文書番号: 411154 - 最終更新日: 2003年9月9日 - リビジョン: 1.1

[XL2002]フロッピーディスクに保管されているファイルを扱う際の注意点

この記事は、以前は次の ID で公開されていました: JP411154
上記の製品の総称を以下 Excel とします。

目次

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概要

本文書は、Excel でフロッピー ディスクに保存されているファイルを取り扱う場合の 注意についてまとめたものです。

詳細

<ディスクの抜き差しによって発生するおそれのある問題点>
原則として、Excel では作業中 (開かれている状態) のファイルが保管されているディ スクを抜き差しすることはできません。Excel に限らず、多くのアプリケーションに共 通する以下のような問題があるためです。
  1. データを読み出したディスクに作業用のテンポラリ ファイルを作成しているケース
  2. 共有/排他制御の機能を使用しているケース
  3. 自動保管機能を利用しているケース
  4. Windows 環境自体がディスクの抜き差しを認識できないケース

1. データを読み出したディスクに作業用のテンポラリ ファイルを作成しているケース

作業用のファイルはどのようなタイミングで作成されて、使用されているかがユーザ にはわかりません。作業用のファイルが使用されている時点でディスクが抜かれると 作業用のテンポラリ ファイルが破壊されてしまうだけではなく、読み込み中の作業対 象であったファイルも破壊してしまう可能性があります。

2. 共有/排他制御の機能を使用しているケース

Microsoft(R) Windows(R) (以下 Windows) のようなマルチタスクの環境や LAN
(Local Area Network) などでファイルを共有するときには、必要な処置です。Excel もこの制御を行っているため、あるファイルが読み込まれた後に、同じファイルを他 のタスクや他のワークステーションで読み込んだ場合も、書き込みはできないように しています (上書き禁止の状態で読み込まれます)。
また、Excel で使用中のファイルをエクスプローラなどで削除することができないの は、このためです。そのようにしないと、複数のユーザーが同時に一つのファイルを オープンして、書き込みをした場合に、後で書き込んだユーザーの作業内容 (修正や 追加) だけが有効になり、最初に書き込んだユーザーの作業内容はまったく反映され ないということになってしまいます。

3. 自動保管機能を利用しているケース

使用中のファイルを自動的に保管する機能を使用している場合は、どのタイミングで ファイルが自動保管されるのかをユーザーは意識していません。しかし、書き込みを 実行しているときに、ディスクを交換されてしまったような場合は、書き込みが中断 されてしまいます。また、書き込みが正常に終了していないファイルは、正常なファ イルとは見なされなくなり、読み込むことができなくなる場合がほとんどです。

4. Windows 環境自体がディスクの抜き差しを認識できないケース

Windows 環境は、フロッピー ディスクの交換を認識していません。そのため、ドライ ブのイジェクト ボタンが押された場合にはディスクの取り外しをしてしまうことがで きます。ファイルを保管するときには、ディレクトリおよび FAT が同時に更新されま す。しかし、読み込んだファイルが存在していた媒体が外されてしまっているような状 態では、メモリ上にあるファイルの情報と実際のディスク上の情報とが異なっていたと しても通常はそれを確認することができないときには、障害が発生します。読み込みの 際には、新しいディスクの内容を読めなくなったり、書き込みの際には、ディスクの内 容を壊してしまうことがあります。特に後者は危険であり、最悪の場合は、ディスク全 体が使用不可能になってしまうこともあります。
<ファイルの保管や運用についてのお勧め>
上記のような理由のため、データの保管や運用は、ハードディスクで行なうことをお勧 めします。データの保管や運用にハードディスクを使用するメリットとしては以下のよ うなものがあります。
  A. 容量
  B. 速度
  C. 信頼性
  D. 安全性

A. 容量

プログラムの機能が高くなると同時にファイルの容量も大きくなる傾向にありますが、 フロッピー ディスクの場合は、取り扱える容量に制約があります。ハードディスクの 場合も使用可能な容量に依存しますが、通常は、フロッピー ディスクに比べて遥かに 大きいファイルを取り扱うことが可能です。

B. 速度

フロッピー ディスクにあるファイルにアクセスしている場合は、データの読み書き以 外の処理のスピードも低下する場合があります。高性能のパソコンを使用していても、 処理速度の遅い周辺装置を使用している場合には、全体の処理速度が低下してしまうこ とは事実です。本来の処理速度を確保するためには、ハードディスクの使用が前提とな ります。

C. 信頼性

フロッピー ディスクの場合は、媒体と読み取り装置自体が接触することでデータの読 み書きを行なっていますが、ハードディスクの場合は、媒体と読み取り装置は直接接触 をせずにデータの読み書きを行なっています。そのためアクセスのスピード自体も高速 になりますが、磨耗になどよる媒体の破損の確率はフロッピー ディスクよりも明らか に低いものです。

D. 安全性

カートリッジ型で取り外しが可能なリムーバブルのハードディスクなどでなければ、フ ァイルを使用中に媒体を外してしまうということはできません。そのため、ファイルを 使用中に過失などにより媒体が外されてしまうことによるファイルの破壊は発生しない ということになります。
フロッピー ディスクは、データのバックアップや他の機械とのデータの交換という目 的で使用する場合には有効なものですが、上記のようなことを考慮すると日常使用する データの保管と運用にはハードディスクが最善の選択であるということになります。 フロッピー ディスクの中のファイルを Excel で読み込む場合は、あらかじめファイル をエクスプローラなどでハードディスクの特定のディレクトリにコピーした後に読み込 むようにしてください。処理速度を低下させないようにするためとファイルを使用中に 過失によりフロッピー ディスクが抜き差しされてしまうことでファイルが破損する危険 を回避するためです。
2 枚のフロッピー ディスクの中にある別のファイルを Excel で同時に読み込みたい場 合もそれぞれのファイルをあらかじめエクスプローラなどでハードディスクの特定のデ ィレクトリにコピーした後に読み込むようにしてください。
片方のフロッピー ディスクのファイルを読み込んだ後で、[ファイル] メニューの
[名前を付けて保存] コマンドでハードディスクの特定のディレクトリに保存した後に、 フロッピー ディスクを抜いて次のフロッピー ディスクをセットしてファイルを読み込 むという方法もありますが、安全性と処理効率を考えるとそれぞれのファイルをあらか じめハードディスクにコピーした後に読み込むようにする方が適切です。
ハードウェアやソフトウェア環境に障害が発生してしまった場合に、プログラムを含め た環境の再構築は、時間をかければ可能な作業です。しかし、データファイルが事故な どにより失われてしまった場合の損失は計算できないものがあります。処理効率のため にもデータファイルの安全のためにもデータファイルの日常の運用は、ハードディスク で行なうようにしてください。

この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Excel 2002 Standard Edition
  • Microsoft Excel 2000 Standard Edition
  • Microsoft Excel 97 Standard Edition
  • Microsoft Excel 95 Standard Edition
  • Microsoft Excel 5.0 Standard Edition
キーワード:?
9.0 disk excel9 excel95 excel97 fd floppy kbinfo xl10 読み取り 読取り KB411154
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