メールボックス ストア データベースが上限の 16 GB に達すると Exchange Server 2003 メールボックス ストアがマウントされない

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文書番号: 828070 - 対象製品
重要 : この資料には、レジストリの編集方法が記載されています。万一に備えて、編集の前には必ずレジストリをバックアップし、レジストリの復元方法を理解しておいてください。バックアップ、復元、および編集方法の詳細を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
256986 Microsoft Windows レジストリの説明
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目次

現象

Microsoft Exchange Server 2003 Standard Edition のメールボックス ストア データベースのサイズが上限の 16 GB に達すると、メールボックス ストアはマウントされません。また、次のイベント ID がアプリケーション イベント ログに出力される場合があります。

種類 : エラー
ソース : MSExchangeIS
分類 : General
イベント ID : 1112
説明 : データベース "メールボックス ストア (Server Name)" のサイズが最大値に達しました。Microsoft Exchange Information Store を停止してください。

種類 : 警告
ソース : ESE
分類 : Space Management
イベント ID : 445
説明 : Information Store (3160) データベース D:\Program Files\Exchsrvr\MDBDATA\priv1.edb は最大データベース サイズ 16383 MB に達しました。データベースを再起動できない場合は、そのサイズを減らすために、オフラインでのディスクの最適化を実行する必要がある可能性があります。

: イベント ID 445 の説明で、Priv1.edb ファイルのサイズが 16,383 MB に達したと表示されても、実際にはそうではない場合があります。イベント ID 445 は、Priv1.edb ファイルと Priv1.stm ファイルのサイズの合計が 16,383 MB に達したときに生成されるため、Priv1.edb ファイルのみのサイズは 16,383 MB よりも小さい場合があります。

MSExchangeIS イベント 1112 および ESE イベント 445 の詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://go.microsoft.com/?linkid=4190138
Microsoft Exchange Server 2003 Service Pack 2 (SP2) を使用した際の、データベースのサイズ制限の構成と管理に関する強化点の詳細については、『Exchange Server 2003 テクニカル リファレンス ガイド』の「データベース サイズの制限の構成および管理」を参照してください。

原因

この問題は、Exchange Server 2003 Standard Edition のメールボックス ストア データベースのサイズが上限である 16 GB に達した場合に発生することがあります。メールボックス ストア データベースが最大サイズに達すると、メッセージ データベース (MDB) はすぐに自動シャットダウンします。また、この際に MDB は再起動しません。この動作は仕様であり、Exchange Server 2003 Standard Edition のメールボックス ストア データベースで処理できる量を超えるデータがメールボックス ストア データベースに挿入されないようにするためのものです。

サーバーにインストールされている Exchange のバージョンを確認する方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
820270 組織内の Exchange サーバーの種類、エディション、およびサーバーのバージョンを確認する方法

解決方法

この問題を解決するには、以下のいずれかの方法を使用します。

方法 1

この問題を完全に解決するには、Exchange Server 2003 SP2 にアップグレードします。

Exchange Server 2003 Service Pack 2 における新しいデータベース サイズ制限の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
912375 Microsoft Exchange Server 2003 Service Pack 2 で設定されている 16 GB のデータベース サイズの上限を増やす方法
Exchange Server 2003 の最新の Service Pack を入手する方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
836993 Exchange Server 2003 用の最新の更新プログラムと Service Pack の入手方法

方法 2

管理者の場合は、以下の作業を実行する必要があります。
  • 一時的にデータベース サイズの上限を 1 GB 引き上げます。
  • データベースの不要な内容を選択して削除します。
  • データベースを最適化して、データベース サイズの上限として定義されている範囲内のレベルまでデータベースを縮小します。
Exchange Server 2003 Standard Edition では、データベース サイズの上限を一時的に 1 GB 増加する機能が製品に組み込まれています。ただし、この機能を有効にするには、管理者が
Temporary DB Size Limit Extension
レジストリ エントリを作成する必要があります。

