この資料では、 Microsoft Web Application Stress (WAS) Tool
のインストール方法と、WAS を使用して Web プログラムをテストするためのスクリプトを作成し、実行する方法について、手順ごとに説明します。
WAS ツールは、Microsoft Internet Information Services (IIS) 5.0 Web
サーバーに対して擬似的な負荷を加えるシミュレーション ツールです。このツールは、複数のブラウザが Web
サイトのページを要求するという環境を現実的に再現するように設計されています。Web プログラムに関するパフォーマンス データを収集し、Web
サーバーのパフォーマンスと安定性を評価するのに使用します。WAS
では、スクリプトを使用して比較的少数のクライアントによって多数の要求をシミュレートするため、本番の環境に可能な限り近い状況を作ることができます。収集したデータを分析することによって、負荷の下で
Web プログラムがどのように応答するかを理解し、プログラムを配布する前に問題を発見および除去することができます。
Web Application Stress Tool のインストール方法
注 : 以下の手順は、クライアント コンピュータ上で実行する必要があります。WAS は、Microsoft Windows NT
4.0 Service Pack 4 (SP 4) 以降および Microsoft Windows 2000 でサポートされています。テストの対象となる
Web サーバーに WAS をインストールしないでください。WAS のインストールが Web
サーバーのパフォーマンスに影響し、正しいテスト結果が得られない場合があります。
- 管理者または Administrators グループのメンバとしてコンピュータにログオンします。
- WAS をダウンロードします。これを行うには、ブラウザを起動し、以下のマイクロソフト Web サイトを参照します。 マイクロソフトのサポート
ファイルのダウンロード方法を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
119591?
(http://support.microsoft.com/kb/119591/EN-US/
)
How to Obtain Microsoft Support Files from Online Services
- Web ページの左側の [Download] をクリックします。
- [ Download Web Application Stress tool, x86 version ]
をクリックし、[このプログラムをディスクに保存する] をクリックし、[OK] をクリックします。
- Setup.exe ファイルを保存する場所を指定し、[保存] をクリックします。
- テストを実行する各クライアント コンピュータに Setup.exe ファイルをコピーします。
- 各クライアント コンピュータ上で、Microsoft Windows エクスプローラを起動し、手順 5. で保存した
Setup.exe ファイルをダブルクリックします。
- [ Yes ] をクリックして使用許諾契約に同意し、デフォルトのインストール場所をそのまま使用するか、または WAS
をインストールする場所を指定し、[Next] をクリックします。
- [OK] をクリックして、[Finish] をクリックします。
テスト スクリプトを作成する方法
Web プログラムをテストするためのスクリプトを作成するには、次のいずれかの方法を使用します。
手動でスクリプトを作成する方法
手動でスクリプトを作成するには、以下の手順に従います。
- [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントし、[Microsoft Web Application
Stress Tool] をポイントして、[Microsoft Web Application Stress Tool] をクリックします。
- [Scripts] メニューの [Create] をポイントし、[Manual] をクリックします。
左側のウィンドウにスクリプトが "New Script" として表示されます。新しいスクリプトの名前を変更するには、[New
Script] をクリックし、新しい名前を入力します。 - 右側のウィンドウの [Server] ボックスに、Web サーバーの名前、完全識別ドメイン名 (FQDN)、または
IP (インターネット プロトコル) アドレスを入力します。
- [Notes] ボックスに説明を入力します。
- [Verb] 列の最初のセルをクリックし、下矢印をクリックします。使用する HTTP (Hypertext
Transfer Protocol) 動詞 ([GET] など) をクリックするか、またはセルに動詞を入力します。
- [Path] 列に、Web ページの名前とパスを入力します (例 :
/scripts/test.asp)。
注 : サーバー名を含めないでください。 - ページ グループが必要な場合は、[Group] 列の内容を必要に応じて変更します。
- スクリプト アイテム間に待ち時間を指定する場合は、[Delay] の欄に遅延時間 (ミリ秒)
を入力します。デフォルト値は 0 (ゼロ) です。
- 手順 5. 〜 8. を繰り返して、スクリプトにアイテムを追加します。
ブラウザの動作の記録によってスクリプトを作成する方法
ブラウザの動作を記録することによってスクリプトを作成するには、このセクションの手順を使用します。
