インターネット インフォメーション サービス 5.0 の最適化

文書翻訳 文書翻訳
文書番号: 305313 - 対象製品
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP305313
マイクロソフトでは、Microsoft Windows Server 2003 で実行される Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) 6.0 にアップグレードすることを、すべてのユーザーに強く推奨します。IIS 6.0 により、Web インフラストラクチャのセキュリティが大幅に強化されます。IIS のセキュリティ関連のトピックについては、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/prodtech/iis.mspx
すべて展開する | すべて折りたたむ

目次

概要

この資料の情報は、Microsoft Press の提供によるものです。

この資料では、Microsoft インターネット インフォメーション サービス 5.0 を最適化する方法について説明します。この情報は、Microsoft Windows 2000 Server リソースキットに含まれている、『Microsoft インターネット インフォメーション サービス 5.0 リソースガイド』の「第 4 章 キャパシティの計画」および「第 5 章 サーバーの監視とチューニング」の情報を編集したものです。この書籍については、マイクロソフトプレス オンラインを参照してください。

詳細

Web サイトのパフォーマンスの最適化はどのようにして行っていますか? Microsoft Windows 2000 Server とインターネット インフォメーション サービス 5.0 を使用して Web サイトとアプリケーションを管理している場合には、数千のトランザクションを同時に処理することが可能な優れたサイトを管理するための基本的な機能を既に手にしていることになります。しかしプラットフォームが優れていても、それだけで必ずしも高いパフォーマンスを得られるとは限りません。他のユーザーから自分のサイトへの接続が遅いと言われている、ページ要求を処理している間に長時間サーバーの応答が停止する、処理能力がより高く、メモリ容量の大きなサーバーを探してついベンダーの見積もりを眺めてしまう、などの状況に該当する場合には、まず自分のサイトのパフォーマンスに影響を及ぼしている要因を把握し、最大限のスループットを得られるように IIS 5.0 を最適化する方法を知る必要があります。

この資料では、IIS 5.0 でシステム リソースがどのように使用されているか、およびパフォーマンスを改善するための調整方法について説明します。このトピックに関する詳しい情報については、『Microsoft Windows 2000 Server リソースキット』の一冊である『Microsoft インターネット インフォメーション サービス 5.0 リソースガイド』を参照してください。この書籍には、Web サイトのパフォーマンスを最適にするために必要な調整を行う方法について詳しく記載されています。ただし、この資料の情報だけでも十分に最適化の作業を開始することができます。

Web サイトのパフォーマンスが低い原因

Web サイトが遅い原因は何でしょうか。この質問に対してさまざまな回答があると思いますが、これらは以下に示すいくつかの原因に要約することができます。
  • Web サイトが動作しているハードウェアの構成
  • 使用中の Web サーバー ソフトウェアの構成
  • 使用中のインターネット接続の帯域幅
  • 使用中の Web アプリケーションの設計と構成
  • クライアント ユーザーのコンピュータと使用している接続の特性
上記に挙げた要因の中には、残念ながら Web 管理者から制御できないものもあります。たとえば、インターネット接続の帯域幅は、多くの場合予算上の都合によって決められるものです。また Web 管理者は、たとえ Web アプリケーションが社内で構築されたものであっても、その設計についてほとんど関与することはできません。当然クライアント ユーザーの管理を行うこともできません。とはいえ、Web 管理者による改善の余地は大いにあります。まず使用中のサーバー自体から始めることにしましょう。

サーバーの最適化

Web サーバーのパフォーマンスを最適化するには、メモリ、プロセッサ、ハード ディスク、ネットワーク入出力の最適な構成を把握する必要があります。あらゆるケースについて考慮することと思いますが、現実はもっと複雑であるため、なるべく多くの状況を考慮することをお勧めします。

メモリ

サーバーを最適化するにはメモリを追加すればよい、とは誰もが考えることです。パフォーマンスに問題がある場合には、より多くの RAM を追加すれば改善されるはずです。もしそれが正しければ、これ以上この資料を作成する必要はありません。実際のところ、あるレベルまでは、メモリを追加することでパフォーマンスが改善されます。事実プロセッサやディスクのボトルネックが原因だと考えられた事例の多くは、メモリの問題によるものです。ただしそれ以外の場合には、メモリを追加しても何も解決されません。しかし、メモリの最適化は IIS のパフォーマンスを向上させるために最初に行う方法であり、最も簡単な方法である場合が多いことは確かです。

