SQL Server の 8198 エラーのトラブルシューティング方法

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文書番号: 834124 - 対象製品
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目次

概要

この資料では、8198 エラーのトラブルシューティングに役立つガイドラインや方法について記載します。ただし、この資料には、8198 エラーの原因となる可能性のあるすべての事項が記載されているわけではありません。また、特定の環境でのみ発生する問題の場合もあります。

この資料ではまず、どのような場合に 8198 エラーが発生することがあるかについて説明します。次に、xp_logininfo システム ストアド プロシージャに関する情報を示します。その後、8198 エラーのトラブルシューティング方法を説明します。



8198 エラーが発生するケース

SQL Server のインスタンスで、Microsoft Windows NT ドメインのユーザー アカウントの資格情報を解決する必要がある操作を実行したとき、以下のいずれかのようなエラー メッセージが表示されることがあります。

エラー メッセージ 1

サーバー : メッセージ 8198、レベル 16、状態 XX、プロシージャ Stored Procedure Name、行line Number
Windows NT グループ/ユーザー ''Domain\Account Name'' に関する情報を取得できませんでした。



エラー メッセージ 2

ODBC エラー 8198 (42000) Windows NT グループ/ユーザー ''Domain\Account Name'' に関する情報を取得できませんでした。



エラー メッセージ 3

ジョブは失敗しました。所有者 Domain\Account Name (ジョブ job name ) にサーバーのアクセス権があるかどうか確認できません (理由 : Windows NT グループ/ユーザー '' Domain\Account Name '' に関する情報を取得できませんでした)。[SQLSTATE 42000] (エラー 8198)


Windows NT ドメインのユーザー アカウントの資格情報を解決するために、SQL Server では xp_logininfo システム ストアド プロシージャを使用しています。xp_logininfo システム ストアド プロシージャが失敗し、8198 エラーが発生する一般的な状況の一覧を以下に示します。
  • xp_sendmail 拡張ストアド プロシージャの使用時
  • レプリケーションのセットアップ時
  • SQL Server エージェントのジョブの実行時



Xp_logininfo システム ストアド プロシージャに関する情報

xp_logininfo は、システム ストアド プロシージャです。xp_logininfo システム ストアド プロシージャは、名前に反して、SQL Server 拡張ストアド プロシージャではありません。xp_logininfo システム ストアド プロシージャでは、複数の Microsoft Windows API 呼び出しを実行して、Windows ドメインおよび Windows ユーザー アカウントに関する情報を取得します。

エラーの原因となった Windows API 呼び出しに応じて、xp_logininfo システム ストアド プロシージャは、対応する SQL Server の状態値と共に 8198 エラーを返すことがあります。SQL Server の状態値は、エラーの性質を示します。

SQL Server では、ユーザーが明示的に指定していない場合でも、Windows ドメインおよびユーザー アカウントに関する情報を取得するために xp_logininfo システム ストアド プロシージャが実行されることがあります。このため、8198 エラー メッセージが表示され、そのエラー メッセージでプロシージャとして xp_logininfo システム ストアド プロシージャが示されている場合、SQL プロファイラを使用してエラーの発生個所のトレースおよびトラブルシューティングを行う必要があります。

xp_logininfo システム ストアド プロシージャが失敗するたびに、8198 エラーが、対応する SQL Server 状態と共に出力されます。ユーザーが明示的に xp_logininfo システム ストアド プロシージャを実行していない場合でも、SQL Server により、必要に応じて Windows ドメインおよびユーザー アカウントに関する情報を取得するために xp_logininfo システム ストアド プロシージャが使用されることがあります。次のエラー メッセージの XX という値は、エラー発生時の SQL Server の状態を示します。

サーバー : メッセージ 8198、レベル 16、状態、XX、プロシージャ Stored Procedure Name 、行 line Number
Windows NT グループ/ユーザー ''Domain\Account Name'' に関する情報を取得できませんでした。