注 : プロキシ サーバーを使用している場合は、まず、使用するユーザー アカウントにログオンするように Microsoft
WebTool サービスを構成する必要があります。プロキシ サーバーを使用していない場合は、この資料の
ブラウザの動作を記録する方法 に進んでください。
Microsoft WebTool サービスを構成する方法 プロキシ サーバーを使用している場合は、使用するユーザー アカウントにログオンするように Microsoft
WebTool サービスを構成します。以下の手順を実行します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[設定] をポイントして、[コントロール パネル] をクリックします。
- [管理ツール] をダブルクリックし、[サービス] をダブルクリックします。
- [WebTool] をダブルクリックし、[ログオン] タブをクリックします。
- [ログオン] の [アカウント] をクリックし、使用するユーザー名を次の形式で入力します。
\\ドメイン名\ユーザー名
- 該当するボックスでパスワードの入力と確認入力を行い、[OK] をクリックします。
- [WebTool] を右クリックし、[停止] をクリックします。
- [WebTool] を右クリックし、[開始] をクリックします。
- [サービス] ダイアログ ボックスを閉じ、[管理ツール] ダイアログ ボックスを閉じます。
ブラウザの動作を記録する方法- Microsoft Internet Explorer を起動します。
- [ ツール ] メニューの [インターネット オプション] をクリックし、[全般] タブをクリックします。
- [インターネット一時ファイル] の [ファイルの削除] をクリックします。
- [接続] タブをクリックします。
- [ダイヤルアップの設定] ボックスで、使用するダイヤルアップ ネットワーク接続をクリックし、[設定]
をクリックします。
- [自動設定] で、[設定を自動的に検出する] チェック ボックスがオンになっている場合は、オフにします。
- [プロキシ サーバー] の [プロキシ サーバーを使用する] チェック ボックスをオンにします。[アドレス]
ボックスに localhost と入力し、[ポート] ボックスに
8000 と入力します。
- [ローカル アドレスにはプロキシ サーバーを使用しない] チェック ボックスがオンになっている場合は、オフにします。
- [OK] を 2 回クリックした後、Internet Explorer を終了します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントして、[Microsoft Web
Application Stress Tool] をポイントし、[Microsoft Web Application Stress Tool]
をクリックします。
- [Scripts] メニューの [Create] をポイントし、[Record] をクリックします。
- 記録する設定のチェック ボックスをオンにし、[Next] をクリックして、[Finish] をクリックします。
- Internet Explorer の起動後、テストする Web サイトの URL (Uniform
Resource Locator) をアドレス バーに入力し、Enter キーを押します。
- テストする Web サイト上のページを参照します。
参照したページのパスが、WAS
の記録ウィンドウに表示されます。 - 操作が完了したら、[Stop Recording] をクリックします。
左側のウィンドウにスクリプトが "New Recorded Script" として表示されます。新しいスクリプトの名前を変更するには、[New
Recorded Script] をクリックし、新しい名前を入力します。
IIS ログからスクリプトを作成する方法
IIS ログからスクリプトを作成するには、以下の手順を実行します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントし、[Microsoft Web Application
Stress Tool] をポイントし、[Microsoft Web Application Stress Tool] をクリックします。
- [Scripts] メニューの [Create] をポイントし、[Log] をクリックします。
- [Log file] ボックスで、[Browse] をクリックしてスクリプトの作成に使用する IIS
ログを参照し、[Open] をクリックし、[Next] をクリックします。
- ログ ファイルを解析するオプションをクリックし、[Finish] をクリックします。
左側のウィンドウに、スクリプトが "LogFile.log"
として表示されます。LogFile.log は、IIS ログ
ファイルの名前です。新しいスクリプトの名前を変更するには、[LogFile.log]
をクリックして新しい名前を入力します。
Web サイトのコンテンツからスクリプトを作成する方法
Web サイト上のファイルからスクリプトを作成するには、以下の手順を実行します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントして、[Microsoft Web
Application Stress Tool] をポイントし、[Microsoft Web Application Stress Tool]
をクリックします。
