既存の DNS インフラストラクチャを BIND ベースのサーバーから Windows Server 2003 ベースの DNS へ移行する

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文書番号: 323419 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、既存の DNS (Domain Name System) インフラストラクチャを新しい Windows Server 2003 DNS インフラストラクチャに置き換える方法について、手順を追って説明します。これには、Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーをインストールし、名前解決や動的更新を行うように構成する作業が含まれます。その結果、リソースやサーバーを集中管理することができます。また、ゾーン転送を使用して、BIND ベースのサーバーのゾーンを Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーへ移行します。次の条件が満たされていることを確認します。
  • コンピュータで Windows Server 2003 Standard Edition サーバーまたは Windows Server 2003 Enterprise Edition サーバーが実行されていて、そのコンピュータは Windows Server 2003 ドメインのメンバ サーバーまたはドメイン コントローラです。
  • コンピュータのコンソールに直接アクセスできるか、ターミナル サービスの管理を使用してアクセスできます。
  • ローカル コンピュータに管理者グループのメンバとしてログオンします。

Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーをインストールして構成する

Berkeley Internet Name Domain (BIND) ソフトウェアなど、マイクロソフト以外の DNS サーバーを実行している DNS サーバーから DNS サービスを移行するには、事前に以下の手順を実行する必要があります。
  • Windows Server 2003 DNS サービスを、Windows Server 2003 Standard Edition サーバーまたは Windows Server 2003 Enterprise Edition サーバーを実行しているコンピュータにインストールします。
  • Windows Server 2003 DNS サービスを構成します。
ここでは、Windows Server 2003 DNS サービスをインストールおよび構成する手順を説明します。

Windows Server 2003 DNS サービスを手動でインストールする

DNS を構成する前に、まず DNS サービスをサーバーにインストールする必要があります。DNS は、Windows Server 2003 を最初にインストールするときか、最初のインストールが完了した後のどちらでもインストールできます。Active Directory インストール ウィザードを使用する場合、ドメイン コントローラを構成するときに DNS をインストールおよび構成することができます。

Windows Server 2003 が既にインストールされているサーバーに DNS サービスをインストールするには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[コントロール パネル]、[プログラムの追加と削除] の順にポイントして、[Windows コンポーネントの追加と削除] をクリックします。
  2. Windows コンポーネント ウィザードの [コンポーネント] の一覧で、[ネットワーク サービス] をクリックし (チェック ボックスではなく名前をクリックします)、[詳細] をクリックします。
  3. [ネットワーク サービス] ダイアログ ボックスで、[ドメイン ネーム システム (DNS)] チェック ボックスがオンになっていない場合はオンにし、[OK] をクリックします。
  4. Windows コンポーネント ウィザードで、[次へ] をクリックして Windows Server 2003 のセットアップを開始します。メッセージが表示されたら、Windows Server 2003 のインストール用 CD-ROM を、CD ドライブまたは DVD ドライブに挿入します。

    セットアップによって、DNS サービスおよびツール ファイルがコンピュータにコピーされます。
  5. セットアップが完了したら、[完了] をクリックします。
Windows Server 2003 Standard Edition または Windows Server 2003 Enterprise Edition を最初にインストールするときに DNS サービスをインストールするには、Windows コンポーネントのインストールと構成を行う画面が表示されたときに、手順 2. 〜 3. を実行します。

DNS サーバーを正常に機能させるためには、DNS サーバーのローカル ドメインのロケータ レコードをホストする前方参照ゾーンが DNS サーバーに必要です。前方参照ゾーンには、DNS ドメインで名前を解決するための情報が含まれています。また、逆引き参照ゾーンを構成すると、ユーザーは IP アドレスを基にローカル リソースの名前を特定できます。

