Outlook 2003 の RPC over HTTP 機能を利用して Exchange Server 2003 に接続するときに、Windows アカウントの資格情報の入力が求められる

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文書番号: 820281 - 対象製品
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目次

現象

Microsoft Office Outlook 2003 の Exchange RPC over HTTP 機能を使用して Microsoft Exchange Server 2003 を実行しているコンピューターに接続しようとすると、Exchange アカウントにマップされている Windows アカウントを使用してログオンしている場合でも、ユーザー アカウントの資格情報の入力を求める画面が表示されます。

原因

この問題は、次のいずれかの理由で発生します。
  • Exchange のプロキシ サーバーに対して基本認証を使用しています。
  • Exchange のプロキシ サーバーに対して NTLM 認証を使用しているが、Windows から NTLM チャレンジ/レスポンス データが自動的に送信されません。Windows でこれが行われないのは、古い LANMAN チャレンジ/レスポンスのパスワードが認証データに含まれているためです。

解決方法

Exchange Remote Connectivity Analyzer を使用すると、この問題を診断および解決することができます。この操作を行うには、以下の Web サイトを参照してください。https://www.testexchangeconnectivity.com
: Exchange Remote Connectivity Analyzer は Web ベースのトラブルシューティングおよび診断ツールで、インターネット ベースの Exchange Server クライアントの接続シナリオの障害発生点を特定できます。このツールは、接続するためにクライアントが実行できる必要があるすべての動作をシミュレートし、正確な障害発生点を特定します。多くの場合、既知の構成の問題を指摘し、解決のために推奨される手順を示します。(組織の外部からの) インターネットを経由した接続テストは、マイクロソフトのデータセンターにホストされた Web サイトにより実行されます。

解決方法の特定


基本認証


基本認証を使用する場合は、そのままユーザー アカウントの資格情報を入力する必要があります。ユーザー名とパスワードをクライアントから自動的に送信する方法はありません。自動的にログオンする場合は、Exchange のプロキシ サーバーに対して NTLM 認証を使用するように Outlook のプロファイルを構成する必要があります。

NTLM 認証に切り替える前に、現在の環境で NTLM 認証が許可されているか、または可能かどうかを管理者に確認する必要があります。多くのファイアウォールやプロキシ サーバーでは、NTLM 認証は正常に行われず、基本認証は正常に機能します。詳細については、「詳細」を参照してください。

: Outlook で構成する認証メカニズムは、Exchange のプロキシ サーバーに対する HTTP セッションのみに使用されます。Outlook と Exchange サーバーの間の実際の認証には、常に NTLM が使用されます。詳細については、「詳細」を参照してください。

Outlook クライアントの認証メカニズムを NTLM に変更するには、次の手順を実行します。
  1. Outlook 2003 を起動します。
  2. [ツール] メニューの [電子メール アカウント] をクリックします。
  3. [既存の電子メール アカウントの表示と変更] をクリックし、[次へ] をクリックします。
  4. [以下の順番で各アカウントの電子メールを処理します] で、[Microsoft Exchange Server] をクリックし、[変更] をクリックします。
  5. [Exchange Server 設定] ページで、[詳細設定] をクリックします。
  6. [接続] タブをクリックします。
  7. [Exchange のプロキシ設定] をクリックします。
  8. [プロキシの認証設定] の、[Exchange 用のプロキシ サーバーに接続する際の認証方法] ボックスの一覧で、[NTLM 認証] をクリックします。
  9. [OK] を 2 回クリックします。
  10. 変更を有効にするには Outlook を再起動する必要があるというメッセージで、[OK] を再度クリックします。
  11. [次へ] をクリックし、[完了] をクリックします。
  12. Outlook を再起動します。

NTLM 認証

NTLM 認証を使用するようにアカウントが構成されているにもかかわらず、Exchange メールボックスへのアクセス権を持つ Windows アカウントとしてログオンしているときにユーザー名とパスワードの入力が求められる場合は、クライアントの LmCompatibilityLevel を 2 または 3 の値に設定する必要があります。これを行うには、次の手順を実行します。

警告: レジストリ エディターの使い方を誤ると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリ エディターの誤用により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリ エディターは、自己の責任においてご使用ください。
  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに「regedit」と入力し、Enter キーを押します。
  2. 次のレジストリ サブキーを見つけてクリックします。
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\Lsa\
  3. 右側のウィンドウで、[lmcompatibilitylevel] をダブルクリックします。
  4. [値のデータ] ボックスに、実際の環境に合わせて 2 または 3 の値を入力し、[OK] をクリックします。
  5. レジストリ エディターを終了します。
  6. コンピューターを再起動します。

