Exchange Server 2003 でのメールボックスの移動

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文書番号: 821829 - 対象製品
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目次

概要

Exchange Server 2003 のメールボックスの移動処理には、Microsoft Exchange 2000 Server の処理を強化した機能がいくつか含まれています。この資料では、これらの強化点について説明し、メールボックスを正常に移動するための推奨事項および一般的なトラブルシューティング情報を提供します。

詳細

Exchange システム マネージャを使用したメールボックスの移動

Exchange 2000 でメールボックスを移動するには、Active Directory ユーザーとコンピュータの [メールボックスの移動] コマンドを使用します。Exchange Server 2003 では、このコマンドを Exchange システム マネージャでも使用できます。Exchange システム マネージャを使用してメールボックスを移動すると、1 つのデータベースまたはサーバーから別の場所に、すべてのユーザーを簡単に移動できます。組織内の Exchange ユーザー数は絶えず変化するため、メールボックスを移動してサーバーの負荷を調整することができます。

: メールボックスの移動は、Microsoft Exchange Server 5.5 Service Pack 3 以降でサポートされています。

Exchange Server 2003 でメールボックスを移動するには、次の手順を実行します。
  1. 処理を実行する Exchange Server 2003 コンピュータで Exchange システム マネージャを起動します。
  2. [サーバー] をダブルクリックして、ユーザーのメールボックスが配置されているサーバー コンテナを探します。

    たとえば、デフォルトのストレージ グループおよびメールボックス ストアからメールボックスを移動する場合は、[最初のストレージ グループ]、[メールボックス ストア] を順にダブルクリックして、[メールボックス] をクリックします。
  3. 右側のウィンドウで、移動するメールボックスをクリックします。
  4. 選択したユーザーを右クリックして、[Exchange タスク] をクリックします。
  5. [Exchange タスク ウィザード] で、[次へ] をクリックします。
  6. [実行可能なタスク] ページの [実行するタスクを選択してください] で [メールボックスの移動] をクリックして、[次へ] をクリックします。
  7. [メールボックスの移動] ページの [サーバー] ボックスの一覧で移動先をクリックし、[メールボックス ストア] ボックスの一覧で任意のメールボックス ストアをクリックします。
  8. [次へ] をクリックします。
  9. 移動中に破損メッセージが見つかった場合の処理方法を構成して、[次へ] をクリックします。
  10. [次へ] をクリックします。

Exchange Server 2003 でのメールボックスの移動処理

Exchange Server 2003 では、複数のメールボックスの移動を同時に実行できます。たとえば、あるデータベースでメールボックスの移動を開始してから、同じサーバー上の別のデータベースから別のメールボックス移動セッションを開始することができます。メールボックスの移動処理がマルチスレッド化されたため、同時に、複数の処理が別々に実行されます。同時に実行可能な移動の数は、使用するハードウェアと、移動するメールボックスの数によって異なります。

: [メールボックスの移動] のインスタンス 1 つにつき 4 つのスレッドが使用されます。

Exchange Server 2003 では、破損しているメールボックス アイテムを自動的にスキップし、ログ出力することもできます。Exchange 2000 では、破損アイテムが見つかると、メールボックスの移動処理全体が失敗します。Exchange Server 2003 でメールボックスを移動するときは、破損アイテムが見つかった場合に移動元のメールボックスの処理を停止するか、破損アイテムをスキップしてメールボックスの移動を続行するかを選択できます。

: 移動中にスキップできるアイテムの数は、[破損アイテムをスキップする最大数] の値で制御されます。デフォルト値は 3 であり、最大 100 まで設定できます。この値は、メールボックスの移動処理を開始するときに構成できます。

破損アイテムはメールボックスから完全に削除されるため、メールボックスの移動を行う前に、移動元メールボックスをバックアップする必要があります。たとえば、破損アイテムを最大 6 個スキップするように設定している場合、メールボックスから削除されるメッセージの数が 6 個以下であれば、メールボックスの移動は正常に行われます。破損アイテム数が、設定した最大数を超えると、メールボックスは移動されません。

Exchange Server 2003 でメールボックスを移動するときは、移動処理の終了時刻 (または打ち切り時刻) も指定できます。たとえば、メールボックスのグループを夜間に移動するよう選択することができます。構成した打ち切り時刻までに完全に移動されなかったメールボックスに関しては、移動処理は自動的にキャンセルされます。完全に移動されなかったメールボックスは、移動元にロールバックされます。打ち切り時刻前に移動されたメールボックスは、新しい場所に残ります。
移動中に、詳細なメールボックスの移動レポート ログが生成されます。このレポートは XML 形式で、drive:\Documents and Settings\Profile\My Documents\Exchange Task Wizard Logs フォルダに保存されます (drive は Microsoft Windows がインストールされているハード ディスク、Profile はメールボックスの移動処理を開始したユーザーのプロファイル フォルダ)。