まず念頭に置かなければならないのは、IIS は Windows 2000 Server 上で実行され、そのメモリ管理が継承されることです。つまり、メモリの最適化のほとんどは自動的に行われるということです。プロセスとスレッドが使用できるメモリの量をはじめ、キャッシュ サイズ、ページ メモリ プールおよび非ページ メモリ プール、ページング ファイルのサイズは、Windows 2000 Server によって調整され、最適なパフォーマンスが提供されます。IIS 用にメモリを最適化する場合、各プロセスやスレッド、キャッシュに割り当てるメモリ量を個別に決定するのではなく、Windows 2000 がすべての自動調整機能を実行するために自由に使用できるメモリが十分にあるかどうかを把握することになります。

それでは、どうやってサーバーに十分なメモリがあるかどうかを確認するのでしょうか。まず、IIS 5.0 Web サーバーがどのようにメモリを使用しているのかという点を考えてみます。Windows 2000 Server は、各プロセスに対して、対応するメモリ範囲 (ワーキング セット) を割り当てることによってメモリを制御しています。ほとんどすべての場合、プロセス内の個別のスレッドは、そのワーキング セット内から割り当てられたメモリの一部を使用します。プロセスが大きくなると、Windows 2000 は必要な分だけワーキング セットにメモリを追加します。割り当てられたメモリのほとんどはページング可能であるため、メモリ内のデータは一時的にディスク上に格納され、必要となったときに RAM に呼び戻されます。しかし、TCP/IP 接続など一部のスレッドの中には、非ページ メモリを必要とするものがあります。つまり、これらのメモリはディスク上のファイルという形式ではなく、RAM 上に常駐する必要があります。接続数が増加し、非ページ メモリに対するその他の要求が増加すると、システムが自由に使えるメモリが不足し、メモリを割り当てることができなくなります。このような状況になったときにシステムのクラッシュが発生します。事実、一部のサービス拒否攻撃はこの現象を利用しています。

IIS 5.0 (inetinfo.exe) は、Windows 2000 Server 上で実行されている他のプログラムと同様、1 つのプロセスです。したがって、ワーキング セットを持っています。IIS に属するワーキング セットには、プログラム コード自体、アクティブな TCP/IP 接続、IIS オブジェクト キャッシュ、IIS ログ ファイル、および HTTP 接続のデータ構造用の領域があります。プログラム コード自体が占める RAM 領域は最大で 2.5 MB です。また、ワーキング セットのその他の要素が占めるサイズについては、同時に接続しているユーザー数 (1 つの TCP/IP 接続につき約 10 MB、それ以外に HTTP データ用の領域が追加で必要)、およびサーバーがホストしている Web サイト数 (1 サイトにつきメモリ マップ ログ ファイル用に最低 64 KB) によって異なります。また、inetinfo.exe 自体のワーキング セットに加えて、IIS テンプレート キャッシュ、IIS スクリプト エンジン キャッシュ、IIS ファイル システム キャッシュの 3 つのキャッシュが、デフォルトで inetinfo.exe の外部にあります。ただし、これらは inetinfo.exe 内で実行されるように構成することができます。また、IIS では TCP Transmission Control Block ハッシュ テーブルと実行コード用スレッドのプールが使用されます。inetinfo.exe の外部にあるこれらの要素は、非ページ メモリに存在する必要があります。このため、これらの要素を格納するための十分な RAM が必要となります。

