Windows XP Service Pack 2 でのネットワーク関連の修正一覧

文書翻訳 文書翻訳
文書番号: 838207 - 対象製品
すべて展開する | すべて折りたたむ

目次

はじめに

この資料では、Microsoft Windows XP Service Pack 2 (SP2) で対応しているネットワーク関連の問題と動作変更について説明します。

Windows XP SP2 を入手する方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
322389 最新の Windows XP Service Pack を入手する方法

詳細

Windows XP SP2 では、ネットワーク関連の以下の問題と動作変更のすべてに対応しています。

Windows ファイアウォールを有効にすると、DCOM を利用したリモート デバッグが機能しなくなる

ローカル コンピュータで Windows ファイアウォールが有効になっていると、DCOM を利用したデバッグが機能しなくなります (DCOM を利用したデバッグは、マネージ アプリケーションのデバッグとも呼ばれます)。また、リモート コンピュータで Windows ファイアウォールが有効になっていると、マネージ アプリケーションのデバッグが機能しなくなります。マネージ アプリケーションのデバッグでは、毎回動的に生成されるリモート プロシージャ コール ポートが使用されるため、この問題が発生します。

Windows ファイアウォールを有効にすると、SQL Server のリモート デバッグが機能しなくなる

クライアント コンピュータで Windows ファイアウォールが有効になっていると、SQL Server のデバッグが機能しなくなります。SQL Server のデバッグでは、DCOM によって使用される特定のリモート プロシージャ コール ポートを開く必要があるため、この問題が発生します。DCOM によって使用されるポートは、SQL Server のデバッグを実行するたびに動的に生成されます。

リモートで作成した ASP.NET プログラムを起動するときにサーバー エラーが発生する

リモート コンピュータに ASP.NET プログラムを作成後、そのプログラムを起動しようとすると、"サーバー エラー" というエラー メッセージが表示されます。

Windows XP Service Pack 2 を実行しているコンピュータをリモートでバックアップできない

Veritas Backup Exec 8.6.1 を使用して、Windows XP Service Pack 2 (SP2) を実行しているリモート コンピュータをバックアップするとき、バックアップ プログラムで Windows XP SP2 クライアント コンピュータに関する情報を参照できません。Backup Exec には、Windows XP SP2 クライアント コンピュータにバックアップできるボリュームまたはシステム状態情報がないことが示されます。

特定のリアルタイム通信クライアント コンピュータでビデオの受信はできるが送信ができない

特定のネットワーク アダプタを使用するリアルタイム通信クライアント コンピュータは、RTCP (Real-Time Control Protocol) パケットは正常に送信できますが、RTP (Real-time Transport Protocol) パケットは正常に送信しません。この問題は、Windows によって QoS (Quality of Service) プロトコルが RTP パケットの送信元のソケットにバインドされる場合に発生します。 Windows XP SP2 では、この問題を解決するため、GQoS (Generic QoS) に関するレイヤ 2 の優先度処理のデフォルトの動作が変更されます。

PNRP (Peer Name Resolution Protocol) サービスの機能追加

Windows XP SP2 では、以下の PNRP の変更をすべて許可する新しいポリシー設定が導入されます。
  • ピア ツー ピア ネットワークを無効にする。
  • シード サーバーを設定する。
  • マルチキャスト ブートストラップを無効にする。

マルチホーム コンピュータでファイル共有の問題が発生することがある

複数の IP アドレスが割り当てられたコンピュータから共有リソースにアクセスするときに問題が発生することがあります。複数の IP アドレスが割り当てられたコンピュータでは、NetBIOS トランスポート (NetBT) により、コンピュータ名と IP アドレスが、マルチホーム フラグを設定した状態で登録されます。複数の IP アドレスが割り当てられたコンピュータでは、ネットワーク アダプタ、VPN 接続、IEEE 1394 アダプタ、またはダイヤルアップ アダプタを複数使用することができます。このようなコンピュータに後から新しい IP アドレスが割り当てられる場合、Windows インターネット ネーム サービス (WINS) は Tombstone (廃棄) 間隔が経過するまで元の IP アドレスを保持します。その結果、古い IP アドレスが WINS にキャッシュされたままになります。NetBT では、WINS を使用してコンピュータ名を解決するとき、そのコンピュータ名に複数の IP アドレスが割り当てられていると、それぞれの IP アドレスにインターネット制御メッセージ プロトコル (ICMP) パケットを送信して接続を試み、有効な IP アドレスを特定します。このとき、ICMP パケットにまったく応答がない場合は、WINS サーバーから受け取った最初の IP アドレスに接続を試みます。この状況では、次の 2 つの問題が発生することがあります。
  • NetBT が WINS サーバーから受け取った最初の IP アドレスが、適切な IP アドレスではありません。
  • WINS サーバーでリモート コンピュータに 4 つ以上の IP アドレスが割り当てられている場合、リモート コンピュータに接続する前に、NetBT タイムアウト カウンタに設定された時間が経過します。
Windows XP SP2 のデフォルトの設定では Windows ファイアウォールが有効なため、ファイル共有の問題が発生することがあります。この問題を解決するため、TCP ポート 445 へのトラフィックが許可されている場合は、着信 ICMP パケットに応答するようにしました。TCP ポート 445 へのトラフィックが許可されていない場合は、着信 ICMP パケットに応答しません。

