Excel でのリンクされたブックの更新に関する起動時メッセージの制御方法

概要

この資料では、Microsoft Office Excel の起動時に表示さされる、リンクされたブックの更新に関するメッセージを制御する方法を詳しく説明します。

他のブック内のセルへのリンクを含むブックを開いたとき、次のメッセージが表示されることがあります。このブックには、ほかのデータ ソースへのリンクが含まれています。 リンクを更新すると、Excel は最新のデータを取り込もうとします。 リンクを更新しないと、以前の情報が使用されます。 [更新する] または [更新しない] をクリックできます。

Excel の既定では、このメッセージが表示されるようになっていますが、 このメッセージを表示するかどうか、およびリンクを手動更新または自動更新するかどうかを制御できます。 これらの変更を行うには、次の方法を使用します。

注:

  • 無効なリンクまたは破損しているリンクがブックに含まれている場合、選択するオプションにかかわらず、メッセージが表示されます。
  • Excel 2010 以降のバージョンのブック内のリンクに関する情報を検索するには、[データ] タブの [クエリと接続] グループで [リンクの編集] を選択します。

以下に示すオプションは、元のデータを含むブックが閉じている場合だけに当てはまります。 元のデータを含むブックが既に開いている場合に、そのリンクを含むブックを開くと、リンクが更新されます。

メッセージを表示しないで自動的に更新

Excel で、ブックを開いたときに、メッセージを表示しないでリンクを自動更新するには、次の手順を実行します。

  1. [ファイル] > [オプション] > [詳細設定] を選択します。
  2. [全般] の下の [リンクの自動更新前にメッセージを表示する] チェック ボックスをオフにします。

注:

  • [リンクの自動更新前にメッセージを表示する] チェック ボックスをオフにすると、リンクが自動的に更新されます。 また、メッセージは表示されません。
  • このオプションの設定は、現在のユーザーだけに当てはまります。現在のユーザーが開くすべてのブックに影響します。 同じブックを使用する他のユーザーには影響しません。

メッセージを表示しないで手動で更新

更新されたリンクのソースにアクセスできない他のユーザーとブックを共有している場合は、リンクの更新と更新確認メッセージを無効にします。 メッセージを表示しないで、リンクを自分で更新するまでそのまま (更新されないまま) にしておくには、次の手順に従います。

  1. Excel で、[データ] タブの [クエリと接続] グループで [リンクの編集] を選択します。

  2. [起動時の確認] をクリックします。

  3. [メッセージを表示しないで、リンクの自動更新も行わない] オプションをクリックします。

    警告

    リンクを更新せず、メッセージも表示しないように設定すると、ブックを使用するユーザーにはデータが古くなっていることがわかりません。 この設定は、ブックを使用するすべてのユーザーに影響しますが、 対象になるブックは、この設定を行った特定のブックだけです。

リンクを手動で更新するには、次の手順に従います。

  1. [データ] タブの [クエリと接続] グループで [リンクの編集] を選択します。
  2. [値の更新] を選択します。
  3. [閉じる] を選択します。

ブックで [メッセージを表示しないで、リンクの自動更新を行う] オプションを選択すると、その選択は無視されます。 ブックを開いたユーザーが [リンクの自動更新前にメッセージを表示する] チェック ボックスをオンにしている場合は、メッセージが表示されます。 そうでない場合、リンクは自動的に更新されます。