パフォーマンス モニタで使用可能なカウンタを利用して、システムや inetinfo.exe 自体のメモリ使用状況を追跡することができます。『Microsoft インターネット インフォメーション サービス 5.0 リソースガイド』の「第 5 章 サーバーの監視とチューニング」には、カウンタの詳細な一覧が掲載されています。その中から必須のカウンタをいくつか以下に示します。
  • <Computername>\Memory\Available Bytes - システム内の使用可能なメモリの合計を追跡します。この値は、常に 4 MB を超えるようにオペレーティング システムによって維持されます。最適なパフォーマンスのために推奨する値は、全 RAM 容量の 5 パーセントです。
  • <Computername>\Process\Working Set: Inetinfo - inetinfo.exe 自体が使用するメモリの合計を追跡します。得られる値は最新のもののみですが、継続的に測定することにより、IIS によって使用されるメモリの全体像を把握することができます。
  • <Computername>\Process\Page Faults/sec: Inetinfo - サーバーが inetinfo.exe の断片をページングする回数 (回/秒) を追跡します。このページング回数は少ないほど望ましくなります。
以上のことから、サーバー全体が使用するメモリ量と IIS 自体が使用するメモリ量を把握する必要があるということになります。最低限必要なのは、inetinfo.exe 全体をディスクにページングせずに RAM に格納でき、かつキャッシュおよびワーキング セット外の他の非ページ アイテムを実行するための十分なメモリです。それに加え、実行している Web アプリケーション用のメモリ要件を考慮に入れる必要があります (たとえば、マイクロソフトの Web サーバーのほとんどでは、その Web アプリケーション用に、最低 512 MB の RAM が使用されます)。最後に、Web サイトのすべての静的ページをメモリ内に十分格納することができる RAM をシステムに備えておくことをお勧めします。こうすることにより、静的ページの検索および配信速度が向上します。負荷をかけた状態でコンピュータのメモリ使用状況を継続的に監視することにより、使用中のシステムに必要な RAM の量を把握することができます。

プロセッサ

メモリの最適化を行うと、おそらく処理速度が大幅に向上するはずですが、最適化が可能な要素は他にもあります。それは、もう 1 つの潜在的なボトルネックであるプロセッサです。メモリの最適化を最初に行ったのは、プロセッサの問題をメモリの問題であると誤解しないようにするためです。たとえば、サーバーに十分な量のメモリがない場合、ページングによりスレッドがディスクに書き込まれるため多くの時間がかかります。このページング処理のためにさらにプロセッサ負荷が高くなるため、プロセッサの負荷が高いことが問題の原因であるように見えます。

ここでもまた、パフォーマンス モニタを使用して必要な情報を把握することができます。監視しておくべきカウンタはいくつかありますが (『リソースガイド』の第 5 章を参照)、最も重要なのは System\ Processor Queue Length です。このカウンタでは、プロセッサでの処理を待っているスレッド数を把握することができます。このカウンタの値が長時間 2 を上回っている場合には、プロセッサでボトルネックが発生している可能性があります。

標準になりつつあるマルチプロセッサ サーバーでは、別の側面からも考慮する必要があります。それは、プロセッサの負荷分散です。System\% Processor Time カウンタの値が低い場合でも、1 つのプロセッサが 100% に達しているにもかかわらず他のプロセッサがアイドル状態にあるシステムでは、ボトルネックが発生しています。これは、デフォルトではカウンタで記録されるのは、システム内の全プロセッサの平均値であるためです。精度の高い全体像を把握するためには、各プロセッサについて System\% Processor Time を調べる必要があります。

テストの結果、プロセッサの問題が発生していることが判明した場合、第 1 の解決策として、プロセッサのアップグレード、またはマルチプロセッサ コンピュータへの切り替えがあります。プロセッサをアップグレードする場合、L2 キャッシュを最大限に搭載しているものを選択してください。IIS の命令パスには複数のコンポーネントが含まれ、これらはキャッシュ メモリで実行速度が向上するため、IIS での使用に適しています。『Microsoft インターネット インフォメーション サービス 5.0 リソースガイド』には、この他にもプロセッサを最適化するためのヒントが掲載されています。

