Windows Server 2003 ベースのシステム上の Exchange Server 2003 での /3GB スイッチの使用

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文書番号: 823440 - 対象製品
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概要

1 GB 以上の物理 RAM (Random Access Memory) がインストールされていて、メールボックスまたはパブリック フォルダのホーム サーバーとなっている Microsoft Windows Server 2003 ベースのコンピュータに Exchange Server 2003 をインストールするときは、Boot.ini ファイルを編集して Information Store サービスの仮想メモリの使用を最適化する必要があります。

通常の状況では、プロセスごとに、ユーザー モードのプロセスに 2 GB の仮想アドレス空間が割り当てられ、オペレーティング システムにさらに 2 GB の仮想アドレス空間が割り当てられます。Windows Server 2003 で /3GB スイッチを使用すると、3 GB の仮想アドレス空間がユーザー モードのプロセスに割り当てられ、オペレーティング システムに割り当てられる仮想アドレス空間は 1 GB のみになります。このようにアドレス空間を 1 GB 追加で割り当てると、Store.exe 仮想アドレス空間でメモリが断片化する問題の解決に役立ちます。Store.exe に割り当てるアドレス空間をさらに大きくすると、サイズの大きいメモリ ブロックがすべて使用される前に、メモリをより簡単に結合させることができます。

Windows Server 2003 をインストールした後に、Boot.ini ファイルを変更して、次の例に示すように、/3GB および /USERVA=3030 のパラメータをスタートアップ行に追加します。
[Boot Loader]
Timeout=30
Default=multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT
[Operating Systems]
multi(0)disk(0)rdisk(0)partition(2)\WINNT="Microsoft Windows Server 2003" /fastdetect /3GB  /USERVA=3030
Boot.ini ファイルに /3GB の値を追加した後に、システム ページ テーブル エントリという不足しているシステム リソースの値が減少し、Exchange Server コンピュータの動作が不安定になる場合があります。 Exchange Server コンピュータのサービスの中断を防ぐ方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
316739 Boot.ini ファイルで /USERVA スイッチを使用して /3GB 構成をチューニングする方法

: Microsoft Windows Small Business Server 2003 ベースのコンピュータでは、/3GB スイッチを使用する必要はありません。Active Directory ドメイン コントローラまたはグローバル カタログ サーバーの役割も果たしている Exchange Server コンピュータに関しては、Boot.ini ファイルで /3GB スイッチ パラメータを使用しないことをお勧めします。

詳細

デフォルトでは、Windows Server 2003 は、カーネル用に 2 GB の仮想アドレス空間を予約しており、ユーザー モードのプロセス (Exchange 2003 インフォメーション ストア プロセス、Store.exe など) が 2 GB の仮想アドレス空間を使用できるようになっています。特定のプロセス用の仮想アドレス空間は、起動時に割り当てられ、実行中にメモリ使用量が増すに従って増加します。プロセスの実際のメモリ使用状況 (ワーキング セット) は、プロセスに割り当てられているアドレス空間よりもはるかに少なくなるのが普通です。1 GB を超えるメモリを持つ Exchange 2003 コンピュータ上では、ユーザー モードのアプリケーションが 3 GB のメモリを使用できるように Windows Server 2003 を修正する必要があります。

: Store.exe プロセスで仮想アドレス空間が不足しないように注意します。仮想アドレス空間が足りなくなると、物理 RAM が十分残っている場合であってもメモリ割り当てが失敗し、Microsoft Exchange Information Store サービスを再起動する必要が生じます。

たとえば、2 GB の物理 RAM を搭載し、Boot.ini ファイルに /3GB スイッチが含まれていないサーバーでは、Store.exe の仮想アドレス空間が 2 GB に達するとメモリ不足の状態になります。この場合、Windows タスク マネージャでは、約 1.5 GB のみが実際に使用されていると表示されているにもかかわらず、サーバーはメモリ不足になります。

/USERVA スイッチは、Windows Server 2003 で新しく追加されたスイッチであり、ユーザー モードとカーネル モードの間のメモリ割り当てをより細かくすることができます。この動作により、システム リソースを使い果たすリスクなしに、より多くのユーザーに対応するようにサーバーの規模を変更できます。/USERVA=3030 を使用すると、42 MB のメモリがページ テーブル エントリ (PTE) のカーネルに追加で割り当てられます。ただし、この値にはさらに調整が必要な場合があります。PTE の消費は、パフォーマンス モニタを使用して監視できます。監視対象のオブジェクトは、Free System Page Table Entries です。7,000 未満の値が確認できる場合は、システムが不安定なため、3030 の値を小さくする必要があります。値が 20,000 未満の場合は、20,000 を超える値が確認できるまで、64 MB ずつ値を小さくします。

: Microsoft Product Support Services は、/USERVA スイッチに 2800 〜 3030 の範囲のメモリを使用することを強く推奨します。この範囲では、現在確認されているすべての問題に関してシステム PTE の十分なプールを確保できます。通常は、/userva=2800 と設定すれば、最大限に近い数のシステム PTE を確保できます。現時点で、Microsoft Product Support Services では、2900 未満の値を必要とする Exchange Server コンピュータは確認していません。

仮想アドレスの消費状況は、パフォーマンス モニタでも監視できます。Store.exe プロセスの Virtual Bytes カウンタを追加すると、仮想アドレス空間を正確に読み取ることができます。監視する必要のある唯一の Exchange 2003 プロセスは Store.exe プロセスです。その他の Exchange 2003 プロセスは、問題の原因となるほど容量が大きくなることはありません。

Exchange Server を拡張すると /3GB スイッチが使用されるため、Exchange Server コンピュータでは、4 GB を超える RAM を有効に利用できません。Exchange Server は、インスタンス化、物理アドレス拡張 (PAE) および AWE (Address Windowing Extensions) をサポートしていません。このため、Exchange Server コンピュータで効率的に使用できる RAM の最大量は、4 GB です。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 823440 (最終更新日 2005-06-02) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 823440 - 最終更新日: 2007年11月26日 - リビジョン: 14.2
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Exchange Server 2003 Enterprise Edition
  • Microsoft Exchange Server 2003 Standard Edition?を以下の環境でお使いの場合
    • Microsoft Windows Server 2003, Enterprise Edition (32-bit x86)
    • Microsoft Windows Server 2003, Standard Edition (32-bit x86)
キーワード:?
kbinfo KB823440
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