[XADM] Exchange 2000 がメールを MAPI 形式から MIME 形式に変換する際にクライアントの待ち時間が発生する

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文書番号: 317722 - 対象製品
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256986 Description of the Microsoft Windows Registry
256986 Microsoft Windows レジストリの説明
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目次

概要

インターネット メール メッセージは通常 MIME 形式で構成されていますが、状況によっては、Exchange Server が MIME メッセージを MAPI 形式に変換する必要があります。

POP3 (Post Office Protocol version 3) または IMAP4 (Internet Message Access Protocol version 4rev1) クライアントがメールにアクセスするには、クライアントがログオン可能になる前に、MAPI 形式の内容を MIME 形式に戻しておく必要があります。この変換によって正確なメッセージ サイズを計算し、以後のログオンで変換を実行しなくてもいいようにデータベースに書き込みます。ファイル サイズが 4 KB を超える場合、メモリ内でメールを変換できません。このため、Exchange 2000 は Windows Tmp フォルダに一時ファイルを作成します。

以下の操作の間にメールが MAPI に変換されます。
  • メールボックスの移動
  • パブリック フォルダの複製
これにより、POP3 および IMAP4 クライアントでログオン時に長い待ち時間が発生することがあります。状況によっては (適切なプランニングや使用可能なサーバー リソースがない場合)、MAPI への変換によってシステムの待ち時間が発生する可能性もあります。

変換時にタイムアウトが発生した場合、以下のイベント ID メッセージがアプリケーション イベント ログに記録されます。
種類 : エラー
ソース : ESE
イベント ID : 623
コンピュータ : EXCHANGE
説明 : Information Store (2048) インスタンス 0 ("c49a179d-ac1f-4894-8211-0c2917d34500") のバージョン ストアは、最大サイズ 108 MB に達しました。長時間実行されているトランザクションが原因でバージョン ストアがクリーンアップされないため、サイズが増大している可能性があります。この長時間実行されているトランザクションが完全にコミットまたはロールバックされるまで、更新は拒否されます。長時間実行されている可能性があるトランザクション : セッション ID : 0x1B6525A0 セッション コンテキスト : 0x00000000 セッション コンテキスト スレッド : 0x00000AF8
および
種類 : エラー
ソース : MSExchangeIS Mailbox Store
イベント カテゴリ : ログオン
イベント ID : 1022
コンピュータ : EXCHANGE
説明 : データベース "First Storage Group\Mailbox Store (EXCHANGE)" に対するログオン エラー - Windows NT アカウント DOMAIN\user、メールボックス/o=Org/ou=AG/cn=Recipients/cn=user。

詳細

クライアントの待ち時間が発生する状況

Exchange 2000 サーバー上のすべてのユーザーが POP3 または IMAP4 クライアントを使用している場合、メールボックス内に存在する多数のメッセージの大部分が MIME 形式で保存されています。メールボックスを移動する場合、Exchange 2000 はこれらのメッセージをすべて MAPI 形式に変換します。

以下の状況でクライアントの待ち時間が発生する可能性があります。
  1. 上記のようなメールボックスが多数移動されている。
  2. メールが変換されている。
  3. ユーザーがログオンしてから POP3 クライアント (RETR コマンド) または IMAP4 クライアント (FETCH コマンド) を使用してメールにアクセスしている。
この場合、Exchange 2000 は MAPI メッセージを再び MIME 形式に変換する必要があります。通常 Windows Tmp フォルダは、多くのスピンドルがあるディスク上には存在しません。このようなディスクでは、非常に多くのメッセージの変換によって発生する大量の入出力 (I/O) 要求を処理できません。このため、ユーザーがクライアント上でメッセージを切り替えるなどの単純な操作を行っただけで、長い待ち時間 (状況によっては数分に及ぶ) が発生することがあります。この現象は、Tmp フォルダの存在するディスクが、Exchange 2000 がメッセージを変換するために発生するすべてのディスク アクティビティに対応できないために発生します。

クライアントの待ち時間は次の状況でも発生する可能性があります。
  1. パブリック フォルダ ストアに MIME 形式のメッセージが含まれる。
  2. データが別のサーバーに複製され、複製先のサーバーのパブリック フォルダにある MIME メッセージが MAPI に変換されている。
  3. ユーザーが IMAP4 を使用して複製先のサーバー上のメッセージにアクセスしている。
この場合、Exchange 2000 はメッセージを再び MIME 形式に変換する必要があります。これによって多くの場合同様なディスクの問題が発生します。

クライアントの待ち時間を回避する方法

メールボックスが移動された場合、またはパブリック フォルダのデータが複製された場合に、Exchange 2000 がメッセージを MAPI に変換しないようにすることはできません。また、Exchange 2000 がメッセージの変換に使用するフォルダを Exchange 2000 で設定することはできません。Exchange 2000 は、Microsoft Windows の TMP システム環境変数または TMP ユーザー環境変数のいずれかで指定されたフォルダを使用する必要があります。

TMP システム環境変数はスタンドアロンの Exchange 2000 サーバーで使用されます。クラスタ サーバーでは、クラスタ サービス アカウント ユーザーの TMP ユーザー環境変数が使用されます。この問題による悪影響を防止するには、使用される TMP フォルダ変数を、高性能のキャッシュ コントローラが接続され、変換を処理するのに十分なスピンドルがあるドライブを示す場所に変更します。

