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Windows Server 2003 で DNS 動的更新を構成する方法文書番号: 816592 - 対象製品
Microsoft Windows 2000 については、次の資料を参照してください。317590
(http://support.microsoft.com/kb/317590/
)
目次概要
この資料では、Microsoft Windows Server 2003 で DNS 更新機能を構成する方法について説明します。DNS クライアント コンピュータは、DNS 更新機能を使用して、DNS サーバーにリソース レコードを登録し、変更が生じるたびに DNS サーバーでリソース レコードを動的に更新できます。これにより、特に移動の頻度が高く、DHCP (Dynamic Host Configuration Protocol) を使用して IP アドレスを取得するクライアントのゾーン レコードを手動で管理する必要性が軽減されます。
Windows Server 2003 は、RFC (Request for Comments) 2136 に記載されている動的更新をサポートします。DNS サーバーでは、DNS サービスを使用することにより、標準プライマリ ゾーンまたはディレクトリ統合ゾーンを読み込むように構成された各サーバー上の DNS 更新機能をゾーン単位で有効または無効にすることができます。 Windows Server 2003 の DNS 更新機能DNS サービスにより、クライアント コンピュータで DNS のリソース レコードを動的に更新することが可能になります。この機能を使用することで、ゾーン レコードを手動で管理する場合にかかる時間を節約でき、DNS 管理が向上します。DNS 更新機能を DHCP と組み合わせて使用して、コンピュータの IP アドレスが変更されたときにリソース レコードを更新することができます。Windows Server 2003 を実行しているコンピュータは、動的更新を送信することができます。Windows Server 2003 は、DNS 動的更新プロトコルに関連する以下の機能を提供します。
Windows Server 2003 ベースのコンピュータが DNS 名を更新する方法Windows Server 2003 を実行していて、TCP/IP を使用するように静的に構成されているコンピュータのデフォルトの動作では、インストールされているネットワーク接続で構成され、使用されている IP アドレスに対応するホスト アドレス (A) リソース レコードおよびポインタ (PTR) リソース レコードの動的な登録が試行されます。デフォルトでは、すべてのコンピュータが [フル コンピュータ名] に基づいてレコードを登録します。Windows Server 2003 ベースのコンピュータでは、プライマリ フル コンピュータ名は、完全修飾ドメイン名 (FQDN) であり、[コンピュータ名] の後ろに [このコンピュータのプライマリ DNS サフィックス] を追加したものです。コンピュータのプライマリ DNS サフィックスとコンピュータ名を確認するには、[マイ コンピュータ] を右クリックし、[プロパティ] をクリックして、[コンピュータ名] をクリックします。 以下のいずれの場合も DNS 更新を送信できます。
注
DNS 更新が機能するしくみの例Windows Server 2003 では、通常、コンピュータ上で DNS 名または IP アドレスが変更されたときに動的更新が要求されます。たとえば、"oldhost" という名前のクライアントが、最初に [システムのプロパティ] で次の名前を使用して構成されているとします。
コンピュータ名 : oldhost
このコンピュータには、接続専用の DNS ドメイン名は構成されていません。コンピュータの名前を "oldhost" から "newhost" に変更すると、それぞれの名前が次のように変更されます。
コンピュータの DNS ドメイン名 : example.microsoft.com フル コンピュータ名 : oldhost.example.microsoft.com
コンピュータ名 : newhost
[システムのプロパティ] で名前の変更が適用されると、Windows Server 2003 ではコンピュータを再起動するように求めるメッセージがユーザーに表示されます。コンピュータにより Windows が再起動されると、DHCP クライアント サービスは次の手順を実行して DNS を更新します。
コンピュータの DNS ドメイン名 : example.microsoft.com フル コンピュータ名 : newhost.example.microsoft.com