ハード ディスク

ディスクをより効率的に使用するために、サーバーのハード ディスク構成に対してさまざまな最適化を行うことができます。ハード ディスクはページ メモリのリポジトリであるため、サーバーのページング ファイルの処理方法は重要な考慮事項です。以下の事項とその他のヒントをよく検討してください。
  • ページング ファイルのサイズを増やします。理想的には、プライマリ ページング ファイルとして最低限必要なのは、システムの RAM の倍のサイズに 1 MB を加えた値です。これは、クラッシュ時にコンピュータがメモリ コア ダンプを実行する領域として必要です。
  • ページング ファイル数を増やします。デフォルトでは、ページング ファイルは 1 つのみですが、システムに接続されているハード ディスクごとに 1 つのページング ファイルを設定することが可能であり、またそのようにすることをお勧めします。
  • ディスク ストライピングを使用してページング ファイルのパフォーマンスを向上させます。ストライプ ディスク セット (RAID 0)、またはパリティを使用したストライプ セット (RAID 5) にプライマリ ページング ファイルを置くことで、ページング ファイルのパフォーマンスが大幅に向上します。
  • ログ ファイルを、Web ページが格納されているディスクとは異なるディスクに格納します。これにより、ディスクにログを書き込むスレッドが、Web ページの取得を行うスレッドの妨げになることを防止できます。
  • Web ページの格納場所を最適化します。サイト上のすべての関連する Web ページを、同じ論理パーティション上に格納することをお勧めします。これによってファイル システム キャッシュのパフォーマンスが向上します。また、Web ページの断片化も防ぐことができ、単一ファイルの読み込み速度が大幅に向上します。

サーバー構成オプション

ハードウェアの最適化以外にも、サーバー ソフトウェアの構成はパフォーマンスに大きな影響を与えます。ここで、重要なことは、「不要なサービスの停止」です。このトピックについては、Microsoft Press 発行の優れたクイック リファレンスである『Microsoft Windows 2000 Server and IIS 5.0 Administrator's Pocket Consultant』に詳しく記載されています。Web サーバーを IIS 専用ではなく、他のサービスと兼用で使用している場合には、改善すべき箇所があります。Web サーバーを他のネットワーク サービス兼用として使用することは避けてください。他のサービスは別のコンピュータで実行することにし、IIS サーバーを Web サービス専用とすることによって、以下に挙げるような多数のサービスを Web サーバーで停止することができます。
  • Alerter
  • ClipBook
  • Computer Browser
  • DHCP Client
  • DHCP Server
  • Fax Service
  • File Replication
  • INfrared Monitor
  • Internet Connection Sharing
  • Messenger
  • NetMeeting Remote Desktop Sharing
  • Network DDE
  • Network DDE DSDM
  • NWLink NetBIOS
  • NWLink IPX/SPX
  • Print Spooler
  • TCP/IP NetBIOS Helper Service
  • Telephony
  • Telnet
  • Uninterruptible Power Supply
上記のサービスのいずれかを停止する前には、そのサービスが本当に不要かどうかを十分に検討してください。

他にもサーバー構成を最適化する方法はあります。たとえば、デフォルトの設定では IIS 5.0 はサーバーのメモリの最大 50% を使用します。このデフォルトの設定により、同じサーバー上で実行する必要のある他のすべてのアプリケーション用にメモリが確保されます。サーバーを IIS 専用にして、不要なサービスを取り除いた場合には、この割合を増やすことができます。これを行うには、Windows レジストリに MemCacheSize エントリを作成して設定します。調整できる別の設定としては、[Microsoft ネットワーク用ファイルとプリンタ共有] のプロパティにある [サーバーの最適化] タブの [ネットワーク アプリケーションのデータ スループットを最大にする] をオンにします。こうすることで、ファイル システム キャッシュに必要な領域が増えたときに、inetinfo.exe がディスクにページングされる代わりに、優先的に RAM 内にとどめられます。また、HTTP キープアライブの最大接続キュー長を調整することもできます。この値をデフォルト設定である 15 よりも大きくすると、サーバー上でセッションの間 HTTP 接続を開いたまま維持できるクライアント数が増えるため、作成しなければならない新しい接続の数を減らすことができます。『リソースガイド』および『Administrator's Pocket Consultant』には、構成を最適化するために調整可能なその他のシステム設定が紹介されています。

: IIS サーバーがドメインのメンバである場合、コンピュータにグループ ポリシーを正しく適用するために TCP/IP NetBIOS Helper サービスが必要となります。