次の表は、8198 エラーの発生時にエラー メッセージによく表示されることがある SQL Server の状態値の一覧です。

元に戻す全体を表示する
SQL Server の状態 考えられる原因
21 Microsoft Windows NT オペレーティング システムを実行しているコンピュータで xp_logininfo 拡張ストアド プロシージャが実行されていません。
Windows アカウント名に、Windows ドメイン名とアカウント名を区切るバックスラッシュ ("\") 文字が含まれていません。
22 SQL Server が Windows アカウント名に関する情報を取得するために Windows オペレーティング システムに対してクエリを実行したときに、エラーが発生しました。
24 SQL Server エンジンが Windows アカウント名に関する情報を取得するために Windows オペレーティング システムに対してクエリを実行したときに、アクセスが拒否されました。
25 SQL Server エンジンが Windows アカウント名に関する情報を取得するために Windows オペレーティング システムに対してクエリを実行したときに、エラーが発生しました。
26 SQL Server エンジンが、Windows ユーザーがメンバになっている、ローカルの Windows グループに関する情報を取得するために Windows オペレーティング システムに対してクエリを実行したときに、エラーが発生しました (Windows ユーザーはセキュリティ コンテキスト アカウントです)。
27 SQL Server エンジンが、Windows ユーザーがメンバになっている、ローカルの Windows グループに関する情報を取得するために Windows オペレーティング システムに対してクエリを実行したときに、エラーが発生しました (Windows ユーザーはセキュリティ コンテキスト アカウントです)。


8198 エラー メッセージのトラブルシューティング

xp_logininfo システム ストアド プロシージャは、Windows NT ドメインのユーザー アカウントの資格情報を解決するために SQL Server で使用されることもあるため、SQL プロファイラを使用して、エラー メッセージの本当の原因を追跡することを推奨します。

8198 エラーの原因となる可能性のあるいくつかの問題を以下に示します。
  • ネットワークの問題
  • Windows ローカル グループまたは Windows グローバル グループの名前に関する問題
  • Everyone グループとの競合
  • xp_sendmail 拡張ストアド プロシージャのエラー
  • SQL Server エージェント ジョブのエラー
  • レプリケーションの構成のエラー
以下に、それぞれの問題の詳細と解決方法について説明します。

ネットワークの問題

SQL Server ログオン アカウントが、ストアド プロシージャの実行に使用される Windows アカウントとは別の Windows ドメインにある場合に 8198 エラーが出力されることがあります。この問題を解決するには、以下の条件が満たされていることを確認します。
  • 2 つの Windows ドメインの間に信頼関係が確立されていること。
  • 2 つの Windows ドメインで、信頼の確立に必要な TCP/IP ポートが有効になっていること。

    : 2 つのドメイン間に信頼関係があっても、Windows ドメインで関連するポートが有効になっていないと、8198 エラーが出力されることがあります。
関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
179442 ドメインの信頼関係を使用するためのファイアウォールの構成方法
これらの条件を満たしているかどうかを確認するには、一方のドメイン内のコンピュータのフォルダに対するアクセス許可を、もう一方のドメインのユーザーに割り当てることができるかどうかのテストを行います。アクセス許可を割り当てることができない場合、ネットワークに関する問題の可能性があります。

: エクスプローラを使用してフォルダのアクセス許可を別のドメインのユーザーに割り当てる場合は、ドメインの一覧から別のドメインの名前を明示的に選択するようにします。



Windows ローカル グループまたは Windows グローバル グループの名前に関する問題

Windows ローカル グループまたは Windows グローバル グループの名前が以下のいずれかと一致している場合、Windows ローカル グループまたは Windows グローバル グループの Windows ユーザーを使用してストアド プロシージャを実行すると、8198 エラーが出力されることがあります。
  • Windows ドメイン名
  • コンピュータ名
  • そのドメインとの信頼関係が確立されている、別の Windows ドメイン

この問題を回避するには、以下のいずれかの操作を実行します。
  • Windows ローカル グループまたは Windows グローバル グループの名前を変更します。
  • Windows ドメインと同じ名前が付いている Windows ローカル グループまたは Windows グローバル グループからユーザーを削除します。
関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
233161 [SQL]BUG: Xp_logininfo が 8198 エラーを返す


Everyone グループとの競合

予約済みのグループ名 Everyone と同じ名前を持つユーザーによって作成された Windows ローカル グループまたは Windows グローバル グループが存在する場合に、8198 エラーが出力されることがあります。名前の競合が原因で、Windows アカウントの認証が失敗することがあります。

予約済みのグループ名 Everyone は、Windows 管理ツールの "ドメイン ユーザー マネージャ" または "コンピュータの管理" のグループの一覧には表示されません。しかし、手動でローカル グループまたはグローバル ドメイン グループを作成して、Everyone という名前を付けると、ドメイン ユーザー マネージャのグループの一覧に Everyone グループが表示されます。