注 : 更新の間隔である 7 日間の間に無効になった名前、または更新されなかった名前は、DNS ゾーンから削除されません。新しい名前またはアドレスの変更が適用されると、DNS クライアントは古い名前のレコードの削除または更新を試みますが、DNS では名前を解放または廃棄するメカニズムは使用されません。 DHCP クライアント サービスは、Windows Server 2003 ベースのコンピュータの A および PTR リソース レコードを登録するとき、デフォルトでホスト レコードに対して 15 分のキャッシュ Time-to-Live (TTL) 値を適用します。この値によって、コンピュータのレコードがクエリの応答に含まれているときに、他の DNS サーバーとクライアントがそのレコードをキャッシュする時間が決定されます。 DHCP と DNS との統合Windows Server 2003 では、動的更新をサポートするすべての DHCP クライアントのために、DNS 名前空間の動的更新を DHCP サーバーから実行できます。スコープ クライアントは、DHCP アドレスが変更されたときに DNS 動的更新プロトコルを使用し、ホスト名からアドレスへのマッピング情報を更新できます (このマッピング情報は DNS サーバー上のゾーンに格納されます)。Windows Server 2003 ベースの DHCP サーバーは、DHCP クライアントのために DNS サーバーへの更新を実行できます。DHCP/DNS 更新対話が機能するしくみDHCP サーバーを使用して、有効な DHCP クライアントで使用するための PTR および A リソース レコードを登録および更新することができます。この場合、追加 DHCP オプションであるクライアント FQDN オプション (オプション 81) を使用する必要があります。このオプションを使用すると、クライアントから FQDN を DHCPREQUEST パケットで DHCP サーバーに送信することができます。これで、クライアントは必要なサービス レベルを DHCP サーバーに通知できます。FQDN オプションには、次の 6 つのフィールドがあります。
このオプション 81 が、Windows Server 2003、Microsoft Windows 2000、または Microsoft Windows XP を実行する DHCP が利用できるコンピュータなどの有効な DHCP クライアントによって発行されたものであるとします。この場合、Windows Server 2003 ベースの DHCP サーバーによってオプションが処理および解釈されて、サーバーがクライアントのために更新をどのように開始するかが判断されます。 たとえば、以下のいずれかの構成を使用して、クライアント要求を処理できます。
Windows ベースの DHCP クライアントと DNS 動的更新プロトコルWindows Server 2003、Windows 2000、Windows XP、またはそれ以前のオペレーティング システムを実行している DHCP クライアントでは、DHCP/DNS 対話を実行する場合の対話方法が異なります。以下の例では、このプロセスが場合によってどのように異なるかを示します。Windows Server 2003、Windows 2000、および Windows XP ベースの DHCP クライアントでの DHCP/DNS 更新対話の例Windows Server 2003、Windows 2000、または Windows XP DHCP を実行するクライアントは、以下のように、DNS 動的更新プロトコルの対話的な処理を実行します。
Windows Server 2003 より前のバージョンの Windows を使用する Windows ベースの DHCP クライアントでの DHCP/DNS の更新対話の例以前のバージョンの Windows ベースの DHCP クライアントは、DNS 動的更新プロセスを直接サポートしないため、DNS サーバーと直接対話することはできません。これらの DHCP クライアントでは、通常、更新は次のように処理されます。
セキュリティで保護された動的更新Windows Server 2003 では、Active Directory に統合されているゾーンでのみ DNS 更新セキュリティを使用できます。ゾーンを統合すると、DNS スナップインでアクセス制御リスト (ACL) 編集機能を使用して、指定されたゾーンまたはリソース レコードに対する ACL にユーザーまたはグループを追加したり、ACL からユーザーまたはグループを削除したりすることができます。詳細については、Windows Server 2003 のヘルプとサポートで、「リソース レコードのセキュリティを変更するには」または「ディレクトリ統合ゾーンのセキュリティを変更するには」を参照してください。 デフォルトでは、Windows Server 2003 DNS サーバーおよびクライアントの動的更新セキュリティは次のように処理されます。