Windows Server 2003 DNS サービスを構成する

DNS サーバーの構成ウィザードを使用して Windows Server 2003 DNS サービスを構成するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックして、[管理ツール] をポイントし、[DNS] をクリックして DNS Microsoft 管理コンソール (MMC) スナップインを開きます。
  2. 左側のウィンドウで、使用しているサーバーの [DNS] オブジェクトを展開して、サーバー オブジェクトを右クリックし、[DNS サーバーの構成] をクリックして DNS サーバーの構成ウィザードを起動します。
  3. [次へ] をクリックし、次のいずれかのオプションをクリックして、[次へ] をクリックします。
    • [前方参照ゾーンを作成する (小規模ネットワークに推奨)]
      このサーバーはローカル リソースの DNS 名に対する権限はありますが、他のクエリはすべて ISP または他の DNS サーバーに転送します。ウィザードはルート ヒントを構成しますが、逆引き参照ゾーンは作成しません。
    • [前方および逆引き参照ゾーンを作成する (大規模ネットワークに推奨)]
      このサーバーは前方および逆引き参照ゾーンの権限を持つことができます。再帰解決、他の DNS サーバーへの前方クエリ、またはその両方を実行できるようにサーバーを構成できます。ウィザードはルート ヒントを構成します。
    • [ルート ヒントのみを構成する (専門知識があるユーザーにのみ推奨)]
      ウィザードはルート ヒントのみを構成します。前方参照ゾーンおよび逆引き参照ゾーンやフォワーダは後で構成します。
  4. 手順 3. で [前方参照ゾーンを作成する] または [前方および逆引き参照ゾーンを作成する] をクリックした場合は、次のいずれかを実行して手順を完了します。

前方参照ゾーンを作成する

前方参照ゾーンを作成する場合は、サーバーを使用してゾーンを保守するか、またはインターネット サービス プロバイダ (ISP) の DNS を使用してゾーンを保守することができます。後者の場合は、ISP からダウンロードしたゾーンのコピーがローカル サーバーで保守されます。次の手順を実行すると、サーバーで保守する前方参照ゾーンが作成されます。
  1. [このサーバーがゾーンを保守する] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  2. [ゾーン名] ボックスに、ゾーンの名前を入力します。この名前は必ず、ゾーンが権限を持っている DNS ドメインの完全修飾ドメイン名 (FQDN) と同じにします。[次へ] をクリックします。
  3. 次の 3 つのうちいずれかのオプションをクリックします。
    1. ゾーンを Active Directory に統合する場合は [セキュリティで保護された動的更新のみを許可する (Active Directory 用に推奨)] をクリックします。
    2. その他すべてのゾーン (Active Directory への統合が不要なゾーン) の場合は、[非セキュリティ保護およびセキュリティ保護の両方による動的更新を許可する] をクリックします。
    3. このゾーンへの更新をすべて手動で行う場合は [動的更新を許可しない] をクリックします。[次へ] をクリックします。
  4. [はい、次の IP アドレスの DNS サーバーにクエリを転送します] をクリックすると、ネットワーク外部の名前に関するクエリは、インターネットの他の場所にある別の DNS サーバーに転送されます。通常は、外部の名前解決のクエリに ISP の DNS サーバーを使用している場合に、このオプションを使用します。転送先の DNS サーバーの IP アドレスを入力します。

    外部のサーバーにクエリを転送してネットワーク外部の名前解決を行わない場合は、[いいえ クエリを転送しません] をクリックします。[次へ] をクリックして、[完了] をクリックします。

