この資料は、レジストリの破損が原因で起動できなくなった Windows XP システムを回復する方法について説明します。ここで説明する方法は、システムを以前の状態に完全に回復することを保証するものではありませんが、この方法によりデータを回復できる可能性があります。
警告 コンピューターのオペレーティング システムが OEM によってインストールされている場合、この資料に記載されている手順を使用しないでください。OEM のインストール上のシステム ハイブでは、それ以前に存在していなかったパスワードとユーザー アカウントが作成されます。この資料に記載されている手順を使用すると、回復コンソールに戻って、元のレジストリ ハイブを復元することができない場合があります。
Windows XP の破損したレジストリを修復できます。レジストリ ファイルが破損すると、さまざまなエラー メッセージが表示されることがあります。レジストリの問題に関連するエラー メッセージについては、サポート技術情報を参照してください。
この資料の手順は、通常の回復方法に失敗し、回復コンソール以外でシステムにアクセスできない状況を前提にしています。自動システム回復 (ASR) のバックアップがあれば、それを使用した回復が好ましい方法です。ここに記載されている手順を実行する前に、ASR バックアップを使用することをお勧めします。
注: 5 つのレジストリ ハイブすべてを置き換える必要があります。1 つまたは 2 つのハイブのみを置き換えた場合、ソフトウェアとハードウェア用の設定がレジストリ内の複数の場所に存在することになり、問題が発生する可能性があります。
Windows XP ベースのコンピューターを起動または再起動すると、次のいずれかのエラー メッセージが表示されることがあります。
次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windows XP を起動できませんでした:\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SYSTEM
次のファイルが存在しないかまたは壊れているため、Windows XP を起動できませんでした:\WINDOWS\SYSTEM32\CONFIG\SOFTWARE
Stop: c0000218 {レジストリ ファイル エラー} レジストリは、ハイブ (ファイル):\SystemRoot\System32\Config\SOFTWARE、そのログ、または代替ファイルを読み込めません
システム エラー:Lsass.exe
パスワードを更新しようとしたときに、このリターン状態は、現在のパスワードとして指定した値が正しくないことを示します。
レジストリの破損により Windows XP を起動できなくなった場合の回復
この資料の手順では、回復コンソールとシステムの復元を使用します。また、この資料では、回復処理が完全に実行されるために必要な手順が特定の順序で記載されています。すべての手順が終了すると、システムは問題発生前の状態に非常に近い状態に戻ります。既に NTBackup を実行して、システム状態のバックアップが完了している場合は、「パート 2」と「パート 3」の手順を省略し、「パート 4」に進むことができます。
パート 1
パート 1 では、回復コンソールを起動し、一時フォルダーを作成し、既存のレジストリ ファイルを新しい場所にバックアップした後、既存の場所からレジストリ ファイルを削除し、Repair フォルダーのレジストリ ファイルを System32\Config フォルダーにコピーします。この手順が終了すると、Windows XP を起動するためのレジストリが作成されます。このレジストリは、Windows XP の最初のセットアップ時に作成され、保存されたものです。そのため、セットアップ プログラムの完了後に行われた変更や設定の情報は失われます。
パート 1 を実行するには、以下の手順を実行します。
- フロッピー ディスク ドライブに Windows XP 起動ディスクを挿入するか、CD-ROM ドライブに Windows XP CD-ROM を挿入し、コンピューターを再起動します。
指示に従って、コンピューターを CD-ROM ドライブから起動するために必要なオプションを選択します。 - "セットアップの開始" 画面が表示されたら、R キーを押して回復コンソールを起動します。
- デュアルブートまたはマルチブート コンピューターを使用している場合は、回復コンソールからアクセスするインストールを選択します。
- パスワードの入力を求められたら、管理者のパスワードを入力します。Administrator のパスワードが空白の場合は、Enter キーを押すだけです。
- 回復コンソールのコマンド プロンプトで、次の行を入力します。各行を入力した後、Enter キーを押します。
md tmp
copy c:\windows\system32\config\system c:\windows\tmp\system.bak
copy c:\windows\system32\config\software c:\windows\tmp\software.bak
copy c:\windows\system32\config\sam c:\windows\tmp\sam.bak
copy c:\windows\system32\config\security c:\windows\tmp\security.bak
copy c:\windows\system32\config\default c:\windows\tmp\default.bak
delete c:\windows\system32\config\system
delete c:\windows\system32\config\software
delete c:\windows\system32\config\sam
delete c:\windows\system32\config\security
delete c:\windows\system32\config\default
copy c:\windows\repair\system c:\windows\system32\config\system
copy c:\windows\repair\software c:\windows\system32\config\software
copy c:\windows\repair\sam c:\windows\system32\config\sam
copy c:\windows\repair\security c:\windows\system32\config\security
copy c:\windows\repair\default c:\windows\system32\config\default
- 「exit」と入力すると、回復コンソールが終了します。コンピューターを再起動します。