- [Scripts] メニューの [Create] をポイントし、[Contents] をクリックします。
左側のウィンドウにスクリプトが "New Script" として表示されます。新しいスクリプトの名前を変更するには、[New
Script] をクリックし、新しい名前を入力します。 - ツリーが展開されていない場合は、スクリプトの横の正符号 (+) をクリックしてツリーを展開します。
スクリプト ツリーにスクリプト アイテムが表示されます。 - [Content Tree] をクリックします。
- 右側のウィンドウの [Content location] ボックスにコンテンツ フォルダへのパスを入力するか、または
[ ... ] をクリックしてフォルダを参照し、[OK] をクリックします。
- 必要に応じて、[Virtual root] ボックスに仮想ルート プレースホルダを入力します。
- [Apply] をクリックします。
Web コンテンツに基づいてコンテンツ
ツリーが作成されます。テストに使用するファイルのチェック ボックスをオンにします。
スクリプトを構成する方法
スクリプトの構成を行うには、以下の手順に従います。
- [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントし、[Microsoft Web Application
Stress Tool] をポイントし、[Microsoft Web Application Stress Tool] をクリックします。
- 左側のウィンドウの [スクリプト名]
(スクリプト名はスクリプトの名前) のツリーが展開されていない場合は、ダブルクリックして展開します。
右側のウィンドウにスクリプト アイテムが表示されます。 - 構成を行うスクリプト アイテムの行見出し ([Verb] 列の左側の空白のボタン) をダブルクリックします。
スクリプトの詳細ビューが開きます。このビューを使用して、クエリ文字列の名前-値のペアを編集する、POST
データをカスタマイズする、HTTP ヘッダーを変更する、SSL (Secure Sockets Layer) 暗号化を有効にする、またはスクリプトを RDS
(Remote Data Service) クエリとしてフォーマットするなどの操作を行うことができます。 - 該当するタブをクリックして必要な設定を指定し、[OK] をクリックします。
- 左側のウィンドウで [Settings] をクリックします。
[Settings] ダイアログ
ボックスに表示されるスクリプト オプションに対して必要な設定を指定します。たとえば、ストレス
レベル値を変更する、テストをランタイムに設定する、帯域幅調整をオンにするなどの操作が可能です。 - スクリプトにパフォーマンス モニタ カウンタを追加するには、[Perf Counters]
をクリックし、右側のウィンドウで [Add Counter] をクリックします。追加するオブジェクトおよびカウンタをクリックし、[Add]
をクリックし、[OK] をクリックします。
- そのスクリプトに定義されているページ グループの一覧を表示する場合、またはページ
グループの分類を変更する場合は、[Page Groups] をクリックします。
- デフォルトの集団 (population)
からユーザーを削除する場合、または新しい集団を作成する場合は、[Users] をクリックし、右側のウィンドウで [Default]
をダブルクリックして、以下の手順を実行します。
- 新しいユーザーを追加するには、該当するボックスに以下の情報を入力し、[Create] をクリックします。
- 作成するユーザーの数
- ユーザー名のプレフィックス
- パスワード
- 新しい集団を追加するには、左側のウィンドウの [Default] を右クリックし、[Add]
をクリックします。
左側のウィンドウに新しい集団が "New Population"
として表示されます。新しい集団の名前を変更するには、[New Population] をクリックし、新しい名前を入力します。
- [View] メニューの [Scripts] をクリックしてスクリプト ビューに戻ります。
- 現在のグループに対するクライアント コンピュータの追加と削除、または新しいクライアント コンピュータ
グループの追加を行うには、[Clients] をクリックし、右側のウィンドウの [Default] を ダブル クリックします。
- クライアント コンピュータを追加するには、[Machine name] ボックスにコンピュータの名前
(または IP アドレス) を入力し、[Add] をクリックします。
- 新しいグループを追加するには、左側のウィンドウの [Default] を右クリックし、[Add]
をクリックします。左側のウィンドウに新しいグループが "New Group" として表示されます。新しいグループの名前を変更するには、[New Group]
をクリックし、新しい名前を入力します。
- [View] メニューの [Scripts] をクリックしてスクリプト ビューに戻ります。
- ユーザーごとに保存されている cookie を表示するには、[Cookies] をクリックします。
Web プログラムをテストする方法
スクリプトを使用してテストを実行するには、以下の手順に従います。
- [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントし、[Microsoft Web Application
Stress Tool] をポイントし、[Microsoft Web Application Stress Tool] をクリックします。
