Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 におけるパブリック フォルダのレプリケーションの問題をトラブルシューティングする方法

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文書番号: 842273 - 対象製品
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256986 Microsoft Windows レジストリの説明
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目次

概要

パブリック フォルダのレプリカを作成することによって、同じパブリック フォルダのコンテンツを複数の Microsoft Exchange Server コンピュータに格納できます。これにより、多くのユーザーがパブリック フォルダに格納されている情報を使用できるようになります。ただし、パブリック フォルダのレプリカを作成すると、Exchange Server ではすべてのパブリック フォルダに確実に同じデータが格納されるように、パブリック フォルダのレプリカを更新する必要があります。Exchange Server では、パブリック フォルダのレプリカを保持する Exchange Server コンピュータ間で、パブリック フォルダのレプリケーション メッセージを送受信することによってこの機能が実行されます。組織内でパブリック フォルダのレプリケーションが正常に機能しない場合は、このようなレプリケーション メッセージを使用して、以下のことをすべて追跡することができます。
  • コンピュータがパブリック フォルダのレプリケーション メッセージを送信するかどうか。
  • コンピュータがパブリック フォルダのレプリケーション メッセージを受信するかどうか。
  • コンピュータが受信したパブリック フォルダのレプリケーション メッセージに応答するかどうか。
これらのレプリケーション メッセージに含まれる情報から、パブリック フォルダのレプリケーションの問題の原因を特定できる場合があります。

はじめに

この資料では、Exchange Server のパブリック フォルダのレプリケーションの問題をトラブルシューティングする際に使用できる、特定の提案と手順について説明します。

この資料は主に Microsoft Exchange 2000 Server と Microsoft Exchange Server 2003 を対象にしていますが、この資料に含まれる情報のほとんどは Microsoft Exchange Server 5.5 にも適用できます。パブリック フォルダのレプリケーションの問題のトラブルシューティングを適切に行うために、この資料に記載されているいずれかのトラブルシューティング手順を実行する前に、まず資料全体に目を通すことをお勧めします。

: この資料に記載されているトラブルシューティングの手順は、一般的にトラブルシューティングを行う順序に従って記載されています。

詳細

手順 1 : パブリック フォルダ ストアに電子メール アドレスが設定されているかどうかを確認する

Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 では、パブリック フォルダのレプリケーションはすべてメッセージに基づいて行われます。これらのパブリック フォルダのレプリケーション メッセージは、1 つのパブリック フォルダ ストアから別のパブリック フォルダ ストアに送信されます。エンタープライズ構成の受信者更新サービスにより、パブリック フォルダ ストア オブジェクトにプロキシ アドレスがスタンプされていない場合は、パブリック フォルダのレプリケーション メッセージの送信または配信は行われません。

通常、この問題が発生した場合は、プロキシ アドレスがスタンプされていないパブリック フォルダ ストアが格納されている Exchange Server コンピュータは、他の Exchange Server コンピュータからパブリック フォルダ階層を受信しません。そのため、プロキシ アドレスがスタンプされていないパブリック フォルダ ストアを保持する Exchange Server コンピュータには、パブリック フォルダの一覧が表示されません。ただし、Exchange システム マネージャ ツールを使用してローカルに作成されたパブリック フォルダは表示されます。このパブリック フォルダ階層がないと、パブリック フォルダのコンテンツはレプリケートされません。つまり、パブリック フォルダのコンテンツがレプリケートされる前に、パブリック フォルダ階層がレプリケートされている必要があります。

パブリック フォルダ ストアにプロキシ アドレスが割り当てられているかどうかを確認するには、Active Directory ディレクトリ サービスで proxyAddresses 属性の値を表示します。これを行うには、以下の手順を実行します。

警告 : ADSI Edit スナップイン、LDP ユーティリティ、またはその他の LDAP 3 クライアントを使用して、Active Directory オブジェクトの属性に不適切な変更を加えると、深刻な問題が発生することがあります。最悪の場合、Microsoft Windows 2000 Server、Microsoft Windows Server 2003、Microsoft Exchange 2000 Server、Microsoft Exchange Server 2003 のいずれか、または Windows と Exchange の両方の再インストールが必要になることがあります。マイクロソフトは、Active Directory オブジェクトの属性の誤った変更により発生した問題に関して、一切責任を負わないものとします。これらの属性の変更は、自己の責任において行ってください。

