[XADM] Exchange 2000 Server と Network Attached Storage について

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文書番号: 317173 - 対象製品
この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP317173
Microsoft Exchange Server 5.5 におけるこの問題の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
317172 [XADM] Exchange Server 5.5 と Network Attached Storage について
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目次

概要

マイクロソフトでは、通常、チャネル接続されたディスク ストレージ システム (SCSI (small computer system interface)、ファイバー チャネル、IDE (integrated device electronics) など) を使用して Exchange 2000 Server のデータベース ファイルを格納することを推奨しています。この構成を使用することによって、Exchange 2000 のパフォーマンスと信頼性が最適化されるためです。デフォルトでは、ネットワーク データベース ファイル (ネットワーク サーバーまたは Network Attached Storage サーバーに格納されている) は、Exchange 2000 では有効になっていません。

ネットワーク接続されたディスク上の Exchange データ ファイルの格納に関連する特定のエラー、および設定の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
314916 [XADM] Exchange データ ファイルをネットワーク共有ポイントに配置した場合に発生する可能性のある問題

Windows Hardware Quality Lab 公認のストレージ デバイスを Exchange 2000 Server および Exchange 2000 Enterprise Server と共に使用する

Exchange 2000 では、ディスク リソースへのアクセスがネットワーク リダイレクタを使用して処理される場合、ディスク ストレージ システムは Exchange 2000 データベース ファイルの格納場所としてサポートされません。

Windows Hardware Quality Labs (WHQL) への申請を行い、 「ストレージ/Raid コントローラ」または「ストレージ/Raid システム」 として "Designed for Windows" ロゴを受領しているブロック モードのストレージ デバイスは、 Exchange Server 2000 ストレージ デバイスとしてのサポートに必要なデータ書き込み順序およびライトスルー保証を自動的に満たしています。

現時点では、ローカル接続されているストレージ システムと SAN ストレージ システム (チャネル接続されたストレージ システム) のみがこの要件を満たしています。

Windows Hardware Quality Lab (WHQL) ロゴを PC システムまたはサーバーとして受領済みの Windows サーバーは、Exchange 2000 ストレージ デバイスとしてのサポートに必要なデータ書き込み順序およびライトスルー保証を自動的に満たします。

Windows Hardware Quality Lab 公認でないストレージ デバイスを Exchange 2000 Server で使用する

WHQL 公認でないストレージ デバイスであっても、Exchange と共に使用できる場合があります。ストレージ デバイスの製造元に問い合わせて、Exchange 2000 で使用するよう設計されているストレージ デバイスが存在することと、そのストレージ デバイスの配置や構成の方法が、Exchange データベースの使用に適していることを確認してください。

現時点では、WHQL では業界標準 (IDE、SCSI など) を使用しているストレージ サブシステムのみを公認しています。ネットワーク接続されているストレージに対してブロック モードのアクセスを提供する、新たに定められた標準 (iSCSI など) がありますが、これらの標準はまだ認可されていないため、WHQL では現在のところこれらのデバイスに対する公認やロゴ認定は行っていません。

この資料で説明しているトランザクション データベースの使用に関してブロック モードのアクセスと I/O 保証をサポートしている WHQL 非公認ストレージ デバイスを Exchange Server と共に使用しているユーザーに関しては、マイクロソフトでは Exchange Server および Exchange Server ベースのアプリケーションに対して完全なサポートを提供します。ただし、デバイスまたはそのストレージ サブシステムの問題、またはそれらに起因する問題は、デバイスの製造元に帰属します。この資料で説明しているトランザクション データベースの使用に関して I/O 保証をサポートしていない WHQL 非公認のストレージ デバイスを使用しているユーザーに関しては、マイクロソフトでは Exchange Server および Exchange Server ベースのアプリケーションに対してサポートを提供できません。また、デバイスの製造元に連絡して、デバイスの配置や構成の方法がトランザクション データベースの使用に適していることを確認してください。

詳細

Network Attached Storage システムとは、ファイル共有プロトコル (SMB (server message block)、CIFS (Common Internet File System)、NFS (network file system) など) を使用してネットワーク リダイレクタ経由で Exchange 2000 サーバーに接続可能なファイルベースのストレージ システムです。ディスク リソースにアクセスする際に共有をマップする必要がある場合や、ディスク リソースが UNC (Universal Naming Convention) パス (\\サーバー名\共有名など) を使用してネットワーク上のリモート サーバーとして表示される場合は、ディスク ストレージ システムは Exchange 2000 データベースの格納場所としてサポートされません。