重要 : DHCP サーバー サービスは、動的更新をサポートしないレガシ クライアントの代理として DNS レコードの登録および更新を実行できます。詳細については、Windows Server 2003 のヘルプとサポート センターの「DHCP で DNS サーバーを使用する」を参照してください。 ネットワーク上で複数の Windows Server 2003 ベースの DHCP サーバーを使用し、セキュリティで保護された動的更新のみを許可するようにゾーンを構成する場合は、Active Directory ユーザーとコンピュータ スナップインを使用し、ビルトインの DnsUpdateProxy グループに DHCP サーバー コンピュータを追加する必要があります。これを行うと、すべての DHCP サーバーに DHCP クライアントのプロキシ更新を実行するためのセキュリティで保護された権利が付与されます。詳細については、Windows Server 2003 のヘルプとサポート センターで、「DHCP で DNS サーバーを使用する」または「グループを管理する」を参照してください。 注意 : 次の条件に該当する場合、セキュリティで保護された動的更新が使用できなくなる可能性があります。
詳細については、この資料の「DnsUpdateProxy グループを使用する場合のセキュリティに関する考慮事項」を参照してください。 セキュリティで保護された動的更新のみを許可する
DnsUpdateProxy セキュリティ グループを使用するDHCP クライアントに代わってホスト A リソース レコードおよび PTR リソース レコードを動的に登録するように、Windows Server 2003 ベースの DHCP サーバーを構成できます。このような構成では、Windows Server 2003 ベースの DNS サーバーによるセキュリティで保護された動的更新を使用すると、リソース レコードが古くなる場合があります。たとえば、次のような状況を想定します。
同様の例として、DHCP サーバーがレガシ クライアントの動的更新を実行するとします。それらのクライアントを Windows Server 2003、Windows 2000、または Windows XP にアップグレードした場合、アップグレードされたクライアントが所有権を取得できないか、または DNS レコードを更新できません。 このような問題を解決するため、DnsUpdateProxy という名前のビルトイン セキュリティ グループが提供されています。すべての DHCP サーバーを DnsUpdateProxy グループに追加すると、最初のサーバーで障害が発生しても、サーバーのレコードを別のサーバーで更新できます。また、DnsUpdateProxy グループのメンバによって作成されたすべてのオブジェクトはセキュリティで保護されないため、DnsUpdateProxy グループのメンバではないユーザーで、DNS 名に関連付けられているレコードを変更する最初のユーザーが所有者になります。レガシ クライアントが更新されると、それらが DNS サーバーの名前レコードの所有権を取得します。レガシ クライアントのリソース レコードを登録するすべての DHCP サーバーがすべて DnsUpdateProxy グループのメンバであれば、多くの問題は回避できます。 DnsUpdateProxy グループにメンバを追加するDnsUpdateProxy セキュリティ グループを構成するには、Active Directory ユーザーとコンピュータ スナップインを使用します。注 : フォールト トレランスのために複数の DHCP サーバーを使用し、動的更新をセキュリティで保護している場合は、それぞれのサーバーを DnsUpdateProxy グローバル セキュリティ グループに追加します。 DnsUpdateProxy グループを使用する場合のセキュリティに関する考慮事項DHCP サーバーが DnsUpdateProxy グループのメンバである場合、DHCP サーバーによって登録される DNS ドメイン名はセキュリティで保護されません。たとえば、DHCP サーバー自体のホスト (A) リソース レコードがこれに該当します。さらに、DnsUpdateProxy グループのメンバによって作成されるオブジェクトがセキュリティで保護されないため、追加の手順を実行してグループのメンバによって作成されるレコードをセキュリティで保護することを許可しない限り、セキュリティで保護された動的更新のみを許可する Active Directory 統合ゾーンではこのグループを有効に使用できません。セキュリティで保護されないレコードを保護するか、またはセキュリティで保護された動的更新のみを許可するゾーンで DnsUpdateProxy グループのメンバがレコードを登録できるようにするには、以下の手順を実行します。
