[HOWTO] Internet Explorer でホストしている .NET オブジェクトを IEHost ログを使用してデバッグする方法

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文書番号: 313892 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、Internet Explorer 内部で実行されるマネージ共通言語ランタイム (CLR) ホストである IEHost.dll の拡張エラー ログをアクティブにする方法について説明しています。

Microsoft .NET Framework SDK のドキュメントには、Fuslogvw.exe を使用して、Internet Explorer で .NET モジュールをホストする際に発生する可能性がある問題をデバッグする方法が記述されています。このユーティリティの名前の元になった "Fusion" は、マイクロソフトの新しいゼロインパクトのプログラム インストール技術です。このため、Fuslogvw.exe では、アセンブリやその依存ファイルのダウンロード時だけにエラーが報告されます。

IEHost.dll について

.NET モジュールは、2 つのコンポーネントを使用することによって Internet Explorer でサポートされます。第 1 のコンポーネントは、Mscoree.dll で定義されている MIME フィルタで、Internet Explorer が IMoniker の BindToObject メソッドを呼び出す際に、application/octet-stream の MIME タイプを持つすべての着信データ ストリームを監視します。このフィルタは、データ ストリームで PE (Portable Executable) ヘッダーの各ビットを調べて、それがマネージ モジュールかどうかを判断します。マネージ モジュールでない場合は、フィルタは単に制御を戻し、Internet Explorer はストリームを通常どおりに処理できます。

ストリームが .NET モジュールの場合、このフィルタは IEHost マネージ アセンブリを読み込み、そのファクトリ オブジェクトへの呼び出しを行って、要求されたオブジェクトのインスタンスを作成します。さらに、このファクトリ オブジェクトが Internet Explorer のアプリケーション ドメイン (AppDomains) を構成するセキュリティ マネージャの IEManager を呼び出し、アセンブリに関する証拠 (特に URL とゾーン メンバシップ) を使用して、アセンブリの読み込みに使用する必要があるアクセス許可を決定します。

アセンブリの読み込み、セキュリティのアクセス許可、またはオブジェクトの初期化におけるエラーは、Fusion のログには記録されません。ActiveX コントロールの場合と同様、初期化されていない .NET オブジェクトのエラーでは通常メッセージは表示されず、コントロールの位置に小さいくぼんだボックスが表示されます。こうしたエラーを確認するには、IEHost のデバッグ ログをアクティブにする必要があります。

MIME フィルタの関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
260840 [SAMPLE] MIMEfilt を Internet Explorer の MIME フィルタのサンプルとして使用する

IEHost デバッグ ログ ファイルのアクティブ化

警告 : レジストリ エディタの使い方を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリ エディタの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディタは、自己の責任においてご使用ください。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。次に regedit と入力し、[OK] をクリックします。
  2. 次のレジストリ キーを見つけてクリックします。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\.NETFramework
  3. このキーに DebugIEHost という名前の DWORD 値を追加し、0 以外の任意の値を割り当てます。
  4. IEHostLogFile という名前の文字列値を追加します。デバッグ トレースを記録するファイルのフル パス (ファイル名を含む) を割り当てます (たとえば、C:\Temp\IEDebug.log)。

デバッグ ログ ファイルに含まれる情報

IEHost によって作成されるログ ファイルには、Microsoft.IE.Manager および Microsoft.IE.SecureFactory という、異なる 2 つの .NET クラスによって書き込まれるエントリが含まれています。例を示します。
Creating security manager

Microsoft.IE.Manager: Microsoft.IE.Manager: unique id lgth = 28
Microsoft.IE.SecureFactory: Create SecureFactory() with security 
information
Microsoft.IE.Manager: Created secure factory
Microsoft.IE.SecureFactory: Creating instance of the object in the correct 
domain
Microsoft.IE.SecureFactory: pUrl = http://servername/DebugIEHost/DebugIEHost/test.htm
Microsoft.IE.SecureFactory: id = 86474707A316B616E65610000000
Microsoft.IE.SecureFactory: link = 
Microsoft.IE.SecureFactory: licenses = 
Microsoft.IE.Manager: Url = 
http://servername/DebugIEHost/DebugIEHost/test.htm
Microsoft.IE.Manager: UrlGetPartW returned 0
Microsoft.IE.Manager: CodeBase = http://servername
Microsoft.IE.Manager: Application = DebugIEHost/DebugIEHost
					
この情報により、(他の有用な情報の中でも特に) セキュリティ目的で使用される URL、起動されるアプリケーションの名前、依存ファイルのダウンロードに使用されるコード ベース、およびこのオブジェクトに適用されるライセンスを識別できます。

最も有用な情報はスタック トレースで、オブジェクトの作成時にエラーが発生した場合にログ ファイルに記録されます。たとえば、クラスのコンストラクタで、フォルダに書き込みをしようとしたとします。
public DebugIEHost() {
    // This call is required by the Windows.Forms Form Designer.
    InitializeComponent();

    // TODO: Add any initialization after the InitForm call
    FileStream fs = File.Open(@"C:\temp.tmp",System.IO.FileMode.CreateNew);
    StreamWriter sw = new System.IO.StreamWriter(fs);
    sw.WriteLine("Hello, world");
}
				
この操作は成功しませんが、オブジェクトはまだ完全には Internet Explorer に読み込まれていないため、エラー メッセージは表示されません。しかし、詳細なスタック トレースがログ ファイルに書き込まれます。通常は、内部例外 (ユーザーのコントロールによってスローされる) およびサーバー例外 (コントロールのエラーに応答してランタイムによってスローされるエラー) の 2 つのスタック トレースが記録されます。例を示します。
Microsoft.IE.SecureFactory: System.Reflection.TargetInvocationException:
Exception has been thrown by the target of an invocation.---->
System.Security.SecurityException: Request for the permission of 
type System.Security.Permissions.FileIOPermission, mscorlib, 
Version=1.0.3300.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=b77a5c561934e089 
failed.
   at System.Security.CodeAccessSecurityEngine.CheckHelper(PermissionSet 
grantedSet, PermissionSet deniedSet, CodeAccessPermission demand, 
PermissionToken permToken)
   ...
					
セキュリティ例外では、エラーになったセキュリティ アクセス許可の要求に関する詳細情報も受け取ります。
The state of the failed permission was: 
<IPermission class="System.Security.Permissions.FileIOPermission, 
mscorlib, Version=1.0.3300.0, Culture=neutral, 
PublicKeyToken=b77a5c561934e089"
             version="1"
             Read="C:\temp.tmp"
             Write="C:\temp.tmp"/>
					

関連情報

.NET Framework SDK を使用したデバッグの詳細については、次の MSDN Web サイトを参照してください。
.NET Framework SDK によるデバッグ

プロパティ

文書番号: 313892 - 最終更新日: 2005年10月4日 - リビジョン: 5.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft .NET Framework 1.1
  • Microsoft .NET Framework 1.0
  • Microsoft Internet Explorer 5.5
  • Microsoft Internet Explorer (Programming) 6.0
キーワード:?
kbhowtomaster kbmisctools kbdebug kbctrl KB313892
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

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