Visual C# 2005 または Visual C# .NET で WebBrowser コントロールを使用して Office ドキュメントを開く方法

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文書番号: 304662 - 対象製品
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Microsoft Visual Basic .NET については、次の資料を参照してください。304643
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目次

概要

Microsoft Visual C# フォームに Microsoft Office ドキュメントを直接表示することや埋め込むことが必要な場合があります。Microsoft Visual C# 2005 および Microsoft Visual C# .NET では、フォームに Office ドキュメントを埋め込むことができる OLE コントロールが提供されていません。Visual C# フォームに既存のドキュメントを埋め込み、埋め込みの ActiveX ドキュメント オブジェクトとして開くために、Microsoft WebBrowser コントロールを使用できる場合があります。

この資料では、WebBrowser コントロールを使用して、Visual C# フォーム内部で既存の Office ドキュメントを参照および表示する方法を、例を挙げて説明します。

詳細

ActiveX ドキュメントは埋め込み可能な OLE オブジェクトで、その動作は従来の OLE オブジェクトよりも ActiveX コントロールに似ています。従来の埋め込みオブジェクトとは異なり、ActiveX ドキュメントは大規模なドキュメントに含めるためのオブジェクトとしては設計されていません。単に Microsoft Internet Explorer などで表示されるか、他のドキュメントと共に単一のリソース (Microsoft Office Binder ファイルなど) に連結される、それ自体で完結したドキュメントと見なされます。WebBrowser コントロールでホストされる ActiveX ドキュメントは常にアクティブであるため、従来の OLE 埋め込みオブジェクトと異なり、"埋め込み先編集" という概念がありません。

Visual C# 2005 および Visual C# .NET では、ActiveX ドキュメントを直接ホストすることは現在サポートされていませんが、WebBrowser コントロールを使用するとホスティングが可能になります。WebBrowser コントロール (Shdocvw.dll) は Internet Explorer の一部であり、Internet Explorer がインストールされているシステムのみで使用できます。

Office ドキュメントを開く Visual C# アプリケーションを作成する

Office ドキュメントを開く Visual C# アプリケーションを作成するには、以下の手順を実行します。
  1. Visual C# 2005 または Visual C# .NET で新しい Windows アプリケーション プロジェクトを作成します。デフォルトで Form1 が作成されます。

    : Visual C# 2005 で SHDocVw.dll ファイルおよび AxSHDocVw.dll ファイルがない場合、Visual Studio コマンド プロンプトで次のコマンドを実行します。
    aximp %WINDIR%\system32\shdocvw.dll
    Microsoft Web ブラウザ コントロール用の共通言語ランタイム プロキシ (SHDocVw.dll) および Windows フォーム プロキシ (AxSHDocVw.dll) が作成されます。Visual C# 2005 でこれらの DLL ファイルを追加するには、以下の手順を実行します。
    1. [プロジェクト] メニューの [参照の追加] をクリックします。
    2. [参照の追加] ダイアログ ボックスの [参照] タブをクリックします。
    3. AxSHDocVw.dll ファイルおよび SHDocVw.dll ファイルを探して選択します。
    4. [OK] をクリックして、この 2 つのファイルをプロジェクトの参照に追加します。
  2. [ツール] メニューの [ツールボックスのカスタマイズ] (または [ツールボックス アイテムの追加と削除]) をクリックして、[ツールボックスのカスタマイズ] ダイアログ ボックスを開きます。[COM コンポーネント] タブで Microsoft WebBrowser への参照を追加します。[OK] をクリックすると、Windows フォーム ツールボックスに WebBrowser コントロールが追加されます。ツールボックスに WebBrowser コントロールが "Explorer" (または "Microsoft Web Browser") というテキストで表示されます。

