複製物セットのために適切な大きさのステージング領域を設定する

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文書番号: 329491 - 対象製品
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概要

FRS では、複製物セット メンバ間でデータを複製するために、ステージング ファイルが作成されます。
複製を完了させるには、十分な大きさのステージング領域を割り当てることが重要です。
ステージング領域が不足すると、さまざまな問題が発生する可能性があります。

詳細

ステージング ディレクトリは、変更されたファイルが他の複製パートナーに反映される前に、一時的に格納される領域です。 複製されるファイル (またはディレクトリ)に関連付けられているデータと属性は、FRS によってステージング ファイルにカプセル化されます。 FRS でファイルを複製するためには、アップストリームパートナー (複製する側) 及びダウンストリームパートナー (複製される側) の双方のコンピュータに、十分な大きさのステージング領域が必要です。

Windows 2000 Service Pack 2 以降では、複製元のコンピュータでステージング ファイルが生成されると、そのファイルが圧縮されるようになっています。 これにより、ステージング ファイルのサイズが小さくなるため、メンバ間で複製されるデータの量も減少します。 さらに、元のファイルへのアクセスを妨げる操作が行われたとしても、ファイル データを確実にパートナーに送信できます。

Windows 2000 および Windows .NET Server におけるステージング領域サイズの制限
デフォルトのサイズ : 660 MB
最小サイズ : 10MB
最大サイズ : 2TB


文書番号 JP221111 「[NT] レジストリの FRS エントリの説明」の「Staging Space Limit in KB」、および文書番号 Q264822 「File Replication Service Stops Responding when staging area full」を参照してください。

Windows 2000 若しくは Windows 2000 Service Pack 1 ではステージング領域の空き容量を使い切ると、FRS による複製が停止することに注意してください。
Windows 2000 Service Pack 2 では、ダウンストリームパートナーが長期間オフラインになっていたためにステージング領域が不足しても、アップストリームパートナーでの複製は停止せずステージング領域が空くのを待機します。従って事前にステージング領域を十分な大きさに設定しておく必要があります。

Windows 2000 Service Pack 3 以降では、ステージング ファイルを管理するアルゴリズムが更新されています。
ステージング ファイルの領域の割り当てに失敗すると (領域が不足したか、または使用中の領域がステージング領域の制限値の 90% に達したため)、ステージング ファイルの削除が開始されます。 使用中の領域がステージング領域の制限値の 60% 以下になるまで、最後にアクセスされた時間が最も古いものから順に、ステージング ファイルが削除されます。 したがって、ステージング領域のサイズをそれほど大きく見積もらなくても、Service Pack 2 以前のシステムのように重大な影響を受けることはありません。 ただし、ファイルのステージングおよび削除が何度も繰り返されると、ディスクや CPU のパフォーマンスが低下します。 これを避けるために、ステージング領域は十分な大きさにすることをお勧めします。

また、ステージング領域の大きさが十分でなく、割り当てられた領域の 90% に達したことによりクリーンアップ処理が開始されると、削除されたファイルをシステムで再生成する必要が生じます。 この場合、大量のファイルやきわめて大きいファイルが移動されたときに、複製の速度が低下したり、複製が停止したりする可能性があります。

Windows 2000 Service Pack 3 以降の FRS における推奨ステージング サイズ

Windows 2000 Service Pack 3 以降の FRS における推奨ステージング サイズは以下の通りです。

660 Mbyte + A (新しくメンバを追加する場合の補正値) + B (バックログサイズ) = Windows 2000 Service Pack 3 以降の FRS における推奨ステージング サイズ

A 値 = 複製物セット内のの最大ファイルサイズ × 128 × メンバ数 × 1.2
B 値
最小の場合:0
通常の場合:7 日分のファイルの変更として予想される最大量 × 1.2
パフォーマンスを優先する場合:予想される複製物セットの合計サイズ × 1.2

- 補足 1
この式の数値はあくまでも基本的な値です。お客様の環境において適切なテストを実行し実際のセットアップに合わせて調整する必要があります。
FRS における出力方向のログの処理は、Windows 2000 Service Pack 2 以降に公開された修正プログラムおよび Service Pack 3 で変更され、 現在のすべてのダウンストリームパートナーに送信された後でも、変更命令が保持されるようになりました。
デフォルトでは、出力方向のログに変更命令が保持される期間は 7 日間です。このため、B 値 (通常の場合) を 7 日としています。
上記の変更のため、FRS では、新しいダウンストリームパートナーにこれまでの変更同期を同期させるために、出力方向のログ履歴を利用することが可能となり、IDTable (FRSデータベース) 全体を走査する必要がなくなっています。
この変更は、トポロジが頻繁に変更される環境で効果があります。
また、短時間で新しいメンバがオンラインやオフラインになる環境でも有用です。
そして、必要な領域のサイズは、使用状況や環境に依存します。 ここでは、割り当てられたステージング領域の 90% に達するとクリーンアップ ルーチンが実行されることを考慮して、安全のために 1.2 を掛けています。

- 補足 2
弊社では推奨ステージングサイズを算出する場合、B 値に「通常の場合」を用いることを推奨しています。
またFRSによる複製パフォーマンスを優先する場合は、B 値に「パフォーマンス優先」を用いることを推奨します。

- 補足 3
ステージング領域は複製物セットとは別のディスクトライブに配置することを推奨します。

ステージング領域の管理についてより詳しく理解するには、次の資料を参照してください。
Q321557 Improvements in the Post-SP2 Release of Ntfrs.exe

プロパティ

文書番号: 329491 - 最終更新日: 2002年11月25日 - リビジョン: 1.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows 2000 Server
  • Microsoft Windows 2000 Advanced Server
キーワード:?
kbinfo KB329491
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