: Microsoft Windows には複数のバージョンが存在するため、使用中のコンピュータによっては以下の手順が異なる場合があります。この場合、製品のマニュアルを参照のうえ、手順を実行するようにしてください。
  1. Active Directory Service Interface (ADSI) Edit ツールを起動します。このツールを起動するには、[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。[名前] ボックスに adsiedit.msc と入力し、[OK] をクリックします。

    : ADSI Edit は、Microsoft Windows 2000 Server Support Tools および Microsoft Windows Server 2003 Support Tools に含まれています。Windows 2000 Support Tools をインストールするには、Windows 2000 の CD の Support\Tools フォルダにある Setup.exe をダブルクリックします。Windows Server 2003 Support Tools をインストールするには、Windows Server 2003 の CD の Support\Tools フォルダにある Suptools.msi をダブルクリックします。
  2. ドメイン コントローラに接続していない場合は、接続します。
  3. : 以下の手順の "contoso.com" はドメイン名のプレースホルダです。また、その他の斜体で表示される単語もプレースホルダです。

    [Configuration Container [computername.contoso.com]] (Windows Server 2003 の場合は、[Configuration [computername.contoso.com]] )、[CN=Configuration,DC=contoso,DC=com]、[CN=Services]、[CN=Microsoft Exchange]、[CN=OrganizationName]、[CN=Administrative Groups]、[CN=AdministrativeGroupName]、[CN=Servers]、[CN=ExchangeServerName]、[CN=InformationStore] の順に展開し、[CN=最初のストレージ グループ] をクリックします。
  4. 右側のウィンドウで [CN=パブリック フォルダ ストア (EXCHANGESERVERNAME)] を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  5. [Select which properties to view] ボックスの一覧の [Both] をクリックします。Windows Server 2003 の場合は、[Show mandantory attributes] チェック ボックスおよび [Show optional attributs] チェック ボックスをオンにします。
  6. [Select a property to view] ボックスの一覧の [proxyAddresses] をクリックします。Windows Server 2003 の場合は、[Attributes] の [proxyAddresses] をクリックし、[Edit] をクリックします。
  7. [Value(s)] ボックスで、電子メール アドレスが割り当てられているかどうかを確認します。通常、パブリック フォルダ ストアに SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) アドレスがスタンプされている場合は、次のように表示されます。
    SMTP:ExchangeServerName-IS@contoso.com
  8. [Select a property to view] ボックスの一覧の [mail] をクリックします。
  9. [Value(s)] ボックスの SMTP アドレスが、手順 7. で表示された SMTP アドレスと同じであることを確認します。
proxyAddress の値が存在しないか、不適切な値が設定されている場合は、Microsoft Exchange 受信者更新サービスのトラブルシューティング方法について、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料を参照してください。
286356 Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 で、Exchange 受信者更新サービスによってプロキシ アドレスが作成されない
322313 Exchange 受信者更新サービスでアカウントの処理が失敗し、MSExchangeAL 8151 のイベントがログに出力される


手順 2 : パブリック フォルダのレプリケーション メッセージの診断ログ レベルを上げる

パブリック フォルダのレプリケーション トラフィックはメッセージ ベースであるため、パブリック フォルダのレプリケーション メッセージの診断ログの出力レベルを上げることが、問題のトラブルシューティングに役立ちます。通常、パブリック フォルダのレプリケーションの問題をトラブルシューティングするには、以下の診断ログの分類でログ出力のレベルを [最大] に設定します。
  • Replication AD Updates
  • Replication Incoming Messages
  • Replication Outgoing Messages
  • Non-Delivery Reports
  • Replication Backfill
  • Replication General

    : Exchange Server 2003 では、診断ログの分類 [Transport Delivering] および [Logons] のログ出力のレベルも [最大] に設定します。
次の診断ログの分類は、ログ出力のレベルを [中] に設定します。
  • Replication Errors
: ログ出力のレベルを [最大] に変更すると、アプリケーション ログに非常に多くのイベントが生成されます。そのため、アプリケーション ログのサイズが、大量のイベントを格納するのに十分な大きさであるかどうかを確認してください。

