます。
  • WebBrowser コントロールは、メニューのマージをサポートしません。
  • WebBrowser コントロールは通常、ドッキング ツール バーをすべて非表示にしてから Office ドキュメントを表示します。以下のようなコードを使用することで、オートメーションを使用してフリー ツール バーを表示できます。
    With oDocument.Application.CommandBars("Standard")
       .Position = 4 '[msoBarFloating]
       .Visible = True
    End With
    					
    比較的新しい Internet Explorer (5.0 以降のバージョン) を使用する場合、次のコードを使用することでドッキング ツール バーを表示できます。
    ' This is a toggle option, so call it once to show the 
    ' toolbars and once to hide them. This works with Internet Explorer 5
    ' but often fails to work properly with earlier versions...
    AxWebBrowser1.ExecWB(SHDocVw.OLECMDID.OLECMDID_HIDETOOLBARS, SHDocVw.OLECMDEXECOPT.OLECMDEXECOPT_DONTPROMPTUSER)
    					
  • 1 つのプロジェクト内で複数の WebBrowser コントロールを使用する場合、各コントロールに同じ種類の Office ドキュメント (すべて Word 文書、すべて Excel スプレッドシートなど) を読み込むと、いくつかの問題が発生することが確認されています。そのため、1 つのプロジェクトに使用するコントロールは 1 つとし、1 度に参照するドキュメントも 1 つとすることをお勧めします。

    最も一般的なのは、Office コマンド バーが無効になっているように見えるという問題です。同一のフォームに WebBrowser コントロールが 2 つあり、その両方で Word 文書を読み込む場合に、上記の方法のいずれかを使用してツール バーを表示すると、片方のツール バーのセットのみが有効になり、正しく機能します。もう一方は無効になり、使用できません。
  • WebBrowser コントロールに表示されているコンテンツを消去するには、別のコマンド ボタンの Click イベント (またはコード内のその他適当な場所) で、以下のコードを使用してデフォルトの空白ページを参照します。
       AxWebBrowser1.Navigate("about:blank")
    					

関連情報

WebBrowser コントロールの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
304562? (http://support.microsoft.com/kb/304562/ ) [INFO] Visual Studio .NET の Windows フォームに OLE コンテナ コントロールがない
243058? (http://support.microsoft.com/kb/243058/ ) [HOWTO] WebBrowser コントロールを使って Office ドキュメントを開く方法
162719? (http://support.microsoft.com/kb/162719/ ) Visual Basic 5.0 から WebBrowser コントロールを使用する方法
202476? (http://support.microsoft.com/kb/202476/ ) [BUG] OLE コントロールまたは WebBrowser コントロールで Word 文書を編集できない
188271? (http://support.microsoft.com/kb/188271/ ) VB から Web Browser コントロールの内容を印刷する方法
191692? (http://support.microsoft.com/kb/191692/ ) [PRB] ディストリビューション ウィザードで作成したセットアップ パッケージに Shdocvw.dll が含まれない
238313? (http://support.microsoft.com/kb/238313/ ) [PRB] Visual Basic から Internet Explorer のドキュメント オブジェクト モデルにアクセスする

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 304643? (http://support.microsoft.com/kb/304643/EN-US/ ) (最終更新日 2004-07-15) を基に作成したものです。

この資料に含まれているサンプル コード/プログラムは英語版を前提に書かれたものをありのままに記述しており、日本語環境での動作は確認されておりません。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Visual Basic .NET 2003 Standard Edition
  • Microsoft Visual Basic .NET 2002 Standard Edition
  • Microsoft Office Excel 2003
  • Microsoft Excel 2002 Standard Edition
  • Microsoft Excel 2000 Standard Edition
  • Microsoft Office PowerPoint 2003
  • Microsoft PowerPoint 2002 Standard Edition
  • Microsoft PowerPoint 2000 Standard Edition
  • Microsoft Office Word 2003
  • Microsoft Word 2002 Standard Edition
  • Microsoft Word 2000 Standard Edition
キーワード:?
kbactivedocs kbautomation kbhowto kbwebbrowser KB304643
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