Windows Server 2003 または Windows 2000 Server ベースのドメイン コントローラ上の Lsass.exe プロセスによるメモリの使用量

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文書番号: 308356 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、Lsass.exe プロセスについてのいくつかの基本事項、Lsass.exe プロセスの構成についての最適な方法、および予想されるメモリ使用量について説明します。この資料は、Microsoft Windows Server 2003 または Microsoft Windows 2000 Server が実行されているドメイン コントローラ上での Lsass.exe のパフォーマンスおよびメモリ使用量の分析についてのガイドとして使用してください。この資料の情報は、サーバーおよびドメイン コントローラの調整および構成を行い、このエンジンを最適化する方法についての疑問を解決する場合に役立ちます。

Lsass.exe プロセスは、ローカルのセキュリティ機関ドメイン認証の管理および Active Directory の管理を行います。このプロセスは、クライアントとサーバーの両方の認証を処理し、Active Directory エンジンの管理も行います。Lsass.exe プロセスは次のコンポーネントを管理します。
  • ローカル セキュリティ機関
  • Net Logon サービス
  • Security Accounts Manager サービス
  • LSA Server サービス
  • SSL (Secure Sockets Layer)
  • Kerberos v5 認証プロトコル
  • NTLM 認証プロトコル

詳細

ドメイン コントローラ上のプログラム数を制限するか最少にする

最適なパフォーマンスを提供するため、Lsass.exe プロセスは特定のサーバーまたはドメイン コントローラ上で、できるだけ多くの RAM を使用します。Lsass.exe プロセスは、他のプロセスから要求があると、その RAM を解放します。これは、コンピュータ上で動作する他のプロセスがある場合でも、Lsass.exe プロセスのパフォーマンスを最適化するためです。そのため、またパフォーマンスを向上させるためには、ドメイン コントローラ上のプログラム数を制限または最少にすることが有効な方法です。メモリ要求がない場合、Lsass.exe は、このメモリを照会したデータのキャッシャに使用します。

Active Directory Sizer (Adsizer.exe) ツールおよび ADTEST ツールを使用する

Adsizer.exe ツールを使用すると、ドメイン コントローラに必要なメモリ容量をドメイン コントローラの機能に基づいて測定できます。Adsizer.exe では、すべてのプロセスに必要となるメモリ量を正確には予測できないため、このテストは単に見積もりとして使用できます。ADTEST ツールを使用してドメイン コントローラに負荷を与え、メモリ使用量の基準とメモリの負荷の予測値を提供できます。

32 ビットのアドレス領域は 4 GB に制限される

32 ビットのアドレス領域は 4 GB の物理メモリに制限されます。

カウンタを使用して Lsass.exe 使用量を監視する

Lsass.exe の使用状況を監視するために、パフォーマンス ツールの job object、processor usage (プロセッサ使用率 80% は負荷が高いことを示します)、adperf、および cop processes を使用できます。重要なカウンタは、Memory、Process、NTDS Object、Cache、Server、Processor、Threads、および Database です。

Windows Server 2003 または Windows 2000 Server を使用する

ドメイン コントローラ上で 1 GB を超える物理メモリの使用を計画している場合は、Windows Server 2003 Standard Edition、Windows Server 2003 Enterprise Edition、Windows Server 2003 Datacenter Edition、Windows 2000 Advanced Server、または Windows 2000 Datacenter Server を使用します。これらのバージョンの Windows では、%SystemDrive%\Boot.ini ファイルの /3GB スイッチを使用して、追加の 1 GB をアドレス指定可能なメモリとして提供することができます。ただし、このスイッチを Windows 2000 Server で使用した場合、このメモリ領域は利用不可とマークされます。

注意 : マイクロソフトでは、運用環境における Active Directory での使用を目的とした、Windows Server 2003 Standard Edition の /3GB スイッチの使用をサポートしています。その他のアプリケーションについて、マイクロソフトが運用環境における Windows Server 2003 Standard Edition の /3GB スイッチの使用をサポートするのは、この環境でアプリケーション製造元のテストが行われていて、この機能を使用するユーザーのサポートが製造元で提供される場合に限られます。Microsoft Exchange Server 2003 および Microsoft SQL Server 2000 におけるこの機能の使用は、運用環境でもサポートされます。使用しているアプリケーションについて、そのアプリケーションの製造元にお問い合わせください。/3GB スイッチを使用すると、一部のアプリケーションで、アドレスの依存関係やカーネル領域の減少に関連する問題が発生する可能性があります。前述の場合を除いて、Windows Server 2003 Standard Edition の /3GB スイッチは、開発およびテストの目的でのみ使用してください。