診断ログのレベルを上げるには、以下の手順を実行します。
  1. パブリック フォルダのレプリケーションの問題が発生した Exchange Server コンピュータで、Exchange システム マネージャを起動します。
  2. [管理グループ]、[AdministrativeGroupName]、[サーバー] の順に展開します。
  3. Exchange Server コンピュータを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  4. [診断ログ] タブをクリックし、[サービス] ボックスの一覧で [MSExchangeIS] および [Public] (または [Public Folder]) を展開します。
  5. Ctrl キーを押したまま、次の項目をすべてクリックします。
    Replication AD Updates
    Replication Incoming Messages
    Replication Outgoing Messages
    Non-Delivery Reports
    Replication Backfill
    Replication General
  6. [最大] をクリックし、[適用] をクリックします。
  7. [Replication Errors] をクリックし、[中] をクリックし、[適用] をクリックし、[OK] をクリックします。
  8. パブリック フォルダのレプリケーションの問題が発生していない Exchange パブリック フォルダ サーバーで、手順 2. 〜 7. を実行します。
診断ログを使用してパブリック フォルダのレプリケーションの問題をトラブルシューティングするには、この問題が発生している Exchange Server コンピュータと、この問題が発生していない Exchange Server コンピュータの両方で、診断ログの出力レベルを上げます。これは、ある Exchange Server コンピュータから送信されるパブリック フォルダのレプリケーション メッセージと別の Exchange Server コンピュータで受信するパブリック フォルダのレプリケーション メッセージが対応しているためです。そのため、2 台のコンピュータのイベント ログを参照して、一方の Exchange Server コンピュータから送信されたパブリック フォルダのレプリケーション メッセージと、もう一方の Exchange Server コンピュータで受信した対応するパブリック フォルダのレプリケーション メッセージを照合することができます。

このようなメッセージの照合には、イベントが発生した日付と時刻以外の情報も使用できます。イベントの説明には、変更番号やフォルダ名などのパブリック フォルダのレプリケーション情報が記載されています。この情報を使用して、一方のパブリック フォルダ サーバー コンピュータから送信されたメッセージと、それに対応するもう一方のパブリック フォルダ サーバー コンピュータで受信したパブリック フォルダのレプリケーション メッセージを正確に対応付けることができます。また、イベントの説明の情報を使用して、生成された応答をパブリック フォルダのレプリケーション メッセージと対応付けることもできます。

パブリック フォルダに加えられたすべての更新には、変更番号 (CN) が割り当てられます。変更番号が割り当てられる更新には、以下のものがあります。
  • 作成
  • 削除
  • 変更
これらの変更番号は、Exchange Server のレプリケーション エンジンで、パブリック フォルダの更新を追跡するために使用されます。フォルダに変更が加えられるたびに、変更番号が割り当てられます。パブリック フォルダの更新が他の Exchange Server コンピュータにレプリケートされる場合、その更新には変更番号が含まれています。受信側の Exchange Server コンピュータでは、これらの変更番号を使用して、そのパブリック フォルダの更新が新しい変更であるかどうか、およびパブリック フォルダのデータが不足していないかどうかを判断します。一連の変更番号は、CNSet と呼ばれます。

パブリック フォルダ ストア間で配信されるパブリック フォルダのレプリケーション メッセージの種類

パブリック フォルダ ストア間で配信されるメッセージの種類を以下に示します。

階層のレプリケーション メッセージ
階層のレプリケーション メッセージは、以下の変更が行われたときに生成されます。
  • パブリック フォルダが作成されたとき
  • パブリック フォルダが削除されたとき
  • パブリック フォルダが変更されたとき

    : パブリック フォルダの変更には、パブリック フォルダのコンテンツの変更は含まれません。パブリック フォルダの変更は、パブリック フォルダ自体の変更のみを指します。たとえば、パブリック フォルダの名前を変更したとき、パブリック フォルダのレプリカ一覧を変更したとき、パブリック フォルダの表示名を変更したとき、パブリック フォルダのアクセス許可を変更したとき、パブリック フォルダの説明を変更したときなどが相当します。パブリック フォルダにコンテンツの追加または削除以外の変更を加えた場合に、その変更が階層のレプリケーション メッセージによってレプリケートされます。
この場合、アプリケーション ログに次のイベント ID が出力されます。
  • イベント ID: 3018: これは送信レプリケーション メッセージです。このイベントは、階層の変更が行われたコンピュータに出力されます。その後、このコンピュータから、最上位階層 (TLH) にある他のすべてのパブリック フォルダ サーバー コンピュータに階層の変更メッセージが送信されます。
  • イベント ID: 3028: これは受信レプリケーション メッセージです。このイベントは、送信レプリケーション メッセージ (イベント ID: 3018) を受信したコンピュータに出力されます。