    : Visual Studio 2005 では、手順 2. を実行する必要はありません。
  3. ツールボックスを使用して、Form1 に WebBrowser コントロール、OpenFileDialog コントロール、および CommandButton コントロールを 1 つずつ追加します。この操作で、Form1 クラスに AxWebBrowser1 メンバ変数、OpenFileDialog1 メンバ変数、および Button1 メンバ変数が追加されます。Visual C# 2005 では、webBrowser1 メンバ変数、openFileDialog1 メンバ変数、および button1 メンバ変数が追加されます。
  4. Form1 で [Button1] をダブルクリックします。この操作で、Form1 に Button1_Click イベントが追加されます。
  5. Form1 のコード ウィンドウで、リストに次の名前空間を追加します。
    using System.Reflection;
    					
  6. Form1 クラスのプライベート メンバを以下のように定義します。
    private Object oDocument; 
  7. Form1 クラスの InitializeComponent() メソッドの最後に、Form1_Load イベント、Form1_Closed イベント、および axWebBrowser1_NavigateComplete2 イベントを処理する次のコードを追加します。
    this.axWebBrowser1.NavigateComplete2 += new AxSHDocVw.DWebBrowserEvents2_NavigateComplete2EventHandler(this.axWebBrowser1_NavigateComplete2);
    this.Load += new System.EventHandler(this.Form1_Load);
    this.Closed += new System.EventHandler(this.Form1_Closed);
    					
  8. 以下のコードを見つけます。
    private void button1_Click(object sender, System.EventArgs e)
    {
    }
    					
    これを次のコードで置き換えます。
    private void button1_Click(object sender, System.EventArgs e)
    {
    
     String  strFileName;
    
     //Find the Office document.
     openFileDialog1.FileName = "";
     openFileDialog1.ShowDialog();
     strFileName = openFileDialog1.FileName;
    	        
     //If the user does not cancel, open the document.
     if(strFileName.Length != 0)
     {
      Object refmissing = System.Reflection.Missing.Value;
      oDocument = null;
      axWebBrowser1.Navigate(strFileName, ref refmissing , ref refmissing , ref refmissing , ref refmissing);
     }
    }
    
    public void Form1_Load(object sender, System.EventArgs e)
    {
     button1.Text = "Browse";
     openFileDialog1.Filter = "Office Documents(*.doc, *.xls, *.ppt)|*.doc;*.xls;*.ppt" ;
     openFileDialog1.FilterIndex = 1;
    }
    
    public void Form1_Closed(object sender, System.EventArgs e)
    {
     oDocument = null;
    }
    
    public void axWebBrowser1_NavigateComplete2(object sender, AxSHDocVw.DWebBrowserEvents2_NavigateComplete2Event e)
    {
    
     //Note: You can use the reference to the document object to 
     //      automate the document server.
    
     Object o = e.pDisp;
       
     oDocument = o.GetType().InvokeMember("Document",BindingFlags.GetProperty,null,o,null);
    			
     Object oApplication = o.GetType().InvokeMember("Application",BindingFlags.GetProperty,null,oDocument,null);
    
     Object oName = o.GetType().InvokeMember("Name",BindingFlags.GetProperty ,null,oApplication,null);
    
     MessageBox.Show("File opened by: " + oName.ToString() ); 
    }
    					
    : Visual Studio 2005 では、コードを変更する必要があります。Windows フォーム プロジェクトを作成すると、Visual C# によってデフォルトでフォームが 1 つ追加されます。フォームの名前は Form1 で、フォームを表す 2 つのファイルには Form1.cs および Form1.Designer.cs という名前が付けられます。Form1.cs にはコードを記述します。ツールボックスからコントロールをドラッグ アンド ドロップすると、Windows フォーム デザイナにより、それらの動作を実装するためのコードが Form1.Designer.cs ファイルに書き込まれます。

    Visual C# 2005 の Windows フォーム デザイナの詳細については、次の MSDN (Microsoft Developer Network) Web サイトを参照してください。
    http://msdn2.microsoft.com/ja-jp/library/ms173077.aspx
  9. F5 キーを押してプロジェクトを実行します。[参照] をクリックすると、[ファイルを開く] ダイアログ ボックスが表示されて Word 文書、Excel ワークシート、または PowerPoint プレゼンテーションのファイルを参照できるようになります。任意のファイルを選択して [開く] をクリックします。WebBrowser コントロール内でドキュメントが開き、Office ドキュメント サーバーの名前を示すメッセージ ボックスが表示されます。

