Portqry.exe による Microsoft Exchange Server の接続のトラブルシューティング

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文書番号: 310298 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、Portqry.exe を使用して Microsoft Exchange Server の接続に関する問題のトラブルシューティングを行う方法について説明します。コマンド ライン ユーティリティの Portqry.exe は、TCP/IP 接続に関する問題のトラブルシューティングのために使用でき、Windows 2000 で実行できます。Portqry.exe では、リモート コンピュータ上の対象となる TCP ポートおよび UDP ポートの状態が報告されます。

Portqry.exe を使用すると、基本的な TCP/IP 接続の検証が必要な Microsoft Exchange Server のトラブルシューティングを行うことができます。この方法は、ファイアウォールを使用している環境で役立つ場合があります。Portqry.exe では、Exchange Server で使用される、SMTP、POP3、IMAP、LDAP、RPC、NetBIOS、および DNS 用の TCP/IP ポートの接続を確認できます。

: 現在、Portqry.exe のバージョン 2.0 がリリースされています。この資料の最後にある「Microsoft ダウンロード センター」へのリンクは、新しいバージョンを反映して更新してあります。Portqry.exe のバージョン 1.0 は、「Microsoft ダウンロード センター」から削除されました。

詳細

電子メール サーバー上の TCP ポートで SMTP、POP3、または IMAP サービスがリッスンしているかどうかの確認には、通常 telnet クライアントが使用されます。ただし、telnet を使用すると、これらのポートがリッスンされているかどうかは確認できますが、ポートがフィルタ処理されているかどうかまでは特定できません。また、通常 telnet クライアントを使用して LDAP や RPC などの UDP ポートをテストすることもできません。Portqry.exe では、ポートの状態が以下の 3 つのいずれかで報告されます。

LISTENING

選択したコンピュータのポートでプロセスがリッスンしています。Portqry.exe はポートから応答を受信しました。

NOT LISTENING

選択したコンピュータのポートでリッスンしているプロセスはありません。Portqry.exe は、対象の UDP ポートから ICMP (Internet Control Message Protocol) の "Destination Unreachable - Port Unreachable" メッセージを受信します。対象のポートが TCP ポートの場合は、Reset フラグが設定された TCP 確認応答パケットを受信します。

FILTERED

コンピュータ上の選択したポートがフィルタ処理されています。Portqry.exe は、ポートから応答を受信しませんでした。ポートでプロセスがリッスンしているかどうかは不明です。デフォルトでは、TCP ポートの場合は 3 回、UDP ポートの場合は 1 回クエリを行った後、ポートがフィルタ処理されていることが報告されます。

Portqry.exe では、単一のポート、指定したポートの一覧、または一定範囲のポートをクエリできます。

また、Portqry.exe では、一部のポートから返される "拡張情報" が表示されます。Portqry.exe は、SMTP、POP3、IMAP4、および FTP サービスがリッスンしているポートで、この "拡張情報" を探します。

以下に示すのは、SMTP の例です。デフォルトでは、SMTP は TCP ポート 25 でリッスンします。対象のコンピュータの TCP ポート 25 でリッスンしていることを Portqry.exe が検出した場合、Portqry.exe は応答しているサービスが提供する "拡張情報" を返します。

以下のコマンドを実行します。
portqry -n MyMailServer -p tcp -e 25

TCP port 25 (smtp service): LISTENING
ポートから以下のデータが返されます。
220 MyMailServer.eu.reskit.com Microsoft ESMTP MAIL Service, Version: 5.0.2195.2966 ready at date and time -0700
上の例では、ポートでリッスンしている SMTP サーバーの種類に関する情報が出力に示されています。この情報は、電子メール サーバーの接続に関する問題のトラブルシューティングを行う際に役立つ場合があります。同様に、Portqry.exe を使用して POP3 サービスおよび IMAP サービスに問い合わせを行うことができます。

Portqry を使用して LDAP サービスに問い合わせを行うこともできます。Portqry には、(UDP と TCP を使用して) LDAP クエリを送信して、クエリに対する LDAP サーバーの応答を解釈する機能があります。LDAP サーバーからの応答は、解析および書式設定されて、ユーザーに返されます。

以下のコマンドを実行します。
portqry -n myserver -p udp -e 389
Portqry.exe は、すべての Windows 2000 コンピュータにある systemroot\system32\drivers\etc\services ファイルを使用して UDP ポート 389 を自動的に解決します。そのポートが LDAP サービス用のポートであることが確認できた場合、書式なしのユーザー データグラムを対象のコンピュータの UDP ポート 389 に送信します。LDAP サービスは正しく書式設定された LDAP クエリにしか応答しないため、Portqry.exe はポートからの応答を受信しません。この場合、Portqry.exe はポートの状態を LISTENING または FILTERED と報告します。Portqry.exe はその後、正しく書式設定された LDAP クエリを UDP ポート 389 に送信します。そのクエリに対する応答を受信した場合、Portqry.exe はユーザーに応答全体を返し、ポートの状態を LISTENING と報告します。クエリに対する応答を受信しなかった場合、ポートの状態を FILTERED と報告します。