コンテンツのレプリケーション メッセージ
コンテンツのレプリケーション メッセージにより、各パブリック フォルダのレプリカ間でコンテンツの更新がレプリケートされます。ストアは、パブリック フォルダのレプリカを保持している別のストアに、コンテンツのレプリケーション メッセージを送信するだけです。コンテンツのレプリケーション メッセージは、以下の変更が行われたときに生成されます。
  • パブリック フォルダにアイテムが投稿されたとき
  • パブリック フォルダ内のアイテムが変更されたとき
  • パブリック フォルダからアイテムが削除されたとき
この場合、アプリケーション ログに次のイベント ID が出力されます。
  • イベント ID: 3020: これは送信レプリケーション メッセージです。このイベントは、パブリック フォルダ コンテンツの送信元コンピュータに出力されます。
  • イベント ID: 3030: これは受信レプリケーション メッセージです。このイベントは、送信レプリケーション メッセージ (イベント ID: 3020) を受信したコンピュータに出力されます。


バックフィルのレプリケーション メッセージ
バックフィルは、レプリケーションの更新に失敗したストアが、失敗したデータの再送信を要求するために使用する処理です。バックフィル処理は次の 2 つの部分で構成されます。
  • バックフィル要求
  • バックフィル応答
ストアがバックフィル要求を発行するためには、ストアが同期されていないことを確認する必要があります。ストアは、パブリック フォルダの CNSet の違いを調べることで、同期されているかどうかを判断します。この違いの検出は、一般的なレプリケーション処理、または別のストアから送信されるステータス メッセージを使用して行います。バックフィルのレプリケーション メッセージは、パブリック フォルダ階層のバックフィルとパブリック フォルダ コンテンツのバックフィルのどちらでも同じ手順で処理されます。

この場合、アプリケーション ログに次のイベント ID が出力されます。

バックフィル要求
  • イベント ID: 3014: これは送信レプリケーション メッセージです。このイベントは、バックフィル要求メッセージの送信元のコンピュータに出力されます。
  • イベント ID: 3024: これは受信レプリケーション メッセージです。このイベントは、バックフィル要求メッセージ (イベント ID: 3014) を受信したコンピュータに出力されます。
バックフィル応答
  • イベント ID: 3019: これは送信レプリケーション メッセージです。このイベントは、バックフィル応答メッセージの送信元のコンピュータに出力されます。
  • イベント ID: 3029: これは受信レプリケーション メッセージです。このイベントは、バックフィル応答メッセージ (イベント ID: 3019) を受信したコンピュータに出力されます。


ステータス レプリケーション メッセージ
ステータス レプリケーション メッセージは、あるストアから別のストアに送信されます。受信側のストアがステータス レプリケーション メッセージを受信すると、受信側のストアが送信側のストアと同期されているかどうかを受信側のストアで確認できます。

この場合、アプリケーション ログに次のイベント ID が出力されます。
  • イベント ID: 3017: これは送信レプリケーション メッセージです。このイベントは、ステータス レプリケーション メッセージの送信元のコンピュータに出力されます。
  • イベント ID: 3027: これは受信レプリケーション メッセージです。このイベントは、ステータス レプリケーション メッセージ (イベント ID: 3017) を受信したコンピュータに出力されます。


ステータス要求メッセージ
ステータス要求メッセージは、不足している更新のレプリケーションを実行するために、あるストアから別のストアに送信されます。ステータス要求メッセージは、Exchange 2000 Server では Exchange Server 5.5 ほど一般的ではありません。パブリック フォルダの新しいレプリカがストアに作成されたときに、ステータス要求メッセージが生成されます。この場合、パブリック フォルダの新しいレプリカを作成したストアでは、そのレプリカに対応するパブリック フォルダ情報が不足していると判断し、そのパブリック フォルダ情報を取得するためにバックフィル処理を実行する必要があると判断します。Exchange Server コンピュータに新しいパブリック フォルダ ストアを作成すると、階層のステータス要求メッセージが生成されます。