前方および逆引き参照ゾーンを作成する

前方参照ゾーンおよび逆引き参照ゾーンを作成するには、次の手順を実行します。
  1. [前方および逆引き参照ゾーンを作成する (大規模ネットワークに推奨)] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  2. [今すぐ前方参照ゾーンを作成する (推奨)] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  3. [プライマリ ゾーン] をクリックし、[Active Directory にゾーンを格納する (DNS サーバーがドメイン コントローラの場合のみ利用可能です)] チェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。
  4. 適切なレプリケーション スコープ オプションをクリックして、[次へ] をクリックします。
  5. [ゾーン名] ボックスに、ゾーンの名前を入力します。この名前は必ず、ゾーンが権限を持っている DNS ドメインの完全修飾ドメイン名 (FQDN) と同じにします。[次へ] をクリックします。
  6. 次の 3 つのうちいずれかのオプションをクリックします。
    1. ゾーンを Active Directory に統合する場合は [セキュリティで保護された動的更新のみを許可する (Active Directory 用に推奨)] をクリックします。
    2. その他すべてのゾーン (Active Directory への統合が不要なゾーン) の場合は、[非セキュリティ保護およびセキュリティ保護の両方による動的更新を許可する] をクリックします。
    3. このゾーンへの更新をすべて手動で行う場合は [動的更新を許可しない] をクリックします。
    4. [次へ] をクリックします。
  7. [今すぐ逆引き参照ゾーンを作成する] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  8. [プライマリ ゾーン] をクリックし、[Active Directory にゾーンを格納する (DNS サーバーがドメイン コントローラの場合のみ利用可能です)] チェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。
  9. 適切なゾーン レプリケーション方法をクリックして、[次へ] をクリックします。
  10. [ネットワーク ID] をクリックし、インターネットに公開している IP アドレスのネットワーク ID 部分を入力します。たとえば、IP アドレスが 10.10.10.10 で、サブネット マスクが 255.255.255.0 である場合、IP アドレスのネットワーク アドレス部分は 10.10.10 です。[次へ] をクリックします。 逆引き参照ゾーンの詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    164213 [NT]DNS の逆引き参照について
  11. 適切なゾーン動的更新方法をクリックして、[次へ] をクリックします。
  12. [はい、次の IP アドレスの DNS サーバーにクエリを転送します] をクリックすると、ネットワーク外部の名前に関するクエリは、インターネットの他の場所にある別の DNS サーバーに転送されます。通常は、外部の名前解決のクエリに ISP の DNS サーバーを使用している場合に、このオプションを使用します。転送先の DNS サーバーの IP アドレスを下の空欄に入力します。

    外部のサーバーにクエリを転送してネットワーク外部の名前解決を行わない場合は、[いいえ、クエリを転送しません] をクリックします。[次へ] をクリックして、[完了] をクリックします。

ゾーン転送を使用して BIND ベースのサーバーのゾーンを Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーへ移行する

BIND ベースのサーバーのゾーンを Windows Server 2003 DNS サーバーに移行するには、次の手順を実行する必要があります。
  • BIND ベースの DNS サーバー上でホストされている、組織内の既存のすべてのゾーン用のセカンダリ ゾーンを Windows Server 2003 DNS に追加します。
  • Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーでゾーン転送を実行して、BIND ベースのサーバーからゾーンを転送します。
  • これらのセカンダリ ゾーンをプライマリ ゾーンに変換します (転送完了後)。
  • クライアントの構成を変更して、Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーを指定します。

セカンダリ ゾーンを Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーに追加する

セカンダリ ゾーンを Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーに追加するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントし、[DNS] をクリックします。
  2. 左側のウィンドウで、DNS サーバーを展開して、[前方参照ゾーン] を右クリックし、[新しいゾーン] をクリックして、新しいゾーン ウィザードを起動します。[次へ] をクリックします。
  3. [セカンダリ ゾーン] をクリックし、[次へ] をクリックします。[ゾーン名] ボックスにセカンダリ ゾーンの名前を入力し、[次へ] をクリックします。
  4. [IP アドレス] ボックスに、ゾーンのコピー元とする DNS サーバーの IP アドレスを入力します。[追加] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  5. [完了] をクリックします。

セカンダリ ゾーンのゾーン転送を実行する

セカンダリ ゾーンのゾーン転送を実行するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントし、[DNS] をクリックします。
  2. 左側のウィンドウで、DNS サーバーを展開し、[前方参照ゾーン] フォルダを展開して、データ転送の実行するセカンダリ ゾーンを探します。
  3. このゾーンを右クリックして、[マスタから転送] をクリックします。

ゾーンの種類を変更する

ゾーンの種類を変更するには、次の手順を実行します。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[管理ツール] をポイントし、[DNS] をクリックします。
  2. 左側のウィンドウで、DNS サーバーを展開し、[前方参照ゾーン] フォルダを展開して、変更対象のセカンダリ ゾーンを探します。
  3. このゾーンを右クリックして、[プロパティ] をクリックします。[変更] をクリックして [ゾーンの種類の変更] ダイアログ ボックスを開きます。
  4. このセカンダリ ゾーンの変換後の種類をクリックして、[OK] をクリックします。


プロパティ

文書番号: 323419 - 最終更新日: 2007年12月3日 - リビジョン: 7.2
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Standard Edition
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Premium Edition
キーワード:?
kbhowtomaster kbdns kbenv kbnetwork KB323419
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