出力例

UDP port 389 (unknown service): LISTENING or FILTERED
Sending LDAP query to UDP port 389...
LDAP query response:

currentdate: 09/03/2001 05:42:40 (unadjusted GMT)
subschemaSubentry:
CN=Aggregate,CN=Schema,CN=Configuration,DC=eu,DC=reskit,DC=com
dsServiceName: CN=NTDS
Settings,CN=myserver,CN=Servers,CN=eu,CN=Sites,CN=Configuration,DC=eu,DC=reskit,DC=com
namingContexts: DC=redmond,DC=eu,DC=reskit,DC=com
defaultNamingContext: DC=eu,DC=reskit,DC=com
schemaNamingContext: CN=Schema,CN=Configuration,DC=eu,DC=reskit,DC=com
configurationNamingContext: CN=Configuration,DC=eu,DC=reskit,DC=com
rootDomainNamingContext: DC=eu,DC=reskit,DC=com
supportedControl: 1.2.840.113556.1.4.319
supportedLDAPVersion: 3
supportedLDAPPolicies: MaxPoolThreads
highestCommittedUSN: 4259431
supportedSASLMechanisms: GSSAPI
dnsHostName: myserver.eu.reskit.com
ldapServiceName: eu.reskit.com:myserver$@eu.RESKIT.COM
serverName: CN=MYSERVER,CN=Servers,CN=Sites,CN=Configuration,DC=eu,DC=reskit,DC=com
supportedCapabilities: 1.2.840.113556.1.4.800
isSynchronized: TRUE
isGlobalCatalogReady: TRUE

======== End of LDAP query response ========
UDP port 389 is LISTENING
上の例では、ポート 389 はリッスン状態です。この出力から、どの LDAP サービスがポートでリッスンしているか、およびその構成の詳細の一部がわかります。この情報は、さまざまな問題のトラブルシューティングでも役立つ場合があります。

Portqry.exe には、(UDP と TCP を使用して) クエリを RPC エンドポイント マッパーに送信して、応答を解釈する機能もあります。このクエリによって、現在 RPC エンドポイント マッパーに登録されているすべてのエンドポイントがダンプされます。エンドポイント マッパーからの応答は、解析され、書式設定されて、ユーザーに返されます。たとえば、portqry -n myserver -p udp -e 135 コマンドを実行する場合、Portqry.exe は、すべての Windows 2000 システムにある systemroot\system32\drivers\etc\services ファイルを使用して UDP ポート 135 を自動的に解決します。そのポートが RPC End Point Mapper (EPMAP) サービス用のポートであることが確認できた場合、書式なしのユーザー データグラムを対象のコンピュータの UDP ポート 135 に送信します。RPC は正しく書式設定された RPC クエリにしか応答しないため、Portqry.exe はポートからの応答を受信しません。この場合、Portqry.exe はポートの状態を LISTENING または FILTERED と報告します。Portqry.exe はその後、正しく書式設定された RPC クエリを UDP ポート 135 に送信します。このクエリによって、現在 RPC エンドポイント マッパーに登録されているすべてのエンドポイントがダンプされます。クエリに対する応答を受信した場合、Portqry.exe はユーザーに応答全体を返し、ポートの状態を LISTENING と報告します。クエリに対する応答を受信しなかった場合は、ポートの状態を FILTERED と報告します。portqry -n mymailsrv -p udp -e 135 コマンドを実行した場合の出力例を以下に示します。
UUID: f5cc5a18-4264-101a-8c59-08002b2f8426 MS Exchange Directory NSPI Proxy ncacn_http:169.254.112.100[1444]

UUID: 9e8ee830-4459-11ce-979b-00aa005ffebe MS Exchange MTA 'Mta' Interface ncacn_np:\\\\mymailsrv[\\pipe\\00000bbc.000]

UUID: 9e8ee830-4459-11ce-979b-00aa005ffebe MS Exchange MTA 'Mta' Interface ncacn_ip_tcp:169.254.112.100[2168]

UUID: 99e64010-b032-11d0-97a4-00c04fd6551d Exchange Server STORE ADMIN ncadg_ip_udp:169.254.112.100[2174]

UUID: 10f24e8e-0fa6-11d2-a910-00c04f990f3b Microsoft Information Store ncacn_np:\\\\mymailsrv[\\pipe\\00000ba0.000]

Total endpoints found: 5

==== End of RPC Endpoint Mapper query response ====

UDP port 135 is LISTENING
上の例では、ポート 135 はリッスン状態です。この出力から、接続先サーバーの RPC エンドポイント マッパー データベースに登録されているサービスまたはプログラムを調べることができます。出力には、各プログラムの UUID、注釈付きの名前 (存在する場合)、プログラムで使用されるプロトコル、プログラムがバインドされているネットワーク アドレス、およびプログラムのエンドポイント (角かっこで囲まれたポート番号、名前付きパイプなど) が含まれています。この情報も、さまざまな問題のトラブルシューティングに役立つことがあります。

Portqry.exe は、「Microsoft ダウンロード センター」からダウンロードできます。Portqry.exe をダウンロードするには、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?familyid=89811747-C74B-4638-A2D5-AC828BDC6983&displaylang=en
重要 : PortQry にグラフィカル ユーザー インターフェイスを提供する PortQueryUI ツールをダウンロードできます。PortQueryUI には、PortQry の使用を簡略化するいくつかの機能があります。PortQueryUI ツールを入手するには、次のマイクロソフト Web サイトにアクセスしてください。
http://download.microsoft.com/download/3/f/4/3f4c6a54-65f0-4164-bdec-a3411ba24d3a/PortQryUI.exe

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 310298 (最終更新日 2004-08-02) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 310298 - 最終更新日: 2005年5月20日 - リビジョン: 3.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
キーワード:?
kbhowto KB310298
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