注: この手順では、Windows XP が C:\Windows フォルダーにインストールされていることを前提にしています。異なる場所にインストールしている場合は、C:\Windows を適切な
Windows_フォルダーに変更してください。
別のコンピューターにアクセスできる場合は、時間を節約するため、手順 5. のテキストをコピーし、たとえば "Regcopy1.txt" というテキスト ファイルを作成することができます。このファイルを使用するには、回復コンソールの起動時に次のコマンドを実行します。
batch regcopy1.txt
回復コンソールで
batch コマンドを使用して、テキスト ファイル内のすべてのコマンドを順番に実行することができます。
batch コマンドを使用している場合、多くのコマンドのように手動で入力する必要はありません。
パート 2
ここに記載されている手順を実行するには、Administrator または管理ユーザー (Administrators グループに属しているアカウントを持つユーザー) としてログオンする必要があります。Windows XP Home Edition を使用している場合は、管理ユーザーとしてログオンできます。Administrator としてログオンする場合、最初に Windows XP Home Edition をセーフ モードで起動する必要があります。Windows XP Home Edition コンピューターをセーフ モードで起動するには、次の手順を実行します。
注: 処理を続行する前に以下の指示を印刷してください。コンピューターをセーフ モードで再起動した後で、これらの指示を表示することはできません。NTFS ファイル システムを使用している場合は、この手順 7. で参照されているサポート技術情報 309531 の指示も印刷してください。
- [スタート] ボタンをクリックし、[シャットダウン] (または、[終了オプション]) をクリックし、[再起動] をクリックして [OK] (または、[再起動]) をクリックします。
- F8 キーを押します。
複数のオペレーティング システムを起動できるように構成されているコンピューターでは、スタートアップ メニューが表示されたときに F8 キーを押します。 - 方向キーを使用して適切なセーフ モードを選択し、Enter キーを押します。
- デュアルブート システムまたはマルチブート システムの場合は、方向キーを使用して起動するシステムを選択し、Enter キーを押します。
パート 2 では、システムの復元を使用して、バックアップされているレジストリ ファイルを保存されているフォルダーからコピーします。このフォルダーは回復コンソールでは使用できず、通常の使用中には表示されません。この手順を実行する前に、いくつかの設定を変更して、このフォルダーが表示されるようにする必要があります。
- エクスプローラーを起動します。
- [ツール] メニューで [フォルダー オプション] をクリックします。
- [表示] タブをクリックします。
- [ファイルとフォルダーの表示] の下の [すべてのファイルとフォルダーを表示する] をクリックします。次に、[保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)] チェック ボックスをオフにします。
- これらのファイルを表示するかどうかを確認するダイアログ ボックスが表示されたら、[はい] をクリックします。
- Windows XP をインストールしたドライブをダブルクリックし、フォルダーの一覧を表示します。適切なドライブをクリックする必要があります。
- System Volume Information フォルダーを開きます。このフォルダーは、特殊な隠しフォルダーとして設定されているため淡色で表示されます。
注: このフォルダーには、"_restore{87BD3667-3246-476B-923F-F86E30B3E7F8}" のような _restore {GUID} フォルダーが 1 つ以上含まれています。
注: 次のエラー メッセージが表示されることがあります。 C:\System Volume Information にアクセスできません。アクセスが拒否されました。
このメッセージが表示された場合は、次のサポート技術情報を参照して、このフォルダーにアクセスできるようにしてから次の手順に進みます。309531
(http://support.microsoft.com/kb/309531/ja/
)
System Volume Information フォルダーへアクセスする方法
- フォルダーの作成日時が、現在の時刻ではないフォルダーを開きます。[表示] メニューの [詳細] をクリックして、これらのフォルダーを作成した時刻を表示する必要があることがあります。このフォルダーの下に "RPx で始まるフォルダーが 1 つ以上存在する可能性があります。これらは復元ポイントです。
- これらのフォルダーのいずれかを開き、Snapshot サブフォルダーを探します。以下のパスは、Snapshot フォルダーへのフォルダー パスの例です。
C:\System Volume Information\_restore{D86480E3-73EF-47BC-A0EB-A81BE6EE3ED8}\RP1\Snapshot
- Snapshot フォルダーから、以下のファイルを C:\Windows\Tmp フォルダーにコピーします。
- _REGISTRY_USER_.DEFAULT
- _REGISTRY_MACHINE_SECURITY
- _REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE
- _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM
- _REGISTRY_MACHINE_SAM
- C:\Windows\Tmp フォルダー内のファイルの名前を次のように変更します。
- _REGISTRY_USER_.DEFAULT を DEFAULT に変更します。
- _REGISTRY_MACHINE_SECURITY を SECURITY に変更します。
- _REGISTRY_MACHINE_SOFTWARE を SOFTWARE に変更します。
- _REGISTRY_MACHINE_SYSTEM を SYSTEM に変更します。
- _REGISTRY_MACHINE_SAM を SAM に変更します。
これらのファイルは、システムの復元によってバックアップされていたレジストリ ファイルです。現時点では、セットアップ プログラムによって作成されたレジストリ ファイルを使用してシステムを実行しているため、これらの復元ポイントが存在し、使用できるという情報がレジストリにありません。一方、パート 1 の手順を実行して再起動したとき、System Volume Information の下に新しい GUID で新しいフォルダーが作成され、パート 1 でコピーしたレジストリ ファイルのコピーを含む復元ポイントが作成されています。そのため、上記の手順 8. では、最新のフォルダー、特にタイム スタンプが現在の時刻と同じフォルダーを使用しないことが重要です。