- 左側のウィンドウで、使用するスクリプトをクリックし、[Scripts] メニューの [Run] をクリックします。
テストのレポートを表示する方法
テストのレポートを表示するには、以下の手順を実行します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] をポイントし、[Microsoft Web Application
Stress Tool] をポイントし、[Microsoft Web Application Stress Tool] をクリックします。
- [View] メニューの [Reports] をクリックします。
実行した各テストのレポートが、左側のウィンドウの該当するスクリプトの下に表示されます。レポートのタイトルは、テストを開始した日時です。 - レポートのツリーが展開されていない場合は、ダブルクリックして展開します。
- レポート ツリーで、詳細情報を表示するアイテム ([Page Summary] など) をクリックします。
右側のウィンドウに、該当するアイテムに関する詳細情報が表示されます。
トラブルシューティング
- WAS を起動できない.
この現象は、WebTool
サービスが実行されていない場合に発生する可能性があります。この現象を解決するには、以下の手順を実行して、WebTool
サービスが実行されていることを確認します。
- [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム]、[アクセサリ] の順にポイントし、[コマンド プロンプト]
をクリックします。
- コマンド プロンプトで、net start webtool
と入力して Enter キーを押します。
- 現在実行されているサービスの一覧を表示するには、net
start と入力して Enter キーを押します。
一覧に WebTool が表示されていることを確認します。
- クライアント コンピュータに追加または接続できない
この現象は、以下の条件のいずれかが当てはまる場合に発生します。
- クライアント コンピュータが Windows NT 4.0 または Windows 2000
ベースのコンピュータでない場合。この現象を解決するには、Windows NT 4.0 または Windows 2000 ベースのコンピュータ上に WAS
をインストールしてください。
または - クライアント コンピュータ上に WAS
がインストールされていない場合。この現象を解決するには、接続するクライアント コンピュータ上に WAS をインストールしてください。
または - WAS がインストールされているクライアント コンピュータ上で WebTool
サービスが実行されていない場合。この現象を解決するには、接続するクライアント コンピュータ上で WebTool サービスを開始してください。
または - ログオンしているユーザーが、接続するクライアント
コンピュータ上のローカル管理者グループのメンバでない場合。この現象を解決するには、接続する各クライアント
コンピュータ上のローカル管理者グループのメンバであるユーザー アカウントを使用してログオンしてください。
WAS のトラブルシューティング方法についての関連情報を参照するには、WAS ヘルプの「
Troubleshooting」を参照してください。[Help] メニューの [Web Application Stress Help]
をクリックし、[Contents] タブをクリックして、[Troubleshooting] をダブルクリックします。
WAS ツールの使用方法に関する情報については、[Help] メニューの [Web Application
Stress Help] をクリックして WAS ヘルプを表示してください。
WAS およびその他の Web サーバー テスト用ツールの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」
(Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
231282?
(http://support.microsoft.com/kb/231282/EN-US/
)
INFO: Stress Tools to Test Your Web Server
231282?
(http://support.microsoft.com/kb/231282/JA/
)
[IIS]INFO : Web サーバーの負荷テスト ツール
IIS のインストールと使用に関するリソースの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft
Knowledge Base) をクリックしてください。
266115?
(http://support.microsoft.com/kb/266115/EN-US/
)
Resources for Installing and Using IIS 5.0
266115?
(http://support.microsoft.com/kb/266115/JA/
)
[IIS] IIS 5.0 のインストールおよび使用法に関するリソース
この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の
Article ID
313559?
(http://support.microsoft.com/kb/313559/EN-US/
)
(最終更新日 2002-02-15) をもとに作成したものです。