この資料では、Microsoft Office Access データベースのテーブル フィールドで使用できるさまざまなデータ型について説明します。また、テーブルをデザインする際に使用できるフィールド プロパティについても説明します。
テーブル フィールドで使用するデータ型を決定する
フィールドで使用するデータ型を決定する必要があります。データ型を選択する際には、次の点に注意する必要があります。
-
フィールドに格納できる値の種類
数値型に設定されたフィールドには、文字列は格納できません。
-
フィールドに格納する値で使用される記憶域のサイズ
データ型によって必要とする記憶域のサイズが異なります。
-
フィールドに格納されている値に対して行う操作の種類
数値型または通貨型のフィールドでは値を合計できますが、テキスト型または OLE オブジェクト型のフィールドでは値を合計できません。
-
値の並べ替えまたはインデックスの作成を行うかどうか
OLE オブジェクト型のフィールドでは、並べ替えやインデックスの作成はできません。
-
クエリまたはレポートでフィールドを使用してレコードをグループ化するかどうか
OLE オブジェクト型のフィールドを使用してレコードをグループ化することはできません。
-
値の並べ替え条件
テキスト型フィールドに数字を格納した場合、数値ではなく文字列として並べ替えが行われます (並べ替えの結果は 1、10、100、2、20、200 のようになります)。格納した数を数値として並べ替える場合は、数値型または通貨型を使用してください。また、テキスト型フィールドに日付を格納する場合、その形式によっては正しく並べ替えられないことがあります。日付を正しく並べ替えるには、日付/時刻型のフィールドを使用してください。
データ型に関する情報
次の表は、Access のフィールドで利用できるすべてのデータ型、その使用法、および各データ型の記憶域のサイズの一覧です。
元に戻す全体を表示する
|
データ型
|
使用法
|
サイズ
|
|---|
|
テキスト型
|
文字列、または住所などの文字と数字の組み合わせに使用します。
また、電話番号、部品番号、郵便番号など、計算する必要がない数字にも使用します。
|
最大 255 文字。
注 : Access では、フィールドに入力された文字のみが保存されます。テキスト型フィールドの未使用部分のスペースは保存されません。フィールドに入力できる文字の最大数を変更するには、"フィールドサイズ" プロパティに適切な値を設定します。
|
|
メモ型
|
注意事項や説明など、長い文字列または数字に使用します。
|
Access 97、Access 2000、および Access 2002 では最大 64,000 文字、Access 2003 では最大 65,536 文字。
|
|
数値型
|
算術演算用の数値データに使用します。ただし、通貨の計算には使用できません (通貨型を使用します)。特定の数値型を定義するには、"Field Size/フィールドサイズ" プロパティを設定します。
|
1、2、4、または 8 バイト。レプリケーション ID 型 (GUID) のみ 16 バイト。
|
|
日付/時刻型
|
日付と時刻に使用します。
|
8 バイト。
|
|
通貨型
|
通貨に使用します。計算途中に数値が丸められないようにするには、通貨型を使用します。15 桁の整数部と 4 桁の小数部から成ります。
|
8 バイト。
|
|
オートナンバー型
|
レコードが追加されると、連続番号 (1 ずつ増加) または乱数が自動的に挿入されます。
|
4 バイト。レプリケーション ID 型 (GUID) のみ 16 バイト。
|
|
Yes/No 型
|
Yes/No、True/False、On/Off など二者択一のデータに使用します。
|
1 ビット。
|
|
OLE オブジェクト型
|
別のプログラムで OLE プロトコルを使用して作成された、Access のテーブルにリンクまたは埋め込み (挿入) 可能なオブジェクトに使用します。たとえば、Word 文書、Excel ワークシート、ピクチャ、サウンド、その他のバイナリ データなどがあります。OLE オブジェクトを表示するには、フォームまたはレポートで連結オブジェクト フレームを使用する必要があります。
|
最大 1 GB (ディスク容量により制限されます)。
|
|
ハイパーリンク型
|
UNC パスまたは URL パス。
|
最大 64,000 文字まで。
|
|
ルックアップ ウィザード
|
コンボ ボックスを使用して、別のテーブルまたは値の一覧から値を選択する形式のフィールドを作成します。[データ型] ボックスの一覧の [ルックアップ ウィザード] をクリックすると、ウィザードが自動的に起動され、表示される指示に従ってルックアップ フィールドを定義できます。