現在のシステム構成では、以前の復元ポイントは認識されません。以前の復元ポイントを再度使用可能にするには、以前の復元ポイントの 1 つから、以前のレジストリのコピーを取得する必要があります。
手順 10. でレジストリ ファイルを C:\Windows フォルダー内の tmp フォルダーにコピーしたのは、回復コンソールからこれらのファイルにアクセスできるようにするためです。C:\Windows\System32\Config フォルダー内の現在のレジストリ ファイルを C:\Windows\tmp フォルダー内のファイルに置き換える必要があります。既定では、回復コンソールでのフォルダーのアクセスには制限があり、System Volume フォルダーから直接ファイルをコピーすることができません。
注: ここに記載されている手順では、FAT32 ファイル システムを使用してコンピューターを実行していることを前提にしています。
NTFS ファイル システムで System Volume Information フォルダーにアクセスする方法の詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
309531
(http://support.microsoft.com/kb/309531/ja/
)
System Volume Information フォルダーへアクセスする方法
パート 3
パート 3 では、既存のレジストリ ファイルを削除してから、システム復元レジストリ ファイルを C:\Windows\System32\Config フォルダーにコピーします。
- 回復コンソールを起動します。
- コマンド プロンプトで、次の行を入力します。各行を入力した後、Enter キーを押します。
del c:\windows\system32\config\sam
del c:\windows\system32\config\security
del c:\windows\system32\config\software
del c:\windows\system32\config\default
del c:\windows\system32\config\system
copy c:\windows\tmp\software c:\windows\system32\config\software
copy c:\windows\tmp\system c:\windows\system32\config\system
copy c:\windows\tmp\sam c:\windows\system32\config\sam
copy c:\windows\tmp\security c:\windows\system32\config\security
copy c:\windows\tmp\default c:\windows\system32\config\default
注: 上記コマンドの一部は、読みやすくするために折り返されているものもあります。 - 「exit」と入力すると、回復コンソールが終了します。コンピューターが再起動します。
注: この手順では、Windows XP が C:\Windows フォルダーにインストールされていることを前提にしています。異なる場所にインストールしている場合は、C:\Windows を適切な
Windows_フォルダーに変更してください。
別のコンピューターも使用できる場合は、時間を節約するために、手順 2. のコマンド部分のテキストをコピーし、"Regcopy2.txt" などの名前でテキスト ファイルを作成できます。このファイルを使用するには、回復コンソールの起動時に次のコマンドを実行します。
batch regcopy2.txt
パート 4
- [スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をクリックします。
- [アクセサリ]、[システム ツール] を順にポイントします。
- [システムの復元] をクリックし、[コンピューターを以前の状態に復元する] をクリックします。
回復コンソールの使用方法の詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
307654
(http://support.microsoft.com/kb/307654/ja/
)
Windows XP での回復コンソールのインストールおよび使用方法
216417
(http://support.microsoft.com/kb/216417/ja/
)
Windows 回復コンソールのインストール方法
240831
(http://support.microsoft.com/kb/240831/ja/
)
回復コンソールからリムーバブル メディアにファイルをコピーする方法
314058
(http://support.microsoft.com/kb/314058/ja/
)
Windows XP 回復コンソールについて
システムの復元の詳細については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
306084
(http://support.microsoft.com/kb/306084/ja/
)
システムの復元を使用して Windows XP を復元する方法
261716
(http://support.microsoft.com/kb/261716/ja/
)
システムの復元の復元処理中にファイルが削除される
レジストリ破損の 3 つの類似した原因と特定する方法に関する詳細情報については、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
822705
(http://support.microsoft.com/kb/822705/ja/
)
高度なユーザーのレジストリ トラブルシューティングの手順
文書番号: 307545 - 最終更新日: 2012年8月23日 - リビジョン: 10.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
- Microsoft Windows XP Home Edition
- Microsoft Windows XP Professional
- Microsoft Windows XP Tablet PC Edition
- Microsoft Windows XP Media Center Edition 2005 Update Rollup 2
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