Windows XP SP2 では Cisco VPN Client プログラムを TCP トランスポート モードで実行できる

プレリリース版の Windows XP SP2 をインストール後、IPSec (インターネット プロトコル セキュリティ) over TCP を使用するように Cisco VPN Client Version 4.0.3.D を構成すると、Cisco VPN Concentrator に接続するときに、次のエラー メッセージが表示されます。
Secure VPN Connection terminated locally by the Client. Reason 414: Failed to establish a TCP connection.
TCP/IP プロトコルの変更により、ループバック IP アドレスに送信され、ループバック インターフェイス以外のインターフェイスに着信したパケットはすべて廃棄されるようになりました。上記の問題は、この TCP/IP プロトコルの変更が原因で発生します。Cisco VPN クライアントはパケットをループバック IP アドレスに送信しますが、そのパケットは物理インターフェイスから着信します。そのため、パケットが廃棄されます。

ネットワーク モニタを使用してリモート コンピュータを監視するときに、"アクセスが拒否されました" というエラーが表示される

プレリリース版の Windows XP SP2 をインストール後、ネットワーク モニタのリモート機能を使用すると、次のエラー メッセージが表示されます。
アクセスが拒否されました。

プロファイルのポリシーを標準からドメインに変更するとピア ツー ピア ネットワークが機能しなくなる

プレリリース版の Windows XP SP2 をインストール後、ピア ツー ピア ネットワーク コンポーネントを有効にすると、ピア ツー ピア機能を有効にするために必要なポートがセットアップ プログラムによって開かれます。コマンド プロンプトで netsh firewall show portopening と入力し、Enter キーを押すと、セットアップ プログラムによって標準のプロファイルまたはドメインのプロファイルの一方のポートしか開かれていないことがわかります。このため、プロファイル ポリシーを変更すると、ピア ツー ピア ネットワークが機能しなくなります。この問題を解決するため、標準のプロファイルのポートとドメインのプロファイルのポートの両方を開くようにピア ツー ピア ネットワークのセットアップ プログラムが変更されます。Windows XP SP2 の適用後に上記のコマンドを入力すると、以下のような結果が表示されます。
DOMAIN のポートの構成:
Port  Protocol  Mode    Name
------------------------------------------------------------
3587  TCP       Enable  Windows Peer-to-Peer Grouping
3540  UDP       Enable  Peer Name Resolution Protocol (PNRP)
1900  UDP       Enable  UPnP Framework の SSDP コンポーネント
STANDARD のポートの構成:
Port  Protocol  Mode    Name
------------------------------------------------------------
3587  TCP       Enable  Windows Peer-to-Peer Grouping
3540  UDP       Enable  Peer Name Resolution Protocol (PNRP)
1900  UDP       Enable  UPnP Framework の SSDP コンポーネント
ローカル エリア接続のポートの構成:
Port  Protocol  Mode    Name
------------------------------------------------------------
3544  UDP       Enable  Teredo

Windows ファイアウォールが DirectX プログラムからフォーカスを移動すると、DirectX プログラムが応答を停止することがある

DirectX プログラムがフルスクリーン モードで実行されているとき、Windows ファイアウォールがメッセージを表示するために DirectX プログラムからフォーカスを移動すると、その DirectX プログラムが応答を停止することがあります。この問題を回避するため、Windows XP SP2 では、DirectX プログラムがフルスクリーン モードで実行されている場合は、Windows ファイアウォールがメッセージをバックグラウンドで表示します。

APC 関数呼び出しで、Recv 関数がソケット エラーを返す

非同期プロシージャ コール (APC) スレッドで QueueUserAPC 関数を使用して Socket 関数を開くとき、Recv 関数がソケット エラーを返します。

Winsock のブロッキング呼び出しが行われるとき、その呼び出しを完了する前に、ネットワーク イベントが発生するまで待機することが必要な場合があります。このような待機が必要な呼び出しには、Send 関数、Recv 関数、Select 関数、Accept 関数、および Connect 関数があります。このような呼び出しでは、Winsock により待機処理が実行されます。ただし、この処理は、同じスレッドでスケジュールされている APC によって割り込まれることがあります。この問題が発生すると、予期しない結果が生じることがあります。
この資料に記載されているサードパーティ製品は、マイクロソフトと関連のない他社の製品です。明示または黙示にかかわらず、これらの製品のパフォーマンスや信頼性についてマイクロソフトはいかなる責任も負わないものとします。

関連情報

この資料は米国 Microsoft Corporation から提供されている Knowledge Base の Article ID 838207 (最終更新日 2004-07-23) を基に作成したものです。

プロパティ

文書番号: 838207 - 最終更新日: 2005年7月11日 - リビジョン: 1.4
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Windows XP Home Edition
  • Microsoft Windows XP Professional
キーワード:?
kbbackup kbfirewall kbenv kbprb kberrmsg kbfix kbbug kbinfo KB838207
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

フィードバック

 

Contact us for more help

Contact us for more help
Connect with Answer Desk for expert help.
Get more support from smallbusiness.support.microsoft.com