Temporary DB Size Limit Extension
レジストリ エントリを作成すると、16 GB の上限を超えるメールボックス ストアを一時的にマウントできます。ただし、これは、あくまでも一時的な解決方法です。Exchange Server 2003 を次回開始したときには、サイズの上限は 16 GB に戻ります。サイズの上限が 16 GB に戻る前に、データベースのサイズを縮小する必要があります。データベースのサイズを縮小するには、次の手順を実行します。


警告 : レジストリ エディタまたは別の方法を使用してレジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、オペレーティング システムの再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、レジストリの変更により発生した問題に関しては、一切責任を負わないものとします。レジストリの変更は、自己の責任において行ってください。
: この手順で使用するレジストリ値は、メールボックス ストア データベースのサイズの上限を一時的に引き上げる目的で設計されています。通常の運用には使用しないでください。
  1. Exchange 2003 Standard Edition または Exchange 2000 Standard Edition を実行しているコンピュータに、
    Temporary DB Size Limit Extension
    レジストリ エントリを追加します。これを行うには、次の手順を実行します。
    1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに regedit と入力し、[OK] をクリックします。
    2. 次のレジストリ キーを見つけてクリックします。

      HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSExchangeIS\<Exchange Server Name>\Private-<long hexadecimal string>
    3. [編集] メニューの [新規] をポイントし、[DWORD 値] をクリックします。
    4. Temporary DB Size Limit Extension と入力し、Enter キーを押します。
    5. [Temporary DB Size Limit Extension] をダブルクリックします。
    6. [値のデータ] ボックスに 1 と入力します。[表記] (または [ベース]) の下の [10 進] をクリックし、[OK] をクリックします。
    7. レジストリ エディタを終了します。
  2. 回復処理中に新規の電子メール コンテンツがメールボックス ストアに追加され、一時的な 17 GB の上限を超えることがないように、SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) サービスおよび Microsoft Exchange MTA Stacks サービス (実行している場合) を停止してからメールボックス ストアをマウントすることを強くお勧めします。
  3. メールボックス ストアをマウントします。
  4. メールボックス ストアからデータを削除します。これを行うには、次のいずれかの方法を使用します。
    • Microsoft Outlook を使用して、個々の受信トレイおよびその他のフォルダから不要な電子メール アイテムを削除します。
    • Outlook を使用して、[送信済みアイテム] フォルダから不要な電子メール アイテムを削除します。
    • Outlook を使用して、[削除済みアイテム] フォルダを空にします。
    • 削除済みアイテムの保存期間が設定されている場合は、保存期間を一時的にゼロ (0) 日に設定します。
      1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] (または [すべてのプログラム])、[Microsoft Exchange] を順にポイントして、[システム マネージャ] をクリックします。
      2. [メールボックス ストア] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
      3. [制限] タブをクリックし、[削除済みアイテムの保存期間 (日)] ボックスに 0 と入力します。
    • 不要なメールボックスを削除します。
    • [メールボックスの移動] を使用して、Microsoft Exchange Server を実行している別のサーバー上にあるメールボックス ストアにメールボックスを移動します。
    • ユーザーに、個人用フォルダ (.pst) ファイルを各自のローカル ハード ディスク ドライブに作成させ、メールボックス ストア データベースから各自のローカル ハード ディスク ドライブにコンテンツをアーカイブさせます。
    • Mailbox Merge Wizard (ExMerge) ツールを使用して、メールボックス ストア データベースの内容を個人用フォルダ (.pst) にアーカイブします。

      : ExMerge ツールでは、メールボックス フォルダごと、または日付の範囲ごとに内容をアーカイブできます。

      ExMerge ツールの使用方法の詳細については、ExMerge ツールのダウンロード ファイルに含まれる Mailbox Merge Wizard (ExMerge).doc を参照してください。ExMerge ツールは次のマイクロソフト Web サイトからダウンロードできます。
      http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=429163ec-dcdf-47dc-96da-1c12d67327d5&DisplayLang=en
      ExMerge ツールに必要なアクセス許可の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
      273642 [XADM] ストア上で Receive As および Send As のアクセス権を持っていない場合に Exmerge 2000 が機能しない
  5. メールボックス ストアからデータを削除した後に、オンライン保守を実行する必要があります。これは、オフラインでのディスクの最適化を実行する前に完全削除のマークをアイテムに付けるためです。