ネットワーク帯域幅の最適化

ほとんどの組織では予算に合わせて帯域幅を決定しているため、ここではネットワーク入出力の最適化について簡単に述べるにとどめます。帯域幅が大きければ大きいほど、Web サイトが処理できるクライアント数が増えるということは誰もが理解していることですが、ほとんどの場合、帯域幅は継続的に発生する大きな経費であり、このような予算の問題については Web 管理者が関与できないものです。ただし、『リソースガイド』には、パフォーマンス モニタを使用して Web サイトのネットワーク帯域幅の使用状況を監視する方法に関する詳しい情報が述べられています。サーバーによる帯域幅の使用状況を分析することにより、帯域幅を増やす必要があるかどうかを判断することができます。

Web アプリケーションと Web ページの最適化

ハードウェアを最大限に最適化して、ソフトウェアを調整し、最大限の帯域幅を確保した後、他に何かできることはあるでしょうか。それは、Web 管理者が Web サイトの設計についてどこまで関与できるのかによります。Web 管理者自身が Web サイトの構築方法を管理できる立場にある場合には、以下に挙げる推奨事項を実装することができますが、そうでない場合には、Web サイト開発者および管理チームへの提案事項として考えてください。

最初に行うべきことは、Web サイトのコンテンツを分析し、実用上差しさわりのない範囲でコンテンツを静的 HTML に変更することです。ユーザーとの動的な対話を維持したい場合に、静的ページのバリエーションをいくつか格納すればユーザー固有のニーズに応じられるにもかかわらず、多数のページがスクリプトから作成されていることがよくあります。静的 HTML はサーバー上での処理が不要なため、その他のコンテンツに比べて迅速かつ簡単に配信できます。

サーバー上での処理が不可欠である場合、次に行うことができるのは、サーバーでスクリプト処理とデータ処理によって動的ページが生成される時間を削減することです。この場合、サーバーの処理で最もリソースを消費するのは CGI です。CGI スクリプトは、その処理に ASP よりも多くのリソースを消費し、ASP は ISAPI よりも多くのリソースを消費します。したがって、できる限り CGI スクリプトを ASP に変換し、また可能ならば ASP を ISAPI に変換します。

その他のヒントを以下に示します。
  • アプリケーションのデバッグを無効にします。デバッグの実行によって Web サイトの処理速度が大幅に低下します。
  • すべての静的 Web ページと画像に Expire ヘッダーを設定します。これにより、クライアントおよびプロキシ サーバーでコンテンツがキャッシュされ、サーバーへの新規要求が少なくなります。
  • ISAPI アプリケーションのキャッシュを有効にします。この方法により、頻繁に使用する ISAPI アプリケーションがメモリに格納され、アプリケーションへのアクセス速度が向上します。
  • 可能ならば ASP 出力のキャッシュを有効にします。
  • セッション管理を無効にします。セッション管理は、実際にセッションを使用するサービスに対してのみ有効にします。デフォルトでは、すべてのサービスに対してセッション管理が有効になっています。アプリケーションでセッション管理を使用しない場合には、リソースを無駄に消費していることになります。また、適切なセッション タイムアウト値を設定します。
  • 適切なスクリプト タイムアウトおよび接続タイムアウトを設定し、不要なスクリプトと不要に開かれている接続によるサーバー リソースの浪費を防ぎます。
  • コンテンツのサイズを小さくします。HTML コードおよび ASP コードが整理されていて簡潔であり、過剰なコメントや余分なタグが含まれていないことを確認します。ビデオ ファイル、オーディオ ファイル、画像ファイルを圧縮します。ページのサイズが小さいほど、ページは迅速に配信されます。
  • ASP や ISAPI アプリケーションを、なるべくクライアント側で実行するように設計します。これによりサーバー リソースの使用量を少なくすることができます。
  • サーバーとクライアントとの間で、データの読み出しと書き込みの回数ができる限り少なくなるように、クライアントとの対話処理を設計します。たとえば、1 度に少数のレコードやフィールドにしかクエリを実行しないような小さなクエリを繰り返すよりも、レコード セット全体に対して大きなクエリを 1 回実行するほうが効率的です。同様に、ユーザーによるデータ入力の際にも、可能ならば各データ アイテムをサーバーに個別に送信するのではなく、1 回の操作ですべてのデータを送信するようにします。