WebBrowser コントロール使用時の注意

WebBrowser コントロールの使用時は、以下のことに注意してください。
  • WebBrowser コントロールは、非同期にドキュメントを参照します。WebBrowser1.Navigate を呼び出すと、ドキュメントが完全に読み込まれる前に Visual C# アプリケーションに制御が返されます。含まれているドキュメントをオートメーションで操作する場合は、NavigateComplete2 イベントを使用して、ドキュメントの読み込みを終えた時点で通知されるようにする必要があります。渡された WebBrowser オブジェクトの Document プロパティを使用して、Office ドキュメント オブジェクトへの参照を取得します。上記のコードでは、その参照が oDocument に設定されます。
  • WebBrowser コントロールは、メニューのマージをサポートしません。
  • Internet Explorer 5.0 およびそれ以降では、次のコードを使用することでドッキング ツール バーを表示できます。
     // This is a toggle option, so call it once to show the 
     // toolbars and once to hide them. This works with Internet Explorer 5
     // but often fails to work properly with earlier versions.
     
     Object refmissing = System.Reflection.Missing.Value;
     axWebBrowser1.ExecWB(SHDocVw.OLECMDID.OLECMDID_HIDETOOLBARS, SHDocVw.OLECMDEXECOPT.OLECMDEXECOPT_DONTPROMPTUSER,ref refmissing , ref refmissing);
    					
  • 1 つのプロジェクト内で複数の WebBrowser コントロールを使用する場合、各コントロールに同じ種類の Office ドキュメント (すべて Word 文書、すべて Excel ワークシートなど) を読み込むと、いくつかの問題が発生することが確認されています。そのため、1 つのプロジェクトに使用するコントロールは 1 つとし、1 度に参照するドキュメントも 1 つとすることをお勧めします。

    最も一般的なのは、Microsoft Office コマンド バーが無効になっているように見えるという問題です。同一のフォームに WebBrowser コントロールが 2 つあり、その両方で Word 文書を読み込む場合に、上記の方法のいずれかを使用してツール バーを表示すると、片方のツール バーのセットのみが有効になり、正しく機能します。もう一方は無効になり、使用できません。
  • WebBrowser コントロールに表示されているコンテンツを消去するには、別のコマンド ボタンの Click イベント (またはコード内のその他適当な場所) で、以下のコードを使用してデフォルトの空白ページを参照します。
       AxWebBrowser1.Navigate("about:blank");
    					

関連情報

WebBrowser コントロールの使用方法の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
304562 [INFO] Visual Studio .NET の Windows フォームに OLE コンテナ コントロールがない
243058 WebBrowser コントロールを使用して Office ドキュメントを開く方法
162719 Visual Basic 5.0 から WebBrowser コントロールを使用する方法
202476 [BUG] OLE コントロールまたは WebBrowser コントロールで Word 文書を編集できない
188271 VB から Web Browser コントロールの内容を印刷する方法
191692 ディストリビューション ウィザードで作成したセットアップ パッケージに Shdocvw.dll が含まれない
238313 Visual Basic から Internet Explorer のドキュメント オブジェクト モデルにアクセスする
927009 Windows Internet Explorer 7 で 2007 Microsoft Office プログラムのドキュメントを表示すると新しいウィンドウが開く

プロパティ

文書番号: 304662 - 最終更新日: 2007年9月10日 - リビジョン: 8.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Visual C# 2005
  • Microsoft Visual C# .NET 2002 Standard Edition
  • Microsoft Office Excel 2007
  • Microsoft Office Excel 2003
  • Microsoft Excel 2002 Standard Edition
  • Microsoft Excel 2000 Standard Edition
  • Microsoft Office PowerPoint 2007
  • Microsoft Office PowerPoint 2003
  • Microsoft PowerPoint 2002 Standard Edition
  • Microsoft PowerPoint 2000 Standard Edition
  • Microsoft Office Word 2007
  • Microsoft Office Word 2003
  • Microsoft Word 2002
  • Microsoft Word 2000
キーワード:?
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