専用ユーザー アカウントは、DHCP サーバーに DNS 動的更新登録のための資格情報を提供することのみを目的とするユーザー アカウントです。専用ユーザー アカウントを作成し、そのアカウントの資格情報を使用して DHCP サーバーを構成するとします。DNS 動的更新を使用して DHCP クライアントに代わって名前を登録するときに、それぞれの DHCP サーバーがこれらの資格情報を提供します。専用ユーザー アカウントは、更新されるゾーンのプライマリ DNS サーバーが置かれたフォレスト内に作成する必要があります。専用ユーザー アカウントを別のフォレストに配置することもできます。ただし、アカウントの置かれたフォレストと、プライマリ DNS サーバーを含むフォレストとの間にフォレストの信頼関係が確立されている必要があります。 DHCP サーバー サービスがドメイン コントローラにインストールされている場合は、専用ユーザー アカウントの資格情報を使用して DHCP サーバーを構成することにより、サーバーがドメイン コントローラの権限を継承および誤用することを防止できます。DHCP サーバー サービスがドメイン コントローラにインストールされている場合、このサービスはドメイン コントローラのセキュリティ アクセス許可を継承します。また、セキュリティで保護された Active Directory 統合ゾーンで登録された DNS レコード (Windows 2000 または Windows Server 2003 ベースのコンピュータ、およびドメイン コントローラによってセキュリティで保護されて登録されたレコードも含まれます) を更新または削除する権限を持ちます。 DNS 動的更新を構成するWindows Server 2003 に含まれる動的更新機能は RFC 2136 に準拠しています。動的更新を使用すると、クライアントおよびサーバーから DNS ドメイン名 (PTR リソース レコード) および IP アドレス マッピング (A リソース レコード) を RFC 2136 に準拠する DNS サーバーに登録できます。DHCP クライアントの DNS 動的更新を構成するデフォルトでは、Windows Server 2003、Windows 2000、および Windows XP ベースの DHCP クライアントは、クライアントが A リソース レコードを登録し、サーバーが PTR リソース レコードを登録することをサーバーに要求するように構成されます。デフォルトでは、DNS 登録に使用される名前はコンピュータ名とプライマリ DNS サフィックスを連結したものです。このデフォルト名を変更するには、ネットワーク接続の TCP/IP プロパティを開きます。動的更新クライアントで動的更新のデフォルトの構成を変更するには、以下の手順を実行します。
マルチホーム クライアント コンピュータで DNS 動的更新を構成する動的更新クライアントがマルチホーム構成である場合、デフォルトでは、使用しているすべての IP アドレスが DNS に登録されます (複数のアダプタおよび関連する IP アドレスがある場合、クライアントはマルチホーム構成です)。クライアントがすべての IP アドレスを登録しないようにする場合、ネットワーク接続のプロパティで複数の IP アドレスを登録しないように構成できます。クライアントの IP アドレスの一部が登録されないようにするには、以下の手順を実行します。
Windows Server 2003 ベースの DHCP サーバーで DNS 動的更新を構成するWindows Server 2003 ベースの DHCP サーバーで DNS 動的更新を構成するには、以下の手順を実行します。
Windows Server 2003 より前のクライアントで DNS 動的更新を有効にするWindows Server 2003 ベースの DHCP サーバーでは、自分自身で動的更新を実行できない Windows Server 2003 より前のバージョンのクライアントの DNS レコードを動的に更新できます。DHCP サーバーによってクライアントの DNS レコードが動的に更新されるようにするには、以下の手順を実行します。
DNS 動的更新を無効にする警告 : レジストリ エディタの使い方を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリ エディタの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディタは、自己の責任においてご使用ください。デフォルトでは、動的更新は Windows Server 2003 ベースのクライアント上で構成されます。すべてのネットワーク インターフェイスの動的更新を無効にするには、以下の手順を実行します。
関連情報
この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 816592
(http://support.microsoft.com/kb/816592/EN-US/
)
(最終更新日 2005-04-14) を基に作成したものです。
プロパティ文書番号: 816592 - 最終更新日: 2005年8月29日 - リビジョン: 7.1 この資料は以下の製品について記述したものです。
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