Microsoft Press のソリューション

以上のように、IIS 5.0 Web サーバーのパフォーマンスを十分に最適化するには多くの作業が必要となります。幸いにも、参考になる書籍が Microsoft Press から多数提供されています。これらの書籍では、システム パフォーマンスのパラメータや、サーバーのパフォーマンスを最大限向上させる方法について有用な情報を得ることができます。以下の書籍をぜひ参考にしてください。
  • 『Microsoft インターネット インフォメーション サービス 5.0 リソースガイド』は、『Microsoft Windows 2000 リソースキット』 (下記を参照) の中の一冊であり、システム パフォーマンスの監視および調整方法について詳しい情報が記載されています。「第 4 章 キャパシティの計画」および「第 5 章 サーバーの監視とチューニング」を参考にしてください。
  • Microsoft Windows 2000 and IIS 5.0 Administrator's Pocket Consultant』は、システム管理者にとって優れたクイック リファレンスです。システム管理作業の実行について手軽なガイドが必要な場合には本書がお勧めです。「Chapter 12 IIS Optimization and the Metabase」には、Web サーバーのパフォーマンス チューニングのヒントが紹介されています。
  • Microsoft Windows 2000 テクニカルリファレンス パフォーマンスチューニングガイド』には、Windows 2000 でのパフォーマンス チューニングに関する総合的な情報が記載されています。特に、Windows 2000 Server のインターネット用のチューニングに関する情報については、第 14 章を参照してください。
最後に、IIS 5.0 と Windows 2000 を取り扱うシステム管理者必携の Windows 2000 用リファレンスとチュートリアルを、以下に紹介します。
  • Microsoft Windows 2000 Server Administrator's Companion』では、Windows 2000 Server のインストール、構成、管理、およびサポート方法を、仮想プライベート ネットワーク (VPN) も含めて説明しています (Chapter 31 を参照してください)。
  • MCSE トレーニングキット Microsoft Windows 2000 Server (上、下)』は、Windows 2000 Server 試験 (70-215) に照準を合わせた、Microsoft Press 発行の公式自習書です。本書では、Windows 2000 Server のセットアップおよびサポート方法について解説されています。VPN の詳細については、「第 10 章 ルーティングとリモートアクセスサービス」 (下巻) を参照してください。
  • Microsoft Windows 2000 Server リソースキット』は、マイクロソフトが提供する Windows 2000 Server 用の包括的な解説書です。全 8 巻の内容は以下のとおりです。
    • 導入ガイド
    • オペレーションガイド
    • 分散システムガイド (上、下)
    • ネットワークガイド
    • TCP/IP コアネットワーキングガイド
    • Microsoft インターネット インフォメーション サービス 5.0 リソースガイド
    • Internet Explorer 5 リソースキット

Microsoft Press 提供の Windows 2000 に関する学習書および自習書の一覧については、Windows 2000 にアクセスしてください。.NET Enterprise Servers 用の書籍については、.NET を参照してください。

関連情報

この資料の情報は、Microsoft Press 発行の『Windows 2000 Server リソースキット』から抜粋したものです。

元に戻す画像を拡大する
『Windows 2000 Server リソース キット』の写真


Windows 2000 Server リソース キットについての詳細を参照してください。

本書および Microsoft Press 発行の他の出版物については、http://www.microsoft.com/japan/info/press/ を参照してください。

プロパティ

文書番号: 305313 - 最終更新日: 2006年10月19日 - リビジョン: 4.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Internet Information Services 5.0
キーワード:?
kbgraphxlink kbhowto KB305313
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"
サポート期間が終了した「サポート技術情報」資料に関する免責事項
この資料は、マイクロソフトでサポートされていない製品について記述したものです。そのため、この資料は現状ベースで提供されており、今後更新されることはありません。

フィードバック

 

Contact us for more help

Contact us for more help
Connect with Answer Desk for expert help.
Get more support from smallbusiness.support.microsoft.com