詳細

Outlook プロファイルで構成されている認証メカニズムは、Exchange のプロキシ サーバーに対する HTTP セッションのみに使用されます。RPC over HTTP を使用してアクセスする場合、Outlook と Exchange サーバーの間の実際の認証メカニズムでは、常に NTLM が使用されます。Exchange のプロキシ サーバーに対する HTTP セッションには、SSL (Secure Sockets Layer) 暗号化を使用することを強くお勧めします。これは、基本認証を使用する場合に特に重要です。SSL 暗号化を使用すると、ユーザー名とパスワードはクリア テキストで送信されません。SSL 暗号化を使用せずに Exchange のプロキシ サーバーに接続する場合、Outlook では基本認証を使用できません。

Exchange のプロキシ サーバーで認証情報が信頼されない場合、NTLM 認証が失敗するため、基本認証の使用が必要になることがあります。この問題は、ファイアウォールで HTTP トラフィックが調査され、何らかの方法で変更される場合に発生します。たとえば、ファイアウォールによってインターネットからのセッションが終了され、Exchange のプロキシ サーバーに対して、HTTPS (SSL) セッションを変更なしでそのまま渡すのではなく、新しいセッションが確立される場合などです。このプロセスは、リバース プロキシまたは Web 発行とも呼ばれます。Microsoft Internet Security and Acceleration (ISA) Server 2004 など一定のファイアウォールでは、セッションを正常にリバース プロキシまたは Web 発行でき、同時に NTLM 認証も成功させることができます。基本認証はこのプロセスの影響は受けず、ファイアウォールに関係なく機能します。ただし、基本認証を使用する場合は、Outlook セッションを開始するたびにユーザー名とパスワードを入力する必要があります。

LmCompatibilityLevel の設定

LmCompatibilityLevel レジストリ エントリは、以下の値を使用することで構成できます。
  • LmCompatibilityLevel 値 0: LAN Manager (LM) 応答および NTLM 応答を送信し、NTLM バージョン 2 (NTLMv2) セッション セキュリティは使用しません。クライアントは LM および NTLM 認証を使用し、NTLMv2 セッション セキュリティは使用しません。ドメイン コントローラーは LM、NTLM、NTLMv2 認証を許可します。
  • LmCompatibilityLevel 値 1: ネゴシエートした場合、NTLMv2 セッション セキュリティを使用します。クライアントは LM および NTLM 認証を使用し、サーバーでサポートされている場合は NTLMv2 セッション セキュリティを使用します。ドメイン コントローラーは LM、NTLM、NTLMv2 認証を許可します。
  • LmCompatibilityLevel 値 2: NTLM 応答のみを送信します。クライアントは NTLM 認証のみを使用し、サーバーでサポートされている場合は NTLMv2 セッション セキュリティを使用します。ドメイン コントローラーは LM、NTLM、NTLMv2 認証を許可します。
  • LmCompatibilityLevel 値 3: NTLMv2 応答のみを送信します。クライアントは NTLMv2 認証を使用し、サーバーでサポートされている場合は NTLMv2 セッション セキュリティを使用します。ドメイン コントローラーは LM、NTLM、NTLMv2 認証を許可します。
  • LmCompatibilityLevel 値 4: (サーバーのみ) - ドメイン コントローラーは LM 応答を拒否します。クライアントは NTLM 認証を使用し、サーバーでサポートされている場合は NTLMv2 セッション セキュリティを使用します。ドメイン コントローラーは LM 認証を拒否し、NTLM および NTLMv2 認証を許可します。
  • LmCompatibilityLevel 値 5: (サーバーのみ) - ドメイン コントローラーは LM および NTLM 応答を拒否し、NTLMv2 応答のみを許可します。クライアントは NTLMv2 認証を使用し、サーバーでサポートされている場合は NTLMv2 セッション セキュリティを使用します。ドメイン コントローラーは NTLM および LM 認証を拒否し、NTLMv2 認証のみを許可します。

関連情報

"インターネットを経由した Exchange 接続" 機能の関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
831050 [OL2003] Outlook 2003 の "インターネットを経由した Exchange 接続" 機能の構成オプション
Exchange Server 2003 の RPC over HTTP を構成する方法の関連情報を参照するには、以下のサポート技術情報番号をクリックしてください。
833401 Exchange Server 2003 で RPC over HTTP を構成する方法

プロパティ

文書番号: 820281 - 最終更新日: 2009年12月8日 - リビジョン: 7.0
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Office Outlook 2003
  • Microsoft Exchange Server 2003 Standard Edition
  • Microsoft Exchange Server 2003 Enterprise Edition
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Premium Edition
  • Microsoft Windows Small Business Server 2003 Standard Edition
キーワード:?
kbprb KB820281
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