ステータス要求メッセージが生成される次の 2 つの状況は非常に似ています。
  • パブリック フォルダの新しいレプリカが作成されると、パブリック フォルダのコンテンツを取得するために、ステータス要求メッセージが生成されます。
  • 新しいパブリック フォルダ ストアが作成されると、パブリック フォルダの階層を取得するために、ステータス要求メッセージが生成されます。新しい階層フォルダが作成されたため、この処理が実行されます。
また、パブリック フォルダのレプリカがストアから削除されたときにも、ステータス要求メッセージが生成されます。

: Exchange Server 5.5 では、Microsoft Exchange Information Store サービスが開始されるたびに、階層を含むすべてのレプリカに対してステータス要求メッセージが生成されます。この動作は、レジストリ値を変更することによって構成できます。ただし、Exchange 2000 Server では、これらのステータス要求メッセージによって生じるレプリケーション トラフィックの量が多すぎると判断されました。特に、複数のデータベースがある場合や、バックアップ処理中は Microsoft Exchange Information Store サービスを停止する必要のあるバックアップ プログラムを使用している場合が、これに該当します。このため、Exchange 2000 Server では、Microsoft Exchange Information Store サービスの開始時に、ステータス要求メッセージが生成されません。

ステータス要求メッセージを示すために生成されるイベントは、ステータス レプリケーション メッセージに対して生成されるイベントと同じです。この場合、アプリケーション ログに次のイベント ID が出力されます。
  • イベント ID: 3017: これは送信ステータス要求メッセージです。このイベントは、ステータス要求メッセージの送信元のコンピュータに出力されます。
  • イベント ID: 3027: これは受信ステータス要求メッセージです。このイベントは、ステータス要求メッセージ (イベント ID: 3017) を受信したコンピュータに出力されます。


Exchange Server 5.5 の情報
Exchange Server 5.5 コンピュータで診断ログを有効にすると、Exchange Server 5.5 パブリック フォルダのレプリケーション メッセージが Exchange 2000 Server または Exchange Server 2003 のパブリック フォルダ ストアに届かない場合に、イベントがログに出力されます。このイベントをログに出力するには、[MSExchangeIS] サービスの [Public] で、分類 [Non-Delivery Reports (NDR)] の診断ログの出力レベルを [最大] に設定します。パブリック フォルダのレプリケーション メッセージが配信されていない場合、イベント ビューアのアプリケーション ログに次のイベントが出力されます。

ソース : MSExchangeIS Public
イベント ID : 3039
説明 :
メッセージ ID : #-######
NDR 受信者 : 1 の 1
/O=Exchange_Organization_Name/OU=Exchange_Site_Name/CN=Configuration/cn=Servers/cn=Exchange_Server_Name/cn=MICROSOFT PUBLIC MDB
The recipient name is not recognized (0,0)

ソース : MSExchangeIS Public
イベント ID : 3040
説明 :
送信複製メッセージは配信不能レポートに記述されました。
種類 : 0x20
メッセージ ID : #-######
フォルダ : (#-######) IPM_SUBTREE\Public_Folder_Name
NDR 受信者 : 1 の 1
/O=Exchange_Organization_Name/OU=Exchange_Site_Name/CN=Configuration/cn=Servers/cn=Exchange_Server_Name/cn=MICROSOFT PUBLIC MDB
The recipient name is not recognized (0,0)



