Windows で TRACERT を使用して TCP/IP の問題をトラブルシュートする方法

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文書番号: 314868 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、TRACERT (Trace Route) について説明します。TRACERT は、インターネット プロトコル (IP) パケットが宛先に到達するまでの経路をトレースするために使用できるコマンドライン ユーティリティです。

この資料では、次の項目について説明します。
  • TRACERT ユーティリティの使用方法
  • TRACERT を使用したトラブルシューティング
  • TRACERT のオプションの使用方法

詳細

TRACERT ユーティリティの使用方法

TRACERT 診断ユーティリティは、インターネット制御メッセージ プロトコル (ICMP) のエコー パケットを宛先に送信することにより、宛先へのルートを判定するツールです。これらのパケットでは、それぞれ異なる IP 生存期間 (TTL) の値が使用されます。経路上の各ルーターは、パケットを転送する前に、そのパケットの TTL を少なくとも 1 つ減らすことになっています。このため、TTL は事実上のホップ数と見なすことができます。パケットの TTL が 0 になると、ルーターから送信元のコンピュータに ICMP "Time Exceeded" メッセージが送り返されます。

TRACERT は、最初のエコー パケットの TTL を 1 に設定して送信します。その後、宛先から応答が返されるか、または TTL の最大値に到達するまで、送信のたびに TTL に 1 を加算していきます。ルートは、中間ルーターから送り返される ICMP "Time Exceeded" メッセージによって判定されます。ただし、ルーターの中には TTL の有効期限が切れたパケットを何も通知せずに破棄するものがあり、そのようなパケットは TRACERT では確認できません。

TRACERT を実行すると、ICMP "Time Exceeded" メッセージを返した中間ルーターの一覧が順番に出力されます。tracert コマンドを -d オプションと共に使用すると、各 IP アドレスに対する DNS 参照が実行されなくなり、ルーターの近い側のインターフェイスの IP アドレスが報告されます。

次に示す tracert コマンドとその出力例では、パケットが 2 つのルーター (157.54.48.1 および 11.1.0.67) を通過してホスト 11.1.0.1 に到達します。この例におけるデフォルト ゲートウェイは 157.54.48.1 であり、11.1.0.0 ネットワークに存在するルーターの IP アドレスは 11.1.0.67 です。

この例では、次のコマンドを使用します。
C:\>tracert 11.1.0.1
コマンドの出力は次のようになります。
   Tracing route to 11.1.0.1 over a maximum of 30 hops
   ---------------------------------------------------
   1      2 ms       3 ms       2 ms      157.54.48.1
   2     75 ms      83 ms      88 ms      11.1.0.67
   3     73 ms      79 ms      93 ms      11.1.0.1

   Trace complete.
				

TRACERT を使用したトラブルシューティング

TRACERT コマンドは、ネットワークのどこでパケットが停止したかを調べるために使用できます。たとえば、デフォルト ゲートウェイがホスト 22.110.0.1 への有効な経路を見つけられないとします。原因として、ルーターの構成に問題があるか、または IP アドレスが無効で 22.110.0.0 ネットワークが存在しないことが考えられます。

この例では、次のコマンドを使用します。
C:\>tracert 22.110.0.1
コマンドの出力は次のようになります。
   Tracing route to 22.110.0.1 over a maximum of 30 hops
   -----------------------------------------------------
   1  157.54.48.1  reports: Destination net unreachable.

   Trace complete.
				
TRACERT は、同じポイントに到達する複数の経路が存在したり、多くの中間コンポーネント (ルーターやブリッジ) が含まれているような、大規模なネットワークのトラブルシューティングに役立ちます。

TRACERT のオプションの使用方法

TRACERT には、いくつかのコマンドライン オプションが用意されています。ただし、標準的なトラブルシューティングでは、一般にオプションを使用する必要はありません。

次のコマンド構文は、使用できるすべてのオプションを示しています。
tracert -d -h maximum_hops -j host-list -w timeouttarget_host
各パラメータの意味は次のとおりです。
   -d 
      アドレスをホスト名に解決しないように指定します。

   -h maximum_hops
      ターゲットを検索する最大ホップ数を指定します。

   -j host-list
      host-list に沿って非厳密なソース ルートを指定します。

   -w timeout
      各応答に対する待ち時間をミリ秒単位で指定します。

   target_host
      ターゲット ホストの名前または IP アドレスを指定します。
				

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 314868 (最終更新日 2002-08-06) をもとに作成したものです。

プロパティ

文書番号: 314868 - 最終更新日: 2003年2月3日 - リビジョン: 1.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows XP Professional Edition
キーワード:?
kbinfo kbnetwork KB314868
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