: このレポートは、メールボックスの移動完了後に自動的に開くことができます。

移動中のメールボックスにログオンすると、メールボックスのホストである Exchange Server 2003 コンピュータ上のアプリケーション ログに次のイベントが出力されます。

種類 : 警告
ソース : MSExchangeIS
分類 : Logons
イベント ID : 9660
ユーザー : N/A
説明 : メールボックスが移動処理中のため、ユーザー Username (Username の FQDN) はログオンできませんでした。 詳細については http://search.support.microsoft.com/search/?adv=1 を参照してください。

Exchange Server 2003 のメールボックスの移動機能は、システム メールボックスが誤って移動されることを防ぐのに役立ちます。システム アテンダント メールボックスを移動すると、次のエラー メッセージが表示されます。
exchangeAdminService オブジェクトでは使用できません。
SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) メールボックスを移動すると、次のエラー メッセージが表示されます。
mailGateway オブジェクトでは使用できません。
システム メールボックスを移動すると、次のエラー メッセージが表示されます。
これはシステム メールボックスであるため、移動できません。

メールボックスの移動機能を使用する際の推奨事項

マイクロソフトでは、メールボックスを移動する前に、移動元のメールボックス サーバーをバックアップすることをお勧めします。また、メールボックスの移動が完了したら、移動先サーバーで Exchange のオンライン完全バックアップを実行することもお勧めします。さらに、メッセージを .pst ファイルにバックアップすることを検討します。こうすると、個々のメールボックスを正常に移動できない場合に、迅速に回復処理を行うことができます。

データを 1 GB 移動するたびに、移動元および移動先のサーバーに 1 GB のトランザクション ログが生成されます。トランザクション ログ ドライブに十分な空き容量があることを確認してください。トランザクション ログ ドライブにトランザクション ログ ファイルを生成するための十分な空き容量がない場合は、ストレージ グループのプロパティ ページの [全般] タブで循環ログを一時的に有効にします。メールボックスの移動中に循環ログを有効にした場合は、メールボックスの移動が完了したら循環ログを無効にすることに注意してください。循環ログを有効のままにすると、データベースをバックアップから復元する必要がある場合に、障害が発生した時点に復元できません。ディスクの空き容量が問題の場合は、メールボックスの移動中に増分バックアップを実行してログ ファイルをクリアすることもできます。 Exchange 2000 Server および Exchange Server 5.5 でメールボックスを移動する方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
328810 [XADM] サーバー間でメールボックスを移動する

メールボックスの移動に関連するイベントおよびエラー メッセージ

Microsoft Active Directory Connector を使用して接続されている Microsoft Exchange Server 5.5 が組織に含まれている場合は、メールボックスの移動が完了するまで、1 つまたは複数の受信者用接続許可書でレプリケーションを停止します。Microsoft Active Directory ディレクトリ サービス全体に変更内容がレプリケートされてから、レプリケーションを再開します。

メールボックスの移動のトラブルシューティング方法

メールボックスの移動処理中に問題が発生した場合は、この資料で前述したメールボックスの移動ログを確認します。

ログ出力のレベルを上げて、アプリケーション ログでキャプチャする詳細のレベルを上げることもできます。これを行うには、次の手順を実行します。
  1. Exchange システム マネージャで、移動元サーバーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  2. [診断ログ] をクリックします。
  3. [サービス] 一覧で、[MSExchangeIS] をダブルクリックして、[System] をクリックします。
  4. [分類] 一覧で [Move Mailbox] をクリックします。
  5. [ログ出力のレベル] で、[最大] をクリックして、[OK] をクリックします。
メールボックスの移動処理中に発生する可能性のある問題には、他に次のようなものがあります。
  • メールボックスのサイズの制限など、移動先サーバー上のサイズ制限により、メールボックスの移動を正常に実行できない場合があります。Exchange Server 2003 Standard Edition には、16 GB の制限が含まれています。
  • メールボックスは、有効なアカウントと関連付ける必要があります。メールボックスに関連付けられているアカウントが無効になると、関連付けられている外部アカウントでは、Active Directory ディレクトリ サービスまたはリソース アカウントの SELF を参照する必要があります。

    : SELF アカウントは、Microsoft Windows 2000 のすべてのドメインで使用できます。すべての SELF アカウントでは、すべてのドメインで共通で、既知のセキュリティ識別子が共有されています。
  • メールボックスの移動中または移動後に発生する問題をトラブルシューティングするには、Admindmp.txt ファイルを参照してください。
  • 問題が発生しているメールボックスのメールボックス属性を、正常であることがわかっているメールボックスと比較すると、移動に関する問題の原因が構成の違いであるかどうかを確認することができます。

プロパティ

文書番号: 821829 - 最終更新日: 2007年11月26日 - リビジョン: 4.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Exchange Server 2003 Standard Edition
  • Microsoft Exchange Server 2003 Enterprise Edition
キーワード:?
kberrmsg kbinfo KB821829
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