手順 3 : あるコンピュータから送信されたレプリケーション メッセージが別のコンピュータで受信されるかどうかを確認する

ある Exchange Server コンピュータから送信されたレプリケーション メッセージが、他の Exchange Server コンピュータで受信されるかどうかを確認します。確認するには、送信側の Exchange Server コンピュータと受信側の Exchange Server コンピュータの両方でメッセージ追跡機能を使用して、レプリケーション メッセージを追跡します。メッセージ追跡を構成するには、次の手順を実行します。
  1. Exchange システム マネージャ ツールを起動します。
  2. [管理グループ] を展開し、使用する管理グループを展開します。[サーバー] を展開し、Exchange Server コンピュータを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  3. [全般] タブで、[メッセージの追跡を有効にする] チェック ボックスをオンにし、[OK] をクリックします。
  4. 両方の Exchange Server コンピュータでメッセージの追跡を有効にした後、新しいパブリック フォルダを作成するか、既存のパブリック フォルダにコンテンツを追加します。その後、レプリケーション メッセージがレプリケーション元の Exchange Server コンピュータから送信されたことを示すイベントが発生するのを待ちます。
  5. Exchange システム マネージャ ツールを起動し、[ツール] を展開し、[メッセージ追跡センター] をクリックします。
  6. 両方の Exchange Server コンピュータのメッセージ追跡センターで、次のメッセージの種類を両方とも追跡します。
    • レプリケーション元のコンピュータから送信されるメッセージ
    • ExchangeServerNane-IS@DomainName.com に送信されるメッセージ (ExchangeServerNane-IS@DomainName.com は、送信先のパブリック フォルダ ストアの名前です)
    メッセージが正常に配信されたかどうかなど、メッセージに関する情報を表示するには、メッセージ追跡センターでそのメッセージをダブルクリックします。
メッセージの追跡の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
246856 [XADM] Exchange 2000 Server でメッセージの追跡を有効にする方法
262162 [XADM] メッセージ追跡センターを使用してメッセージを追跡する
送信先の Exchange Server コンピュータがレプリケーション メッセージを受信していない場合は、送信先コンピュータの SMTP 仮想サーバーで統合 Windows 認証が有効であることを確認します。確認するには、次の手順を実行します。
  1. Exchange システム マネージャ ツールを起動します。
  2. [管理グループ] を展開し、使用する管理グループを展開します。[サーバー] を展開し、レプリケーション メッセージを受信しない Exchange Server コンピュータを展開します。[プロトコル]、[SMTP] の順に展開し、[既定の SMTP 仮想サーバー] などの SMTP 仮想サーバーを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
  3. [アクセス] タブをクリックし、[認証] をクリックします。
  4. [統合 Windows 認証] チェック ボックスがオンになっていない場合はオンにして、[OK] を 2 回クリックします。
診断ログを有効にした後に、送信レプリケーション メッセージが見つかった場合は、メッセージの追跡ログを確認します。メッセージの追跡ログに表示される情報は、トラブルシューティングで次に行う手順を判断するのに役立ちます。ただし、次の条件に該当する場合、詳細については、条件の一覧の下に記載されている「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料を参照してください。
  • レプリケーション メッセージが生成される前に、メッセージの追跡が有効になっていました。
  • 送信元サーバーで送信レプリケーション メッセージを確認できました。
  • 送信された送信レプリケーション メッセージのレコードがメッセージの追跡ログに見つかりません。
上の条件に該当する場合は、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

828420 Exchange 2000 または Exchange 2003 を実行するコンピュータで、パブリック フォルダのレプリケーションが実行されず、イベント ID 3020 がログに出力される

サーバーから送信メッセージが送信され、送信先サーバーで受信されていても、そのメッセージがインフォメーション ストアでは受信されていない場合で、説明に「504 need to authenticate first」と表示されるイベント ID 7004 メッセージおよびイベント ID 7010 メッセージがアプリケーション イベント ログに出力されている場合は、アクセス許可の問題があるか、既定の SMTP 仮想サーバーで不適切な設定が行われています。この問題の解決方法を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。

843106 SMTP プロトコル エラー "504 need to authenticate first" のトラブルシューティング方法

Exchange 2003 を実行しているコンピュータのアプリケーション イベント ログに、レプリケーション メッセージを正常に受信したことを示す次のメッセージが表示されることがあります。

種類 : 成功の監査
ソース : MSExchangeIS Public Store
分類 : Logons
イベント ID : 1018
説明 : NT AUTHORITY\SYSTEM は NT AUTHORITY\SYSTEM として確認され、管理者権限を使用して、パブリック フォルダ ストア "最初のストレージ グループ\パブリック フォルダ ストア (ServerName)" に所有者としてログオンしました。

種類 : 情報
ソース : MSExchangeIS Public Store
分類 : Transport Delivering
イベント ID : 9650
説明 : メッセージを配信しています。インターネット メッセージ ID:<B1E7E7ADC8AB4049B6D77127293363C6012AA7@DomainName.com>、送信時刻: 04/02/2004 17:14:51.8308048、受信者:/O=OrganizationName/OU=OrganizationalUnitName/cn=Configuration/cn=Servers/cn=ServerName/cn=Microsoft Public MDB、MDB:最初のストレージ グループ\パブリック フォルダ ストア (ServerName)。