|
ルックアップ フィールドでもある主キーと同じサイズ (通常 4 バイト)。
|
フィールド プロパティに関する情報
フィールドのデータを保存、操作、および表示する方法を制御できます。これを行うには、フィールドに付属する一連のフィールド プロパティを使用します。たとえば、テキスト型フィールドの "Field Size/フィールドサイズ" プロパティを設定することにより、そのフィールドに入力できる文字の最大数を制御できます。フィールドのプロパティは、テーブルのデザイン ビューで設定できます。デザイン ビューの上の部分でフィールドを選択し、次に下の部分でフィールドに必要なプロパティを選択できます。
各フィールドで利用できるプロパティは、フィールドに指定されているデータ型により異なります。次の表は、Access データベースで利用できるフィールド プロパティの一覧です。特定のプロパティがフィールドのプロパティ シートに表示されない場合は、そのプロパティはそのフィールドのデータ型では利用できません。
元に戻す全体を表示する
|
フィールド プロパティ
|
説明
|
|---|
|
Field Size/フィールドサイズ
|
"Field Size/フィールドサイズ" プロパティを使用すると、テキスト型、数値型、またはオートナンバー型に設定されているフィールドに格納されるデータの最大サイズを設定できます。
|
|
Format/書式
|
"Format/書式" プロパティを使用すると、数値、日付、時刻、およびテキストの表示や印刷に使用される形式をカスタマイズできます。"Format/書式" プロパティは、フィールドの情報を表示する形式を制御するだけであり、その形式で情報が保存されるわけではありません。
|
|
Input Mask/定型入力
|
"Input Mask/定型入力" プロパティを使用すると、データの入力を簡単にしたり、テキスト ボックス コントロールにユーザーが入力できる値を制限したりできます。
|
|
Caption/標題
|
"Caption/標題" プロパティを使用すると、さまざまなビューのオブジェクト上に表示される標題で、ユーザーに有用な情報を提供できます。
フィールドの標題には、コントロールに関連付けられるラベルの文字列を指定します。フィールドの標題を作成するには、フィールド リストからフィールドを移動します。フィールドの標題は、データ シート ビューのテーブルやクエリに含まれるフィールドに対する列見出しとして機能します。
フォームの標題には、フォーム ビューのタイトル バーに表示される文字列を指定します。
ボタンおよびラベルの標題には、コントロールに表示される文字列を指定します。
|
|
Default Value/既定値
|
新しいレコードが作成された際にフィールドに自動的に入力される値を指定できます。たとえば、"住所" テーブルに含まれる "都道府県" フィールドの既定値を "東京都" に設定できます。テーブルにレポートを追加するときには、この値をそのまま使用するか、別の都道府県名を入力することができます。
|
|
Validation Rule/入力規則
|
"Validation Rule/入力規則" プロパティを使用すると、レコード、フィールド、またはコントロールに入力されるデータの要件を指定できます。入力されたデータが "Validation Rule/入力規則" 設定に違反した場合、"Validation Text/エラー メッセージ" プロパティに指定されたメッセージが表示されます。
|
|
Validation Text/エラー メッセージ
|
入力規則違反が発生した場合に表示するメッセージを指定できます。
|
|
Required/値要求
|
"Required/値要求" プロパティを使用すると、フィールドに値が必要かどうかを指定できます。このプロパティに [Yes/はい] が設定されると、レコードにデータを入力するときに、フィールド、またはフィールドに連結されたコントロールに Null 値以外の値を入力する必要があります。たとえば、各レコードの "姓" コントロールに必ず値が設定されるようにするには、このプロパティを使用します。フィールドに Null 値があってもよい場合は、"Required/値要求" プロパティに [No/いいえ] を設定するだけでは十分ではありません。"Validation Rule/入力規則" プロパティが設定されている場合は、"Validation Rule/入力規則" プロパティに明示的に "validationrule Or Is Null" を宣言する必要があります (validationrule は、入力規則の式です)。