クラスタで Tmp フォルダを共有クラスタ ドライブに再配置した場合、フェールオーバー時に問題が発生する可能性があるので注意してください。この問題は、フェールオーバー時にディスクの所有権が稼動中のノードに移行されるために発生します。このため、Tmp フォルダを共有クラスタ ドライブに移動することはお勧めできません。可能であれば、Tmp フォルダをローカルに取り付けられたストレージに移動してください。

Exchange 2000 サーバーにあるローカル ディスク ストレージの処理能力が非常に限定されている、またはローカル ディスク ストレージがなく、すべての外部ストレージが共有クラスタ リソースとして割り当てられている場合、Tmp フォルダをローカルに取り付けられたストレージに移動できない場合があります。最後の手段として、一部の共有ストレージを非クラスタ リソースとして再割り当てするか、またはノード間で共有されないストレージ エリア ネットワーク (SAN) ストレージを追加します。これにより、Tmp フォルダを移動可能な場所が確保されます。

ユーザーのログオンを高速化するため、以下のレジストリ キーを設定して正確なメッセージ サイズの計算をオフにすることもできます。以下に示す 2 つのキーの 1 つは POP3 クライアント用、もう 1 つは IMAP4 クライアント用です。

警告 : レジストリ エディタの使い方を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリ エディタの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディタは、自己の責任においてご使用ください。

POP3 クライアント

  • レジストリ キー :
    HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\ServicesPop3svc\Parameters
  • パラメータ : Compatibility (REG_DWORD)
  • デフォルトの設定 : なし
  • 変更する場合 : ストアのメッセージ サイズ計算で、正確な計算ではなく概算を使用する場合にこの設定を変更します。この設定を変更すると、一部の旧バージョンのメール クライアントが適切に動作しなくなることがあるので注意してください。このキーによって、RFC (Request For Comments) に準拠しなくなる場合があります。
  • 推奨される設定 : 0xfffffffe

IMAP4 クライアント

  • レジストリ キー :
    HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\ServicesImap4svc\Parameters
  • パラメータ : Compatibility (REG_DWORD)
  • デフォルトの設定 : なし
  • 変更する場合 : ストアのメッセージ サイズ計算で、正確な計算ではなく概算を使用する場合にこの設定を変更します。この設定を変更すると、一部の旧バージョンのメール クライアントが適切に動作しなくなることがあるので注意してください。このキーによって、RFC に準拠しなくなる場合があります。
  • 推奨される設定 : 0xfffffffe
: これらのレジストリ キーを変更した後で、Microsoft インターネット インフォメーション サービス (IIS) 管理サービスと Microsoft Exchange インフォメーション ストア サービスを再起動します。Exchange 仮想サーバー (EVS) を実行し、クラスタ サービスを使用している場合、これらのサービスを再起動する前に EVS をオフラインにします。

Tmp フォルダへのアクセスによってクライアントの待ち時間が発生しているかどうかを確認する方法

Exchange 2000 サーバー上の Tmp フォルダへのアクセスによってクライアントの待ち時間が発生しているかどうかを確認するには、システム モニタを使用して、Tmp フォルダが存在するディスクのディスク I/O アクティビティを監視します。これにより、Tmp フォルダが存在するディスクで次の現象が確認される場合があります。
  • ディスク キューの長さが長い。
  • ディスク I/O アクティビティが高い。
Tmp フォルダが専用の物理ディスクではなく論理ディスクに存在する場合は、論理ディスクの I/O アクティビティが重要です。このため、まずシステム モニタに論理ディスク カウンタをインストールする必要があります。この場合、次の操作を行います。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。cmd と入力し、Enter キーを押します。
  2. diskperf -yv と入力して Enter キーを押し、論理ドライブまたはストレージ ボリュームのディスク パフォーマンス カウンタをオンにします。
  3. コンピュータを再起動し、論理ディスク カウンタをロードします。
サーバーのパフォーマンスを監視するカウンタ ログの作成および使用方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
248345 How to Create a Log Using System Monitor in Windows 2000
302521 [HOW TO] パフォーマンス モニタ カウンタの管理方法
243423 How to View a System Monitor Log
243423 How to View a System Monitor Log

必要なディスク スピンドル数を確認する方法

平均メッセージ サイズが 45 KB の場合、サーバーが MAPI を MIME に変換する際に、サーバーは RETR (POP3) または FETCH (IMAP4) ごとに約 3 回の TMP 書き込みを実行します。この値を使用して、コンピュータ上で必要なディスク スピンドル数を確認することができます。

たとえば、サーバーに 1,000 のユーザーがあるとします。各ユーザーには 500 のメッセージを含む受信トレイがあり、すべてのメールボックスが移動されたばかりであると仮定します。移動後にユーザーがログオンし、毎秒 42 メッセージの速度でそれらのメッセージに対して RETR または FETCH コマンドを実行する場合、サーバーは TMP ドライブに対して毎秒 126 回の書き込みを実行します (毎秒 RETR コマンドを 42 回実行し、RETR コマンドごとに 3 回の書き込みを実行するので 42 x 3)。1 つのスピンドルでは毎秒約 100 回の書き込みを処理できるので、2 つの Raid0 スピンドルまたは 4 つの Raid0+1 スピンドルが必要です。この例は、4 GB の RAM が搭載された 4 x 450 MHz の Exchange 2000 サーバーでテストされています。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 317722 (最終更新日 2002-12-20) をもとに作成したものです。

プロパティ

文書番号: 317722 - 最終更新日: 2014年2月7日 - リビジョン: 2.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Exchange 2000 Server Standard Edition
キーワード:?
kbnosurvey kbarchive kbpopimapnntp kbinfo KB317722
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

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