種類 : 情報
ソース : MSExchangeIS Public Store
分類 : Transport Delivering
イベント ID : 9651
説明 : /O=OrganizationName/OU=OrganizationalUnitName/cn=Configuration/cn=Servers/cn=ServerName/cn=Microsoft Public MDB の <B1E7E7ADC8AB4049B6D77127293363C6012AA7@DomainName.com> へのメッセージは正常に送信されました。インターネット メッセージ ID:最初のストレージ グループ\パブリック フォルダ ストア (ServerName)。

イベント ID 9651 の後に、レプリケーション メッセージが処理されたことを示すイベント ID 3028 メッセージが出力されています。イベント ID 3028 の例を以下に示します。

種類 : 情報
ソース : MSExchangeIS Public Store
分類 : Replication Incoming Messages
イベント ID : 3028
説明 : 受信複製メッセージを処理しました。

メッセージの追跡で、そのメッセージがトランスポート コンポーネント分類プログラムに保持されているか、トランスポートのどこかに保持されていることが明らかになった場合は、インフォメーション ストアやパブリック フォルダのレプリケーションの問題ではなく、トランスポートの問題に焦点を当ててトラブルシューティングを行います。


手順 4 : パブリック フォルダの新しい情報または変更された情報だけが正しくレプリケートされるかどうかを確認する

パブリック フォルダ情報が別の Exchange Server コンピュータに正しくレプリケートされない場合、フォルダのコンテンツやフォルダの設定を変更するとレプリケーションが行われることがあります。この問題のトラブルシューティングを行うには、レプリケートされないフォルダのコンテンツを変更するか、フォルダ プロパティを変更します。

パブリック フォルダのレプリケーションが成功した場合でも、パブリック フォルダの新しいアイテム、またはパブリック フォルダで変更されたコンテンツだけがレプリケートされていることがあります。この場合、前回のパブリック フォルダ情報は別の Exchange Server コンピュータに正しくレプリケートされません。この問題は、送信先の Exchange Server コンピュータを再起動しても発生します。一般に、この問題は、受信側のコンピュータで Exchange 2000 Server または Exchange Server 2003 が実行されていて、送信側のコンピュータで Exchange Server 5.5 が実行されている場合によく発生します。

多くの場合、この問題は Exchange 2000 Server と Exchange Server 5.5 の間で動作が変更されたことが原因で発生します。Exchange Server 5.5 では、Microsoft Exchange Information Store サービスが開始されるたびに、パブリック フォルダの全階層に含まれる、すべてのレプリカのステータス要求メッセージが生成されます。Exchange 2000 Server では、これはデフォルトの動作ではありません。ただし、Exchange 2000 Service Pack 3 (SP3) 以降のバージョンでは、Microsoft Exchange Information Store サービスが開始されるたびにステータス要求メッセージが生成されるように、Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 を構成することができます。

パブリック フォルダ階層のレプリケーション

Microsoft Exchange Information Store サービスの開始時にパブリック フォルダ階層に対するステータス要求メッセージが自動的に送信されるように、Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 を構成する方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
321082 [XADM] Exchange 2000 Server で複製ステータス要求メッセージを送信する方法

パブリック フォルダ コンテンツのレプリケーション

「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の文書番号 321082 の資料には、パブリック フォルダ階層に対するステータス要求メッセージを生成する手順のみが記載されています。パブリック フォルダのコンテンツに対してステータス要求メッセージを生成する手順は記載されていません。 Microsoft Exchange Information Store サービスの開始時にパブリック フォルダのコンテンツに対するステータス要求メッセージが自動的に送信されるように、Exchange 2000 Server および Exchange Server 2003 を構成する方法の関連情報を参照するには、以下の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) をクリックしてください。
813629 [XADM] Exchange 2000 Server でステータス要求メッセージを送信する
: Replication Flags レジストリ値により、各パブリック フォルダに対してレプリケーション ステータス メッセージが生成されます。このようなステータス要求メッセージが生成されてから 6 〜 12 時間の間に、パブリック フォルダの同期されていないレプリカに対してバックフィル処理が開始されます。場合によっては、バックフィル処理の完了までに 48 〜 72 時間以上かかることがあります。Enable Replication Messages At Startup レジストリ値により、パブリック フォルダ階層に対して同じ機能が実行されます。ただし、Exchange 2000 Server でパブリック フォルダ コンテンツのステータス要求メッセージの生成を構成するには、両方の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料に記載されているレジストリ値を構成し、パブリック フォルダ ストアのマウントをいったん解除して、再度マウントする必要があります。パブリック フォルダ コンテンツのレプリケーションに対するステータス要求メッセージを有効にする機能は、Exchange 2000 Server Service Pack 3 以降のロールアップ (2003 年 9 月) で最初に利用できるようになりました。