この問題を解決するには、手動で作成した Everyone グループを削除します。


xp_sendmail 拡張ストアド プロシージャのエラー

xp_sendmail 拡張ストアド プロシージャを実行しているクライアント コンピュータが SQL Server コンピュータと異なるドメインにあり、2 つのドメインの間に信頼関係が確立されていない場合、xp_sendmail 拡張ストアド プロシージャの実行が失敗し、8198 エラーが返されることがあります。

この問題を解決するには、以下のいずれかの操作を実行します。
  • クライアントの Windows ドメインで、SQL Server の起動アカウントと同じユーザー名とパスワードを使用してドメイン ユーザーを作成します。
  • SQL Server の起動アカウントを、SQL Server クライアントの Windows ドメインの Pre-Windows 2000 Compatible Access グループに追加します。

    Pre-Windows 2000 Compatible Access グループの使用方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
    303973 [HOW TO] Pre-Windows 2000 Compatible Access グループにユーザーを追加する方法

SQL Server エージェント ジョブのエラー

Microsoft Windows NT で認証されたユーザーが所有している SQL Server エージェントのジョブが失敗した場合に、8198 エラーが出力されることがあります。この問題は、SQL Server が Microsoft Windows 2000 オペレーティング システム コンピュータで実行されていて、そのコンピュータのドメインに Pre-Windows 2000 Compatible Access グループが存在しない場合に発生することがあります。

この問題の関連情報および推奨する回避策を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
241643 [PRB] Windows NT 認証ユーザー所有のジョブから 8198 エラー メッセージが返される


レプリケーションの構成のエラー

SQL Server のインスタンスでレプリケーションの構成を行うときに、レプリケーション エージェントが起動しない場合があります。このとき、8198 エラーが出力されることがあります。
レプリケーション エージェントが起動しない場合は、そのレプリケーション エージェントのジョブに対して作成された、SQL Server エージェントのジョブの履歴を確認します。ジョブの履歴内に 8198 エラーが記録されていることがあります。

この問題の原因としては、次の 2 つが考えられます。
  • SQL Server サービスが使用しているアカウントに、Windows ドメインに対する十分な管理者の資格情報が付与されていません。この場合、xp_logininfo システム ストアド プロシージャは、SQL Server サービスのセキュリティ コンテキストを使用して実行されます。このアカウントに十分な管理者の資格情報がなく、ドメイン内のユーザーのプロパティを列挙できないため、xp_logininfo システム ストアド プロシージャの実行が失敗し、8198 エラーが出力されます。

    この問題を解決するには、SQL Server サービスの起動アカウントを Windows ドメイン アカウントに変更します。
  • パブリッシャおよびサブスクライバ上の SQL Server サービスと SQL Server エージェント サービスが、それぞれ異なる Windows ドメインのセキュリティ コンテキストを使用しています。

    この問題を解決するには、次の 2 つの方法のいずれかを実行します。
    • SQL Server サービスおよび SQL Server エージェント サービスの実行に、同じ Windows ドメイン ユーザー アカウントを使用します。
    • パブリッシャおよびサブスクライバに Windows ドメイン ユーザー アカウントを作成し、同じユーザー名とパスワードを設定します。

関連情報

関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
830596 [FIX] 拡張ストアド プロシージャ xp_logininfo の実行時にエラー メッセージが表示される
241643 [PRB] Windows NT 認証ユーザー所有のジョブから 8198 エラー メッセージが返される
233161 [SQL]BUG: Xp_logininfo が 8198 エラーを返す


xp_sendmail 拡張ストアド プロシージャの関連情報については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。

xp_sendmail


xp_logininfo システム ストアド プロシージャの関連情報については、以下のマイクロソフト Web サイトを参照してください。

xp_logininfo


関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 834124 (最終更新日 2004-02-09) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 834124 - 最終更新日: 2007年4月25日 - リビジョン: 1.4
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft SQL Server 2000 Standard Edition
キーワード:?
kbhowtomaster kbstoredproc kberrmsg kbsecurity kbsqlservmail kbuser kbtsql kbquery kblogin kbauthentication kbservice kbserver kbdatabase kbsysadmin kbinfo KB834124
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