  • /3GB スイッチによりページ テーブル エントリ (PTE) が制限されるため、このスイッチは慎重に使用することをお勧めします。
  • /3GB スイッチは、32 ビットのアーキテクチャにおいてのみ必要です。64 ビットのアーキテクチャでは必要ありません。
メモリ構成のチューニングの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
291988 4 GB RAM チューニング機能と物理アドレス拡張のスイッチの説明

メモリ情報

ドメイン コントローラ上の Lsass メモリ使用量には、固定コンポーネントと可変コンポーネントという 2 つの主要なコンポーネントがあります。

固定コンポーネントは、コード、スタック、ヒープ、さまざまな固定サイズのデータ構造体 (たとえば、スキーマ キャッシュ) から構成されます。Lsass の使用するメモリの量は、コンピュータ上の負荷に応じて変化することがあります。実行中のスレッド数が増加すると、メモリ スタックの数も増加します。Lsass.exe は通常 100 MB から 300 MB のメモリを使用します。Lsass.exe の使用するメモリの量は、コンピュータにインストールされている RAM の容量に関係なく、同じ量です。ただし、より多くの量の RAM をインストールすると、Lsass はより多くの RAM を使用することができ、仮想メモリの使用量は減少します。

可変コンポーネントは、データベース バッファ キャッシュです。キャッシュのサイズは、1 MB 未満からデータベース全体のサイズまで変動します。キャッシュが大きければ、パフォーマンスが向上するため、AD のデータベース エンジン (ESENT) はできるだけ多くのキャッシュを保持しようとします。キャッシュのサイズは、コンピュータ内でのメモリ負荷により変化し、キャッシュの最大サイズは、コンピュータにインストールされている物理メモリの量と利用可能な仮想アドレス (VA) 領域の両方により制限されます。AD は、VA 領域全体の一部だけをキャッシュ用に使用します。AD が使用可能な VA 領域の最大量は次の式で求められます。
((totalVA - 1GB) / 2)
: この式は Windows 2000 だけに適用されます。Windows Server 2003 の場合、LSASS のメモリ モデルが異なり、キャッシュにより使用されるメモリの量は動的です。メモリの量は、最大で 2.6 GB まで増加しますが、これは、LSASS 内の他のプロセスがメモリを必要としないという仮定に基づいています。

この式は、/3GB スイッチを指定しない x86 コンピュータ上では、キャッシュのサイズが、512 MB と物理 RAM 容量のうち、少ない方に制限されることを意味します。/3GB スイッチを指定した場合、キャッシュのサイズは、1 GB と物理 RAM 容量のどちらか少ない方に制限されます。これは、物理 RAM 容量が約 600 MB (キャッシュ用に 500 MB、固定コンポーネント用に約 100 MB) を超えるとすぐに /3GB スイッチの効果が出始めることを意味します。IA64 などの 64 ビット システム上では事実上、キャッシュのサイズは RAM によってのみ制限されます。マイクロソフトでは使用中のキャッシュが 9 GB を超えているテスト システムを開発用に所有しています。

Active Directory の使用に伴いメモリの使用量が増加する

Lsass.exe プロセスの使用するメモリの量は Active Directory の使用により増加します。データの照会時、そのデータはメモリにキャッシュされます。

Lsass.exe プロセスおよび Active Directory による物理メモリの最大使用量

Lsass.exe プロセスおよび Active Directory による物理メモリの最大使用量は 2 GB です。

ドメイン コントローラ調整に関する追加情報

LDAP クエリ ポリシー

271088 [XGEN] 6 個または 8 個のプロセッサを使用する Windows 2000 Active Directory サーバーでExchange 2000 を実行するための最適化

AutoSiteCoverage を無効にする

Windows 2000 リソース キットを参照してください。

KCC プロセスを制限する

244368 大規模なネットワークで Active Directory の複製を最適化する方法

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 308356 (最終更新日 2005-04-12) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 308356 - 最終更新日: 2007年10月29日 - リビジョン: 10.2
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
  • Microsoft Windows 2000 Datacenter Server
キーワード:?
kbinfo kbenv kbnetwork kbproductlink KB308356
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