|
|
Allow Zero Length/空文字列の許可
|
"Allow Zero Length/空文字列の許可" プロパティを使用すると、テーブル フィールドに長さ 0 の文字列 (" ") を有効な入力値として指定できます。
|
|
Indexed/インデックス
|
"Indexed/インデックス" プロパティを使用すると、単一フィールド インデックスを設定できます。フィールドにインデックスを設定すると、そのフィールドに対するクエリが高速になります。さらに、並べ替えやグループ化の操作も速くなります。たとえば、"姓" フィールドで特定の従業員名を検索する場合、このフィールドにインデックスを作成して名前検索を高速化できます。
|
|
Unicode Compression/Unicode 圧縮
|
Microsoft Access 2000 以降では、Unicode エンコーディング方式を使用して、テキスト型、メモ型、およびハイパーリンク型のフィールドのデータを表現します。Unicode では、各文字を 2 バイトで表現します。このため、文字を 1 バイトで表現する Access 97 以前のバージョンに比べて、テキスト型、メモ型、およびハイパーリンク型のフィールドにデータを格納するに大きな領域を必要とします。
Unicode 文字表現の格納領域の影響を相殺し、パフォーマンスを最適化するために、テキスト型、メモ型、およびハイパーリンク型のフィールドの "Unicode Compression/Unicode 圧縮" プロパティのデフォルト値は、[Yes/はい] に設定されています。"Unicode Compression/Unicode 圧縮" プロパティが [Yes/はい] に設定されると、最初のバイトが 0 であるすべての文字は、保存されるときに圧縮され、参照されるときに復元されます。ラテン文字 (英語、スペイン語、ドイツ語など西ヨーロッパ言語の文字) の最初のバイトは 0 であり、ラテン文字だけを含む圧縮データの場合、Unicode 文字表現は格納領域のサイズに影響を及ぼしません。
|
|
Smart Tags/スマート タグ
|
Access 2003 では、"Smart Tags/スマート タグ" プロパティを使用して、利用可能なスマート タグをフィールドに追加できます。スマート タグをフィールドに追加すると、フィールドに指定されたそれぞれの値が解析されます。値が指定されたスマート タグの 1 つであると認識されると、そのスマート タグで定義されたさまざまなアクションが実行されます。
|
|
Decimal Places/小数点以下表示桁数
|
"Decimal Places/小数点以下表示桁数" プロパティを使用すると、数字を表示する際の小数点以下の桁数を指定できます。
|
|
New Values/新規レコードの値
|
"New Values/新規レコードの値" プロパティを使用すると、新規レコードがテーブルに追加される際のオートナンバー型フィールドの増分を指定できます。このプロパティを使用できるのは、オートナンバー型フィールドのみです。
|
フィールド プロパティの関連情報を参照するには、テーブルのデザイン ビューでフォーカスをプロパティに移動し、F1 キーを押してください。プロパティのヘルプ トピックが新しいヘルプ ウィンドウに表示されます。
Access データベースにテーブルを作成する方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
304238?
(http://support.microsoft.com/kb/304238/
)
Access データベースにテーブルを作成する方法
次に、使用している Access のバージョンごとの参照情報を示します。
Access 97、Access 2000、および Access 2002
フィールド プロパティを使用する方法の関連情報については、[ヘルプ] メニューの [Microsoft Access ヘルプ] をクリックし、Office アシスタントまたはアンサー ウィザードで
フィールド プロパティと入力し、[検索] をクリックして表示されるトピックを参照してください。
Access 2003
フィールドのデータ型またはプロパティを設定する方法の詳細については、[ヘルプ] メニューの [Microsoft Office Access ヘルプ] をクリックします。次に、アシスタントの [検索] ボックスに
フィールドのデータ型を設定または変更する (MDB) と入力し、[検索の開始] をクリックして、表示されるトピックを参照してください。