    デフォルトでは、オンライン保守は、毎晩午前 1 時から 5 時までの間に実行するようスケジュールされています。オンライン保守を直ちに行うには、次の手順を実行します。
    1. [スタート] ボタンをクリックし、[プログラム] (または [すべてのプログラム]) をポイントします。次に、[Microsoft Exchange] をポイントし、[システム マネージャ] をクリックします。
    2. Microsoft Exchange Server をダブルクリックし、ストレージ グループをダブルクリックします。
    3. [メールボックス ストア] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
    4. [データベース] タブをクリックし、[カスタマイズ] をクリックして、直ちに実行するようスケジュールを変更します。

      : オンライン保守は、開始までに最大 30 分、完了までに数時間かかる場合があります。オンライン保守が開始されると、次のイベント ID メッセージがアプリケーション イベント ログに出力されます。

      種類 : 情報
      ソース : ESE
      分類 : Online Defragmentation
      イベント ID : 700
      説明 : MSExchangeIS (170) オンラインでのディスクの最適化により、データベース 'C:\exchsrvr\mdbdata\priv1.edb' に対するすべての処理を開始しています。

  6. アプリケーション イベント ログを表示して、メールボックス ストアのオンライン保守が完了していることを確認します。イベント ID 1221 は、オンライン保守が完了したことを示します。このイベント ID メッセージでは、オフラインでのディスクの最適化を行った後のメールボックス ストアの空き容量を確認することもできます。イベント ID 1221 は、次のようなイベント ID で表示されます。

    種類 : 情報
    ソース : MSExchangeIS Mailbox Store
    分類 : General
    イベント ID : 1221
    説明 : オンラインでのディスクの最適化が終了した後、データベース Storage Group Name\Mailbox Store には 565 MB の空き容量があります。

  7. Eseutil ツール (Eseutil.exe) を使用して、メールボックス ストアのオフラインでのディスクの最適化を実行します。

    オフラインでのディスクの最適化を行うには、事前にメールボックス ストアをマウント解除する必要があります。また、eseutil /d を実行するには、データベース サイズの 110% 以上の空きディスク容量が必要です。t オプションを使用してデータベース ファイルの一時的な場所を指定しない場合、一時的な場所は自動的に Exchsrvr/Bin フォルダに設定されます。

    この手順の例では、ハード ディスク ドライブ上またはネットワーク ドライブ上で最適化済みデータベースが格納される一時的なドライブ文字は X です。メールボックス ストアで eseutil /d コマンドを実行した後に、ストレージ グループ内のすべてのストアをマウント解除し、Mdbdata フォルダ内のすべてのログ ファイルを削除してから、データベースを再度マウントする必要があります。オフラインでのディスクの最適化が完了するまでの時間は、使用するハードウェアや、一時的なデータベースがネットワーク ドライブにリダイレクトされるかどうかなどの要因によって異なります。Eseutil ツールを実行する場合に使用するコマンド ラインの例を以下に示します。
    exchsrvr\bin\eseutil /d "location of .edb file" /tX:\tempdfg.edb
    : .edb データベース ファイルのディスクの最適化を行うと、関連する .stm ファイルも最適化されます。

    Eseutil ツールの使用方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    328804 Exchange のデータベースを最適化する方法
    254132 Eseutil /d でデータベースとストリーム ファイルが両方とも最適化される
    192185 Eseutil ユーティリティ (Eseutil.exe) で最適化を行う方法
  8. データベースをマウントしてバックアップを作成します。