Exchange 2000 製品には、ローカル接続されたディスク上で使用可能な物理ディスクの情報へのアクセスが必要です。これらの物理ディスク情報は、Exchange データベースをネットワーク ファイル共有ディレクトリに格納している場合には使用できません。

これらのストレージ システムを使用して、ネットワーク スタック経由で Exchange 2000 データベース ファイルにアクセスすると (ローカル デバイスとしてストレージ システムにアクセスする場合と対照的に)、データ破損やパフォーマンス低下のリスクが若干高まる場合があります。

ディスク操作における入出力 (I/O) 帯域幅の要件や複雑性が増加すると、上記のような問題が発生する可能性が高まります。リスクやパフォーマンス低下のレベルは、デバイス、プロトコル、ネットワークの混雑状況、構成によって異なります。ネットワーク帯域幅、待ち時間、データ アクセス プロトコル、ストレージ技術などの強化が進むにつれて、ローカル接続されているデバイスとネットワーク接続されているデバイスで生じるパフォーマンスと信頼性の差は縮まります。

ただし、本質的な原則は変わりません。Exchange 2000 データの格納に使用されるディスク システムは、ローカル接続されたブロック モードの Microsoft Windows ボリュームで使用可能なすべての機能、プロトコル、アプリケーション プログラミング インターフェイス (API)、およびアクセス方法で、物理ディスクの場所や基礎となるディスク技術およびプロトコルにかかわらず、アクセス可能でなければなりません。

Exchange 2000、またはその他のエンタプライズ レベルのデータベース管理システム (DBMS) 用のディスク システムとディスク アクセス技術を選択する際に考慮しなければならない問題には、次の項目が含まれます。

パフォーマンス

Exchange 2000 では、他のエンタプライズ メッセージング システムと同様に、ディスク I/O サブシステムに非常に大きい負荷がかかる可能性があります。多くの大容量データベース アプリケーションでは、物理的に I/O を構成および調整することが、システムの全体的なパフォーマンスに重大な役割を果たします。考慮すべき I/O パフォーマンスの主な要因には次の 3 つがあります。
  • I/O 帯域幅 - 通常は 1 秒あたりの MB 数で計測される、データベース デバイスに対して維持可能な集合帯域幅
  • I/O 待ち時間 - 通常はミリ秒で計測される、データベース システムによって I/O が要求されてから I/O 要求が完了するまでの待ち時間
  • CPU コスト - 通常は CPU ミリ秒で計測される、データベース システムが単一の I/O を完了するためのホスト CPU コスト
これらの I/O 要素はいずれも障害になる可能性があるため、データベース アプリケーション用の I/O システムを設計する場合には、これらの要素をすべて考慮する必要があります。

クライアント ネットワーク スタックを使用してディスク I/O を処理する場合、I/O はネットワーク自体の帯域幅制限の影響を受けます。全体的な帯域幅が十分な場合であっても、ローカル接続されたストレージと比較すると、待ち時間は長く、CPU に対する処理要求は多くなるという問題があり得ます。また、ネットワーク経由でストレージを接続する形で Exchange の導入を計画している場合は、Network Attached Storage が使用可能かどうかを考慮する必要もあります。マイクロソフトでは、Exchange Server、ストレージ システム、および接続するネットワークを UPS で保護することを推奨します。

マイクロソフトでは、Exchange 2000 データベースのストレージ ソリューションを導入する前に製造元に相談し、Exchange 2000 を使用するための End-To-End ソリューション が設計されているという保証を取り付けることを推奨します。多くの製造元では、Exchange 2000 に関する最善の対応方法のガイドが用意されています。

また、I/O パフォーマンスのベンチマーク テストを行うことによって、上記の I/O 要素のうちシステム障害の原因となるものがないことを確認することも推奨されます。

信頼性

Exchange 2000 では、トランザクション ログおよび関連する回復機能が採用されており、システム障害や突然のシャットダウンが発生した場合でもデータベースの一貫性が保たれます。データベース マネージャでトランザクション ログに書き込みを行うときは、システム障害が発生すると失われる揮発性のキャッシュではなく、ディスクにデータが確実に格納されたことの保証として、オペレーティング システムから正常な完了を示すコードが返されることを確認する必要があります。書き込み順序やライトスルーなどのデータ保証がシステムによって完全に守られていない場合は、ハードウェア障害、ソフトウェア障害、電源障害などが発生するときに、データの一貫性が大きな危険にさらされる可能性があります。

さらに、ディスクに書き込まれたデータを確実に格納および取得するために、ディスク システムの能力に応じて回復機能に制限が加えられます。発生する可能性のある障害を検出し、影響を受けるデータを保護または移動することのできるディスク システムを Exchange 2000 と共に使用することを推奨します。