パブリック フォルダのレプリケーション ステータス要求メッセージを構成するには、以下の手順を実行します。
  1. 「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の文書番号 321082 の資料に記載されている手順を実行して、パブリック フォルダ階層の情報が最新ではない Exchange 2000 Server コンピュータおよび Exchange Server 2003 コンピュータで、パブリック フォルダ レプリケーション ステータス要求メッセージのレジストリ値を構成します。
  2. このレジストリ キーを構成した各 Exchange Server コンピュータで、パブリック フォルダ ストアのマウントをいったん解除して、再度マウントします。これを行うには、以下の手順を実行します。
    1. Exchange システム マネージャを起動します。
    2. [サーバー] を展開し、Exchange Server コンピュータを展開します。マウントを解除するパブリック フォルダ ストアを含むストレージ グループを展開して、[パブリック フォルダ ストア (computername)] を展開します。
    3. [パブリック フォルダ ストア (computername)] を右クリックして、[ストアのディスマウント] (または [ストアのマウント解除]) をクリックします。
    4. 以下のメッセージが表示されたら、[はい] をクリックします。
      ストアのマウントを解除すると、すべてのユーザーがこのストアにアクセスできなくなります。

      続行しますか?
    5. [パブリック フォルダ ストア (computername)] を右クリックし、[ストアのマウント] をクリックします。
    6. 以下のメッセージが表示されたら、[OK] をクリックします。
      ストアは正常にマウントされました。
  3. 約 12 〜 24 時間以上待ってから、この問題が発生したコンピュータで、パブリック フォルダの全階層がレプリケートされたことを確認します。

    重要 : パブリック フォルダ階層が正常にレプリケートされたことを確認してから、パブリック フォルダ コンテンツをレプリケートするためのレジストリ キーを有効にする必要があります。サーバーは、階層に存在しないパブリック フォルダに対するコンテンツ レプリケーション メッセージを受信した場合、そのコンテンツ レプリケーション メッセージを破棄します。
  4. パブリック フォルダ階層が正常にレプリケートされた後、次の「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の資料の手順に従って、パブリック フォルダのコンテンツのレプリケーション ステータス メッセージを有効にするレジストリ キーを構成します。
    813629 [XADM] Exchange 2000 Server でステータス要求メッセージを送信する
  5. パブリック フォルダ コンテンツのレプリケーションは、パブリック フォルダ階層のレプリケーションよりも時間がかかります。少なくとも 48 〜 72 時間以上待ってから、パブリック フォルダ ストアにレプリカを保持するすべてのパブリック フォルダのパブリック フォルダ コンテンツがレプリケートされたことを確認します。
: パブリック フォルダ階層ステータス要求メッセージの生成のみを構成し、パブリック フォルダのコンテンツは構成しない場合は、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の文書番号 321082 の資料で説明されているレジストリ キーを構成するだけで十分です。

ただし、正常にレプリケートされた階層内のすべてのフォルダに、必要なコンテンツがすべて格納されていることを確認してください。48 〜 72 時間以上経過してもレプリケートされているはずのすべてのコンテンツが格納されていない場合は、「サポート技術情報」 (Microsoft Knowledge Base) の文書番号 813629 の資料で説明されているレジストリ キーを構成します。

プロパティ

文書番号: 842273 - 最終更新日: 2007年11月26日 - リビジョン: 6.2
この資料は以下の製品について記述したものです。
  • Microsoft Exchange Server 2003 Standard Edition
  • Microsoft Exchange Server 2003 Enterprise Edition
  • Microsoft Exchange 2000 Server Standard Edition
  • Microsoft Exchange 2000 Enterprise Server
キーワード:?
kbhowto kbinfo kbeventlog kbreplication KB842273
"Microsoft Knowledge Baseに含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行ないません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社 及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社 またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。なお、本文書においては、文書の体裁上の都合により製品名の表記において商標登録表示、その他の商標表示を省略している場合がありますので、予めご了解ください。"

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