    警告 : Eseutil.exe を使用してデータベースの最適化を行った後に、データベースのフル バックアップを実行する必要があります。データベースの最適化では新しいデータベース署名を持つ新しいデータベース ファイルが作成されるため、フル バックアップが必要となります。復元後のログ ファイルの再生は、データベースの署名がトランザクション ログ ファイルに記録されている署名の値と一致することを前提にしています。最適化前に実行されたデータベース バックアップには、新しい最適化後のデータベースとは異なる署名を持つデータベース ファイルが含まれます。古いデータベースが復元されると、新しい最適化後のデータベース ファイルに関連付けられている新しいトランザクション ログは再生されません。
Exchange サーバーを Exchange Server 2003 SP2 にアップグレードできない場合は、データベースが最大サイズに達するのを防ぐために、メールボックスの制限を実装することもできます。メールボックス ストアのメールボックス制限を実装することもできます。一部のメールボックスに関して格納域の制限を高くする必要がある場合は、メールボックスごとに個別の制限を実装することもできます。

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
319583 [HOWTO] Exchange 2000 のメールボックスで格納域の制限を構成する方法

方法 3

Exchange Server 2003 の新機能である回復用ストレージ グループを使用すると、回復用ストレージ グループ内のデータベースをマウントし、Exchange Server 2003 バージョンの Microsoft Exchange Merge Wizard (Exmerge.exe) を使用してそのデータベースからメールボックスを抽出できます。

回復用ストレージ グループ内のデータベースでも、通常のストレージ グループ内のデータベースの場合と同じ Exmerge.exe の機能を使用できます。ただし、回復用ストレージ グループで Exmerge.exe ツールを使用する場合は、次の相違点に注意してください。
  • 回復用ストレージ グループからデータを抽出するときに、管理グループのメンバの [Receive As] アクセス許可に構成されている [拒否] 設定を無効にする必要はありません。ただし、通常のストレージ グループにデータをマージするときは、適切なユーザー アカウントをメールボックス ストアに追加して、そのアカウントに [Receive As] アクセス許可を割り当てる必要があります。
  • 元のメールボックスは、元のデータベースに存在し、Active Directory ユーザー アカウントに接続した状態である必要があります。
Exchange Server 2003 の回復用ストレージ グループの使用方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
824126 Exchange Server 2003 の回復用ストレージ グループの使用方法

詳細

Exchange 個人用メールボックス ストア データベースに関する 16 GB のサイズ制限と、Exchange パブリック メールボックス ストア データベースに関する 16 GB のサイズ制限は、Priv.edb ファイルと Priv.stm ファイルの両方のサイズの合計です。Exchange システム マネージャで、メールボックスに使用される容量を表示すると、Priv.edb ファイルで使用される容量のみの数値が表示されます。Priv.stm ファイルで使用される容量は、この数値には含まれません。

メールボックスに上限を設定しても、Priv.edb ファイルの格納域のみが制限され、Priv.stm ファイルの格納域は制限されません。たとえば、Exchange システム マネージャでは使用容量が 250 MB のみと表示されるメールボックスでも、そのメールボックスで使用される合計の容量は 450 MB である場合があります。この差が発生するのは、Priv.stm ファイルで使用される 200 MB の容量が Exchange システム マネージャに表示されないためです。

Microsoft Exchange 2000 Server のこの問題の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
813051 Exchange 2000 Server で設定されている 16 GB のデータベース サイズの上限を一時的に増やす方法

Exchange Server 2003 Service Pack 2 の詳細については、次のマイクロソフト Web サイトを参照してください。
http://www.microsoft.com/japan/exchange/previous/downloads/2003/sp2/overview.mspx

関連情報

詳細については、以下のマイクロソフト TechNet Web サイトを参照してください。
http://technet.microsoft.com/ja-jp/library/aa997090.aspx

プロパティ

文書番号: 828070 - 最終更新日: 2007年11月21日 - リビジョン: 11.1
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Exchange Server 2003 Standard Edition
  • Microsoft Exchange Server 2003 Service Pack 1
キーワード:?
kberrmsg kbtshoot kbexchtechbulletin KB828070
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

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