マイクロソフトでは、引き続き他の製造元と協力して、Exchange 2000 のデータの一貫性および回復機能に影響する問題を特定し、解決していきます。Exchange 2000 には、Exchange 2000 のデータベースに対するファイルレベルの破損を検出し、分離するための内部メカニズムが含まれています。

関連情報については、次の文書番号をクリックして「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) を参照してください。
314917 XADM: Understanding and Analyzing Exchange Database Errors -1018, -1019 and -1022
314917 [XADM] -1018、-1019、および -1022 Exchange データベース エラーの理解と解析

特殊なアプリケーションの要件

ここで説明する Exchange 2000 の要件一覧は代表的なものであり、包括的ではありません。より包括的かつ最新の情報については、製造元のマニュアルおよびマイクロソフトの導入ガイドを参照してください。

Exchange 2000 アプリケーションに特有の注意事項

Exchange 2000 で利用されている IFS (Installable File System) ドライバには、ブロック モードのストレージ デバイスによって報告される物理ディスク情報へのアクセスが必要です。IFS ドライバは Exchange 2000 のアーキテクチャの不可欠な要素であり、内部の Exchange プロセスによってメッセージ配信に使用されています。この依存性により、Windows オペレーティング システムがブロック モードのストレージ デバイスとして認識しないデバイスに Exchange 2000 データベースが格納された場合、Exchange 2000 データベースはマウントしません。

旧バージョンの Exchange Server (Exchange 2000 より前のバージョン) には、IFS ドライバは含まれていません。このため、ブロック モードのストレージ デバイスの要件は、旧バージョンには該当しません。

バックアップと復元

Exchange 2000 オンライン バックアップ API を使用すると、復元を正常に行うために必要な Exchange 2000 データベースおよびトランザクション ログ ファイルのデータが自動的に同期され、収集されます。フォールト トレランスおよびパフォーマンスの理由で、Exchange Server トランザクション ログは通常、データベース ファイルとは異なるドライブに格納されます。

Exchange 2000 データベースのオンライン バックアップは、通常のデータベース アクセスと同じチャネルを使用して行われます。このアクセスをネットワーク経由で行うと、バックアップと復元の操作により、ピーク時に必要な帯域幅が非常に大きくなるおそれがあります。

Network Attached Storage および SAN ソリューション プロバイダの一部では、Exchange 2000 オンライン バックアップ API を使用せずに、特殊な帯域外の、または非常に高速な、バックアップおよび復元の機能が提供されることがあります。これらのバックアップは一般的に「スナップショット」バックアップとして知られています。この資料が発行された時点では、カスタマイズしたスナップショット ソリューションを実装する製造元では、適切な Exchange 2000 データ ファイルをすべてバック アップして同期すること、およびこれらのデータ ファイルを正常な状態でキャプチャすることを、個別に保証する必要があります。このような処理は、データベースの信頼性や一貫性の問題の原因となるおそれがあります。

クラスタ化

マイクロソフトでは、クラスタ化されたサーバー上の Exchange 2000 データ用のストレージ システムに関しては、通常のクラスタ実装の保証に加えて Exchange 2000 のデータをサポートする設計を行うことを推奨します。非クラスタ化環境の Exchange 2000 と共に正常に動作するストレージ システムは、クラスタでの使用には適さない場合があります。

Exchange 2000 では、メッセージング データベースを格納するストレージ ボリュームは、Microsoft Cluster サービスのクラスタ アドミニストレータで認識され、登録されるものである必要があります。

サポート

Exchange 2000 ソフトウェアおよび Network Attached Storage 製品の使用方法を誤ると、データの一部が失われたり、データベースが完全に失われたりする場合があります。書き込み順序やライトスルーなどのデータ保証が、Network Attached Storage デバイスまたはネットワーク ソフトウェアによって完全に守られていない場合は、ハードウェア障害、ソフトウェア障害、電源障害などが発生すると、データの一貫性が大きな危険にさらされる可能性があります。

マイクロソフトでは、Exchange 2000 データベースのストレージ ソリューションを導入する前に製造元に相談し、Exchange 2000 を使用するための End-To-End ソリューションに基づいて設計されているという保証を取り付けることを推奨します。多くの製造元では、Exchange に関する最善の対応方法のガイドが用意されています。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 317173 (最終更新日 2002-03-06) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 317173 - 最終更新日: 2004年4月2日 - リビジョン: 1.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Exchange 2000 Server Standard Edition
  • Microsoft Exchange 2000 Enterprise Server
キーワード:?
kbinfo KB317173
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